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新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。
文章に関する依頼、何でも引き受けます。
どんな無理難題もペン一本で解決してみせる〝売文社″のもとには、
今日も不思議な依頼が持ち込まれて――。
ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。彼らは「文章に関する依頼であれば、何でも引き受けます」という変わった看板を掲げる会社――その名も「売文社」の人たちだった。さらに社長の堺利彦さんを始め、この会社の人間は皆が皆、世間が極悪人と呼ぶ社会主義者だという。そんな怪しい集団を信じていいのか? 悩む“ぼく”に対して、堺さんはある方法で暴漢を退治してやると持ち掛けるが……。
暗号解読ミッション、人攫いグループの調査……。社に持ち込まれる数々の事件を、「売文社一味」はペンの力で解決する!
世の不条理に知恵とユーモアで立ち向かえ。驚きと感動が詰まった珠玉の推理録!
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Posted by ブクログ
堺さん、粋だ。そしてそれを支える存在の1人として登場する山崎さんも、主人公にローマ字を教えてくれた荒畑さんも、みんな粋だ。
ラストシーンの堺さんいわくの「戦争や搾取で金持ちになったとて、ちっとも偉くない」「みんなで富を分かち合い、戦争のない世の中になる方がよほどいい」「そんな社会を実現するためにどうしたらいいのか、私たちには考えることができる」「黙っていたら、金持ち連中にとってますます都合いい世の中になるだけ」「そんな社会が嫌だということは、命懸けの道楽」「死ぬときに「よく生きた」と思えるなら、それは道楽をやりきった人生」ーーとのこと。ほんとそのとおり。戦争や搾取に加担している人、非難しない人たちに聞かせなければいけない言葉だ。
世間に一石を投じたいと思っている出版人、表現者の端くれとしてとして…と思って、たぶんジョーカーゲーム以来、何十年ぶりかで手に取った。読んでよかった!
Posted by ブクログ
第一次大戦に向かう頃の日本の話。
社会主義にかかわる話。
ふつうの小説のつもりで読んでいたけど、
日本史で聞いた名前がチラホラでてきて
おや?っとなった。
ノンフィクションではない
と最後に書かれていたので、
主人公は架空の人物で
時代背景は事実に即したものなのだろう。
最近、第二次大戦の本を読んでいたので
そこに至る日本の流れに興味があったが
明治維新から日清、日露、第一次大戦への
国内の様子が描かれていて勉強になった。
官憲がいた時代、社会主義も危険視されていたが
民主主義もまだまだで
今の世の中からしたら想像できないくらい
恣意的に逮捕されたりしていたんだなと感じた。
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