あらすじ
毎度おなじみの社長の強権発動により取引先のオフィスに常駐勤務となった工兵と立華。 常駐先は国内最大手のIT企業で、なんと藤崎の古巣だという。 大企業なので、さぞかし豪華な業務環境に違いない……、と勇み立つ工兵だったが、待ち受けていたのはプロジェクトルームと呼ばれる、理不尽かつ不自由極まりない場所だった! いつもと勝手が違う環境で工兵と立華は苦境に立たされるが、そこで工兵が見出した一手とは!?
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Posted by ブクログ
思っていた以上に面白かった。同じ業界にいるので基本的にこの内容は実際にある事例ばかりです。ただ、ここに書かれている悪条件が1案件で全部重なる事はそんなにないと思うけど、それぞれ一部ずつ別々の案件で経験した事があるので、そんなに驚きはないが面白かった。
こんな話があるわけ無いだろう、と本当に思えるのなら、それは幸せで羨ましい人生だと思います。実際にはこの内容よりもう少しさらにブラックな経験をしているので(ライトノベルで表現できる範囲に抑えていると思われます)まだ笑えるけど、私の身近にもこの仕事で精神病院通いになった人は数知れず。もちろん若くして精神病んで自殺した同僚もいます。
コンピューターって本来生活を便利にするためのものだったはずなのに、どうしてもいろんな人間・メーカーの思惑が入り交じるので、結局自社テクノロジーで囲い込みを行ったりとかで、いろんなメーカーの製品を組み合わせたシステムを構築すると、結局システム全体として機能させるにはものすごく人出をかける必要があるんだよな。
コンピューター同志が自発的に相手メーカー製品に合わせた柔軟なコミュニケーションするようにならない限り、この苦労からは脱せられないのだろう。
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IT鬱話。派遣社員は人間ではなく資材と同じ。
プロジェクトの終結よりも、収益よりも、最後は社内政治という、大企業のダイナミクス
今はコンプラ重視の世の中なので、自分は経験したことないけど、今でも残っているのだろうか。
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顧客先常駐、やったことはるけど、これはひどい。ここに描かれている状況って本当?とは思ったけれど、身を守る証跡を残す。自分も心がけていることでもあるので、改めて大事なのかも〜と思った。
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大企業への常駐残酷物語でした。なれる!SEシリーズの中でも一番ブラックな職場でのお話です。
仕事がきつい・厳しすぎるもブラック企業の条件でしょうが、ブラック企業の一番の条件は“人を人として扱わない事”でしょう。
お金は、1万円札がどんなにくしゃくしゃであってもピン札と交換可能であるように、数値として取り扱うことができます。しかし、人間を数値として取り扱うことはできません。
ましてや、社内政治の駒として扱われることの不快感はありません。
職場は、人の集まりなのだから、それを忘れたマネジメントは最悪だよなぁと思いました。
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夏海公司のなれる!SE7を読みました。
目からウロコの?客先常駐術という副題のついた、なれる!SEシリーズの7冊目です。
ブラック企業スルガシステムに入社した桜坂工兵も室見のOJT指導の下、やっと仕事が出来るようになってきました。
そんな室見と桜坂に、大赤字システム、デスマーチ進行中のプロジェクトへの派遣の仕事が回ってきます。
セキュリティで縛られ、十分なツールも与えられない、資料の持ち込みも許可されない、狭いオフィスで室見と桜坂の苦闘が始まります。
何となく、どこかで見たような状況、こんなプロジェクトにはかかわりたくないなあ、と物語を読んでいきました。
しかも、管理者はSEの人間性など認めようともせず、奴隷船のような状況が繰り広げられるのでした。
しかし、途中でのどんでん返しで背筋が冷たくなるような真相が明かされます。
そのプロジェクトはほんとうに魔窟なのでした。
この恐ろしい真相も、あながちフィクションだけじゃないかもしれない、と思ってしまうところが怖いですね。
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僕が最初業界に入った時に、ドナドナ案件で人身売買された当時を思い出して吐き気がこみ上げてきたほど、リアルすぎるw
常駐先でのセキュリティ高すぎて仕事にもならずに、更にトイレに行くのにも客先プロパ同伴。とかの経験もあるので、当時の鬱思い出がフラッシュバックしてきました(汗)
NEC・・・じゃなくてNBLの超ブラックっぷりがドス黒く描かれています。6巻までよりこの7巻は更なるダークな展開で、業界の人は読むと胃が痛くなる可能性あるので注意!
そして、完全につくり話として脚色されたものじゃなく、実際にあるような展開です。
本編終了後のクロージングで明らかになる、話が凄いっ!
そして次巻への繋がる感じで終わったのも今回が多分初めてで気になる展開に。
8巻。はやく出ないかな。
Posted by ブクログ
背筋が凍るような感覚に陥った、今回のお話しでした。
話のイメージが掴みやすかったせいもあってか、
読むスピードも、久々にあっという間だったなあと、思いました。
Posted by ブクログ
今更ながら感想。
スルガシステムも属しているSI業界というのは、
大部分の人達が客先常駐という形で「別の会社(客先)に常駐して」働いている。
派遣社員というわけではない。
見た目は正社員、実態は派遣、その名はITドカタだ。
今回は桜坂と室見さんが客先常駐するお話。
このラノベに書かれていることはフィクションであるが
現実にどこかで起きていることだ。
本当に恐ろしい。
SI業界のピラミッドの上層に位置する会社、特に管理職クラスは、
他社から来る協力会社のことなんて使い捨ての奴隷としか見てないと思う。下手したら自社の社員でさえもね。
体壊す人、精神病む人、失踪する人、自ら命を絶つ人、、、
本当にいるんですよ。
こういう人が出てくることが非常に問題なのに全然問題視されず、
見て見ぬふり、ましてや使えない奴、自己責任だろという考えが罷り通る恐ろしい世界です。
梢たんも言っていたけど、
デスマーチに参加している人達は、耐えられなくなったら「逃げる」ことも重要。
あなたが壊れても誰も責任取りませんから。恐ろしい世界です。
壊れたらポイ捨て、「交代要員早く出せ」と言われるだけです。
軽い気持ちでSEになろうと考えている、
就職活動中の学生には是非読んでほしいですね。
Posted by ブクログ
ごめんなさい。
今まで作者勘違いしてました・・・もしドラの人と・・・・
夏海しかあってねぇ・・・orz
今回は客先常駐、人工売りの話
自分は経験無いけどこれは怖いw
Posted by ブクログ
SEの仕事を題材にした小説。今回は客先常駐案件。今自分が所属する職場は、常駐に赴くことよりも、常駐に来ていただくケースの方が多い。
ここで問題になっているようなことがうちの職場で起こらないようにしないと。。。
Posted by ブクログ
新キャラこええええええ!!!
そしてまさかの次巻引き!?
回を増すごとに修羅場度が増している、もはや「なれるSE」というより「なりたくねえSE」になってしまってますね。
あるあるな現場に突っ込まれても「主人公たちはがんばったから助かれたよ!?」というのがこのシリーズの本筋だと思います。毎回係る案件が違うだけで。
しかしこの7巻はこれまでの6冊とは格が違いました。
就職活動している学生が怯えそうなほど、夏向けのホラーです。
これを1巻目にしていたら、おそらく主人公崩壊でシリーズが終わっていたでしょう。却下した担当さんGJ!!
Posted by ブクログ
藤崎さんの古巣の大手企業で客先常駐することになった工兵と立華だったけど・・・・・・。
毎度ながら社長の無茶振りでスタートするわけだけど、今回も色々理不尽過ぎて本気で社長を○したくなる。
過去最高クラスの修羅場で、あの立華が倒れるほどと言われればその酷さもよく分かるというもの。
そりゃ発狂して逃げ出す人も出ますよ。
こういうのが日常的に起きてると思うともう、ね。
中盤のイライラのお陰で解決時はスッキリすること請け合い。
いつも以上に薄氷の勝利(と言っていいのか微妙なライン)だし、色々と尾を引きそうだし、ちょっと不穏な空気。
珍しく次巻に続く引きで、それがまた不安を助長させる。
Posted by ブクログ
新刊がでた.
常駐は結構語りぐさになる悲惨な物語が多そう.
前半部分はリアリティのあるお話で,どういう結末になるんだろうと思ったが,最後はかなりフィクションっぽい.
でも,水戸黄門,遠山の金さん的に悪者退治と言うかスッキリした感はある.
でも現実には多分あり得ないことで,本来ならあのまま身体壊すか,精神的にやられるかどちらかだろうな.
さすがにそれでは悲惨過ぎて小説にならないだろうけれど.
Posted by ブクログ
今回は客先常駐での苦境のお話。少しご都合主義気味な展開に見えるのは、おそらく作者が短いストーリーの中に言いたいことをいっぱい詰め込んでいるせい。
その、言いたいこと一つ一つをもう少し細部まで書き込んでくれたら、ラノベよりも一般的な、企業エンタメ小説になると思う。
Posted by ブクログ
本当にあるあるだから困るこのブラックさ。
ストーリーも面白くて、実情も表しているという良策。
SE志望者の必読書にしてもいいかもしれない笑
大企業側がいつも悪役で描かれているけど、そちら側も恐らく大変。
Posted by ブクログ
偽装請負ですよね、これ。今までは、きついけどなんとかやりとげるお話が主だっただけに異色。
駆け引きでは勝つので読後感はそこまて悪くないけど、黒いものがこびりついてます。
Posted by ブクログ
今回も大企業の内情の見え隠れする話。
ブラックかどうかは置いておいて、理不尽で不自由な環境なんてのは特にめずらしくもなく、割とよくあること。
就活で大企業一択しか考えていない人は、一度このシリーズを読んでホントに自分に合ってるのかを再考してみてもいいかもしれない。
そんなことを思った今回の話。
残念なのは、本作ヒロインのはっしーの出番がほぼ皆無だということ。
非情に残念である。残念すぎる・・・
でも、今回はいつも以上に挿絵がエロかわいかった立華たんペロペロ(^ω^)
Posted by ブクログ
今回は黒いです。今までの不条理さとはワケが違う。
身売りされ、大赤字の破綻プロジェクトに投げ捨てられる工兵と室見。セキュリティがガチガチでろくに行動も取れない中でどんどん追い詰められていく。
最後の解決方法はちょっとご都合主義なところがあったけど、それでも最後の最後でさらに裏が明かされ・・・最後まで、黒かったです。
Posted by ブクログ
続けて読むにはつらすぎます。戦場で地雷の敷設・除去等のちょっと専門技術を要する兵種を工兵とよぶのですが、現場=戦場のつもりなのでしょうか。現場の環境はリアルですが、解決策はありえないですね。社長案件を蹴るわけですから、みんなが距離を置きにきます。さらに現実は、客先貸与のPCなんて遅くて使い物にならないです。立華のキータッチ速度だと、チャタリングを起こして当然かと。
Posted by ブクログ
ただただひたすら腹立たしく暗い展開。恐ろしい話でした。でももっと恐ろしいのは現実に似たような事が起きている事。キャラが魅力的なので楽しく読めたのが救い。
Posted by ブクログ
相変わらず面白いけど、相変わらずすごい内容…。
個人的に今後転職する機会があっても、SEにだけはなるまいと改めて心に誓いました。
そんなわけでこの「なるな!SE」の第7巻。
今回は例によって社長の無茶ぶりから大手企業のプロジェクトに参加。
相手のオフィスに常駐勤務することになります。
一流企業のオフィスで働けると意気込む工兵。乗り気のしない立華。
そんな彼等がおかれたのは、奴隷もかくやというほど酷い状況でー。
細かい専門的な部分は素人ゆえイマイチ理解できないけど、ストーリーや展開は充分に堪能できます。
SEなんてなるもんじゃないね!
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順調に読み進めていたこのシリーズですが、あらすじを読んだ感じが嫌な予感しかしなくて、積ん読になっていました。。でも、読んでみたら面白かったです!先方の担当者には無茶苦茶イライラさせられましたけどね。
Posted by ブクログ
・相変わらず実体験に基づいた物語で、細部に至るまでリアリティのある話の展開
→面白く見せるために多少誇張はあるが、思った以上にフィクション要素の少ない話
・専門用語も極力使わないようにしている(or 使われてる用語を知らない人は読み飛ばしてもOKなように書かれている)のがまる
・扱っている題材のわりに起承転結がしっかりしており、正しくラノベしてる印象。文章も読みにくなくすんなり入る(うまいわけではない?)
→ラノベ定番展開の逆境→主人公(orその仲間)覚醒→解決を毎回ちゃんとやってるのでよい
Posted by ブクログ
黒い話。
藤崎先輩の元の職場大手NBLからの仕事。
引継ぎもロクにせずに、プロジェクト部屋へ押し込まれ、無理なスケジュール。残業代は出さない。
無茶な見積で始めたプロジェクトが、予算がなくなり、どんどん安い外注へ投げられる。しかも、社内の派閥争いでプロジェクトの失敗目的に動く人も。
今回もほとんど裏ワザで解決(?)。
知り合った貝塚の態度から、スピリッティア社の立場を読んで、業務を売り渡す。本番機器の設定ファイルに作業記録を残し、残業を認めさせる。