柳広司のレビュー一覧

  • ジョーカー・ゲーム

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    福本の話が印象的だった。
    とにかく誰がD機関の人なのか考えているうちに終わって、この位の短い話しだと余計にD機関の人たちの優秀さがわかって読みやすかった。
    「D機関」は本当にあったとしても、今なお日本にはなかったとされるんだろうなと思った。

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    2025年12月21日
  • ジョーカー・ゲーム

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    大日本帝国陸軍の上級将校、結城中佐の発案で極秘に設立されたスパイ養成学校「D機関」
    諜報活動など卑怯で卑劣な行為!スパイなどという姑息な手段を用いるのは、日本古来の武士道に反する…と軍上層部からも強い反感を受ける「D機関」だったが…
    頭脳明晰、冷静に任務をする諜報員たちにより「D機関」は確実に成果を上げていく…
    「死ぬな、殺すな、とらわれるな」この規律を結城中佐に徹底的に叩き込まれた若き精鋭たち…
    彼らは自分以外の何ものも信じていないニヒリスト!
    命懸けのスパイ任務についたところでちょっと面白いゲームにすぎない…
    彼らを突き動かすのは
    手に負えぬほどの自尊心なのだ…

    水曜日 23:30~24

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    2025年11月15日
  • ジョーカー・ゲーム

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    ネタバレ

    スパイと聞いて思い描く、華々しく目立つ活躍や、銃撃戦等のスリルさとは違う一種の生々しさが描かれていてとても面白かった。
    読者も一緒に考えながら読むミステリというよりかは、最後の種明かしでどんでん返し的に話がオチる爽快感を感じられた。
    一人一人のキャラクターが際立ち、D機関のスパイ達の異質さが良かった。
    続編も手に入れたので、近々通して読んでみようと思う。

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    2025年11月11日
  • ジョーカー・ゲーム

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    スパイ養成機関D機関のスパイの活動を描いたスパイ・ミステリー。五話収録で一話あたりが左程長くないのでサクサク読めますね。スパイとは。というのをじっくり描いているので面白かったです

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    2025年10月19日
  • 南風に乗る

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     山之口貘さんと瀬長亀次郎さん。
    本土から沖縄を詩にして届けた芸術家と、沖縄の中心から闘い続けた政治家(?)を中心とした沖縄戦後史小説、とでもいうのか。小説とされてるけどその沖縄の史実はおよそ僕の知ってる限りの歴史と符号するので、沖縄の日本から切り離された戦後を振り返るにもいい一冊。なんだかこの感想合ってない気がするけど、今年一番くらった作品かもしれない。

    改めて振り返ると沖縄が置かれてきた過酷で特殊な状況と、恐ろしいのはそこから不変さを感じる、沖縄の特殊な状況と日本政府の弱腰ぶり。

    亀次郎さんくらいたたかえる沖縄人でありたい。
    貘さんは申し訳ないけど名前をギリギリ知ってるくらいだったけど

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    2025年09月13日
  • ジョーカー・ゲーム

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    かなり面白かった。サクサク読みやすくく一気読みした。スパイものは初めて読んだけど好みにハマった。続編も全部読んでしまった。

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    2025年07月18日
  • ジョーカー・ゲーム

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    かなり面白かった。
    9年前に放送されていた(9年前⁉︎)アニメは見ていたが今年舞台があるということで思い出しがてら原作小説を読んでみることに。
    短編集というかオムニバス形式となっていてスパイの静かな駆け引きがカッコ良くてどんどん読み進められた。結城中佐が魅力的なキャラすぎる!
    シリーズも読んでみようと思う。

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    2025年06月22日
  • ゴーストタウン 冥界のホームズ

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    ネタバレ

    ホームズとワトスンが死者の街に? モリアーティとの対決の真相がここに!

    猛烈な頭痛とともに目覚めたワトスンの目の前に現れたのは、滝壺に消えたはずのホームズ。彼は骸骨の姿で、ベーカー街はなんと死者の街に! この奇妙な世界にもモリアーティの影が――。

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    2025年06月09日
  • ジョーカー・ゲーム

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    死ぬな 殺すな とらわれるな

    「活躍」という言葉も「暗躍」という言葉からもどこか遠い、徹底的に己を殺して空気となり任務を遂行するスパイたちの物語。

    読み始めると、急にモノクロで、埃っぽい空気の場所に放り込まれたような気持ちになる。

    とにかく状況を理解しようと、主人公を壁の影から見守っているような気持ちではらはら読み進める。

    彼ら一人一人の気持ちや行動を少し理解して、物語の結末を知る頃には、もう次の舞台が用意されている気配を感じる。

    なんだか、わたし自身が彼らのスパイになったような気持ち 笑

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    2025年05月28日
  • ジョーカー・ゲーム

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    柳広司
    1967年三重県生まれ。神戸大学法学部卒。1998年、『挙匪(ボクサーズ)』で歴史群像大賞佳作。2001年、『黄金の灰』(原書房)でデビュー。2001年『贋作「坊ちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。2006年に刊行した『トーキョー・プリズン』は日本推理作家協会賞の最終候補作品になる。他に、『新世界』『はじまりの島』『聖フランシスコ・ザビエルの首』『ジョーカー・ゲーム』などがある。

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    2025年04月20日
  • ジョーカー・ゲーム

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    アニメから見たので、?だったところが「なるほどそういうことだったのか」と読めば読むほどスルスル頭に入り理解できました。
    これがノンフィクションであれば"ありえない"の一言で締めくくってしまいますが、フィクションだからこそ期待と驚きに満ち溢れていて"ありえない"を可能にするD機関がかっこよすぎました。

    私は三好大好き人間ですので、1章のジョーカー・ゲームが1番お気に入りです。
    佐久間を煽りつつも任務はちゃんと遂行する。最高すぎる。
    もちろん他の章もあっと驚かされるものばかりで読むのが一瞬のように感じられました。


    「死ぬな、殺すな、とらわれるな」
    舞台

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    2025年04月02日
  • パンとペンの事件簿

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    ネタバレ

    大正時代に実在した人物たちを活躍させた、ミステリー。登場した「ぼく」には失礼なことだけれど大変楽しく読み終えた。
    四話目の山崎弁護士の話は特に痛快!
    こんな裁判ネタならもっともっと読みたい。
    時代は暗く、人が人を裁き国が人を押さえつける時代だったとは言え、名もなき人たちはみな、いつも何かと戦っているということに時を超えて感銘してしまう。

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    2025年03月05日
  • ジョーカー・ゲーム

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    戦争中のスパイの暗躍を描く短編集。
    スパイたちの異能で超人ぶりにもワクワクするが、なんと言っても元締め結城中佐の渋くてクールなかっこよさ。

    あるがままの世界を自分自身の目で見る「とらわれない」ことって、スパイじゃなくても大切な生き方である気がした。

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    2025年02月24日
  • ジョーカー・ゲーム

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    ネタバレ

    終始かっこいい。
    名前や肩書きに囚われず、自由自在に存在を変えながら任務をこなすスパイたちの生き様。鮮やかな手口はまるで怪盗のイリュージョンのようだけど、それを誇示することは無く、任務が済めば跡も残さず姿を消す。仕事人ではあるが忠誠心は無い、執着を持ってはいけない、愛情さえも…という、常人ではとても理解できないが、だからこそ無性に惹かれてしまうかっこよさがあった。
    章ごとに視点人物が代わる、舞台も変わる、登場人物が多いし偽名も入り混じるのに、ふしぎと読みやすくテンポの良い作品。楽しく読めた。

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    2025年02月08日
  • ラスト・ワルツ

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     「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第4作。

     <日本帝国陸軍内に結城中佐によってスパイ養成機関--通称“D機関”--が秘密裏に設立された>。
     シリーズのほぼ全ての作品に登場するこの文言を些かくどく感じていたが、本書収録の「ワルキューレ」ではこの文言が終盤に覿面の効果を齎す。シリーズの読者が何度も言われなくても解っていると軽視し、読み飛ばすことで<D機関>の由来が“見えなく”なる仕掛けに心底びっくりした。

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    2024年08月29日
  • パラダイス・ロスト

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     「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第3作。結城中佐率いる“D機関”の世界を股に掛けた暗躍が爽快。相手の一瞬の油断を過たず突く手際の良さは見事。
     アニメ版では波多野(

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    2024年08月23日
  • ダブル・ジョーカー

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    ネタバレ

     「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第2作。スパイたちの暗躍より、対抗心・先入観・偽情報・安心感・慢心・過去等に「とらわれた」者たちの末路を中心に描いた作品を収録。

     「蠅の王」でのD機関のスパイ“西村久志陸軍二等兵”は、事情を知らぬとは言えプロの芸人 藤丸に笑わぬ目の持ち主=“笑わぬ男”として見抜かれた。果たしてこれは彼がスパイとして未熟だからか、それとも脇坂衛を誘い出す作戦の一部だったのか?

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    2024年08月18日
  • Dの魔王 from Joker game 1

    無料版購入済み

    D機関、あまりにかっこよすぎる設定だなと思いながら読んでましたが、あとがきを読んだら史実をモデルにした話だったんですね!水面下の頭脳戦、しびれました。

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    2024年07月02日
  • 太平洋食堂

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     大逆事件の詳細を知ることができる小説です。明治藩閥政府の無茶苦茶ぶり、その反面として紀州新宮の大石誠之助たちの人間的魅力が伝わってきます。
     次は、西村伊作自伝を読む予定です。

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    2024年06月07日
  • アンブレイカブル

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    ネタバレ

    面白かった。ジョカゲ人気にあやかって、スパイミステリとしてるかもしれないけど、そこまでスパイでもミステリーでもない。暗号やら偵察やら工作などのスパイ要素はあるけど、そこまでがっつりではない。

    史実と小説としてのエンタメの絡め方めちゃうま。こういうのもっと読みたい。

    「雲雀」
    小林多喜二に取材を受けるしスパイもする、というのが面白い。蟹工船読んだこと無いけど読もうかなという気持ちが強くなった。

    雲雀=小林多喜二
    P78、“谷の脳裏に、早春の空のきわめて高い場所で囀ずる雲雀の姿が浮かんだ。鷹も烏もハヤブサも、かれは少しも恐れる様子もなく、空の一角で囀ずることで春の訪れを告げる。雲雀の声を耳に

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    2024年04月10日