パンとペンの事件簿
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パンとペンの事件簿

1,672円 (税込)
1,003円 (税込) 12月18日まで

5pt

新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。
文章に関する依頼、何でも引き受けます。
どんな無理難題もペン一本で解決してみせる〝売文社″のもとには、
今日も不思議な依頼が持ち込まれて――。

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。彼らは「文章に関する依頼であれば、何でも引き受けます」という変わった看板を掲げる会社――その名も「売文社」の人たちだった。さらに社長の堺利彦さんを始め、この会社の人間は皆が皆、世間が極悪人と呼ぶ社会主義者だという。そんな怪しい集団を信じていいのか? 悩む“ぼく”に対して、堺さんはある方法で暴漢を退治してやると持ち掛けるが……。
暗号解読ミッション、人攫いグループの調査……。社に持ち込まれる数々の事件を、「売文社一味」はペンの力で解決する!
世の不条理に知恵とユーモアで立ち向かえ。驚きと感動が詰まった珠玉の推理録!

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パンとペンの事件簿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大正デモクラシーの時期の堺利彦ら社会主義たちの時代に立ち向かいつつもおおらかに不屈に生きてきたことを描き出した良作。
    どんな無理難題の文書依頼もペン一本で解決してみせる実在した堺利彦と「売文社」一味″をめぐる物語。
    とかく暗く描かれがち思える題材を
    ユーモアたっぷりに描き出し生き生きとした人間として

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    この作家の書く大正時代からの話はジョーカーゲームを始めほぼ好きな作品ばかりで今回も裁判の話以外楽しく、そして編集長に振り回されながら時代を駆け巡るがごとく自分も一緒にいるような感覚に久々にこの世界に入ったと小学生の時の物語に入り込んでいた読書を思い出す。
    最近戦争の話ばかりだったので心が枯渇していた

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    ジョーカー・ゲームが非常に面白かった印象の筆者は柳広司さん。今回は、少し時間を遡戦時中の日本が設定、なんでも文章にすることであればおまか絵sを。さて、その中で、いくつかの事件が起きる。そこに巻き込まれた、何も知らない男が主人公となり、ちょっとずつ、その能力を発揮し始める。というストーリーである。

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    明治を舞台に一つの主義主張を持った人たちが権力に対してペンを取る。大手のA新聞社もまだまだ本来の力を見せていた時代。貧しい青年を通して、権力と民衆の闘争を軽妙に描いた作品だが、自作があれば権力者の横暴と残虐さを描いて、それが今も続いている点を書いて欲しいな。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    テーマは微妙に重いが柳さん特有のエスプリの効いた軽快な語り口は非常に読みやすかった。この物語の登場人物達は一部、思想的に尖った人もいるが政治形態に拘ること無く、人間が人間らしく生きる事を求めており、好感が持てる。ひるがえって、現代の様相を考えてみると体制側も改善を求める側も社会の複雑化に伴い、背後に

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    新聞でいちおしミステリーとして紹介されていたので、柳広司作品を初読み。

    時は大正時代。新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。『文章に関する依頼であれば、何でも引き受けます』という変わった看板を掲げる会社『売文社』を舞台に、数々の難事件を解決する4編からなる連作短編集。

    登場人物に堺利彦、大杉

    0
    2025年05月18日

    Posted by ブクログ

    SL 2025.4.29-2025.4.30
    大正時代の実在の社会主義者たちにまつわるお話。大逆事件後のことなのに当時の実際の雰囲気とはかけ離れているくらい陽気な彼ら。それでも彼らの主義主張は真性のものだし、やはり社会と闘ったのも事実。陰鬱に暗くなることなく当時の社会情勢をうまく描いている。

    0
    2025年04月30日

    Posted by ブクログ

    暴漢に襲われた主人公が「売文社」の面々に救われたことを機に彼らと関わっていく。堺利彦、大杉栄など日本史を勉強した人なら目を引く人物達が生き生きと自分の行き方を通す姿が読んでいて気持ちが良い。特に、最後の裁判の展開が痛快だった。民主主義の意味が問われる今の時代だからこそ、彼らの考え方に耳を傾けてみる時

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    以前読んだ「太平洋食堂」とも連なる作品なのか、その時代の社会主義者が集っている作品。
    波乱万丈の実在の人物達が一時代でもこんなに楽しげに暮らせてたら、と思います。
    「大いに逆さま事件」と名付けられた、幸徳事件。
    その時の傷を持ちながらも前に進んで行くのは、現代よりももっと不安定で、生活は自分自身で切

    0
    2025年04月03日

    Posted by ブクログ

    シリーズ化できそうな構成

    登場する大杉たちをはじめとした活動家たちのその後を多少知っている現代の我々視点から読むと、売文社に満ちている志の下に集まった人たちならではのカラリとした心地よい空気感が、刹那的なきらめきに感じてしまい、複雑だった。

    0
    2025年04月03日

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