あらすじ
「ミカサ自動車のインターネットゲートウェイ構築が取れたぞ」 年度末の超繁忙期、社長が受注してきたのはなんと国内最大の自動車メーカー案件。悲鳴をあげながら対応を開始する工兵だが、頼みの立華はなぜかうわの空……からの無断欠勤……からの退職話!? どうやら隠された事情があるようで、工兵は立華の復活を目指して行動を開始する。しかし一方、ミカサ案件も待ったなし。立華不在で苦境に立たされる。 はたしてミカサ案件の行方は? そして立華は本当に会社を辞めてしまうのか?
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Posted by ブクログ
新卒1年目エンジニア工兵の新人最後の1ヶ月。
謎だった立華ちゃんのリタイヤの危機。
工兵くんの成長もそうだけど、これまで登場した社内のメンバたちが、立華ちゃんと工兵くんのために力を貸してくれる様子も何だか嬉しかったりする。
ドキドキハラハラだったけど、危機を脱して、2年目に続くのか?
その人でなくちゃやれない仕事なんてあっちゃこまるけど、同じSEとしてやっている私にとっては、人とチームのバランスは考えさせられるところがあったかな。
Posted by ブクログ
12巻のサブタイトルは「アーリー!?リタイアメント」。
室見立華さんの退職と進行プロジェクトの残されたメンバー達との葛藤。
立華さんの過去や生い立ちがこの巻で明らかになり、SE技術バリバリな話ではないが、人間としてのドラマは他の巻よりも内容が濃い。
この業界の永遠の課題でもある、「人に依存せず組織としてまわすためには」と「1人の天才エンジニア>100人の平凡エンジニア」の矛盾した建前と現場の現実ジレンマが上手に描かれている。
人事と現場エンジニアの分かり合えなさ。どちらも間違っては居ないが自分の立場と比べると工兵側の目で感情移入して観てしまうし、本書も現場の目で観るようにできている。
ラノベの性質上、一歩引きながら「あるある集」として読んでいたこのシリーズも、一歩踏み越えて感情的に読んでしまうようになった。
それだけの威力があるし、SE業界体験している人には必読書だと思う。
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ついに明かされる立華の秘密.なれるSEもとうとう12巻.この物語の可愛い女子を汚いおっさんに置き換えると,実際のSEの職場に限りなく近くなるとか
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この巻は「仕事は個人の力量」or「仕事は組織でやるもの」? がテーマの一つとなっていました。
ちきりんさんなら、「xxよ」と言い切って脳内仮説を滔々と語るのでしょうが(ごめん、嫌味な書き方ですね。嫌いなんですw)、どっちもあるよな的テーマです。
私の意見としてはロクヨンくらいで個人の力かなと思っています。
よく、「企業文化の影響が」という人がいらっしゃいますが、部門長が1年頑張れば企業文化よりも強い影響を持つ(?)組織風土ができます。
(半年で変わるのをみたことがあります)
また、組織は個人によって構成されますのでお互いに影響を与え合いますから、どっちがどっちと決められません(少なくとも私には)。
ということで、本巻では、その辺に思いを寄せながら読みました。
ご贔屓キャラの姪乃浜 梢が活躍してたので★5です。w
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「私はエンジニアよ。技術屋の働ける場所は現場以外にはないわ。」
親戚の手によって会社をやめさせられそうになりながらも、室見さんは会社に残ることを選んだ。
そういう道を選んだのは、ひとえに仕事が楽しいからという理由だけでないと思う。
自分の弱さを補ってくれる後輩、お互いに競い合う仲間、そんな人たちがいたからだと思う。
自分もいつかそんな仲間を見つけて、上のようなセリフを言ってみたいです。
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今回はかなり泣けた。一方で、キーマン依存のチーム、組織運営はいかがなものか、というのは、自分のところの問題でもあるわけで、他人事とは思えなかった。。
自作は激動らしいので、また期待です。
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室見立華回。
室見さんの真相が明らかに!?
室見さんの正体が明らかに!?
ついでにカモメさんの正体も!?
眼鏡浜さんが素敵です。
常識を疑え。
そんな話です。
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しばらくご無沙汰しているうちに3冊も新しい巻が出ているのに驚き慌てて購入。
これは・・・・
これまでの業界ネタとは全く違う意味でちょっと驚愕(大げさか?)
作者は思いつきではなく、ここまで展開をグランドデザインしてこのシリーズを書いているのだとすれば、それはそれで驚きだが。
Posted by ブクログ
大手自動車会社の新規事業立ち上げに伴い、ネットワークGW構築をいつものごとく無理な予算、納期でやることに。しかし、室見立華の突然の不調、そして無断欠勤。。。立華の謎が解き明かされる。
Posted by ブクログ
このシリーズ通じて壮大な伏線のうちの1つを回収した巻。
もう一人のミステリアスなスーパーお姉さん回は今後あるのだろうか。
そろそろシリーズ自体がクライマックスに向かっているのかもしれないが、そこそこ部数が売れているなら、出版社的にはなかなか終わらせないか。
まあSEのファンタジーものとして読めば面白い。
このくらいの規模の会社での無茶ぶり感は割りとリアルだが、そんな大手の仕事が急に入ることはまずないし、いくらなんでももっと社内に嫌な奴が多いものだ
Posted by ブクログ
立華の過去が明らかになる話。
前巻で示唆されていたとおり、立華はJKだったことが発覚w
JKでブラック企業の社畜をやっている事を心配した叔父さんが、なんとか真っ当な人生を送らせようと奮闘する。
そんな立華たんに辞めてほしくない工兵君達スルガシステムの面々も、必死に立華たんを連れ戻すために奮闘する。
自分にとっての幸せとは何なのか
仕事とは組織で回すもの?
仕事の属人化は駄目?
などといった哲学的なことを考えさせられる巻でした。
工兵くんの1年目も終わり、第一部完、といった感じ。
まだまだ続くらしいよ!
カモメさんの過去編にも期待です。