柳広司のレビュー一覧

  • アンブレイカブル
    面白かった。ジョカゲ人気にあやかって、スパイミステリとしてるかもしれないけど、そこまでスパイでもミステリーでもない。暗号やら偵察やら工作などのスパイ要素はあるけど、そこまでがっつりではない。

    史実と小説としてのエンタメの絡め方めちゃうま。こういうのもっと読みたい。

    「雲雀」
    小林多喜二に取材を受...続きを読む
  • ラスト・ワルツ
    ハマり始めて読んだが、ジョーカーシリーズでラストワルツが一番好きかもしれない。
    割と登場人物が死んでしまったり、戦時中の話なので暗い雰囲気がどうしても出てしまうが、恋愛チックな要素が入ると少し救われる気持ちになる。
    新書版を読んだ後にアニメ表紙の小説版を借りたら、パンドラが収録されていてラッキーだっ...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム
    これは面白い!
    無駄を削ぎ落とした硬質な文章で展開される、静かに強かに任務を遂行するスパイ短編集です。久々の一気読みでした。
    スパイとは見えない存在であり「自死や殺人は愚の骨頂」、壮絶な訓練の果てに待つ「無名性」を徹底した個性派達の活躍を楽しめます。そして、この言葉を冷淡に言い放つD機関創設者の結城...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム
    陸軍極秘スパイ集団"D機関"の物語。
    有能スパイが任務をこなしていくのは爽快そのもの。
    秘密だとか隠密だとかその類の事象にはワクワク・ドキドキが止まらない。

    とらわれるな
  • ジョーカー・ゲーム
    一つくらい謎解き明かしたかったが、ダメだった。
    読み物としてとても読みやすく楽しめた。
    アニメも見てみたい
  • ジョーカー・ゲーム
    日本陸軍スパイ養成学校D機関。
    陸軍中枢部の反対を押し切り、地方から精鋭達を集めて、過酷で奇天烈な訓練で、優秀なスパイへと育てあげていく。
    彼らが、スパイとして暗躍するスリリングな短編6編。
    ほーんと好き。アニメでハマり、コミックを読み、原作に戻り、そして再読に至る。たぶん、もう一回くらい楽しめる。...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム
    戦時中、日本陸軍非公式のスパイ組織『D機関』の短編集。
    スパイ系の物語は非常に好きだったので、どの短編も楽しく読むことができた。
    各章の主人公も能力が非常に高い人物だが、そのスパイたちを束ねる結城中左の経験と考え方が勉強になる1冊。
    自尊心が強く、心がない人たちがなぜ彼に従うか、本を進めて行くうちに...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム
     結城中佐が創設した スパイ養成学校、通称D機関。この物語は、D機関で訓練を受けた者たちがあらゆる場所で活躍するスパイ小説である。本作はアニメと同様にオムニバス形式で展開されるが、原作のほうが心情描写が細かいため、既にアニメを見た人にも楽しめる作品だ。
     本作はあくまでもフィクション小説であるが、D...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム

    「魔王」と呼ばれる超人的な逸話を持つスパイであった結城中佐が、陸軍内にスパイ養成学校を設立し、養成されたスパイが戦時下の世界を暗躍するという物語。

    世界観に入り込めるかという不安はあったが、純粋に楽しめた。

    “何かにとらわれて生きることは容易だ。
    だが、それは自分の目で世界を見る責任を放棄する...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム

    旧日本軍が苦手とした諜報もの

    史実では、ゾルゲ事件や紫暗号解読など旧日本軍は諜報戦を苦手とした と 一般的に言われている。
    この小説はそこを逆手にとってこんな諜報機関があったのだ という視点で書いている。
    現在、歴史として記録に残っていないのはその諜報機関(D機関)がうまく機能したことの証拠である と空想してしまいそうなほど...続きを読む
  • ダブル・ジョーカー
    ジョーカーゲームをアニメでしか観たことない人は是非読んでみてほしい!「柩」が入ってます。しんどいです。しんどいですが、かなり素晴らしいです。ぜひ読んでみてください…(語彙力の低下)
  • パラダイス・ロスト
    再読。
    D機関シリーズ第3弾です。
    そして、私はこの第3弾が1番好き。
    全5編(うち2編は「暗号名ケルベロス」の前後篇)あって
    どの話もとにかくクオリティが高い。
    その中でも1番好きなのは「誤算」かな…。
    どう読んだって任務の"失敗"だと思うことの連続、
    それが全部誤算ではなく計算つくされて
    起きた...続きを読む
  • ダブル・ジョーカー
    前作に引き続き作品の世界に引き込まれた。
    それぞれの人物が最後に自ら真相に気が付くところで、私も鳥肌が立つ。
  • ラスト・ワルツ
    〇学んだこと
    1.情報は集めるより使う方が難しい。
    2.科学技術の発展により、戦争は個々の兵士の優秀さが意味をもたないようになった。
    3.致命的な失敗は得意分野で起きやすい。情報戦を疎かにすれば敗北が待つだけ。
    4.スパイは平時においてこそ活躍する。いったん戦争が始まれば存在意義そのものが失われる。
  • ラスト・ワルツ
    映画撮影所や舞踏会、満州鉄道など世界中で諜報戦が繰り広げられる中、D機関のスパイが、相手の裏の裏をかいてミッションをクリアする姿が格好いい。この感想はシリーズ通してのもの。本作品は、D機関のスパイが少し前に出ている感じがある。これくらいの方が自分好みかなあ。相変わらず結城中佐の存在感が大きい。特に何...続きを読む
  • パラダイス・ロスト
    D機関のスパイがどれほどやり手なのかを楽しめる短編集。頭脳だけでなく心理学的なものまで駆使しながら、目的を達するD機関のスパイたち。追うものがいつの間にか追われる立場になり、追い詰められる。背筋が凍るほどD機関のスパイは容赦ない。けど、やり方はクールで紳士的。格好良すぎるだろ。「追跡」で魔王と呼ばれ...続きを読む
  • ダブル・ジョーカー
    結城が立ち上げた陸軍のスパイ組織であるD機関。その組織が表立って作品には出てこないのだが、バックには確実にいることを匂わせながら読者を諜報と防諜の世界にどっぷりとはまらせる。短編集であり、それぞれの作品で表に出てくる主人公もスパイである。主人公を出し抜くのが、D機関で特別に訓練された敏腕スパイの面々...続きを読む
  • ジョーカー・ゲーム

    極限

    圧倒的なスリルと冷酷さにとらわれ,どんどん読み進めてしまう。
    自分とかけ離れた能力の人達が生きる,非日常の世界。
    決してハッピーなストーリーではないけれど,終わらせ方が,嫌いじゃない。
  • ラスト・ワルツ
    「ワルキューレ」
    冒頭の映画がそのままに、逸見自身にふりかかるところが面白かった。最後に描かれているたとえ機密情報を収集したとしても、上層部が無能ならばそれを活かすことができない。っというのは、いろんなところで描かれる「人は見たいものしか見ない。」というのの引用で面白かった。

    「舞踏会の夜」
    華族...続きを読む
  • Dの魔王 from Joker game 1

    かっこいい作品

    霜月さんが描くビジュアルとD機関のストーリーの絶妙なかけ算で、読みやすくかっこいい。
    亡国のイージスの前段を書いたC-blossomも好き。