柳広司のレビュー一覧

  • パンとペンの事件簿

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    世紀の冤罪事件(と私も思うしこの本の中でもそういう扱い)大逆事件が起こるような暗い暗い時代を、ユーモアたっぷりに面白おかしく書いた作品。
    織物工場で真面目に働いていた僕は、仲間に裏切られ、ヤクザものに痛めつけられ路上に放り出される。そこを通りかかり、助けてくれたのが、売文社社長である堺利彦(実在の人物です)とその一味?の面々。社会主義者として官憲に目をつけられながらも、明るく自由に?世の中を変えようとする人々を見るうち、社会主義者に対する印象がどんどん変わっていく。
    暗号を解く、卑劣な工場主と結びついた権力者のうらをかく、人買いから女性を守る、など、痛快なシーンも多く、暗い時代の事件を、暗くな

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    2025年06月23日
  • パンとペンの事件簿

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    導入が易しく、読みやすい。
    パンの会って、宮内悠介さんの著書で読んだな…と気づき、史実も結構入ってることに思い至る。

    ただ、不勉強なのでWikipediaとにらめっこで、詳しかったらもっと深く読めるんだろうなと少し残念。

    でも、詳しくなくても十分面白い。
    最後の裁判での山崎弁護士の答弁のシーンを最も描きたかったのだろうか。

    Audibleのほうも是非聞いてみたいなあ。

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    2025年05月25日
  • パンとペンの事件簿

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    ライトに読める連作短編。実在した組織なのに驚き。社会主義というと構えてしまうけど、理想とすべきことは現代の世の中にも言えることで、時代が変わっても日本って変わってないのかもしれないなぁと思ってしまった。

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    2025年05月17日
  • ゴーストタウン 冥界のホームズ

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    ある時ワトソンが目を醒ますとそこは冥界で、骸骨姿になったホームズがいた。自分の死の謎に納得できないゴーストたちがホームズを訪れるが、この奇妙な世界にもモリアーティの影が…
    アニメ映画の企画がボツになって小説化したものらしい。ライヘンバッハの滝に落ちてから復活するまでの期間に冥界にいたというのは斬新だし、復活の方法も面白かったが、もとが映画のシナリオなので著者の作品にしてはシンプルなストーリー。アニメも見てみたかった。

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    2025年05月02日
  • ジョーカー・ゲーム

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    みんなで難関な任務をこなしていく話だと思ってた。 一話づつ違う視点と登場人物しかも偽名なんで感情移入し辛いなと。 短編集として任務を覗いてる感じで読むと面白いかな。

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    2025年04月24日
  • パンとペンの事件簿

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    新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。
    文章に関する依頼、何でも引き受けます。
    どんな無理難題もペン一本で解決してみせる〝売文社″のもとには、
    今日も不思議な依頼が持ち込まれて――。
    面白かったです

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    2025年04月12日
  • パンとペンの事件簿

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    最終章の堺さんが僕に語った社会主義とは、のセリフは現在の私達にも響く

    マーガレット→真柄ってキラキラネームか?

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    2025年04月01日
  • ダブル・ジョーカー

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    スパイvsスパイの知略と策謀が交錯する頭脳戦。
    ただ、慣れから1作目で受けた衝撃には一歩及ばず…
    それでも、この緊張感と巧妙な駆け引き、次作も読まずにはいられない。

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    2025年03月17日
  • パンとペンの事件簿

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    (Ⅰ)《僕たちがやっているのは本物の社会主義じゃない、所詮はインテリの道楽だ》p.225。《命懸けの道楽もあるさ》p.227
    (Ⅱ)痛めつけられたうえ職を失った「ぼく」は「売文社」という得体のしれない人びとに救ってもらったがそこは蛇蝎の如き社会主義者たちがたむろする巣窟だった/堺さんから暗号解読してみよと命じられて/売文社に出入りする女性たちが何か企んでいる? 偵察を命じられた「ぼく」はエライ目に遭う…/堺さんが警察に連れて行かれ、頼った弁護士「ハクシャクドノ」はとんでもない変人だった。彼が活躍する法定モノ。
    (Ⅲ)「大正デモクラシー」というくらいだからこの時代はもっと自由でおおらかだと思って

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    2025年03月16日
  • パンとペンの事件簿

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    実在してたとは、参考文献見るまで知らなかった。社会主義って言葉だけ見ると敬遠するけど、こういう小説で一端に触れられるのは良い。

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    2025年03月08日
  • パンとペンの事件簿

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    堺利彦を主人公にした小説。当時の社会状況が浮かび上がる様。ただ、当時と現在の様子が似ている様な気がする。当時は新聞などで、今はSNSで。疑いを持たず信じる民がもたらす事が危惧される。語り手の男性が誰なのかが興味ある。

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    2025年03月02日
  • パンとペンの事件簿

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    独特の言い回し、時代的な言葉使いも
    含めて少し個人的に読みづらかったが
    為になりました
    クスッと笑える所もあり面白かった

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    2025年03月01日
  • ゴーストタウン 冥界のホームズ

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    スピーディーに進む展開と可愛いとさえ思える2人の掛け合いの感じがほのぼのした。
    あえてこういう展開で描くのも創作の面白さだと思う。

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    2025年01月18日
  • ダブル・ジョーカー

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    面白かった。
    5話+オマケ

    以下ネタバレ

    D機関vs.風機関 

    わらわし隊 モスクワ側のスパイ あんま面白くなかった

    永瀬はD機関のスパイとみせかけて詐欺集団のリーダー

    任務中に列車事故で事故死したスパイ 結城中佐の過去も少し 結城中佐何者よすごすぎるやろ

    不運なスパイ 優秀で何事もうまくいっていたのに上記の列車事故や仲間の突然の病死が重なり、情報が届かずアメリカから逃げ遅れた 任務失敗?

    おまけ
    ジョーカーゲームだったか、このシリーズの最初の方にでてきた話の共謀者側の視点 最初なんの話かわからなかったけど、最後のロビンソン・クルーソーで繋がる感じ

    売る

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    2024年12月15日
  • ラスト・ワルツ

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    「ジョーカー・ゲーム」シリーズの再読。序盤ではこの話のどこにD機関が関係するんだろうと不思議に思う短編ばかりなのに、気づけばどこにでもスパイは潜んでいる。再読でも先が読めない展開で面白かった。

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    2024年10月19日
  • アンブレイカブル

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    ネタバレ

    内務省の役人クロサキでつながる連作短編集。
    戦時の日本中が狂っていた時代、まっとうな人間が死へと向かう。狂気を進めていた本人でありながら、なぜこうなってしまったのかと三木清を前に思うクロサキ。(「赤と黒」より)
    こんな時代に逆戻りはなんとしてもごめんだが、今の世の中をみていると不安になる。
    不気味なクロサキと対比するかのように、生き生きと描かれる小林多喜二の「雲雀」など、作者の物語運びは巧みで思わず読み進めてしまうが、2作目3作目となるにつれて、話も重く辛かった。

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    2024年09月23日
  • ダブル・ジョーカー

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    D機関のスパイのスキルが凄すぎます。
    今回は、色んな国でスパイが活躍します。
    影のような存在の彼らが、とてもリアルに描かれています。

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    2024年08月04日
  • ダブル・ジョーカー

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    2024.07.29
    ライバル組織 共産主義者のスパイ インドシナの無線技士 ドイツのスパイ狩り ロスの二重経歴
    レディジョーカー二作目。一作目ほどのインパクトはない。

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    2024年07月29日
  • ダブル・ジョーカー

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    ジョーカーシリーズ2作目。

    1作目が衝撃的な面白さだっただけに、若干物足りなさを感じたが、それでも充分楽しめた作品。
    大戦前夜のスパイ達の暗躍。人間ドラマ。
    ミステリ。色々な角度から読めるエンターテインメント作品。

    すっかり結城中佐のファンに……!!そのせいか今回は影がちらついただけの章が多く少し寂しかったわ。個人的には蝿の王が好み。

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    2024年07月23日
  • ダブル・ジョーカー

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    サクッと読める。
    1作目と比べると少し微妙。

    1作目のスリーパーが出来上がるオマケ話が掲載されている。

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    2024年07月07日