戸谷洋志のレビュー一覧

  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    ネタバレ

    哲学的な本は苦手で全然読んだことがなかったけど、J-POPを題材にしているから、読みやすかったし、読んでいて楽しかった。
    でもやはり話が難しいため、あまり詳しく内容を覚えることができなかった。
    本の構成的に、先生と麻衣が対話している形なのが読みやすかったし、読んでいる私自身が思い出せないことを麻衣が解説してくれるのがありがたかった。
    特に印象に残ったのは、ワンオクの"A new one for all,all for the new one" といきものがかりの「YELL」。ワンオクは普段から聴くから、いつも聞いている曲にこんなに深い意味があるんだ、ということに驚いた。いきものがかりの曲は、自分が進む道を自分自身で決めることの重要さが示されていて、進路で悩んでいる私的にはとても面白かった。
    自分とは違う生き方をしている人を、尊敬できるかどうか、が畜群であるかどうかを判断すること、というところが心に残った。つまり、自分が自分の人生に攻めの姿勢でいて、その上で自分と同じように自分の人生を自分で決めている人を尊敬できる、ということだと思う。自分よりも畜群から抜けることに恐怖を持っていない人に対して、ひがむのではなく、尊敬できる、というのが大切。

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    2017年09月10日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    哲学するきっかけとして、よくできている。

    テンポの良い対談形式で話しが進んでいく。

    いくつかのJポップがいかに時代と人間に向き合って作られているのか、本書を読んで驚いた。

    知ってはいて、いい曲だと思ってはいても、ここまでの内容を持っているとはつゆも思わなかった。

    構成、分析、最後のまとめといい、哲学を人生にひきつけて考えられる良書である。

    ・ヴェイユ:待つとは注意することを伴う
    ・one ok rock の歌詞の深さ:死についての認識変革 ,SEKAI NO OWARI のRPG:地球を愛すること

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    2016年12月13日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    良書。取り上げられている楽曲を聴きながら読み進めると、心地よいトリップ感が得られて楽しい。読んで楽しいだけでなく、哲学の入門書として非常によくまとまっていた。「自分」「他人」「恋愛」のトピックを順序立てて説明されていて、腑に落ちやすい展開になっていた。

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    2016年10月02日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三大哲学書 カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』

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    どれも読みたいと思いながら手を付けられなかったもの。

    特に気になったのはハイデガー

    何ものにも左右されないありのままの自分「現存在」と、みんながそうだからと周り基準の「世人」

    人間は不安から回避するために世人になり、責任を負わない存在になろうとする。

    世人になる自分を認められたらどれだけ楽かと思うけど、現存在でなくなることに自分が在る意味が見出せない。責任を手放すとともに自分も消失する感覚。

    そんな思考の持ち主は、自分そして他者に苦しむが、同時に他者に助けられる。自分で自分を救うのはこんなに難しいのに。

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    2026年10月06日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三大哲学書 カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』

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    ネタバレ

    それぞれ難しい哲学書なのだろうが、少しは理解できた。
    個人的にはハイデガーが面白かった。

    P131より
    『それでも私たちは周囲の意見を気にしてしまいます。なぜなのでしょうか。ハイデガーによれば、それは何らかの合理的な理由によるものではなく、単に「安らぎ」を感じられるから、つまり「自分は大丈夫だ」と安心できるからです』

    自分で考えて判断することには責任や不安がつきまとう。周囲に合わせることで「安らぎ」は得られるが、自分らしい本来の生き方はできないと解釈した。

    普段は周囲と合わせて生きていても、周囲とうまく合わせられなくなった時には、「本来の自分はどんな存在なのか」考える必要があるのかと思った。

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    2026年09月20日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    分かりやすくて読みやすかった。
    詭弁が生み出す危険性と、なぜ現代では詭弁が流行しているのか、またそこから抜け出すにはどうすればいいのかについて書かれていた。
    社交が大事。

    以下抜粋
    ーーーー

    ある段階において社交は停止され、議論の空間は「交わり」へと変容されなければならない。
    もしも私たちが、再び議論への信頼を取り戻そうとするなら、そのとき必要になるものは、何よりもまず、社交する力なのではないだろうか。それは、議論を優雅に行う技術である、と言ってもいいだろう。社交において重要なのは、正しさを追求することではない。
    敵対する陣営を議論のなかで論破することでもない。そうではなく、議論による正しさの追求を耐えられるものにするということ、そこに伴う不快感を軽減するということ、それによって、議論そのものを少しでも持続可能なものにする、ということである。
    詭弁は相手を論破するために行われる。論破は、その議論を見ている第三者を説得するための技法である。論破力を美徳とする人々は、あるいはひろゆきに感化された子どもたちは、議論がそうした構造を持つことを前提とする。しかしそれは、見方を変えれば、あたかも討論番組であるかのように、ショーアップされ、制度化され、管理された議論の場である。

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    2026年09月18日
  • 13歳からの概念思考

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    おそらく13歳の頃に読んでたら爆睡してたであろう本だけど、それから数年から数十年たって、ただふらっと立ち寄って思いがけなく手にとって読んでみたら、なんだこれ面白いぞと。

    概念思考、、、常識を問い直すこと何かがおかしいという経験から始まる。
    なんとなくをそのままにせず、言葉と概念を使って、自分の頭で考える力を身につける1冊。

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    2026年09月14日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    アーレントの著書を全く読んだことありません。
    でも彼女がどのように考え、人間とはなんたるか、が少し理解できたと思います。

    年月が経って読み直したらまた見え方が変わるんじゃないかと。

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    2026年09月06日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    プルラリティ(多元性・複数性)の概念が深まった気がする。

    アーレントの思想は、アーレントが生きた時代に大きく影響されている。ナチスドイツに翻弄された人生。ユダヤ人として生まれ、収容所に送られ、アメリカに亡命して、無国籍になって、ついでにハイデガーと不倫もして、なかなかの波瀾万丈な人生だ。

    ホロコーストのようなことがどうして起こったのか、アーレントの思想を通じて少し理解をすることができたように思う。

    一人一人が考えることを手放し、他者と協力して理不尽に立ち向かうことを手放し、自分たちと異なる物を徹底的に排除をしていくことを良しとする。
    社会のシステムに従ってさえいればいい。
    ぼんやりと生きていると、いつの間にか有能なアイヒマンになってしまうよね。
    いざ、アイヒマンの立場になった時に、私は「人間らしい」行動ができるだろうか。

    常に常識を疑わないといけない。

    働くことに価値がない時代があったことをしっかりと覚えておこう。
    働くのは下々がすることって、見下される時代があったんだね。国の文化にもよるんだろうけど。
    今の私には、「働いて、働いて...」って、それが素晴らしいことだと刷り込まれている。
    「私、働き過ぎてるな〜」としみじみと悲しみのような感情が湧いてきた。
    それでも、何も成し遂げてない、まだ足りていない気がしている自分が怖い。

    アーレントは、社会主義のマルクスについて、労働にあまりにも価値を置いていると指摘している。「確かに!」と新しい視点を手に入れた。労働を重視しないならば、社会主義という概念はだいぶヘンテコな概念になる気がする。「みんなで働いて分散」なんて成り立たない。

    自分の価値観を変えてくれるアーレントはなかなか面白かった。
    アーレントが流行していることに納得した。
    今の日本にも、全体主義の雰囲気が漂っているのだろう。

    積読になっている『精読 アレント「人間の条件」 /牧野雅彦』に手を出してみようかな。

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    2026年08月29日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    とても読みやすい。別に特別、内容に興味があった訳でもないのだが、ただ活字を眺めたくて読んだ感は否めない。しかし、SNSの中に蠢く人間たちの挙動がアレコレ書かれていて興味を惹かれたのも確かだった。文章が気持ち良いほど、すらすらと頭に入ってくる。それが何とも心地よい書籍だった。ホットコーヒー片手に読みたい一冊。

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    2026年08月25日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    面白かった。

    倫理学の表を良いこととするなら裏について書かれた一冊。

    心に残ったことは
    ショーペンハウアーの言った
    悪意・意地悪・嫉妬・同情について
    悪意は人を傷つけたいと思う気持ち
    その悪意の中にも意地悪・嫉妬があり、
    意地悪はただただ、相手が嫌な思いをすればいいという残酷な考え。そしてそれを実行する。
    嫉妬はもう少しマシで、思っているだけ。
    嫉妬はいじわるに変わる。

    同情は私と私以外の垣根をとっぱらい、
    関係ない人物に対して、感情移入することができる神秘的で摩訶不思議な心理現象

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    2026年08月23日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    なんか中央公論新社さんが新しいシリーズを始めたみたいです
    その名も『すごい古典入門』
    創刊はアーレントとルソー
    おお!確かになんかすごい

    わいはもちろんアーレントからやん

    100ページ程度のブックレット形式なんやが、そんな100ページでアーレント語れんの?なんて思ったわいを嘲笑うかのように、戸谷洋志さんがさすがの技で分かりやく、ちょっとくすっとさせながらまとめてくれてました

    『人間の条件』なんて本来は「いや何が言いたいねん!」って叩きつけたくなるくらい分かりづらいからね
    わざとか!わざとかハンナ!っていうね

    で「なぜ働かなきゃいけないの?」ですよ
    これって実はみんな一度は考えたことあるん違うかな?
    そういう意味では誰もがみんな哲学者なんかもしれんね

    で、その答えは…?

    うんまぁ、それはアーレントの考え方をツールとしてそれぞれが考えてみてよってことなんだわね
    なにしろほら、わいらはみんな哲学者やから

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    2026年08月13日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    なんと言ってもわかりやすかったです!話し言葉で書かれている書籍は頭に入ってきます。公的領域、私的領域の部分も興味があり、ここからまた次読む本(親切に、リストがついています)の中からまた1冊選んでみようかな、と思ったり。入口としてとてもいいです!!また、TBS CROSS DIGのYouTubeで4回にわたって戸谷先生がお話されているので、合わせてみるとまた理解が深まります。

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    2026年08月11日
  • 哲学のはじまり

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    哲学の基礎について学べた。
    100ページくらい

    ①存在論
    実存と本質について プラトン アリストテレス
    実存主義 ハイデガー サルトル
    ②認識論
    方法的懐疑 デカルト
    実験や観察
    因果律の否定 ヒューム
    感官、悟性、理性 カント
    現象学 フッサール
    ③価値論
    倫理学 
     功利主義 ベンサム
     義務論 カント
    美学
     自然美 カント
     芸術美 ヘーゲル

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    2026年08月09日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    ネタバレ

     なぜ働かなくてはいけないのか。この本を読むことで少しでも心に余裕が生まれたらと思い購入。
     ハンナ・アーレントは活動的営みを労働、仕事、活動の三つに分類した。労働と仕事は同じように思うが、専門用語的には労働は自然に支配された状態、例えば私たちが餓死しないためにお金を稼いで食べ物を得ているといった消費であることを理解した。そして仕事はそういった消費ではなく、残るものであるということを知った。私自身労働はしているが、仕事や活動はあまりしてない。現代において仕事や活動をしている人間は少ないと考える。だからこそ、その二つに目を向けることが重要であると感じた。
     また現代社会では自由の価値が忘れ去られてしまい、その代わりに長生きや健康が重要視されているという視点がハッとさせられた。私自身もう少し経験といったものに価値を置いたら、生活が豊かになると思った。

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    2026年08月02日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    子供に渡そうと思ったが、何が書いてあるか先に読んだ。倫理学の(標準的には)中高生向けの入門オムニバスであり、非常に読みやすい。もちろん、倫理学はもっと込み入ったものだが、込み入ったものだからといって最初から込み入ったことを知ろうとしなくていい。恐らく、少し賢い小学校高学年も無理なく読めるだろう、理解できるかはさておき、概ねの意図は伝わるように思う。内容としては古典的な倫理学の手引きだし、筆者もスタンダードな見解で著しているので。心配しなくて大丈夫です。

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    2026年07月11日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    とってもわかりやすかった!このシリーズの他の号も読みたいな。私はアーレントと同じで、交換可能な人材として食べるために働く・働くために食べるを繰り返すことは最も価値がないという意見。終章に「現代も捨てたもんじゃない」という励ましの意味で、慈善活動をする企業、仕事仲間とのゴルフ、育児は活動とも言えるというようなことが書かれていたが、私からするとそれらも労働でしかないのであまり響かなかった。

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    2026年07月10日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    ​アーレント、全体主義という単語自体は何度も目にしていたけれど、
    その中身は全然理解できていなかった自分にとって、入門としてとてもわかりやすかったです。
    ただ、ところどころに出没する著者のセルフツッコミはとても苦手でした。それがなければより良いのにな。

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    2026年07月08日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三大哲学書 カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』

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    現代社会の問題点を引き寄せながら哲学の話が展開されるため、関心も持ちやすく、分かりやすい。 分かりやすい解釈、説明が書かれていて読みやすい。

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    2026年06月26日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    子どもにもわかる倫理学で、書名や項目名の付け方が興味深い。AI時代だからこそ、倫理の重要性が増すと思うので、子どもはもちろん、大人も知っておきたい内容と思う。

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    2026年06月24日