感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。「誤算」と「暗号ケルベロス」は既にアニメ化されているが、小説版のほうが心情描写が細かく、はっとすることが多かった。今回も諜報活動に勤しむスパイたちの行動にハラハラしたが、それと同時に日本陸軍の言動が目に余り、とりわけp251〜253の描写が象徴的だ。ドイツが発明した暗号機エニグマの誕生によって世界情勢に衝撃をもたらした。しかし、それを受けた陸軍は日本語の言語的特徴や構造を過剰に特別視したせいか、エニグマが誕生して間もないころは何とも思わなかった。その後日中戦争の泥沼化から日本独自の暗号を開発するように至ったが、それでも「絶対に」不可能と、根拠なき謎の信条から事態をうやむやにする。これらとは対照的なのが結城中佐である。本作のみならず前作、前々作と結城中佐の発言は相変わらず的を得ており、今回の発言「絶対的というのはこの世には存在しない」というのはまさにこの世界の真理をついている。「絶対」という言葉による思考停止の危険性がよくわかる。
Posted by ブクログ
安定の面白さ!
魔王の正体がどんどん暴かれていって、、、暴かれてしまうー!!!と、読者がヒヤヒヤしている間に
それも全て仕込まれていた話だった。
用意周到もここまできたら
本当に何を信じていいのか、わからなくなってくる。
本当にこんな人物がいたら
すごく孤独なんだろうな。
孤独に打ち勝てるタフすぎる心。
いや、孤独なんて魔王にとっては感じないのかもしれない。
Posted by ブクログ
スパイミステリー第3弾。島野君好き。。。( *´艸`)♡
各話アニメでは省略された箇所や、設定の違いがあって、面白い。
D期間のお決まりの説明があるのだけど、定型化している詳細そのままを他国の軍人やスパイ(ケルベロスの場合は初級レベル)が把握している点が納得いかない。養成課程が他国にバレバレでいいのかな?
正体
魔王の正体がついに暴かれるか?
結局謎のまま。
D機関はどこまでも完璧だ。
圧倒的に人間離れしている。
でも最後には,人間的な部分が仄めかされるから,ほんの少しだけほっとする。