戸谷洋志のレビュー一覧

  • 自己責任とかないから

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    ネタバレ

    未来世代への責任を提唱したハンス・ヨナスを専門に研究している哲学者の著者が書いた「自己責任」についての本。

    事例を元に世の中で語られる「自己責任論」を丁寧にひも解きながら、個人の選択が、社会制度やこれまでの慣習、社会的圧力など、さまざまな制約のもとでなされていることを明らかにしている。

    起きた問題を「自己責任」の一言で片づけることによって、社会や周囲が負うべき責任が見過ごされていると感じた。見過ごされているというか、社会や周囲の責任を弱い立場である「個人」に転嫁をしている様に見えた。

    自己責任から解放された後、「それでも私の責任と言えるものは何か?」という視点をもらえたことは貴重だった。

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    2026年07月19日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    ハンナ•アーレントの「人間の条件」の入門書、読みやすく内容の一端に触れる事ができた。
    「人間の条件」を読むを気にさせてくれた本。
    次に読むべき関連書籍も掲載されていたので、参考にする。

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    2026年07月05日
  • 哲学のはじまり

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    入門書として、さらっと読めてとても良かったです。巻末に推薦図書もまとめてくださっておりありがたいです。著者のおすすめ通り、本書も再度ゆっくり読み直してみたいと思います。

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    2026年07月01日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    働くことに重きが置かれている現代社会である。

    しかし、その価値観は自明のものではない。

    アーレントの言う労働・仕事・活動の違いから、自分に足りなくなっているのは活動であることに気づかされた。

    労働だけで自分の時間を充足してしまうと、人は他者との結びつきを失ってしまう。

    自分の時間に活動を取り入れたい。

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    2026年06月30日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    アーレントの考え方を少しずつ理解していきたいと思った。労働と仕事と活動に分けて考える。参考になった。今労働と仕事に関して悩んでるから、手助けしてくれた。そして、とにかく分かりやすい。
    人間の条件は必ず読む。古典の楽しさを教えてくれてシリーズ。

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    2026年06月07日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    読むきっかけはCross digで竹下さんとの対談を見て興味を持ったため。
    アーレントに限らず古典を読む意義って何があるんだろう?という疑問を持っていたため、あまり古典には手を出さずにいた。
    この本を読んだことで、歴史の書物としてではなく今を生きる材料として古典が活かせることを知り、改めて本のすごさを理解するきっかけになった。

    この本ではアーレントが世に発表した著名な本であるものの一つ、「人間の条件」を読むにあたって前提となる知識やアーレントの半生についても触れている。
    おそらくこの本を読まずに人間の条件を読むことになっていれば(そもそも手に取ることもなかったかもしれない)、挫折だけして何も

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    2026年06月05日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    息子は、私と話をしていて意見が異なっていると知ると嬉々として反論してくる。
    はじめのうちはエビデンス(といってもほとんどはSNS上にある意見)に基づいて自分の考えを語っているのだけれど、やがて私の考えの甘さ、私の知識の浅さや古さ、終いには私の性格の歪みについて指摘し始める。
    こうなるともはや議論ではなく単なる私の人格への言葉での攻撃なので、もちろん嫌な気持ちになった私は話をするのを止めようとする。
    それを息子は反論できないからこその逃げだと言い募り、私を論破できたとする。
    毎度、なんと不毛な時間なのだろうと思う。

    そんな息子にこそ読んでもらいたい一冊。

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    2026年05月20日
  • 哲学のはじまり

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    「はじめに」に書かれている内容が、とても共感できるもので、哲学の楽しさ、魅力を語ってくれていて、興奮しました。

    本論の内容も、大変分かり易い表現で哲学を解説してくれていて、この本1冊で、著者のファンになりました。

    ただ、哲学は読んで学ぶだけではダメで、自分で考えないと意味がないという厳しい意見も、繰り返し述べられていました。

    どこまで出来るか分かりませんが、哲学を学び続けて、考える楽しみを味わい続けていきたいと感じています。

    美学に関しての考え方として、大きく自然美と芸術美の2つがあるという点については、自分も、人は自然に出来上がったものに価値を感じるか、人間が作り上げたものに価値を感

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    2026年05月04日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三大哲学書 カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』

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    ところどころ原著の引用があるが、それだけ見ても原著を読み進めるのは相当困難だと思い知らされる3冊。
    それをとても読み易く、身近な例えを用いて解説されていて理解が進んだ。
    確かに解説者によって解釈や取り上げるポイントが違うなと感じる部分もあったので、他の解説書や二次文献を読んでいきたい。

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    2026年04月30日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    10代の若者向けに書かれているのか、すぐに読めて読みやすい哲学書だと思う。SNS批判の書ではなく、使っている我々人間が何者なのか、ということを分かりやすく説明しておる。承認欲求の矛盾について哲学的にとても分かりやすかった。最後政治とSNSについてもかじってある。また繰り返しよみたい。

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    2026年03月11日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    現在の社会には「自己責任」論が深く根付いている。しかし本来、人は弱く、ひとりでは生きていけない。私たちは誰かに依存し、頼りながら、傷つきやすさを抱えて暮らしている。

    それでもなお、他者を頼ることを肯定することには抵抗が残る。だからこそ「甘えるな」「自分が悪い」といった批判的な声は絶えず、助けを求めることが難しくなるのではないかと思う。その結果、生活そのものが成り立たなくなってしまうこともあるのだろう。人は追い詰められるほど孤立し、少しずつつながりが細り、やがて途絶えていく。

    自己責任論は、弱さを抱える人だけの問題ではなく、誰もが苦しみから完全には逃れられず、ある瞬間には支えを必要とする側に

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    2026年03月02日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    すごい古典入門シリーズ。
    「すごい」という煽り文句、100Pという文量。うむ、私のような素人には丁度良い内容であるとお見受けしましたよ。

    アーレントは人文・思想書を読んでいると目にする最重要人物の一人。だけれども、その実どのような思想を構築したのかはよく知らなかった。

    『人間の条件』のキーワード、労働、仕事、活動それぞれの定義を卑近な例を織り交ぜて解説してくれている。つまり生命維持のための労働至上主義への異議を呈し、かけがえのない個人としての営みである仕事と活動へ重心を移すのことを提案している、という理解。

    図らずも同時によんでいた東畑開人『カウンセリングとはなにか』に通ずる理念を感じる

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    2026年03月01日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    これまでいろんな本で触れられてきたこの本をついに手に取るその前に背中を押して欲しくて読んだ本。
    要約の正確さなどは自分が読んでからコメントすべきだと思うので、今は一旦保留しておくものの、今まで何冊か著者の本に触れた中で一番しっくりきた。おそらく、最終章が活動的だったのだな、と振り返っている。
    さて、原著にあたれるかどうか…
    自分への約束としてとりあえずこの感想を書いておく。

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    2026年02月24日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    ハンナ・アーレントの『人間の条件』について徹底的にフランクでわかりやすく書かれた文字通りの入門書。人間の複数性(Plurality)は個人としての多様性を認め、公共空間において創造的な活動を行うことを可能にする。現代社会は労働にあまりにも重きを置かれているがその別の可能性を示している。本書は元となった書籍の結論から更に一歩進み、議論を踏まえた上での現代における労働の価値と意味合いを見出している。

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    2026年02月15日
  • 哲学のはじまり

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    哲学の基本を学びたくて読んだ本。簡易な言葉で書かれていることもあり、自分の中の哲学に対するハードルが下がった。このシリーズの他の本も読んでみたい。

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    2026年02月11日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三大哲学書 カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』

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    読むか、三大哲学書。
    とはいえ、いきなり原本や専門書にあたっても木っ端微塵にされてしまうので、100分de名著の集中講義からスタートしてみた。情報社会の現代で私たちが向き合うべき「真実」「共同体」「不安」という3つの問題をテーマに、カント『純粋理性批判』、ヘーゼル『精神現象学』、ハイデガー『存在と時間』を対話するように読み進めていく。
    私たちの身近にある課題と照らし合わせながら進んでいくので、それぞれの内容を紐解きながら、カントやヘーゼル、ハイデガーが様々な問題に対してどのように向き合っていったのかを読み解くことができる。
    私たちが生きる現代は、執筆当時の社会環境とはもちろん異なるし社会が抱え

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    2026年02月05日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    この題名で、倫理学の入門書。
    あんな人がこう言っていたよりも、著者のエピソードが面白かったりする。
    自己中・いじわる・復讐・自傷行為・空気を読まない・反逆
    などをテーマに、語られている。

    ああこういったところ自分にもあるよね、なんて思いつつ、
    サクサク読み進めれた。

    えらい人の説は記憶に残らなかったのが、ちょっと残念か。

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    2026年01月16日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    ハーバーマスをちゃんと読まねば、となる。
    社交について、カント→ジンメル→ヤスパースと繋げていくのも勉強になったが、さてそれぞれを読むかとなるとハードルが高い……。

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    2025年12月23日
  • 友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~

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    友情は多様な形があるという前提のもと、7人の哲学者がそれぞれ思う「友情」について説明がされている。その中で共感できるものとできないものがあった。共感できたものを書いておく。

    ⭐︎カント
    カントは、友情は、引力としての愛と斥力としての尊敬が均衡することによって成立すると考える。愛とは、「他者の目的を自分の目的とする感情、一つになろうとする感情」で、尊敬とは「他者が思い通りにならないということを認識し、自分の目的のために利用せず、自律性を尊重すること」。この均衡を保つことに関しては、友情だけでなく、家族や恋人との関係においても重要だと思う。
    友情には、秘密を打ち明けられることが1つの条件として考

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    2025年12月23日
  • 友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~

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    読みやすい、それぞれの哲学者から引用して友情の形を推定、定義していく

    一番しっくりきたのは、ニーチェとマッキンタイアで、
    ニーチェは、人間は友人を理解しきれずむしろ理解していると誤解することは友人の未知な部分を既知なものに置き換えてしまう失礼なこと、理想なのはそれぞれが苦悩に打ち克てるようになる関係にあること(支え合うイメージでもいいしライバルでもいい)

    マッキンタイアは、自律性を大事にする他哲学者と異なり、障碍者を例に、人は少なからず依存しあっており、依存でも善を開花させるような依存は問題ないと。

    筆者の言うとおり色んな形があるため厳密な定義は必要ないと思うが、理想的な人間関係を言語化

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    2025年11月27日