奥野克巳のレビュー一覧

  • これからの時代を生き抜くための 文化人類学入門

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    自分の置かれた環境をメタ認知する為の引き出しを増やしたいと思い読書。

    様々な風習を持った人々の営みも面白く読んだが、一番印象に残ったのは「私達」や「人権」という概念の捉え方が場所・時代により異なる事だった。

    私を拡張して私達と呼ぶ時、普段私たちは家族・村・地域・国など人を中心に捉えているが、そこにある動植物なども含めて考える事もできる。
    人新世という、人が環境を変えてしまう時代において持続可能性を考えるには動植物、環境まで拡張して私達の事を考えるパラダイムが必要だと思った。

    また、地域によっては川など自然物に人権を認め、その権利侵害に当たる開発を差し止める例もあるという。マイノリティな

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    2025年02月08日
  • ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う

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    日本で暮らす中で「当たり前」だと考えられていることが、別の国・地域ではまったく違っている例が示されており、読みながら自分の中の「そもそも」を問い直していける、おもしろい内容でした。

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    2024年12月26日
  • はじめての人類学

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    人類学の基本視点を通じて「生」を捉え直す旅へと誘う。
    マリノフスキーは社会や文化を「生の全体」として捉え人間の行動がいかに相互に結びついているかを明らかにした。
    ストロースは表面の多様性の背後に潜む「生の構造」を探り普遍的な秩序を解き明かした。
    ボアズは多様な文化の中に「生のあり方」を見出しそれぞれの独自性を尊重した。
    そしてインゴルドは固定されたものではなく常に変化し続ける「生の流転」に注目した。
    これらの視点を通じ奥野は私たちに問いかける――「生」とは何か。その問いに向き合うことで、人間の本質や社会の在り方に新たな視点を得られるだろう。
    外部という言葉が使われいる。知らない街に降り立つこと

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    2024年12月24日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    拡大成長を志向することへの違和感や細かいレイヤーでの他人との比較で存在を確認する暴力性などに対する一つの回答。肥大化した自我を持て余してる現代人には眩しすぎるプナンのありよう。

    人間たらしめる根源的な生存への希求である相互扶助の在り方に希望をみた。
    「熱帯のニーチェ」という原題の通り、各章にニーチェの引用があり、それは少し難しくて今の私には理解が及ばなかったが、文化人類学と哲学の組み合わせに目の前が開けた感覚があった。

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    2024年12月14日
  • はじめての人類学

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    人類学100年の歴史がざっくり掴めます。マリノフスキ、レヴィストロースは聞いた事がありましたが、ボアズ、インゴルドは初めましてな感じでした。狭くなった地球で、どう人類学が発展していくかは興味があります。

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    2024年12月07日
  • ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う

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    ネタバレ

    人類学は「そもそも論」が得意. 遠く離れた場所では我々と同じ前提を共有することがない他者が存在し, 彼らは異なるアプローチでその問題に対処している. それらを知ることで, 「すでに分かっていると思っていること」の基礎を崩し, より上位の大きな問いにたどり着くことが可能となる.

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    2024年11月16日
  • ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う

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    【学校について】
    人から教わるという発想がなく、人がやっているのを見て学ぶ社会がある。
    彼らは学校を必要と感じていなくて、授業に参加してもずっと座っているだけだと感じるし、宿題を忘れたら怒られ、いじめに遭うこともあり、次第に学校に行かなくなるが、困らない。

    この話は大人になった今、すごく納得できる。
    どれだけ英語の文法を勉強しても、ネイティブスピーカーと話すことに不慣れで抵抗があると使い物にならないし、逆に文法はめちゃくちゃでも話すことに慣れていて、意思疎通ができている人が周りにいて、「学校の勉強って何だったんだろう…」と思うことが多い。

    社会に出て求められるのは、知識ではなく考え実践

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    2024年10月14日
  • ひっくり返す人類学 ――生きづらさの「そもそも」を問う

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     ちくまプリマー新書であるため、内容は整理整頓され、わかりやすい。
     本書の目的は、世の中に蠢く様々な問題に対して、他民族の視点から見つめ、考え直すことだ。それはある意味マルチバース的な視点なのかもしれない。
     我々に必要な、ありとあらゆるレンズを手に入れる方法を、人類学を通してキッカケをくれる一冊である。

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    2024年10月06日
  • はじめての人類学

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    参与観察
    実際に参加・参与しながら観察をしてデータを収集する調査研究の手法
    構造とは要素と要素間の関係とそれからなる全体であって…一連の変化過程を通じて不変の特性を保持する
    仏教のサマーディの音写の三昧
    徒歩旅行と輸送
    アリとクモ
    人類学の探求の技術、現在生じていることに次々に即応できるように知覚を研ぎ澄ますこと、世界との関係を調整すること
    人間の生と会話する
    普段の思考の外部へと連れ出してくれる

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    2024年07月20日
  • 人類学とは何か

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    難しい。。
    解説にも書いてあるように意見があっちこっちに散らばっていて一貫性を持って読むのがなかなか困難
    また、本書全体を通して主張されている人のある面を切り出してみるのではなく一つのものとして捉えるという考え方もなんなく納得できる気はするものの理解は難しい

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    2024年04月20日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

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    人類学、面白い!
    自分のバカ狭い世界は、たくさんあるうちのたったひとつの世界だと教えてくれる。
    これがほんとの「多様性」だ!と、思った。
    ボルネオの民の社会では、私は生きてけるかな…。

    本書はマンガで、理解しやすいんだけれど、最後の解説が私には難しかったかな。


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    2024年03月17日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    立教大学で教鞭を取る文化人類学の著者がプナンという狩猟採集民族について書いた本。

    プナンとは、ボルネオ島(マレーシア、インドネシア、ブルネイの三つの国から成る)に暮らす、人口約一万人の狩猟採集民である。彼らは今日でも、資本主義社会の一端に巻き込まれながらも伝統的な社会を持ち続けている。

    本書で紹介される通り、彼らの生活は我々の生活と何もかもが違う。
    プナンの社会には、「おはよう」もないし、「ありがとう」もない。「ごめんなさい」もなければ、時間という概念もない。ないない尽くしである。

    プナンは常に生活をひとつの共同体で完結させているので、我々が使う交感言語(伝達機能を持たないが、一体感を生

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    2023年12月16日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    海外で仕事をすると、なんでこんな事がわからないんだ、なぜこうしてしまったんだ、と相手に対して思うことがある。
    自分が育ってきた極小な世界から抜け出して本当に他者のカルチャーを、単純に面白がり、敬意を持って接する大人になりたいものだ、、、と思った。

    そして、それは遠くに行かなくても、親きょうだいでも、直面することなんだな。。。

    大いなる正午。に妙に関心。

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    2023年10月12日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    現代社会でがんじがらめになっている、そんな人たちが読んだら概念ぶち壊される、そんな本

    国が違えば、価値観は変わる
    時代が違っても、価値観は変わる

    そんなことは知っていたけど、国どころじゃない、民族であっても、価値観は変わる
    そういったことに何故気付けなかったのかと自分の思考回路の狭さに呆れ果てました

    ニーチェも気になる、そんな作品

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    2023年10月09日
  • はじめての人類学

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    本屋で購入

    マリノフスキー
    レヴィストロース
    ボアズ
    インゴルド
    を紹介しています。分かりやすい

    参与観察している研究者の日記って面白くて好きなのですが、マリノフスキーが元祖だったとは

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    2023年10月01日
  • これからの時代を生き抜くための 文化人類学入門

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    性・経済・宗教などの切り口で、現代日本の規範からは想像もできないような文化を持った集団を例に、文化人類学とはどういうものか、どういう思考をもって世界を見ると発見が得られるのか、といった事例が語られている。

    文化人類学というとどうしても人とその文化が主眼に置かれるが、人の生活を構成する自然や生物も含めた人新世という考え方は、今までの自身になかった視点だったのでおもしろく読めた。

    一番興味深かったのが、著者の思考の形成過程を旅と共に紹介する最後の章で、それまでの章で語られていた言葉がどのような背景を持ったものなのかがなんとなく想像できる。

    文化人類学という学問に興味を持ったがどのようなものか

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    2023年09月10日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    1961年、首狩り族と噂される部族に殺され食べられた(!)と言われるロックフェラー家の子息、マイケル失踪の真実を追ったノンフィクション。題名に比して残酷な描写は少なく、むしろ著者が得た真相には、異文化コミュニケーションについて色々と考えさせられました。

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    2023年09月05日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    ネタバレ

    ボルネオ島のプナンの人と暮らして著者が考えたことが書かれている。興味深かった。

    ボルネオ島の森でプナンと一緒に暮らすことは、「大いなる正午」を垣間見る経験だった。
    「大いなる正午」という比喩はニーチェの言葉で、「真上からの強烈な光によって物事が隅々まで照らされ影が極端に短くなり、影そのものが消えてしまった状態。」のこと。「影が消える」とは、世界から価値観がすべてなくなってしまった状態である。おおいなる正午とは、真上から強烈な光に照らされて影の部分がない、善悪がない状態である。
    世界には固定された絶対的な価値観が存在しないということを、体験をとおして理解したと言っている。

    私たちは、一生をか

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    2023年08月14日
  • 絡まり合う生命――人間を超えた人類学

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    「マルチスピーシーズ民族誌」の考え方について、小説やコミックス、岩合光昭さんの猫あるきなどといった日常親しんでいる文学・芸術作品を入り口に解説。内容は難しいのだがある程度すんなりと読み進むことができる。
     印象深かったのは「ぬいぐるみとの対話」を扱った項。
    ヒトと人ではないものとの交流や交感のような感覚がなぜ起きるのか、あまり深く考えたことは無かった。
    また、写真を撮ることと、狩りで動物をしとめることを同様の行動として見つめたことも無かった。
    私にとって新しい視点が数多くあり、とても魅力的な本だと思った。
    オーケストラを構成するそれぞれの楽器、各パートについて詳しく解説してもらいながら曲を聴く

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    2023年07月30日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

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    ボルネオ島の森の民、プナンの人びとの話。固定観念が壊される。
    いろいろな世界観があるんだな、と改めて実感。そうすると、やはり日本人の世界観は日本人として大切にしたいと思う。
    最後の解説もちょっと面白い。確かにマンガであることは、人類学を表現するのにとても合う方法なのかもしれない。
    筆者のマニアックさもなんとなく醸し出されている。

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    2023年05月05日