奥野克巳のレビュー一覧
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マイケル・ロックフェラー失踪事件の事すら知らなかったが、未解決事件には興味がある。軽い気持ちで読んでみた。
著者がたどり着いた真相はいきなり冒頭で明かされる。それは丹念に当時の記録や関係者の証言を辿れば、「事実」としては浮かび上がる。しかし、この本の本質はそれが「なぜ」行われたかであり、そもそも我々が「プリミティブ」「未開」と呼ぶ人びとをどう捉えていたのか、分かろうとしていたのかという問いに繋がる。
殺人、ましてカニバリズムはこの現代社会、この文明に生まれた我々にとっては常識を超えた行為であり、犯罪である。しかし、その思考とは全く異なる思考、文化、文明で生きてきた人びとが確実に存在する。
そう -
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人間を知るための学問。人類が人類自らを知るのは常識に囚われてなかなか難しい。それを生の観点で、時代背景や置かれた環境が異なる偉人4人のフィールドワークを通じて感じるという話。
文献や知識だけの理論でなく、未開の「外部」となる現地で生活や経験から、文化(人類の本質)を捉えるのがポイント。個々の具体例は興味深い。たた、言わんとしていることは何となく感じることはできるが、体系だった論理的な明確な知識として捉えるのが難しい。無形の文化なので成文化が難しく、そういうものと相性が悪いのか。理解が浅いだけというのも多分にあるが。
現代においては未開の「外部」も少なくなり(全人類にスマホが行き渡りつつあり -
Posted by ブクログ
レヴィ=ストロースの悲しき熱帯を読んだので、全体像を知りたくて手に取った。人類学のターニングポイントとなった研究者たちと歴史の紹介。人類学は、自分と他者は何で違うのだろう、という素朴な思いが根本にあるのだろうけど、異文化を触れる機会となった植民地主義的なものから始まっているように思い、根深い闇も感じてしまった。ともあれ、世界には色んな人がいて、思いもよらないけどなるほどと思うような生活をしていることを知り、世界観を広げるのはよいと思う。岸政彦さんの社会学の本にも書いてあったけど、たまたま出会って話した人たちが、その人たちの文化圏の代表である、と決め打ちするのは乱暴である、という問題は必ずあって
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Posted by ブクログ
マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林に住む プナン という民族の話
プナンは
物を所有するという感覚がない
あるものは みんなで分け合う
「ありがとう」も「ごめんなさい」もいわない
資本主義に取り込まれていない
お金や権力が特定の人に集中しない仕組みが生活に根付いている
たくさんのものを持っている私たちが幸せそうではなく、何も持っていないプナンが幸せに見えるのはなぜか、について書かれた本
彼らは下ネタが好き、ということで、下ネタについて多く語られていて、そこは苦手だった
でも、たまには自分の価値観と全く違う生き方をしている人の話を聞くと、自分自身についても新発見があるんじゃないかと思う
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Posted by ブクログ
哲学や思想などリベラルアーツ系の本を読み進めていると、いつのまにか「文化人類学」と呼ばれる分野に手を出していることに気づきました。
レヴィ=ストロース、マルセル・モース、グレゴリー・ベイトソンなど、思想界にその名を残す文化人類学者は数多く存在します。
なぜ私たちは人類学を学ぶのか。
本書はそのヒントを教えてくれます。
本書では、マリノフスキ、レヴィ=ストロース、ボアズ、インゴルドの4名を取り上げて人類学の系譜を辿ります。
彼らの偉大な功績は、未開の部族の中に入り込んで、外部に学び、西洋を中心とする社会を批判的に見つめたこと。
日本の柳田國男も近代社会を憂いて、民俗学を創始したと伝え -
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人類学という学問は20世紀前半から盛んに研究されるようになった。その考え方の変遷がまとめられた本。
最近の学問だったのか。
・重要人物
ブロニスワフ・マリノフスキ:生の全体
クロード・レヴィ=ストロース:生の構造
フランツ・ボアズ:生のあり方
ティム・インゴルド:生の流転
・変遷
15世紀:大航海時代、海の向こうの世界と出会う、「他者」についての学問が始まる
17、18世紀:人間の本質、人間社会の成立への関心が高まる
19世紀:進化主義的な考え方が広まる
20世紀:フィールドワークによる新しい人類学が始まる
・機能主義:文化の見取り図
制度や慣習の機能を、文化と社会の関連において解明 -
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