【感想・ネタバレ】パラダイス・ロストのレビュー

あらすじ

大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め(スパイ・マスター)、結城中佐。その正体を暴こうとする男が現れた。英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス。結城の隠された生い立ちに迫るが……(「追跡」)。ハワイ沖の豪華客船を舞台にした初の中篇「暗号名ケルベロス」を含む全5篇を収録。世界各国、シリーズ最大のスケールで展開する、究極の頭脳戦! 「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、待望の第3弾。

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Posted by ブクログ

 「ジョーカー・ゲーム」シリーズ第3作。結城中佐率いる“D機関”の世界を股に掛けた暗躍が爽快。相手の一瞬の油断を過たず突く手際の良さは見事。
 アニメ版では波多野(

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2024年08月23日

Posted by ブクログ

再読。
D機関シリーズ第3弾です。
そして、私はこの第3弾が1番好き。
全5編(うち2編は「暗号名ケルベロス」の前後篇)あって
どの話もとにかくクオリティが高い。
その中でも1番好きなのは「誤算」かな…。
どう読んだって任務の"失敗"だと思うことの連続、
それが全部誤算ではなく計算つくされて
起きた事象だったという話。
D機関のスパイ達、というか結城中佐の抜かりなさが
度肝を抜くレベルです……。
「失楽園」もすごくスマートなどんでん返し的話だし、
「追跡」も信じてたものがひっくり返される。
全編通して全く展開が読めないのが面白いんだな…
はーーー本当大好きです。
ジョーカー・ゲーム。

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2022年02月03日

Posted by ブクログ

大戦中、日本帝国軍内に秘密裏に存在したスパイ養成機関通称D機関。
そこに所属するスパイ達を軸として、あるいは狂言回しに据えて語られる連作集第三弾。
今巻のテーマは「選択」と「岐路」と「決断」。
時間が進み第二次世界大戦の狼煙火が大きくなったせいか、今巻登場するスパイ達には、既刊とは一味違う印象を抱いた。
顕著なのは「追跡」と「暗号名ケルベロス」。
基本的に自らの頭脳のみを恃みとする自負心の塊であるD機関スパイの価値観はブレず、「誤算」のようにその先見の明で祖国の敗戦を見通しながらも任務に従事し続けるのだが、「追跡」と「ケルベロス」のラストではスパイの余生が示される。
あるものは己の負けと衰えを自覚し、あるものは己が引き受けた責任を果たす為、スパイとしての人生に見切りをつけるのだが、彼等が新しい人生に示す決意表明が潔く爽やか。
特に「ケルベロス」は結末だけ見ればバッドエンドなのに登場人物が覚悟を貫き通す読後感が清々しく、ハッピーエンドに見えてくるのが不思議。
「標的の目に世界がどう見えているのか、常に意識するのは当然」
これは作中の内海の言葉だが、ならば表題作のラストにおける奇妙な爽快感は、読者が内海と視点を共有しあたかも彼の目を通しカモメ舞う船上の青空を見ているからか。
そして事実、これから坂道を転がり落ちるかのように戦争の泥沼に沈んでいく日本軍の歴史を知る者にとっては、リタイアしたものこそ正しかったのではないか、幸せな余生を選び取ったのではないかという感慨も滲む。
内海が言う責任とはノブレス・オブリージュの亜種、貴きものが負いし義務改め優れたものが負いし義務。謎を解く行為に取り憑かれた人間の業深さ、義務を蔑ろにし戦果のみを求めた人間の滑稽さが招いた皮肉な結末が心に残った。
また、概ね高評価の中で低評価をつけている人の理由も理解はできる。
「人である前にスパイであれ」なD機関に非人間的完璧さを求めて読んだら、今巻では「スパイである前に人である」また「スパイから人に戻った」諜報員の在り方や人間味がフィーチャされ、物足りなさを感じたという所か。
しかし徹底した個人能力主義であるD機関において、結城中佐は各自の選択を否定せず、個々の判断を尊重するに違いない。それが原因で有能な人材を失う事になっても、だ。
スパイの賞味期限は自らの能力の限界を悟った時、守るべきものを託されてその責任を引き継いだ時。
最新刊では戦況とスパイの変化を感じ取ったが、結城中佐の一切ブレない圧倒的な存在感は健在。
「追跡」では英国のスパイが結城中佐の生い立ちに迫るのだが、その素顔は暴けなくても、老人の口から語られる結城中佐の輪郭がより濃くなるような終盤のエピソードが心憎い。

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2017年08月24日

Posted by ブクログ

「ジョーカーゲーム」シリーズ第3弾。
これも読み易くて面白い。
結城中佐の過去、正体が少し分かったと思ったがどうなのだろう?
続きも読むつもりだ。

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2025年06月11日

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ネタバレ

前巻が不穏な〆だったので今巻が「誤算」という章題で始まっていてドキーッとしちゃった。パラダイスもロストしてるし。
しかし不意のアクシデントまで対応してこそプロのスパイである…とのことで、戦争が激化していくなかでも変わらずスパイとして生き続ける者と人間として死ぬ者の差があらわになっていく。
いったいどちらが幸せなんだろうな…みたいなことを考えたりした。幸せを求めるような者はスパイではないのか…己の能力の限界を試す者は人間ではないのか…

すっかりお決まりの口上のように語られるD機関の入試問題は、もはや歌舞伎の見栄のようでヨッ待ってました!という気分になるし、本当にみんなあの試験をクリアしたんだなとわかるから彼らの匿名性の高さにゾクゾクする。

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2025年03月15日

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「ジョーカー・ゲーム」シリーズの第3弾。安定の面白さでした。裏の裏をかく騙し合いは衰えることなく爽快。時代の流れに翻弄されるなかで、読み手側に垣間見せてくれる主人公たちの人間性がスパイスになってカッコ良さを際立たせる。

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2025年03月12日

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第一次世界大戦から第二次世界大戦に向けての各国の思惑とスパイの重要性がすごくよくわかりました。
こんなに優秀なスパイが日本にいたのに、結局日本は泥沼の戦争へ進んでしまったことが情けない…

結城中佐の過去がようやく明かされた!と思ったら、 それも結局結城中佐が作った過去…謎は深まるばかりです。

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。これまた再読。人間離れした才能を持ったスパイたちの、人間臭い一面が見られるいい短編ばかり。現実の平時の戦いを想像すると恐ろしくもなる。

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2024年06月28日

Posted by ブクログ

失楽園っぽい話なのかと思ったが、推理物風で面白かった。シンガポール・スリング、どんなカクテルなのか気になる、飲んでみたい。

ケルベロスはちょうどイミテーション・ゲームを見ようと思っていたところなので、タイムリーに感じた。最後少しだけほっこりした。数年後の様子を知りたくなった。

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

シリーズ三作目。D機関のメンバーは相変わらずの有能ぶり。徹頭徹尾の仕事ぶりだけど、今回は少しだけ人間味も覗かせる。相変わらず面白い。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

ジョーカーゲーム第3弾。
今回も厳しい訓練をくぐり抜けたエリートプロスパイの暗躍を堪能します。
短編5編、体力的にも武術的にも優れた彼らですが、心理戦、思考の読み合い多めという感じ。
「誤算」
フランスのレジスタンスに近づき、思わず能力発揮。同志へのお誘いも受けてしまう優秀な潜入。
「失楽園」
シンガポール、ラッフルズホテル。ターゲットの心理を思うままに方向づける、印象が残らないバーテンダー。
「追跡」
これは、凝ってる。結城中佐の過去を追う、英国特派員兼スパイ。これこそ、結城のルーツと手に入れた情報は、20年以上前から、自分の出自を準備していた罠だった。結城中佐の勝利。
「暗号名ケルベロス」前・後
愛していた夫を国策で殺された女性。仇を討つため、敵国のスパイとなる。船上でのスリリングな展開。全てを成した後、D機関のスパイに全て打ち明け、娘と愛犬を託す。船上で、口笛を吹きながら、たぶん子育てを決心したスパイ。良いわ。

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2023年06月01日

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ネタバレ

 『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。「誤算」と「暗号ケルベロス」は既にアニメ化されているが、小説版のほうが心情描写が細かく、はっとすることが多かった。今回も諜報活動に勤しむスパイたちの行動にハラハラしたが、それと同時に日本陸軍の言動が目に余り、とりわけp251〜253の描写が象徴的だ。ドイツが発明した暗号機エニグマの誕生によって世界情勢に衝撃をもたらした。しかし、それを受けた陸軍は日本語の言語的特徴や構造を過剰に特別視したせいか、エニグマが誕生して間もないころは何とも思わなかった。その後日中戦争の泥沼化から日本独自の暗号を開発するように至ったが、それでも「絶対に」不可能と、根拠なき謎の信条から事態をうやむやにする。これらとは対照的なのが結城中佐である。本作のみならず前作、前々作と結城中佐の発言は相変わらず的を得ており、今回の発言「絶対的というのはこの世には存在しない」というのはまさにこの世界の真理をついている。「絶対」という言葉による思考停止の危険性がよくわかる。

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安定の面白さ!
魔王の正体がどんどん暴かれていって、、、暴かれてしまうー!!!と、読者がヒヤヒヤしている間に
それも全て仕込まれていた話だった。
用意周到もここまできたら
本当に何を信じていいのか、わからなくなってくる。
本当にこんな人物がいたら
すごく孤独なんだろうな。
孤独に打ち勝てるタフすぎる心。
いや、孤独なんて魔王にとっては感じないのかもしれない。

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2023年03月22日

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お馴染みの世界観であらたなD機関のメンバーが暗躍する。今回は魔王の若かりし日が暴かれる逸話がなんとも新鮮!それも必要以上に晒さないところがまた分かり易い狙いであっても、じつに憎らしい笑。まさにチラ見せ!シンプルにこういうのに弱いのは人たる本能か笑笑

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2022年11月08日

Posted by ブクログ

何年ぶりかの読書。息子が2歳になったしそろそろ自分時間を作ろうと積読してた一冊。
ジョーカーゲーム、昔読んだような気がするけど結構忘れてて、それでも興奮して読めた。

スパイものは回収がきもちいいな。
結城中佐の生い立ちに触れたところなんかも見どころ。短編ってもともと苦手だったけど、最後の二篇は前編後編になっているし、結城率いるD機関が関わる短編だからギュッと人間模様が詰まっていた感じだった。

軍国時代背景がすごく緻密で丁寧だから読書慣れしていない自分がざっくり手を出しても一読で楽しかった。子育て中につきなかなか一気読みは難しいからとびとびになりがちだけどもう2、3回集中して楽しみたいところ。

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2022年08月17日

Posted by ブクログ

 ジョーカーシリーズはあと1作既刊らしいが、unlimitedになかったので今作で一旦終了。今回結城中佐の過去が遂に明らかにー!?とドキドキしていたが、一筋縄ではいかず。魔王の有能ぶりが再確認され、格好良さが跳ね上がっただけだった。
 最後の中編「暗号名ケルベロス」でスパイの人間味が垣間見え、恐らく同じ人物は出てきていないだろうはずだが、どのスパイたちもどんどん好きになっていく。
 これは実写化というよりアニメ化が最適、と思っていたら、しっかりアニメ化されているらしいので機会があれば観てみたい。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

これまでの作品と比べると、D機関の人物が仮面を被っていない面での描写が多く、新鮮味があるなと感じると共に、どこまでも影の活躍に徹しているのだなと感じた。

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2021年10月02日

Posted by ブクログ

D機関で養成されたスパイたちの物語第3弾。毎回いろんな切り口で語られて斬新。飽きることはない。もっともっと読みたいって思う。そう思えるのは根本に「死ぬな、殺すな」があるからやと思う。決してそこを逸脱はしないってところが凄い。

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2021年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スパイミステリー第3弾。島野君好き。。。( *´艸`)♡
各話アニメでは省略された箇所や、設定の違いがあって、面白い。

D期間のお決まりの説明があるのだけど、定型化している詳細そのままを他国の軍人やスパイ(ケルベロスの場合は初級レベル)が把握している点が納得いかない。養成課程が他国にバレバレでいいのかな?

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2021年02月20日

購入済み

安定の作品

シリーズ3作目。
前2作に劣らず安定の面白さ。
残念なのは、シリーズ4作目のラストワルツが電子書籍化されていないこと。
早く電子書籍化されることを願う。

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2021年02月16日

Posted by ブクログ

「ジョーカーゲーム」第3弾。
いつも通り、各エピソードに分かれてる。
D機関のメンバーのそれぞれの活躍が。
D機関って団体やけど、スパイは集団行動ではないので、各エピソードになってまうな。
たまには、大作戦みたいなので、集団行動して欲しいとは思う。
そもそも、超優秀やけど、強烈な個性の固まりなんで、集団行動不向きかも?
今回は、結城中佐の出自を明らかに!…でも、予想通り、既に手は打ってあって返り討ち…
別にスパイでなくても、何事も最悪の事態を想定して動かないとね!
リスクヘッジやね。
D機関の一人勝ち(^_^)v

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2020年11月24日

ネタバレ 購入済み

正体

魔王の正体がついに暴かれるか?
結局謎のまま。
D機関はどこまでも完璧だ。
圧倒的に人間離れしている。
でも最後には,人間的な部分が仄めかされるから,ほんの少しだけほっとする。

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2020年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誤算
結城
大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め。中佐。

島野亮祐
日本からフランスに留学。一時的に記憶を失った。

アラン・レルニエ
レジスタンス。

ジャン・ヴィクトール
レジスタンス。

マリー・トーレス
女性。レジスタンス。


失楽園
マイケル・キャンベル
米海軍士官。領事館付武官。

ジュリア・オルセン
十八歳。鉱山技師であるデンマーク人の父親とシャム人の母親の間に生まれた。

ジョセフ・ブラント
中庭で死んでいた英国人実業家。

バーテンダー

トムソン
元英国海軍准将。

リチャード・パーカー
英国陸軍大尉。


追跡
アーロン・プライス
英国タイムズ紙極東特派員。

ヒュー・モリソン
在日英国大使館事務員。

エレン
アーロンの妻。

棚橋
三重に引っ越した。

里村
東京郊外に住む老人。貴族である有崎子爵の屋敷で長年にわたって家令を務めた。

有崎直哉
明治新政府樹立の際に功績を認められて新華族となった、所謂“武家上がりの勲功華族”の一人。


有崎が連れてきた子供。

ミス・ヘイズ
教育係兼語学教師として呼ばれた英国人女性。

マンスフィールド・カミング
海軍大佐。英国秘密情報部、MI6の初代機関長。


暗号名ケルベロス 前篇
湯浅
朱鷺丸の船長。


一等航海士。

内海脩

ジェフリー・モーガン
サンフランシスコで小さな貿易会社を経営。本名ルイス・マクラウド。暗号名“教授”。


暗号名ケルベロス 後篇
内海脩

ルイス・マクラウド

ハンス・イェーガー
ゲルマニア号の船長。

シンシア・グレーン

エマ
シンシアの娘。

フラテ
テリア犬。

レイモンド・グレーン
シンシアの夫。英国の貨物船ダルモア号の一等航海士。

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2025年07月01日

Posted by ブクログ

キレッキレ・スパイ第三弾
これまでは短編だったが、ちょい長の中編「暗号名ケルベロス」が面白い!優劣がころころひっくり返るのが斬新でつい魔王スパイを応援してしまった

■謎を解くことは本来それだけで完結するものではない。解かれた謎は、謎を解いた者に責任を突き付ける。謎は解かれた。さあ、お前はどうする

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

面白い。
面白い面白い。
エンタメ小説として、シリーズものとして、オススメ。

シリーズ3作目。そろそろワンパターンになっても良さそうだが、そうはならないようによく工夫された短編群。

1本目は、スパイなのにいきなり記憶を無くしたところから始まる「誤算」。秘密を守ってナンボの立場なのに、記憶がなかったらあなた、何を言っちゃいけないか、わかんないじゃん!という見事な設定。
2本目「失楽園」は、優れたスパイは必ずしも自ら動く必要はないという話。周りがこちらの思うがままに動いて、事態を解決させてしまう話。
3本目の「追跡」は、我らが結城少佐の正体が相手スパイによって明らかにされてしまうのか?という、鼓動が早くなってしまう話。
4,5本目は初の連作「暗号名ケルベロス」。

全てがシリーズ初。見事。

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2023年09月25日

Posted by ブクログ

小麦粉、シンガポールスリング、クロスワードパズル。
どこに手がかりがあるか見逃せませんね。
相変わらず読みやすくて、スパイの能力がチートすぎる。

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

ジョーカーゲーム第3弾。失楽園のまるで極上のミステリを読んでいるかのような展開に興奮した。また追跡の結城中佐の何で先も読んでいる行動に、魔王の異名の所以を見た。

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2022年06月27日

Posted by ブクログ

粉塵爆発、最近ではミステリーによく登場する。条件は3つ、日本人ならみんな知っているとあるが、そんなことはない。少なくとも私は江戸川コナンに教えてもらった。「酸素」、「爆発下限濃度以上の可燃物の粉塵」、「最小着火エネルギー以上の着火源」。
雑誌に連載されていたからか、同じ表現が繰り返されるのは避けてもらいたかった。

本作の4つの作品の中で、暗号名ケルベロスは中編、しかし本の題名はこの中編ではなく、失楽園である。その意味は読んでみればわかる。私が題名をつけるなら「トラッキング」だ。

容易に見つけられないものは容疑者本人にみつけさせればいいんだ。優秀な獣は猟師が追い詰めたと思った時に逆に追い詰められている。
柳広司氏に読者である私も追い詰められているのかもしれない。

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2022年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去二作と比べると、華麗さがないように感じました。
また、誤算で「結城中佐の気配を借りた」ってそれはちょっと・・・と感じてしまいました。

ただ、失楽園や暗号名ケルベロスなど、今回も読み応えがある作品でした。

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

今回は魔王の存在感がちょっと薄くて残念だったかなー。D機関を通して見る日本政府がダメっこすぎて、とても生々しい

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2021年06月14日

Posted by ブクログ

段々、トリックというか、工作対象の身の隠し方とかがお粗末に見えてきてしまったがD機関にしろ相手方にしろ、スパイって大変…。現代もいるんですよねぇこういうのを生業としている方々が…と思うと少し怖くなってくるけれど、やっぱり純粋に読み物として楽しかった。

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2021年04月19日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目とは知らず今作から読んでしまった。
でも読みやすい文体で初めてでも読みやすかった。
D機関の異能っぷりがずば抜けていて、それぞれの対処の仕方が鮮やかで痛快。
短編それぞれに登場する人物は同じ人?それとも別の人物?
すべての話は関連していて、シリーズ一作目、物語の始まりが気になる。

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2020年10月31日

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