奥野克巳のレビュー一覧

  • はじめての人類学

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    人類学の基本視点を通じて「生」を捉え直す旅へと誘う。
    マリノフスキーは社会や文化を「生の全体」として捉え人間の行動がいかに相互に結びついているかを明らかにした。
    ストロースは表面の多様性の背後に潜む「生の構造」を探り普遍的な秩序を解き明かした。
    ボアズは多様な文化の中に「生のあり方」を見出しそれぞれの独自性を尊重した。
    そしてインゴルドは固定されたものではなく常に変化し続ける「生の流転」に注目した。
    これらの視点を通じ奥野は私たちに問いかける――「生」とは何か。その問いに向き合うことで、人間の本質や社会の在り方に新たな視点を得られるだろう。
    外部という言葉が使われいる。知らない街に降り立つこと

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    2024年12月24日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    拡大成長を志向することへの違和感や細かいレイヤーでの他人との比較で存在を確認する暴力性などに対する一つの回答。肥大化した自我を持て余してる現代人には眩しすぎるプナンのありよう。

    人間たらしめる根源的な生存への希求である相互扶助の在り方に希望をみた。
    「熱帯のニーチェ」という原題の通り、各章にニーチェの引用があり、それは少し難しくて今の私には理解が及ばなかったが、文化人類学と哲学の組み合わせに目の前が開けた感覚があった。

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    2024年12月14日
  • はじめての人類学

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    人類学100年の歴史がざっくり掴めます。マリノフスキ、レヴィストロースは聞いた事がありましたが、ボアズ、インゴルドは初めましてな感じでした。狭くなった地球で、どう人類学が発展していくかは興味があります。

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    2024年12月07日
  • はじめての人類学

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    参与観察
    実際に参加・参与しながら観察をしてデータを収集する調査研究の手法
    構造とは要素と要素間の関係とそれからなる全体であって…一連の変化過程を通じて不変の特性を保持する
    仏教のサマーディの音写の三昧
    徒歩旅行と輸送
    アリとクモ
    人類学の探求の技術、現在生じていることに次々に即応できるように知覚を研ぎ澄ますこと、世界との関係を調整すること
    人間の生と会話する
    普段の思考の外部へと連れ出してくれる

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    2024年07月20日
  • 人類学とは何か

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    難しい。。
    解説にも書いてあるように意見があっちこっちに散らばっていて一貫性を持って読むのがなかなか困難
    また、本書全体を通して主張されている人のある面を切り出してみるのではなく一つのものとして捉えるという考え方もなんなく納得できる気はするものの理解は難しい

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    2024年04月20日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

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    人類学、面白い!
    自分のバカ狭い世界は、たくさんあるうちのたったひとつの世界だと教えてくれる。
    これがほんとの「多様性」だ!と、思った。
    ボルネオの民の社会では、私は生きてけるかな…。

    本書はマンガで、理解しやすいんだけれど、最後の解説が私には難しかったかな。


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    2024年03月17日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    立教大学で教鞭を取る文化人類学の著者がプナンという狩猟採集民族について書いた本。

    プナンとは、ボルネオ島(マレーシア、インドネシア、ブルネイの三つの国から成る)に暮らす、人口約一万人の狩猟採集民である。彼らは今日でも、資本主義社会の一端に巻き込まれながらも伝統的な社会を持ち続けている。

    本書で紹介される通り、彼らの生活は我々の生活と何もかもが違う。
    プナンの社会には、「おはよう」もないし、「ありがとう」もない。「ごめんなさい」もなければ、時間という概念もない。ないない尽くしである。

    プナンは常に生活をひとつの共同体で完結させているので、我々が使う交感言語(伝達機能を持たないが、一体感を生

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    2023年12月16日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    海外で仕事をすると、なんでこんな事がわからないんだ、なぜこうしてしまったんだ、と相手に対して思うことがある。
    自分が育ってきた極小な世界から抜け出して本当に他者のカルチャーを、単純に面白がり、敬意を持って接する大人になりたいものだ、、、と思った。

    そして、それは遠くに行かなくても、親きょうだいでも、直面することなんだな。。。

    大いなる正午。に妙に関心。

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    2023年10月12日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    現代社会でがんじがらめになっている、そんな人たちが読んだら概念ぶち壊される、そんな本

    国が違えば、価値観は変わる
    時代が違っても、価値観は変わる

    そんなことは知っていたけど、国どころじゃない、民族であっても、価値観は変わる
    そういったことに何故気付けなかったのかと自分の思考回路の狭さに呆れ果てました

    ニーチェも気になる、そんな作品

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    2023年10月09日
  • はじめての人類学

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    本屋で購入

    マリノフスキー
    レヴィストロース
    ボアズ
    インゴルド
    を紹介しています。分かりやすい

    参与観察している研究者の日記って面白くて好きなのですが、マリノフスキーが元祖だったとは

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    2023年10月01日
  • これからの時代を生き抜くための 文化人類学入門

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    性・経済・宗教などの切り口で、現代日本の規範からは想像もできないような文化を持った集団を例に、文化人類学とはどういうものか、どういう思考をもって世界を見ると発見が得られるのか、といった事例が語られている。

    文化人類学というとどうしても人とその文化が主眼に置かれるが、人の生活を構成する自然や生物も含めた人新世という考え方は、今までの自身になかった視点だったのでおもしろく読めた。

    一番興味深かったのが、著者の思考の形成過程を旅と共に紹介する最後の章で、それまでの章で語られていた言葉がどのような背景を持ったものなのかがなんとなく想像できる。

    文化人類学という学問に興味を持ったがどのようなものか

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    2023年09月10日
  • 人喰い――ロックフェラー失踪事件

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    1961年、首狩り族と噂される部族に殺され食べられた(!)と言われるロックフェラー家の子息、マイケル失踪の真実を追ったノンフィクション。題名に比して残酷な描写は少なく、むしろ著者が得た真相には、異文化コミュニケーションについて色々と考えさせられました。

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    2023年09月05日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    ネタバレ

    ボルネオ島のプナンの人と暮らして著者が考えたことが書かれている。興味深かった。

    ボルネオ島の森でプナンと一緒に暮らすことは、「大いなる正午」を垣間見る経験だった。
    「大いなる正午」という比喩はニーチェの言葉で、「真上からの強烈な光によって物事が隅々まで照らされ影が極端に短くなり、影そのものが消えてしまった状態。」のこと。「影が消える」とは、世界から価値観がすべてなくなってしまった状態である。おおいなる正午とは、真上から強烈な光に照らされて影の部分がない、善悪がない状態である。
    世界には固定された絶対的な価値観が存在しないということを、体験をとおして理解したと言っている。

    私たちは、一生をか

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    2023年08月14日
  • 絡まり合う生命――人間を超えた人類学

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    「マルチスピーシーズ民族誌」の考え方について、小説やコミックス、岩合光昭さんの猫あるきなどといった日常親しんでいる文学・芸術作品を入り口に解説。内容は難しいのだがある程度すんなりと読み進むことができる。
     印象深かったのは「ぬいぐるみとの対話」を扱った項。
    ヒトと人ではないものとの交流や交感のような感覚がなぜ起きるのか、あまり深く考えたことは無かった。
    また、写真を撮ることと、狩りで動物をしとめることを同様の行動として見つめたことも無かった。
    私にとって新しい視点が数多くあり、とても魅力的な本だと思った。
    オーケストラを構成するそれぞれの楽器、各パートについて詳しく解説してもらいながら曲を聴く

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    2023年07月30日
  • マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

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    ボルネオ島の森の民、プナンの人びとの話。固定観念が壊される。
    いろいろな世界観があるんだな、と改めて実感。そうすると、やはり日本人の世界観は日本人として大切にしたいと思う。
    最後の解説もちょっと面白い。確かにマンガであることは、人類学を表現するのにとても合う方法なのかもしれない。
    筆者のマニアックさもなんとなく醸し出されている。

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    2023年05月05日
  • 人類学者K――ロスト・イン・ザ・フォレスト

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    文化人類学者・奥野勝己氏による、ボルネオ島の狩猟民「プナン」の文化、観念を描いた体験記。物語は三人称視点から展開され、主人公はカフカの『城』からとった「K」と呼ばれる日本人青年(= 筆者)。

    本書の主な項目は第1章「多自然」第2章「時間性」第3章「無所有」の3点で、現地での体験談をもとに、彼らの暮らしぶりや神話、世界観を詳らかに表す。
    文体が三人称であるせいか、ルポというよりは小説っぽさを感じるものの、エピソードごとに細かく節になっているし、その中身は発見+エピソードトークのような社会学や人類学関連の書籍に一般的な形式であるため、伝わりづらさを感じることはなかった。

    死者への視線や時間の概

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    2023年02月12日
  • ひび割れた日常――人類学・文学・美学から考える

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    リレーエッセイという手法、面白いな。手紙のやりとりをこういう形でやってみたいかも。
    御三方それぞれの視点が交差する様、少しずつズレて発展していく様など非常に楽しい。

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    2023年01月20日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    人間社会の原始の姿か。
    社会は一体化していて、わたしたちが基本で必須だと思っている挨拶さえもないという。貸し借りの概念もなきという。
    人間同士はそんなにも近しかったのかと感嘆する。

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    2022年12月28日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    筆者がボルネオ島で狩猟を主生業とする民族プナンと一緒に暮らして考えたことの記録。プナンは人から物をもらってもありがとうを言わないし、失敗しても個人のせいにしない。物は個人のものにせずみんなのものとして扱い、親族が亡くなると早くその人のことを忘れるために近親者の人たちは一時的に名前を変える。つまり、私たちとは違うことだらけなのだ。この本を読んで改めて人って自分が培ってきた感覚のフィルターでしかものを見られないんだなあと再確認。でも、だからこそそれがひっくり返ったときに面白いって感じる。

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    2022年11月12日
  • ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

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    旅の楽しみは日常からの離脱。
    自分が日頃属している社会の常識からの離脱。
    そして価値観の逆転と新しい視点を得る。
    それを究極まで見つめたエッセイ。
    昔わたしを捉えたツィアビの演説のようなもの。
    同じ社会に長期にわたって参与観察し続けた人類学者が、その面白さを各章でわかりやすく物語ってくれる楽しい本。
    以下、章ごとの感想。

    3 反省しないで生きる
    プナンの社会では、誰かが悪いことをしたり失敗したりした場合、やらかした当人が反省することはなく、まわりの人たちの側が、そうならないようにするにはどうしたらいいか対策を考えるのだそうである。
    何か問題が起きた場合、当人の反省に帰するより、当人の責を問わ

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    2022年06月27日