戸谷洋志のレビュー一覧
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『恋愛の哲学』を読んだ後、これを読む。
いろんな考えがあるけど、2冊読んで、ひとつ大事だと思ったことは、
「私」は自立した人でないといけない。
自立して、基本的には何でもかんでも人に依存しないこと。
(ただし、いつ何時でもというわけではない。状況による)
悪い依存とは、片方がもう片方の人の時間や気持ちを搾取することだと思う。
とにかく、釣り合わない関係はよくない。
愛するということについて、まだわからない。
まだ、これだという答えは出ないけれど、死ぬまでに答えが見つけられたらいいなぁと思う。
ただ、自分がこうだと思ったところで、自分以外の人が別の考えだったり、特に何も考えてなかった -
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聡明で若い友達2人の対談という感じ。
たまにただの若者の馴れ合いみたいな。
後半ちゃんと哲学のパートになった時難しくて、今後少し哲学を追うのは諦めようと思った。
糸谷さんは思ってた「生粋の本能派」とは少し違って、色んな人間的葛藤を理性で理解してしまうことにより
人生や将棋の意思決定をシンプルにしてしまえてる人なのかな?と仮定。
(思ってたより楽観的で冷静で、世界を良い距離感で楽しめているような。)
だとしたら、確かにそのように「世界の”分からない”という不安に立ち向かい克服すること」が哲学の意義の一つなのだろうし、それを体現してくれてる気もする。
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Posted by ブクログ
☆☆☆2025年3月☆☆☆
『生きることは頼ること』―このタイトルに惹かれて手に取った。誰かに迷惑をかけることは悪徳であり、他人を頼るのは恥ずべき事、すべては自己責任でという風潮は根強い。その事に違和感を感じているところで出会った本書は実に参考になる部分が多かった。
本書では「強い責任」「弱い責任」「守られるべき他者に対する責任」「能動的責任」「受動的責任」「中道的責任」など、様々に責任が定義されており、それぞれに興味深いが、僕がまず重視したいのは「強い責任」=「自己責任」だ。
「自己責任」という響きからは、何となく自分でしっかり責任をもって・・・というニュアンスが感じられるが、「自己責 -
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自己責任と言う言葉に対する違和感がもやもやとあったのですが、もやもやの正体は自己責任と言う言葉が、『それは私の責任です』と言う文脈ではなく、『それはお前の責任だろう』と言う文脈で使われているからと言う事が分かりました。
政府が国民に自己責任を言う時には政府が国民に対する責任を放棄しているのでは?と言う考えは、自分が家族や友人や同僚に対して無責任にならないための意味でも忘れずにいたい考えです。
筆者の言う弱い責任や人々の連帯など、頭では何となく分かりますが、常にその考えでいられるかと言われると自信がありません。
赤の他人同士で連帯するべきと言われても、やっぱり損得勘定が働いてしまいますし、 -
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久々に良い本に出会えた。
元から気になっていた著者の本だが。
ここから著書の中の話とは違い、私の考えだが。
自己責任という言葉は、随分勝手な言い訳の様に感じる。
財源、特に社会保障費には限りがある。
社会とは、生きている全ての人たちが対象となる。
障害があるから、高齢者だから、貧困だから、等々、
何かしら生活に支障を来たしている人たちの為の費用でもなく、本来なら日本に住んでいる人全ての人への生活を保障すべき費用。
サッチャーは、全ての人に回す為公正な支給を目指しただけ、
日本の場合は、強者が弱者の生活に目を向けることもせず、自らの仕事を放棄して支給を制限したいが為に、自己責任という便利な言葉で -
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新自由主義に代表される自己責任論に基づく責任を「強い責任」と定義し、その対比の概念として「弱い責任」を提唱していく。
他人に迷惑をかけてはいけない。誰にも頼らず自立すること。
私たちはこのように教わってきたし、日本では現在もその考えが広く社会にいきわたっている。
しかし、本当に誰にも頼らず自立している人など一人もいない。
だから「弱い責任」で責任を押し付けるのではなく、頼ったり引き継いだりしていこうというのが、本書の主張。
たとえば、農家がいなければ、流通してくれる人がいなければ、どんなにお金持ちでもお米を食べられない。
お金があれば何でもやってもらえるという考えは、「自立の勘違い」を生む。 -
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タイトルから、不道徳な行いをする際の快楽的な要素について心理学の視点からアプローチする本かと思っていましたが、実際には「いわゆる不道徳とされる行為を行う人の思考回路や、それらの行為がなぜ不道徳とされるのか」というところを倫理学・哲学の視点から解説した本でした。
よくある哲学書のように「かくあるべき」という切り口てはなく、「自己中」「意地悪」「嫉妬」「自傷行為」といったネガティブな側面を哲学的にどう説明するか、ということをカントやルソー、アーレントなど主要な哲学思想家の論を用いて丁寧に解析しています。
読み物、としては(テーマ的にも)やや硬い印象がありますか、西洋哲学史の入門書としては手に取