奥野克巳のレビュー一覧
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ネタバレはじめに、難しいと感じる一冊。基礎知識が必要であるからか、翻訳が文脈の流れを妨げているのか、理解が滑らかに進まず、集中して読み進めにくく感じた。
さて、ここでは、現代における人や人間社会の持続的なあり方を問うているのだろうと考える。そして、そのためには「これだ」と理解ができなかったためか、問いを考える視点として語っているためか、読み終わった疲労感と共に、静かにまた読み直してみようと感じるものであった。
最後に、気に留まった言葉を残しておこう。
◼︎「動物は性を物語として生きることができる。動物はこの性を生きることにおいて物語を語る。。。。しかし、動物にできないことは、生きることと語ることを区 -
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ひっくり返す人類学 を読み進めながら、人類学が「当たり前」を揺さぶる学問であることを強く感じた。第一章では、ヘヤーの「誰々から教わるという概念がない」という話に違和感を覚えた。折り鶴を見て覚えるのも広い意味では「教わる」ではないかと思ったが、本書が問題にしているのは、学校的な「教師が説明し、生徒が知識を受け取る」という近代的教育観なのだと理解した。プナンの人々の学びは、説明よりも模倣や実践を通じた身体的な習得であり、「知識を伝達する」というより「環境の中で身につける」ものなのだろう。
また、マレーシア政府がプナンに学校教育を推進する背景には、国家統合や近代化の思想がある一方、プナン側から見る -
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人間を知るための学問。人類が人類自らを知るのは常識に囚われてなかなか難しい。それを生の観点で、時代背景や置かれた環境が異なる偉人4人のフィールドワークを通じて感じるという話。
文献や知識だけの理論でなく、未開の「外部」となる現地で生活や経験から、文化(人類の本質)を捉えるのがポイント。個々の具体例は興味深い。たた、言わんとしていることは何となく感じることはできるが、体系だった論理的な明確な知識として捉えるのが難しい。無形の文化なので成文化が難しく、そういうものと相性が悪いのか。理解が浅いだけというのも多分にあるが。
現代においては未開の「外部」も少なくなり(全人類にスマホが行き渡りつつあり -
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レヴィ=ストロースの悲しき熱帯を読んだので、全体像を知りたくて手に取った。人類学のターニングポイントとなった研究者たちと歴史の紹介。人類学は、自分と他者は何で違うのだろう、という素朴な思いが根本にあるのだろうけど、異文化を触れる機会となった植民地主義的なものから始まっているように思い、根深い闇も感じてしまった。ともあれ、世界には色んな人がいて、思いもよらないけどなるほどと思うような生活をしていることを知り、世界観を広げるのはよいと思う。岸政彦さんの社会学の本にも書いてあったけど、たまたま出会って話した人たちが、その人たちの文化圏の代表である、と決め打ちするのは乱暴である、という問題は必ずあって
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マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林に住む プナン という民族の話
プナンは
物を所有するという感覚がない
あるものは みんなで分け合う
「ありがとう」も「ごめんなさい」もいわない
資本主義に取り込まれていない
お金や権力が特定の人に集中しない仕組みが生活に根付いている
たくさんのものを持っている私たちが幸せそうではなく、何も持っていないプナンが幸せに見えるのはなぜか、について書かれた本
彼らは下ネタが好き、ということで、下ネタについて多く語られていて、そこは苦手だった
でも、たまには自分の価値観と全く違う生き方をしている人の話を聞くと、自分自身についても新発見があるんじゃないかと思う
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哲学や思想などリベラルアーツ系の本を読み進めていると、いつのまにか「文化人類学」と呼ばれる分野に手を出していることに気づきました。
レヴィ=ストロース、マルセル・モース、グレゴリー・ベイトソンなど、思想界にその名を残す文化人類学者は数多く存在します。
なぜ私たちは人類学を学ぶのか。
本書はそのヒントを教えてくれます。
本書では、マリノフスキ、レヴィ=ストロース、ボアズ、インゴルドの4名を取り上げて人類学の系譜を辿ります。
彼らの偉大な功績は、未開の部族の中に入り込んで、外部に学び、西洋を中心とする社会を批判的に見つめたこと。
日本の柳田國男も近代社会を憂いて、民俗学を創始したと伝え -
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人類学という学問は20世紀前半から盛んに研究されるようになった。その考え方の変遷がまとめられた本。
最近の学問だったのか。
・重要人物
ブロニスワフ・マリノフスキ:生の全体
クロード・レヴィ=ストロース:生の構造
フランツ・ボアズ:生のあり方
ティム・インゴルド:生の流転
・変遷
15世紀:大航海時代、海の向こうの世界と出会う、「他者」についての学問が始まる
17、18世紀:人間の本質、人間社会の成立への関心が高まる
19世紀:進化主義的な考え方が広まる
20世紀:フィールドワークによる新しい人類学が始まる
・機能主義:文化の見取り図
制度や慣習の機能を、文化と社会の関連において解明 -
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Posted by ブクログ
具体的な民族誌の事例を基に、我々の「当たり前」をひっくり返し、物事の「そもそも」を問い直す人類学の思考法を通して、学校教育、貧富の格差や権力、心の病や死、自然と人間との関係といった身近でありながら重大なトピックを「ひっくり返して」考え、生きづらさの「処方箋」を探る。
民族により「当たり前」は異なっており、フィールドワークにより紡ぎ出された民族誌の知見により、自分たちの社会の「当たり前」がひっくり返され、物事の根源に立ち戻った本質的な議論につなげることができるという人類学の魅力は、よく理解できた。
「教える」という概念がないヘヤー・インディアンやプナン、貧富の格差がないプナンやサン・ブッシュマン
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