柳広司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世紀の冤罪事件(と私も思うしこの本の中でもそういう扱い)大逆事件が起こるような暗い暗い時代を、ユーモアたっぷりに面白おかしく書いた作品。
織物工場で真面目に働いていた僕は、仲間に裏切られ、ヤクザものに痛めつけられ路上に放り出される。そこを通りかかり、助けてくれたのが、売文社社長である堺利彦(実在の人物です)とその一味?の面々。社会主義者として官憲に目をつけられながらも、明るく自由に?世の中を変えようとする人々を見るうち、社会主義者に対する印象がどんどん変わっていく。
暗号を解く、卑劣な工場主と結びついた権力者のうらをかく、人買いから女性を守る、など、痛快なシーンも多く、暗い時代の事件を、暗くな -
Posted by ブクログ
(Ⅰ)《僕たちがやっているのは本物の社会主義じゃない、所詮はインテリの道楽だ》p.225。《命懸けの道楽もあるさ》p.227
(Ⅱ)痛めつけられたうえ職を失った「ぼく」は「売文社」という得体のしれない人びとに救ってもらったがそこは蛇蝎の如き社会主義者たちがたむろする巣窟だった/堺さんから暗号解読してみよと命じられて/売文社に出入りする女性たちが何か企んでいる? 偵察を命じられた「ぼく」はエライ目に遭う…/堺さんが警察に連れて行かれ、頼った弁護士「ハクシャクドノ」はとんでもない変人だった。彼が活躍する法定モノ。
(Ⅲ)「大正デモクラシー」というくらいだからこの時代はもっと自由でおおらかだと思って -
Posted by ブクログ
面白かった。
5話+オマケ
以下ネタバレ
D機関vs.風機関
わらわし隊 モスクワ側のスパイ あんま面白くなかった
永瀬はD機関のスパイとみせかけて詐欺集団のリーダー
任務中に列車事故で事故死したスパイ 結城中佐の過去も少し 結城中佐何者よすごすぎるやろ
不運なスパイ 優秀で何事もうまくいっていたのに上記の列車事故や仲間の突然の病死が重なり、情報が届かずアメリカから逃げ遅れた 任務失敗?
おまけ
ジョーカーゲームだったか、このシリーズの最初の方にでてきた話の共謀者側の視点 最初なんの話かわからなかったけど、最後のロビンソン・クルーソーで繋がる感じ
売る