奥野克巳のレビュー一覧

  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

    Posted by ブクログ

    おもしろい!

    今思っている
    「当たり前」のこと
    食べること
    ねること
    あいさつをすること
    すまうこと
    まとうこと
    かんがえること
    なやむこと
    気を遣うこと
    働くこと

    それらのことが
    根底から覆されていく
    その快感

    むろん
    それが「良い」とか「悪い」
    とかの基準などでは全くない

    「人間」が「人間」として
    この地球の上で
    この土の上で
    生きていること を
    新しい眼で
    考えさせられてしまう
    一冊

    0
    2020年01月29日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

    Posted by ブクログ

    小中学生の頃に愛読していた「ポケットムー」シリーズの「世界謎の10大事件」という巻に、確か"秘境に消えたロックフェラー"というサブタイトルで収蔵されていたと記憶している。
    以来、これまでにこの失踪事件を扱った記事や書籍は何度か読んだが、当時のオランダ政府やインドネシア政府にアメリカ政府、そしてもちろん現場となったパプアニューギニアの政治的関係や立場を分析し、さらにはロックフェラー家と美術品収集の因縁にまで踏み込んで詳細に報告したものに接するのは初めてだ。
    マイケル・ロックフェラーが辿った命運については、本書の序盤でいきなり結論めいた描写が生々しく綴られるが、そのショッキング

    0
    2019年11月27日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

    Posted by ブクログ

    ジャレド・ダイアモンド氏のいう「昨日までの世界」=狩猟採集民の実態というのは、いろいろなパターンがあるようですが、本書はその内のひとつであるボルネオのプナンの人たちのパターン。
    彼らとともに一年以上一緒に生活した文化人類学者が、プナンの価値観というか世界像とわれわれ現代人との違いを浮き彫りにするなど、人間の価値観とは何か?を考えさせられる本です。
    ニーチェの「絶対的な価値観はない」という哲学を引用していますが、今の哲学は現代現象学として、だいぶアップデートされてて、世の中は無価値なんじゃなくて、プナンにはプナンの、現代人には現代人の共通了解に基づく価値観があって、それが違うということです。

    0
    2019年09月13日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

    Posted by ブクログ

    表紙とタイトルにひかれて、池袋のジュンク堂で買った。
    ホラーとかそっち系かなと思って買ったけど、実際に起きた事件をもとに書かれた本だった。

    とても面白くて、あっという間に読み終えて、久々に満足した本になった。名前がややこしくて、時々混乱したけど、描写が事細かで、まざまざと風景が浮かんで、ドキュメンタリー映画を見ているようだった。

    0
    2019年09月11日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

    Posted by ブクログ

    そんなことがあったのかと好奇心だけで読み始めた。
    異文化の理解とか交流とか簡単にいうけど、そんな甘いものではないということがよくわかる。
    自分たちの価値観の中の、上から目線なんて、もってのほかだ。

    0
    2019年08月09日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

    Posted by ブクログ

    マイケル・ロックフェラー失踪事件の事すら知らなかったが、未解決事件には興味がある。軽い気持ちで読んでみた。
    著者がたどり着いた真相はいきなり冒頭で明かされる。それは丹念に当時の記録や関係者の証言を辿れば、「事実」としては浮かび上がる。しかし、この本の本質はそれが「なぜ」行われたかであり、そもそも我々が「プリミティブ」「未開」と呼ぶ人びとをどう捉えていたのか、分かろうとしていたのかという問いに繋がる。
    殺人、ましてカニバリズムはこの現代社会、この文明に生まれた我々にとっては常識を超えた行為であり、犯罪である。しかし、その思考とは全く異なる思考、文化、文明で生きてきた人びとが確実に存在する。
    そう

    0
    2019年06月27日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

    Posted by ブクログ

    そういえば文化人類学の授業好きだったわー、と思い出させてくれた。
    ロックフェラーの御曹司失踪という謎の解明よりも、そういった意味合いが強い内容だったが、面白く読めた。
    ノンフィクションもいいね!

    0
    2019年04月19日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

    Posted by ブクログ

    期待の亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズI。

    1961年に、ロックフェラーの後継者がパプアニューギニアで消息を絶つ。

    カニバリズムという文化が少し前まであったことにも驚く。

    筆者であるホフマン氏が、この失踪事件の真相を追い求める過程、現地アスマットに住み、その価値観。世界観を共有しようとする姿というか、理解しようとする姿勢、それに基づく後半の記述に圧倒された。

    0
    2019年04月16日
  • はじめての人類学

    Posted by ブクログ

    人間を知るための学問。人類が人類自らを知るのは常識に囚われてなかなか難しい。それを生の観点で、時代背景や置かれた環境が異なる偉人4人のフィールドワークを通じて感じるという話。

    文献や知識だけの理論でなく、未開の「外部」となる現地で生活や経験から、文化(人類の本質)を捉えるのがポイント。個々の具体例は興味深い。たた、言わんとしていることは何となく感じることはできるが、体系だった論理的な明確な知識として捉えるのが難しい。無形の文化なので成文化が難しく、そういうものと相性が悪いのか。理解が浅いだけというのも多分にあるが。

    現代においては未開の「外部」も少なくなり(全人類にスマホが行き渡りつつあり

    0
    2026年03月21日
  • はじめての人類学

    Posted by ブクログ

    レヴィ=ストロースの悲しき熱帯を読んだので、全体像を知りたくて手に取った。人類学のターニングポイントとなった研究者たちと歴史の紹介。人類学は、自分と他者は何で違うのだろう、という素朴な思いが根本にあるのだろうけど、異文化を触れる機会となった植民地主義的なものから始まっているように思い、根深い闇も感じてしまった。ともあれ、世界には色んな人がいて、思いもよらないけどなるほどと思うような生活をしていることを知り、世界観を広げるのはよいと思う。岸政彦さんの社会学の本にも書いてあったけど、たまたま出会って話した人たちが、その人たちの文化圏の代表である、と決め打ちするのは乱暴である、という問題は必ずあって

    0
    2026年03月10日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

    Posted by ブクログ

    人と動物のなかに共通する「魂」を見出すプナンの人々の神話では、動物たちが「いかにして人間性を失っていったか」が語られる、というところが特に面白かったです。進化の過程で、動物たちが「いかにして人間性を獲得していったか」という人間中心主義ではなく。

    あと、マンガであることにもちゃんと理由があるあたり(エンタメとして人類学を楽しんでもらって裾野を広げたい、みたいなことではなく)、素晴らしいなと思いました。

    0
    2026年02月27日
  • 何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?

    Posted by ブクログ

    マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林に住む プナン という民族の話

    プナンは
    物を所有するという感覚がない
    あるものは みんなで分け合う
    「ありがとう」も「ごめんなさい」もいわない
    資本主義に取り込まれていない
    お金や権力が特定の人に集中しない仕組みが生活に根付いている

    たくさんのものを持っている私たちが幸せそうではなく、何も持っていないプナンが幸せに見えるのはなぜか、について書かれた本

    彼らは下ネタが好き、ということで、下ネタについて多く語られていて、そこは苦手だった

    でも、たまには自分の価値観と全く違う生き方をしている人の話を聞くと、自分自身についても新発見があるんじゃないかと思う

    0
    2026年02月06日
  • 入門講義 アニミズム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく知っているアニミズム。

    最近読む、「魂」の考え方ってこんな感じだなー、とか、仏教でも少し似たような考え方を読んだなー、とか、思いながら、

    学問的概念が導入される中で、少し解像度が高まった気がしました。

    0
    2026年01月06日
  • ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う

    Posted by ブクログ

    教育の話と権力の話のところは興味深かった。
    自分の中でも疑問に思っていたことが言語化されていた感じでスッキリできた。

    0
    2025年12月17日
  • 入門講義 アニミズム

    Posted by ブクログ

    chat GPTに恋をするという感覚は理解できないけど、それ以外のアニミズムは比較的受け入れられる気がする。
    それをどう活かして生きていくは自分次第。

    0
    2025年12月17日
  • フィールドワークのちから――「いまここ」を抜け出す人類学

    Posted by ブクログ

    フィールドワークとはなんぞや…知りたい方にはオススメです!
    文体も柔らかでとっても読みやすい。
    著者の体験も楽しく読ませていただきました。

    0
    2025年12月10日
  • 何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?

    Posted by ブクログ

    マレーシア・サラワク州の狩猟民族プナン。
    資本主義社会に取り込まれず、たまに狩りをして下ネタを楽しそうに話す。
    誰か一人に権利が集中することを徹底して避けることで平等主義社会を実現している。
    一夫一婦制ではあるが、よくパートナーが変わるし子どもは共同体で育てる。
    将来の不安、鬱病、モテ・非モテもない。
    興味深いプナン。
    下ネタの重要性について真剣に語り合うところは何だか面白かった。

    0
    2025年11月22日
  • はじめての人類学

    Posted by ブクログ

    哲学や思想などリベラルアーツ系の本を読み進めていると、いつのまにか「文化人類学」と呼ばれる分野に手を出していることに気づきました。

    レヴィ=ストロース、マルセル・モース、グレゴリー・ベイトソンなど、思想界にその名を残す文化人類学者は数多く存在します。

    なぜ私たちは人類学を学ぶのか。

    本書はそのヒントを教えてくれます。

    本書では、マリノフスキ、レヴィ=ストロース、ボアズ、インゴルドの4名を取り上げて人類学の系譜を辿ります。

    彼らの偉大な功績は、未開の部族の中に入り込んで、外部に学び、西洋を中心とする社会を批判的に見つめたこと。

    日本の柳田國男も近代社会を憂いて、民俗学を創始したと伝え

    0
    2025年11月20日
  • はじめての人類学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マリノフスキ、レヴィ=ストロース、ボアス、インドルドの4人を深掘りすることで、人類学の歴史を読み解いた本。
    正直個々人の説いた主張など書いてあることの多くを理解することができなかったが、マリノフスキからフィールドワークによる研究が人類学の調査研究の手法の1つとして確立されたこと。
    それぞれ、自分たちの慣れ親しんだ「内部」から抜け出し、未開で野蛮な「外部」に身を置くことで、内部と外部の差異を研究したことが共通しており、これこそが人類学というものなのか?と思った。

    0
    2025年10月05日
  • これからの時代を生き抜くための 文化人類学入門

    Posted by ブクログ

    はじめての人類学と合わせて読んだ。
    こちらのほうが具体例が多く楽しく読める一般書というイメージであった。
    いろんな文化をつまみ食いしてたのしめた。

    0
    2025年09月30日