戸谷洋志のレビュー一覧

  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    自己責任と言う言葉に対する違和感がもやもやとあったのですが、もやもやの正体は自己責任と言う言葉が、『それは私の責任です』と言う文脈ではなく、『それはお前の責任だろう』と言う文脈で使われているからと言う事が分かりました。

    政府が国民に自己責任を言う時には政府が国民に対する責任を放棄しているのでは?と言う考えは、自分が家族や友人や同僚に対して無責任にならないための意味でも忘れずにいたい考えです。

    筆者の言う弱い責任や人々の連帯など、頭では何となく分かりますが、常にその考えでいられるかと言われると自信がありません。

    赤の他人同士で連帯するべきと言われても、やっぱり損得勘定が働いてしまいますし、

    0
    2025年01月31日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    久々に良い本に出会えた。
    元から気になっていた著者の本だが。
    ここから著書の中の話とは違い、私の考えだが。
    自己責任という言葉は、随分勝手な言い訳の様に感じる。
    財源、特に社会保障費には限りがある。
    社会とは、生きている全ての人たちが対象となる。
    障害があるから、高齢者だから、貧困だから、等々、
    何かしら生活に支障を来たしている人たちの為の費用でもなく、本来なら日本に住んでいる人全ての人への生活を保障すべき費用。
    サッチャーは、全ての人に回す為公正な支給を目指しただけ、
    日本の場合は、強者が弱者の生活に目を向けることもせず、自らの仕事を放棄して支給を制限したいが為に、自己責任という便利な言葉で

    0
    2024年12月23日
  • 哲学のはじまり

    Posted by ブクログ

    存在。
    認識。
    価値。
    地図。
    何者。



    そこから見えるものを
    男は記録する

    写真を撮っても
    うつらない

    録音しても
    きこえない

    言葉にすると
    消えてなくなる

    ほとんど全部
    こぼれていく世界で

    小さな音楽と詩は
    静かに息をする

    0
    2024年12月20日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    新自由主義に代表される自己責任論に基づく責任を「強い責任」と定義し、その対比の概念として「弱い責任」を提唱していく。
    他人に迷惑をかけてはいけない。誰にも頼らず自立すること。
    私たちはこのように教わってきたし、日本では現在もその考えが広く社会にいきわたっている。
    しかし、本当に誰にも頼らず自立している人など一人もいない。
    だから「弱い責任」で責任を押し付けるのではなく、頼ったり引き継いだりしていこうというのが、本書の主張。

    たとえば、農家がいなければ、流通してくれる人がいなければ、どんなにお金持ちでもお米を食べられない。
    お金があれば何でもやってもらえるという考えは、「自立の勘違い」を生む。

    0
    2024年11月28日
  • 友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~

    Posted by ブクログ

    ポッドキャストでお話されているのと、面白そうな本いっぱい出しているんだなーと思い、興味があった戸谷洋志さん。
    とりあえずタイトルに惹かれて目についたこちらを購入してみた。

    古代から現代までの哲学者たちの考えた「友情とは」を、現代の漫画を補助線にしながら紹介していく、ふわっとやさしく哲学に触れる内容。

    そもそも友情とはなんなのか?

    私は友達が多い方ではないし、(なんならあんまりいない方だと思う…)幸運なことに若い頃から友達同士のトラブルや悩みなど、あまりなかったので、友情について深く考えたことはなかった。

    プロローグから毎日一章ずつ、スラスラ面白く読みながら、自分の友情観に照らし合わせた

    0
    2024年11月12日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

    Posted by ブクログ

    若者よ、対話しよう。
    哲学にタッチする話題であっても、
    難しいと毛嫌いせずに(むずかしいんだけどね)
    思考してみよう。

    わたしたちの生活に刺さっている
    SNSが私達にもたらす影響のあれやこれやを
    想像してみよう。

    …… そういうことを言いたかった本だと思います。
    自分、不器用なんで(笑)
    うまく言えないですが、著者さんに
    ありがとうございます、って言いたいです。

    0
    2024年11月11日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    アーレントの見捨てられると思考能力を失ってしまう話からの展開とヨハスの責任の代理可能性が印象に残った。弱いことが未来の可能性を開くものだと感じれた。

    0
    2024年10月27日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

    Posted by ブクログ

    軽い語り口、薄くて簡単に読めそうながらも、さりげなく5人の哲学者を紹介。

    「ヘーゲル:承認欲求は必然的に挫折する」
    「ハイデガー:存在と時間、到来・既在・時熟」
     →デジタル情報と時間
    「ウィトゲンシュタイン:言語ゲーム、人はなぜ「痛い」と言うのか」
    「ベルクソン:未来の予見不可能性と創造的な進化」
     →アルゴリズムと偶然性
    「アーレント:公的領域と私的領域」
     →SNSがつむぐ連帯

    コミニュケーション手段は新しくても、それを使う人間については、過去から積み上げられた哲学があって、それらの視点から考えるのも面白い。

    0
    2024年10月14日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    「ケアの倫理」に関してキティに関する言及があり、一読してみた。「自己責任論」への言及より、その背景に「強い責任」があり、それに対置するものとして「弱い責任」について説明するために、中動態、キティ、おそらく著者の専門であるヨナス、そしてバトラーを用いて説明。最後に著者がまとめているが、「弱い責任とは、自分自身も傷つきやすさを抱えた『弱い』主体が、連帯しながら、他者の傷付きやすさを想像し、それを気遣うことである。そうした責任を果たすために、私たちは誰かを、何かを頼らざるをえない。責任を果たすことと、多雨よることは、完全に両立する」。若い哲学者で具体例も分かりやすい。今後の著者の活躍に期待したい。

    0
    2024年10月10日
  • 哲学のはじまり

    Posted by ブクログ

    【哲学の三大テーマが、この1冊で理解できる!】とあるけれど、、、あれ?私全然理解できてないぞ。なるほどなー、そういうことね。と わかるところもある。が、何度読み返しても頭に入ってこなくてただただ文字を追っているだけの部分もあり、哲学って難しいなってちょっと腰が引けてしまったような。
    巻末にあるオススメの哲学の本が気になるところ。こんな私にもわかりやすく読める本はあるだろうか。

    0
    2024年09月28日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    助けを求めることは「無責任」ではない。
    新自由主義を下支えする思想として日本に導入された「自己責任論」。しかしこれは人々を分断し、孤立させる。
    誰かに責任を押し付けるのではなく、別の誰かに頼ったり、引き継いだりすることで責任が全うされる社会へ。
    「利他」の礎となる「弱い責任」の理論を構築する。

    ・国民は経済システムを成り立たせるための手段として、自己責任を課せられている
    ・そもそも自己責任という概念が、他者への責任転嫁を含意している
    ・能動態、受動態、中動態
    ・たとえ中動態になされた行為であっても、それをあとから能動的な行為として事後的に修正してしまう(意思の事後遡及的成立)
    ・責任とは「傷

    0
    2024年09月28日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    講談社ポットキャストから書籍情報を入手。
    普段何気なく使ってしまう「自己責任」という言葉が持つ暴力性について考えるきっかけとなった。
    中動態に関する章は些か専門性が高く、少々異質な感覚はあるものの、全体として非常にまとまりのある内容。

    0
    2024年09月23日
  • 友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~

    Posted by ブクログ

    アリストテレス、カント、ニーチェ、ヴェイユ、ボーヴォワール、フーコー、マッキンタイアそれぞれの友情観を辿りながら、コミックのセリフ、設定を援用し、裕次上について考察していく。

    0
    2024年09月17日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

    Posted by ブクログ

    私には難しい内容でしたが、とても勉強になりました。

    強い責任には、自己責任論があり、社会構造や生きづらい理由を知ることができました。
    必要なとき気軽に頼ることのできる社会を目指したいと思います。

    0
    2024年09月15日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    以前に著者と棋士の糸谷哲郎八段の対談本を読んだことがあり、名前を知っていたので手に取ってみた。当時は糸谷八段が目当てだったんですけどね。

    親ガチャという言葉の流行から現在の社会問題を哲学的な視点を交えて紐解いていくといった内容。

    親ガチャという言葉は知っていたけれど、あまり深く考えたことはなかったので新鮮だった。今まで日常から哲学を考えようといった本をいくつか読んできた。それぞれが工夫を凝らして書いてあるので身近に感じる部分もあったが、それでも想定している事象が「そんなことある?」と感じるようなものだったり「そこまで細かく考えなくともよくない?」となるような展開が多かった。やはり私にとって

    0
    2024年09月11日
  • スマートな悪 技術と暴力について

    Posted by ブクログ

    最適化されたシステムが生み出す暴力について論じられた書。そこに無意識に加担することで、我々も明確に加害者になりうる。
    それを回避するために、外部との橋渡しをする何か(ガジェット)が重要になってくる。

    0
    2024年09月07日
  • 哲学のはじまり

    Posted by ブクログ

    本書は、帯に「知識ゼロからはじめる哲学入門の王道」とあるように、哲学の入門編です。冒頭からしばらくはワクワクして読み進めましたが、2~4章はいくら嚙み砕いてくださっているにしても、難解でした。本書を入門として、より多くの書籍を読み進めていかないと、理解は難しいのだろうと感じました。

    【はじめに】(P5-8)
    ・『当たり前』を問い直す学問こそ、哲学に他ならない
    ・人間は、『当たり前』に疑いを持つと、ついつい『本当はどうなんだろう?』と考えてしまう生き物だし、そしてそれはめちゃくちゃ楽しい
    ・そんな昔から、どう考えても日常生活の邪魔でしかない哲学がいまだに生き残っているのは、結局、考えることの楽

    0
    2024年08月16日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    親ガチャというある意味ネットスラングとして用いられている言葉をキーワードとして様々な近代的な事象を紐解いていく、かなり易しい哲学書だと思いました。
    人には思想や価値観が人それぞれに有していて、それを否定することは許されない。
    自分の価値観が絶対に正しい、別の価値観は間違っているから否定してよいという態度を「残酷さ」という。
    もちろん間違ってる価値観はあるかもしれないがこの態度という言葉に着目すると、揺るぎない確信さえあれば何を否定しても構わないと読み取りました。
    自身の価値観も他人の価値観と同じように揺らぐものだと認識し、対話をするということが親ガチャ的厭世観を持つ彼らを救う唯一の方法ではない

    0
    2024年08月16日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    親ガチャの関して様々な議論をまとめた本書には、哲学的な示唆に富む考察がふんだんに出てくるが、一般の人間にとって哲学的なことを考察するチャンスは非常に少ないと感じている.自分の責任と他者との関わりの中で生きていく人間が連帯を確立していくことで一つの解決策を見出して行けると提案している部分が気になった.p201: すでの存在している<われわれ>へと帰属させるのではなく、人々がすでに所属している<われわれ>のなかに、それまで<われわれ>ではなかった人々を含めていく、そうして<われわれ>ではなかった人々を含めていく、そうして<われわれ>の外縁を拡張していく.

    0
    2024年08月08日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

    Posted by ブクログ

    SNSを5つの側面(承認欲求、時間、言葉
    アルゴリズム、連帯)から哲学的に考える。

    アルゴリズムは、偶然性を排除する。
    アルゴリズムの外側は、賭けと責任が伴うが、
    偶然性の出会い、新しい体験をもたらす。

    SNSを否定するのではなく、SNSのもつ性質
    から、主体的に哲学にも興味を持たせてくれる
    一冊で面白かった。

    0
    2024年08月04日