夏海公司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夏海公司のなれる!SE 11を読みました。
絶対?管理職宣言という副題のついた、なれる!SEシリーズの11冊目です。
スルガシステムの新入社員、桜坂工兵は毎回の無茶振りも何のその、仕事をこなしているのですが、今回はスルガシステムが買収した会社の管理作業を振られてしまいます。
六本松社長が利益が上がるはずと言って買収した会社は、コスト割れの保守契約案件に苦しんでいたのでした。
部長代理という肩書きをもらってしまった工兵は収支を改善しようと奮闘するのですが、当の会社の社員からの協力も得られず、このまま行くと会社を精算するしかない、という絶体絶命の状況になってしまいます。
物語はもちろん工兵の -
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Posted by ブクログ
思っていた以上に面白かった。同じ業界にいるので基本的にこの内容は実際にある事例ばかりです。ただ、ここに書かれている悪条件が1案件で全部重なる事はそんなにないと思うけど、それぞれ一部ずつ別々の案件で経験した事があるので、そんなに驚きはないが面白かった。
こんな話があるわけ無いだろう、と本当に思えるのなら、それは幸せで羨ましい人生だと思います。実際にはこの内容よりもう少しさらにブラックな経験をしているので(ライトノベルで表現できる範囲に抑えていると思われます)まだ笑えるけど、私の身近にもこの仕事で精神病院通いになった人は数知れず。もちろん若くして精神病んで自殺した同僚もいます。
コンピューターって -
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Posted by ブクログ
今回は現場ではなくて、営業の話。受注してくる社長は実は偉大だったんだなぁ。
ちなみに藤崎さんは不在(笑)
橋本課長のクールなキャラが良かった。たまにチラッとみせるギャグが可愛らしい。
RFP>必要とするハードウェアやソフトウェア、サービスなどのシステムの概要や、依頼事項、保証用件、契約事項などが記述されており、業者はこれをもとに提案書を作成。発注元は業者の提案書を評価し、契約する業者を選定、ハードウェアやソフトウェア、サービスなどを調達。
口約束はリスキーだから書いておこうと。
業平のDR(災害復旧)システムの案件を取るためにRFPと格闘する日々。工兵もいつの間にか仕事をこなせるようになっ -
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夏海公司のなれる!SE10を読みました。
闘う?社員旅行という副題のついた、なれる!SEシリーズの10冊目です。
今回は4つの短編が収録されている短編集でした。
社員旅行の章は、スルガシステムで六本松社長の肝入りの社員旅行が開催されます。
カラオケ大会の賞品が1週間休暇取得の権利(社長が責任を持って稼働調整する)、というのがブラック企業らしいですね。
社員たちはみんなその権利を獲得するために準備をしているのですが、次々と顧客からの緊急対応依頼で呼ばれていってしまい、カラオケを歌うこともできない、という設定も、他人事ではありません。胸が苦しくなります。
他の2編も社長や妹に攪乱されてしまう桜 -
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夏海公司のなれる!SE9を読みました。
ラクして儲かる?サービス開発という副題のついた、なれる!SEシリーズの9冊目です。
本編では、桜坂工兵はサービス開発の企画・開発を命じられます。
工兵が企画したのはIPV4とIPV6のトランスレートサービス、名付けてSRG46。
ターゲットのクライアントに導入するシステムをサービス化して一般ユーザーに提供しようという企画です。
他のユーザーからはカスタマイズ要求が発生し、競合の業者が低価格でサービスを提供してくるなど、障害が立ちふさがる中、工兵と室見、姪乃浜はサービスの提供を進めていきます。
いつものとおり、大きな問題が発生した後、室見や姪乃浜の機 -
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実は、私、ソリューション・サービス開発本部というところに所属しているのですが、今の部署に異動するまで、ソリューションとサービスの違いについて意識したことがありませんでした。
ソリューションは、お客様の課題をシステム開発によって解決するんだろうなというレベルの理解でしたし、サービスの方は、カスタマーエンジニアがソリューションを提供した後に行う保守サービスのことかと思っていました。
だから、この本の副題にある「ラクして儲かる?サービス開発」については、本書の主人公である工兵くんと同じようにわかっちゃいなかったのです。
ソリューションと比較して語られるサービスは、定型パッケージソリューションの -
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Posted by ブクログ
第4巻のテーマはプロジェクト管理です。プロジェクト管理で何を管理するのが難しいかと言えば、やはり、人でしょう。
人以外の管理対象(資源)となる、物・金・商流・スケジュール・情報・リスク・品質……等々は、制約条件であったり、結果系の監視なので、まぁ、自分の能力の範囲でできることしかできないわけで、難しいと言うよりも頑張るか怠けるかで決まるように思います。
でも、「人」は、難しいですよね。
(以下、ネタバレあり)
そこで、この本では、人を3つのタイプに分けて考えるという方法が示されます。
すなわち<サーバ(奉仕者)>、<ツール(道具)>、<クライアント(顧客)>です。
サ -
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今回は、カモメさんの「──少ない戦力で仲間割れしてたら勝てる勝負も勝てないよ」という一言に集約されているように思いました。
私は、大きなシステム提案書は書いたことがありませんが、コンサルティングの案件をとるために、2回位ヒアリングして、お客様の課題を捉えて提案書を作ることを時々しています。
そのなかで一番大切なのは、お客様にどんなメリットがあるか、逆に言うと、お客様が抱えている問題点を理解して明らかにすることです。
ところが、実際には一口にお客様といっても、現場の人の考えと、決裁を行うマネージャーの考えとは大きく違うことが多いものです。
でも、そのギャップを埋めることも提案活動