あらすじ
いつかきっと、この日々を思い出す。
夏休み。藤志高では恒例の、2・3年合同の勉強合宿。
と言っても、2年生の俺たちにとっては、仲間たちと夏のイベントを楽しむいい機会だ。
どこまでも青い空と海。色とりどりの女子の水着。夜、ふたりきりのナイショ話。男だけの温泉回(?)……。
眩しい光景を見つめながら、あるいは目をそらしながら。
俺たちは、こぼれ落ちそうな思い出を、ポケットいっぱいに詰め込んでいく。
――なにかが変わる夏が、賑やかに密やかに、幕を開けた。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
楽しいけど、どこか切ない想いをみんな秘めている。
こんな夏は二度と来ないんじゃないかとも。
最後の朔の声を誤魔化すために優空のサックスを吹くシーンはセンスがありすぎる。朔達のグループは、果たして元に戻れるのかな。
悲しい
物事は唐突に終わりを迎える 出会いがあるのなら別れもある事を再認識しました(´TωT`)
この楽しい時間がずっと続けばいいなと思ってたけど…
胸が苦しい…
新刊が出るたびに僕の感情を揺さぶってくる本作。
作品としては1冊に1人のヒロインがフューチャーされ1人1人のエピソードで心が揺さぶられ読み終わった後の喪失感に苛まれできました。
この5巻では満を持してメインヒロイン筆頭の夕湖のエピソードになります。
他のヒロインの巻では基本的にヒロインメインの話なのですが、この巻だけチーム千歳のメンバー全員の話があり特に明日姉のエピソードが凄くいいです。
読み進めていくうちにあれ?今回は少し趣向が違うのかな?と思いながら読んでいましたが、最後のためのフリだったんですね。
まさに飴と鞭でした。ラストの4章は読み進める手が止まりませんでした。今まで楽しかった思い出があってのラスト。本当に感情が揺さぶられました。
朔の気持ちと夕湖の気持ちどちらにも感情移入が止まらなくなり涙が溢れてました。
改めて裕夢先生の文章力に脱帽です。
Posted by ブクログ
5巻は勉強合宿。
いわゆる水着回というやつだけど、最後のシーンのインパクトが強すぎて霞む…海水浴のシーンはすごく楽しい感じで最高に青春っていう感じだったけど、この巻全体的に何か起こりそうな雰囲気が横たわっていて、最後にそれが現れた。この後の展開がどうなるのか気になりすぎる。
朔と夕湖、優空の出会いとなったクラス委員長決めの回想では、人気者の影響力の強さについて触れられていた。そんなこと高校生のときに理解して行動できるかと思う。朔に言われてそれを瞬時に受け入れられる夕湖がすごいと思ったし、すごく良い子なんだなと思った。
これまでの巻では朔と一人の女の子がフューチャーされた感じだったけど、この回から各自の目線での物語も描かれてきて、全員が主人公の物語というふうに思えてきた。
うーん
この巻に限らずだが、特にプロットに関係のない修飾や比喩表現が多すぎて、物語の展開にテンポの悪さを感じてしまい、他の作品に比べて読むのが疲れる。
作者さんは文芸モノに憧れみたいなものがありすぎるのではと感じる。