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十三世紀末、イタリア半島・ジェノヴァの牢に新入りがやってきた。“マルコ・ポーロ”を名乗る男が語るのは、遠い東の異国で体験した奇妙なミステリ。それはホラ話か壮大な冒険譚か? 「黄金だらけの場所で、ほぼ道具を使わず、どうやって黄金を得たか」(「百万のマルコ」)。「酒を飲んではいけない砂漠の民に飲み物を求められた。酒しかない。どう切り抜けたか」(「掟」)。牢の囚人たちは真相を当てようと悪戦苦闘! あなたは真実を見破れるか? 謎解き噺十三話に新作一編を加えた連作短編集!
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Posted by ブクログ
何が『百万』と思い、蓋を開けると面白い話が次々と出てきます。 イタリア好きの私には、登場人物の設定から興味津々で(名前・出身) 、毎回の話に笑いを抑えながら楽しめました。
「百万の」とはホラ吹きのこと。ジェノヴァの牢に囚われたヴェネチアのマルコ・ポーロと、物語作者ルスティケロとの出会いにより邦題『東方見聞録』が著された史実を基にした物語。ホラ吹きマルコという別名を持つことを知って本書を入手した。各話は、事実と虚構が入り混じった世界で、持ち前の機知、頓智によって切り抜け...続きを読むるもの。それは世界各地に伝わる落とし噺の集大成と言えなくもない。「四面楚歌」や大岡裁きのように、中国の故事に出典を求められるものも多そうだが、マルコの創作力とルスティケロの編集力が抜群だったのだと思えた。
えー、マルコポーロって こんな人だったの? すっごい頭脳の人じゃない そりゃあもう マルコポーロか一休さんかって感じ 毎度毎度の難題を ちょっと角度を変えることで なんなくクリアしていくところがすごいね ただ… 短編小説の総集ということで 毎回同じ説明があるのが鬱陶しい 半分くらい読んだあたり...続きを読むから その部分は飛ばし読みしてしまった
マルコが牢で語る不思議な国の奇想天外な謎の短編集。 1つ1つの話は長くないので、サクサク読めるのだが、続けて1冊読むのはちょっと飽きる。 たまにこの1話という感じで読むのに適している気がする。
形式のきちんと決まったミステリー。なるほど、矛盾する要素を確立させて結果を出すというトンチになるほどと感心すること然り。ズルと言われればそうかもしれないけど、そういう機転が利かないと諸外国と渡り合うとかは難しいのだろうなぁと思ったり。 最後、牢から出てしまった後マルコは王のもとに戻れたのだろうか?...続きを読むなんて少し考えてしまいました。
とんち話
全編同じ調子の「とんち話」でイラッとした。
一気読みするより、少しずつ読んでいくのが向いている小説だった 一気読み用に買ってしまったのでやや後悔、時間をおいて読めばよかった… それぞれの章の冒頭にルスティケロがなぜこの場所にいるのか、これから話すのはこの間やってきた襤褸を纏った謎の男〜の紹介が入るのでややくどいが、話はどれも面白い 東方見...続きを読む聞録の実際の編纂者の名前がルスティケロ 小説の中で年長者の物書きの名前もルスティケロ 妙な親近感を感じながら各章を読んだ ミステリというよりかは旅人の話を聞くスタンスで読み進めたので謎解きはせずにそのまま解決編へ 恥ずかしながら東方見聞録を読んだことがないので、今年中に読んで再度この小説も読みたいな〜
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