柳広司のレビュー一覧

  • ダブル・ジョーカー

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    『ジョーカー・ゲーム』に続くD機関シリーズの二作目
    (って、こんなシリーズ名がついているのかは知らないけれどなんとなくで書いてしまった……)

    D機関という存在の特殊性ゆえに、どうしてもどんでん返しが当たり前のお話になってしまうのだけど、どんでん返しが当たり前になったうえでそこから更にどう楽しませるか、というのが徹底されていて面白かったです

    この作品の話ではなく、例えば本の帯に「最後の一行まで油断できない」的な宣伝文句があるとちょっと構えて読んでしまうんですけど、『ダブル・ジョーカー』からはそんな紹介をされたとしてもそれでもなお楽しませてやるぞ!ってなもう一歩先を見据えた心意気を感じました

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    2024年03月29日
  • ダブル・ジョーカー

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    ライバル的立ち位置の集団が出てきたので期待していたが、対抗勢力になり得ないレベルだったので、ちょっと残念だった。

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    2024年03月29日
  • 太平洋食堂

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    近現代史て高校でさらっと流れたからこの事件も結末しか知らなかったんで、その辺りの厚みがすこし出来てよかった

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    2024年03月03日
  • アンブレイカブル

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    時代背景や時間の経過が上手く染み出す感じで、その中でそれぞれと立場で、必死に生き方を模索している様子が印象に残りました。

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    2024年02月19日
  • パラダイス・ロスト

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    シリーズ三作目。D機関のメンバーは相変わらずの有能ぶり。徹頭徹尾の仕事ぶりだけど、今回は少しだけ人間味も覗かせる。相変わらず面白い。

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    2024年01月05日
  • はじまりの島

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    ネタバレ

    〈ガラパゴス諸島連続殺人事件〉を名探偵ダーウィンが解決!?的な話です。
    ただ単にトリックを推理するだけではなく〈進化論〉が絡んでくるのが面白いところです。

    「わたしたちはこの世界について、まだ何一つ知らないのですよ」
    某人気陰陽師(京●堂)を思い出してしまいました…。
    「もしかするとわたしたちはすでに世界を変えてしまったのかもしれないのです…」

    **
    コペルニクスの地動説、ニュートンの万有引力の法則、そしてダーウィンの進化論。
    神や宗教が絶対だった時代に、世界の価値観を一変させた人たちの苦悩は計り知れないものがあります。
    南海の孤島を舞台に描かれた好ミステリーでした。

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    2023年09月24日
  • パラダイス・ロスト

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    ジョーカーゲーム第3弾。
    今回も厳しい訓練をくぐり抜けたエリートプロスパイの暗躍を堪能します。
    短編5編、体力的にも武術的にも優れた彼らですが、心理戦、思考の読み合い多めという感じ。
    「誤算」
    フランスのレジスタンスに近づき、思わず能力発揮。同志へのお誘いも受けてしまう優秀な潜入。
    「失楽園」
    シンガポール、ラッフルズホテル。ターゲットの心理を思うままに方向づける、印象が残らないバーテンダー。
    「追跡」
    これは、凝ってる。結城中佐の過去を追う、英国特派員兼スパイ。これこそ、結城のルーツと手に入れた情報は、20年以上前から、自分の出自を準備していた罠だった。結城中佐の勝利。
    「暗号名ケルベロス」

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    2023年06月01日
  • ダブル・ジョーカー

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    ジョーカーゲームシリーズ第2弾。
    結城中佐率いるスパイ組織“D機関”プライド高いスパイ達が暗躍する短編6編。こちらは、対スパイ戦の作品が多いですね。
    「ダブルジョーカー」
    新たな陸軍諜報機関“風機関”を一蹴する結城中佐。
    「蝿の王」
    亡き兄の遺志を継ぎ、ソ連のスパイとなった軍医を暴く。
    「仏印作戦」
    D機関を騙る詐欺集団の罠にハマる電信係を助け出す。
    「柩」
    不慮の列車事故で命を落とすD機関のスパイ。最期にまで任務の隠蔽を遂行する。これに若き日の結城中佐のお姿あり。
    「ブラックバード」
    任務遂行の為、現地で結婚までして完璧な活動をしていたD機関のスパイ。協力者であった腹違いの兄の病死により、ア

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    2023年05月29日
  • ラスト・ワルツ

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    80年も前の第二次世界大戦頃の世界を暗躍するスパイ組織の話しではあるのに、なぜか今まさに現代の話であるかのように感じる。歴史は繰り返すのか?! 
    もちろんフィクションではあるけれど、『今』を切り取る鋭いストーリーに引き込まれた。どうか世界が平和に向かいますように…3.2

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    2023年05月25日
  • ラスト・ワルツ

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    ネタバレ

     ワルキューレとアジア・エクスプレスの二つの物語はメディアの本質を語ってくれる。まず前者では、ナチスドイツが実際に用いたプロパガンダを取り上げている。具体的な手法を知りたい人は『わが闘争』(角川文庫)や『ヒトラー演説』(中公新書)などを読むといいが、この話を読むと、人は無意識のうちに報道側の思想に染まること、人が音楽と映像によって理性を失ってしまう恐ろしさがわかる。
     後者の話に関して、本編のp296とp299で情報の扱いに対する苦労が描写されている。この話で鍵となる伝書鳩は、諜報活動が盛んであった当時、欧州において意外な活躍をしたとある。電信通信による傍受を防ぐために、あえて古典的なやり方で

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    2023年04月29日
  • パラダイス・ロスト

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    ネタバレ

     『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。「誤算」と「暗号ケルベロス」は既にアニメ化されているが、小説版のほうが心情描写が細かく、はっとすることが多かった。今回も諜報活動に勤しむスパイたちの行動にハラハラしたが、それと同時に日本陸軍の言動が目に余り、とりわけp251〜253の描写が象徴的だ。ドイツが発明した暗号機エニグマの誕生によって世界情勢に衝撃をもたらした。しかし、それを受けた陸軍は日本語の言語的特徴や構造を過剰に特別視したせいか、エニグマが誕生して間もないころは何とも思わなかった。その後日中戦争の泥沼化から日本独自の暗号を開発するように至ったが、それでも「絶対に」不可能と、根拠なき謎の信条

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    2023年04月24日
  • ダブル・ジョーカー

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    ネタバレ

     今回読んだ物語の多くがアニメ化されていないが、どの話も常に緊張感がある展開で面白く読めた。本作最初の話である『ダブル・ジョーカー』p12は、岡崎久彦『戦略的思考とは何か』(中公新書)で指摘された内容が如実に反映されている。それは日本が日清戦争と日露戦争で勝利した経験から根拠なき自信をつけてしまい、反省を怠ったことである。それが今回の話のように、諜報活動が重視される現状の世界情勢を無視して、組織が膠着状態に陥る。 
     スパイとは周囲から関心を寄せないように工夫を凝らさなければならないと前作でも再三言われてきたが、本作の後半に収録される「ブラック・バード」を読むと、スパイとは平時だからこそ役目を

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    2023年04月24日
  • パラダイス・ロスト

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    ネタバレ

    安定の面白さ!
    魔王の正体がどんどん暴かれていって、、、暴かれてしまうー!!!と、読者がヒヤヒヤしている間に
    それも全て仕込まれていた話だった。
    用意周到もここまできたら
    本当に何を信じていいのか、わからなくなってくる。
    本当にこんな人物がいたら
    すごく孤独なんだろうな。
    孤独に打ち勝てるタフすぎる心。
    いや、孤独なんて魔王にとっては感じないのかもしれない。

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    2023年03月22日
  • ダブル・ジョーカー

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    ネタバレ

    やっぱり面白い。
    前作よりも、スパイの危機的瞬間が描かれていた気がした。
    いつなん時も自分を曝け出せない孤独の中に生きているんだなあ。

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    2023年03月19日
  • パラダイス・ロスト

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    お馴染みの世界観であらたなD機関のメンバーが暗躍する。今回は魔王の若かりし日が暴かれる逸話がなんとも新鮮!それも必要以上に晒さないところがまた分かり易い狙いであっても、じつに憎らしい笑。まさにチラ見せ!シンプルにこういうのに弱いのは人たる本能か笑笑

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    2022年11月08日
  • はじまりの島

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    かのチャールズ・ダーウィンが連続不審死を解明する物語
    歴史上の舞台で歴史上の人物が名探偵になる設定はこれまでにもあったようだが、初めて体験してみて面白かった。
    歴史と創作の融合で新しい世界が体験できた

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    2022年10月31日
  • ラスト・ワルツ

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    戦時中の時代のスパイ短編集です。
    登場するスパイたちはクールで殺伐としていますが、その活躍の舞台は、舞踏会の夜のように華やかさを感じさせたり、アジア・エクスプレスのように旅情を感じさせたりして、なかなかニクい演出です。
    舞踏会の夜のスパイはズルいなあ。あれはコロッといってしまいそうだ。

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    2022年09月02日
  • パラダイス・ロスト

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    何年ぶりかの読書。息子が2歳になったしそろそろ自分時間を作ろうと積読してた一冊。
    ジョーカーゲーム、昔読んだような気がするけど結構忘れてて、それでも興奮して読めた。

    スパイものは回収がきもちいいな。
    結城中佐の生い立ちに触れたところなんかも見どころ。短編ってもともと苦手だったけど、最後の二篇は前編後編になっているし、結城率いるD機関が関わる短編だからギュッと人間模様が詰まっていた感じだった。

    軍国時代背景がすごく緻密で丁寧だから読書慣れしていない自分がざっくり手を出しても一読で楽しかった。子育て中につきなかなか一気読みは難しいからとびとびになりがちだけどもう2、3回集中して楽しみたいところ

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    2022年08月17日
  • ラスト・ワルツ

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    D機関にしてはなんだかちょっと優しかったり、詰めが甘かったりして、違和感があった。

    それはそういうことでしたか!

    いや〜裏切りませんな!
    いや裏切るんですけどね。

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    2022年08月08日
  • 百万のマルコ

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    何が『百万』と思い、蓋を開けると面白い話が次々と出てきます。
    イタリア好きの私には、登場人物の設定から興味津々で(名前・出身) 、毎回の話に笑いを抑えながら楽しめました。

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    2022年06月07日