あらすじ
アルマダの攻勢を受け、業平案件は守りきったものの業績が悪化したスルガシステム。 苦境を脱すべく、社長が下したミッションは従来の個別システム構築ではなく定型のサービス開発と拡販だった。 その実行チームとして立華、梢が選ばれる。そして犬猿の仲の二人を束ねるプロダクト・マネージャーに指名されたのは――もちろん我らが桜坂工兵! 慣れない業態に五里霧中&試行錯誤の工兵たち。希望が見えたと思った矢先に立ちはだかるのは、思わぬ障害と失敗の許されない巨大な取引先で!?
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Posted by ブクログ
立華ちゃんと梢、福大がタッグを組んでいくのがなかなか面白い。せっかくん新しいニーズと技術を他社にパクられて頓挫しそうになったビジネスを立て直しだけでなく、反撃に転じるあたりはなかなか読みごたえがあった。
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夏海公司のなれる!SE9を読みました。
ラクして儲かる?サービス開発という副題のついた、なれる!SEシリーズの9冊目です。
本編では、桜坂工兵はサービス開発の企画・開発を命じられます。
工兵が企画したのはIPV4とIPV6のトランスレートサービス、名付けてSRG46。
ターゲットのクライアントに導入するシステムをサービス化して一般ユーザーに提供しようという企画です。
他のユーザーからはカスタマイズ要求が発生し、競合の業者が低価格でサービスを提供してくるなど、障害が立ちふさがる中、工兵と室見、姪乃浜はサービスの提供を進めていきます。
いつものとおり、大きな問題が発生した後、室見や姪乃浜の機転により問題が解決してめでたしめでたしとなるのですが、六本松社長の無茶ぶりはまだまだ続いていくのでした。
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実は、私、ソリューション・サービス開発本部というところに所属しているのですが、今の部署に異動するまで、ソリューションとサービスの違いについて意識したことがありませんでした。
ソリューションは、お客様の課題をシステム開発によって解決するんだろうなというレベルの理解でしたし、サービスの方は、カスタマーエンジニアがソリューションを提供した後に行う保守サービスのことかと思っていました。
だから、この本の副題にある「ラクして儲かる?サービス開発」については、本書の主人公である工兵くんと同じようにわかっちゃいなかったのです。
ソリューションと比較して語られるサービスは、定型パッケージソリューションのようなもので、非常に安価に始められるものの、月額でサービス料を徴収するという、アニュイティビジネスのことでした。
★
この巻では工兵くんがそんなサービスを開発する責任者になって頑張る姿がえがかれています。
3Cや4Pって大切だよなぁと基本も勉強できる、、、うん、面白いというより勉強になった巻でした。
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今回も面白かった!
ていうか、人売りから月額課金って、どこかで聞いた話だなw
違うのは、失敗どころか、そもそもサービス開発まで至らなかったってとこか。
Posted by ブクログ
どんどん続編が出てくる。
登場人物以外はリアリティあり過ぎ。
もっとも、これで登場人物が現実にありそうな設定だと読むに耐えないものになってしまうかも(笑)
次の展開が楽しみ。
やはり「嘆息」がきになるというか、目につく・・・
Posted by ブクログ
主人公がサービスを企画するわけですが、IPv6対応サービスということでそれなら行ける!とワクワクさせられました。
もちろん、順風満帆には行かないわけですが、いつもどおり爽快な終わり方で楽しめました。
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立華のプライベートをスルーしたところをみると、まだまだ続くのかと。麻布総研は野村総研がモデルですかね。福大の扱いが、単に製品を作るだけというのが可哀想すぎです。ドラえもんというより、ドラえもんのポケット単体?
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スルガシステムが、レディメイドのサービスベンダーに転換?
サービスの立ち上げ責任者を推薦するに当たり、室見と梢が互いに押し付けあい、結果2人が社長に呼ばれるが、犬猿の仲をまとめるのに工兵がプロダクトマネージャに任命される。
初期費用が安価で、ペイロードにも対応したTCPv4-v6トランスレーションサービスに目をつける。
はじめに、食いつきが悪いため客の要求に対応していると、非定型のユーザばかりになる。
次に、代理店制でベンダー相手の営業をすると、内容をパクって安価に提供しようとする会社が現れる。
対策として、大手の採用実績を得るために総務省へ乗り込む。
問題は既存ネットワークが10Gbのため準備できていないし、専用ハードを新規に導入するにはコストが高すぎる。
案は、客先のシャーシ型スイッチに、コンテンツスイッチングモジュールだけを追加して、1Gb×10で対応する。
Posted by ブクログ
ピンチなスルガシステムにおいて、工兵がプロジェクトリーダーに就任。
立華と梢とチームを組み、新たなサービスを生み出し会社の立て直しを図る―。
相変わらず専門用語は意味不明だけど、相変わらず痛快な展開の作品ですな。
社長の無茶振り→工兵が四苦八苦しながらも起死回生の一手を思いついて解決という流れはいつも通りなんだけど、しかも専門的過ぎてその詳細は理解しきれないんだけど、それでも楽しめるというのはすごい。
今回は犬猿の仲である立華と梢が共に仕事をするというのが見もの。
2巻のメールでのやり合いはいまだに忘れられないなw
それでも、いがみ合っていながらも、お互いの仕事の腕は認めている立華と梢。
成功のために、プライドを捨てて相手に頼み込む様は真のプライドを感じる。
そして何より工兵ね!
毎回思ってるけど、どんな新人だよ、あいつw
自分が新人の頃を考えると、まぶしくて素直に見れない…。
次はどんなひどい目にあうのか。そこからどう抜け出すのか。
楽しみです。
Posted by ブクログ
サービス開発とマーケティングの話。
サービスの説明が入るせいか、技術的用語の量は今までに比べても多め。
社長に客を紹介してもらう場面での工兵の啖呵が良い。
Posted by ブクログ
シリーズ第9弾。かなり色合いが変わってきた感はある。室見さんの出番もあまりなく、SEあんま関係なくね?みたいな疑問も出てくる。でも、面白い。
今回はサービス開発について。アイデア、イノベーション、シーズとニーズといった話。
今作は、社長がわりかし格好いい。
話の展開と主人公のレベルアップ具合を考慮すると次作あたりでベンチャービジネス立ち上げていそうな気もするが、やはり「組織の中で働く人」がこのストーリーのポイントと言えるので、その当たりどう展開するのかが興味深い。
Posted by ブクログ
初めて見たことのない機器が出てきた。ストーリー展開はいつもながらおもしろかった。ただ、巻き返しに繋がる気づきが、かなりご都合主義っぽかったのだけが残念。桜坂くんの性格が歪み始めているのではないかと、ちょっと心配になる一巻。