戸谷洋志のレビュー一覧
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入門書ということで、非常に読みやすく哲学知識ゼロでも楽しめる。私もどういった内容なのか、さわり程度をまずは知りたいと思って読み始めたので、そういったことを期待される方にはおすすめ。アーレント本人は哲学者という肩書きを嫌っているようなので本書では思想家という肩書きで話が進む。嫌っている理由はちゃんと根拠があり本書で説明されている。
思想家ということで、色々と難しいことを考えられていて、独自の理論を日常で使用している言葉を使って別の意味合いで定義をしている。アーレント曰く「労働」と「仕事」は違うと主張している。ここでいうこの二つの言葉は我々が日常で使っている言葉とは違う意味合いで使用されていて、端 -
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昨年『生きるとは頼ること』を読んで気になっていたハンス・ヨナスについて著者の戸谷さんが解説書を出しているということで読んでみた。誰が責任を取るのかという責任の主体に焦点を置く通常の責任論に対して、ヨナスの責任論は誰に対して責任を果たすべきかという責任の対象から考えるという視点の転換がある。(目の前で泣いている乳飲み子を放っておくべきではないのは対象の存在に対して責任を感じるから)
なぜ対象に対して責任を果たすべきなのかという点についても、存在そのものへの価値、善を見出すという点から、未来世代への責任についても未来の世代が存在し果たすべき責任が継続すること自体に基礎を置いて考える。
気候変動、そ -
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哲学的に考える事は容易ではない。しかし、原子力を考える事は、科学を超えた思考が必要であり哲学的でもあると、うっすら思っていた。戸谷氏の事を100分で名著のヤスパースで知り、本書に辿り着いた事に感謝。いや、これが必然で偶然ということか。原子力の捉え方に一条の光が見えた気がするのは気のせいか。これからも対峙していく。
第三章 想像力の拡張 ギュンター・アンダース
アンダースは、このように、人間が自ら製造するものとそれに対する人間の能力の不均衛を、「プロメテウス的落差」と呼んでいる。こうした落差のために、人間は、核兵器に対して正常な判断を下すことができなくなるのである。
もっとも、プロメテウス的 -
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ゼミで幾度となく聞いた「ハンナ・アーレント」
教授からきく彼女の「公共性」の話はずっと心にあって、また映画で彼女の一生をみて、その逞しさに憧れた。
「人間の条件」は、読んだことがなく、また話を聞いても「???」だったので入門書から!
めちゃくちゃ読みやすくて、!これまで分かりたくても分からなかった政治思想家たちの話、このくらい薄っぺらい入門書なら読める気がする。。。
「人間の条件」の内容について、
人間の活動、その視点から分ける?みたいなのがあって面白い。労働について考える学者の礎になるのも頷ける(気がする)。
あとアレントの定義する「労働」はアレントからかなり悪く評価されており、それは -
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「論破」といえば、やはりひろゆき氏。
本書では、この人の論のスタイルにしばしば批判的に言及する。
しかし、本書は単にひろゆき氏をモンスター扱いせず、彼のような存在がなぜ社会で喝采を浴びるのかから分析する。
本書の論旨は「おわりに」にまとめられている。
こういうところは、お若い研究者らしい、読者にやさしい配慮でうれしい。
4章までの前半は、おおざっぱに言ってしまえば背景としてのポストモダニズム。
権威が失われ、あらゆる価値が流動化して、社会の共通基盤が失われる。
ポスト・トゥルースの話も出てくるが、「真実」の価値も顧みられなくなる。
人々は「集団分極化」(キャス・サンスティーンによる概念)し