戸谷洋志のレビュー一覧

  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    ハンナ・アーレントの『人間の条件』について徹底的にフランクでわかりやすく書かれた文字通りの入門書。人間の複数性(Plurality)は個人としての多様性を認め、公共空間において創造的な活動を行うことを可能にする。現代社会は労働にあまりにも重きを置かれているがその別の可能性を示している。本書は元となった書籍の結論から更に一歩進み、議論を踏まえた上での現代における労働の価値と意味合いを見出している。

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    2026年02月15日
  • 哲学のはじまり

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    哲学の基本を学びたくて読んだ本。簡易な言葉で書かれていることもあり、自分の中の哲学に対するハードルが下がった。このシリーズの他の本も読んでみたい。

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    2026年02月11日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三大哲学書 カント『純粋理性批判』ヘーゲル『精神現象学』ハイデガー『存在と時間』

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    読むか、三大哲学書。
    とはいえ、いきなり原本や専門書にあたっても木っ端微塵にされてしまうので、100分de名著の集中講義からスタートしてみた。情報社会の現代で私たちが向き合うべき「真実」「共同体」「不安」という3つの問題をテーマに、カント『純粋理性批判』、ヘーゼル『精神現象学』、ハイデガー『存在と時間』を対話するように読み進めていく。
    私たちの身近にある課題と照らし合わせながら進んでいくので、それぞれの内容を紐解きながら、カントやヘーゼル、ハイデガーが様々な問題に対してどのように向き合っていったのかを読み解くことができる。
    私たちが生きる現代は、執筆当時の社会環境とはもちろん異なるし社会が抱え

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    2026年02月05日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    この題名で、倫理学の入門書。
    あんな人がこう言っていたよりも、著者のエピソードが面白かったりする。
    自己中・いじわる・復讐・自傷行為・空気を読まない・反逆
    などをテーマに、語られている。

    ああこういったところ自分にもあるよね、なんて思いつつ、
    サクサク読み進めれた。

    えらい人の説は記憶に残らなかったのが、ちょっと残念か。

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    2026年01月16日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    ハーバーマスをちゃんと読まねば、となる。
    社交について、カント→ジンメル→ヤスパースと繋げていくのも勉強になったが、さてそれぞれを読むかとなるとハードルが高い……。

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    2025年12月23日
  • 友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~

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    友情は多様な形があるという前提のもと、7人の哲学者がそれぞれ思う「友情」について説明がされている。その中で共感できるものとできないものがあった。共感できたものを書いておく。

    ⭐︎カント
    カントは、友情は、引力としての愛と斥力としての尊敬が均衡することによって成立すると考える。愛とは、「他者の目的を自分の目的とする感情、一つになろうとする感情」で、尊敬とは「他者が思い通りにならないということを認識し、自分の目的のために利用せず、自律性を尊重すること」。この均衡を保つことに関しては、友情だけでなく、家族や恋人との関係においても重要だと思う。
    友情には、秘密を打ち明けられることが1つの条件として考

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    2025年12月23日
  • 友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観~

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    読みやすい、それぞれの哲学者から引用して友情の形を推定、定義していく

    一番しっくりきたのは、ニーチェとマッキンタイアで、
    ニーチェは、人間は友人を理解しきれずむしろ理解していると誤解することは友人の未知な部分を既知なものに置き換えてしまう失礼なこと、理想なのはそれぞれが苦悩に打ち克てるようになる関係にあること(支え合うイメージでもいいしライバルでもいい)

    マッキンタイアは、自律性を大事にする他哲学者と異なり、障碍者を例に、人は少なからず依存しあっており、依存でも善を開花させるような依存は問題ないと。

    筆者の言うとおり色んな形があるため厳密な定義は必要ないと思うが、理想的な人間関係を言語化

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    2025年11月27日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    今まで、わたしの嫌いな言葉ランキング1位は「親ガチャ」だった。それは、「生まれる環境によって不利益を被ることはたくさんある、だが、それでもなお自分の人生を投げ捨てずに戦い抜くことにこそ意味がある」という私の価値観を揺るがす言葉だと思っていたからだ。

    そのように思うのは、親ガチャという言葉が流布する前に、わたしも同じようなことを考えていたからだ。
    過去の自分が抱き、自分の人生から逃げる言い訳にしていた概念に、「ガチャ」という比喩ではっきりとした輪郭が与えられた。
    この言葉を初めて聞いたときは、絶対にこれを拒絶しなくてはいけない、これについて語る人がいたら耳を閉じなくてはいけない、と本気で思って

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    2025年11月04日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    なぜ楽しいんだろうねぇ。
    『こころ』の先生も、意地悪だし。

    なぜ楽しいんだろう、という問いのきっかけになる本。

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    2025年10月19日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    自己責任という言葉の構造や浸透の経緯を確認し、ハンス・ヨナスの哲学から「誰が責任を取るのか」よりもむしろ「誰に対する責任があるのか」へと責任の捉え方をリフレーミングし、キテイの議論からケアの倫理に参照しつつ社会における相互依存のあり方を検討し、バトラーでまとめて自己責任論につながる「強い責任」に対する「弱い責任」のあり方を論じる。
    関連するテーマの中でも自分が考えていたこと、考えたかったことにに近い話がバンバン出てきて最高だった。
    参照されていたヨナス、キテイ、バトラーも読んでみたいなと思ったし、戸谷さんの他の著作も読んでみたい

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    2025年09月17日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    哲学・倫理学が専門である戸谷洋志さんの著書。戸谷さんは、2015年に第31回暁鳥敏賞を受賞されています。
    本著を通じて、「人を頼る」という行為についての疑問を解きほぐすことができました。社会福祉にも親和性がある一冊です。

    本著は人を頼るということについて、「責任」という観点から分析しています。
    「SOSを出していいんだけど、でも出せない」。多くの人は、困っていることを言えないことに困っていると思います。

    なぜ、SOSを出せないか。それは、他者を頼りづらくする自己責任の風土があるからとあり、
    目から鱗だったのは、戸谷さんは自己責任論における責任を『強い責任』と定義し

    「強い責任は、むしろ責

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    2025年09月07日
  • メタバースの哲学

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    世の中の変化にともなって、感覚を変えていく必要があると思った。
    「リアルで会う」って考えがもはや旧時代のものになる日も近いかもしれない。

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    2025年08月08日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    SNSにおける特徴を哲学で当てはめるとこのような説明ができる、ということを教えてくれる。
    それが答えというわけではないが、今自分が陥っている状況や他のユーザーの行動について、こういうことだったのかと客観視したり、理解する手助けになるだろう。
    「10代以上すべての人のための人文書のシリーズ」でもあるので、非常に読みやすい内容になっている。個人的には物足りなさも感じなくないが、丁寧な参考文献ガイドもついているので、より深めたいならこちらを参照するのがよいと思う。

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    2025年07月23日
  • 恋愛の哲学

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    非常に興味深く読んだ。恋愛の哲学はあるようで読んだことがなかったかもしれない。誰もが直面するテーマだからこそ哲学の威力が発揮される。

    なかでも惹かれたのはキルケゴールとレヴィナスだ。キルケゴールに誠意、レヴィナスに他者の絶対性を見た。どちらも恋愛に限らず、広く人間関係全般に応用できる。

    切れ味としてはボーヴォワールがすごかった。ジェンダーというのは、根強い規範だから、解体も相応の努力が必要だ。

    本には書いてなかったけど、サルトルとボーヴォワールって恋人同士だったんだよね。そういう視点で見ると互いの恋愛の哲学が隔たっているのも面白い。

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    2025年07月02日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    責任を親や出生の偶然生に委ねる考えを否定的に考えているが、私は偶然のせいにするという考えも必要なのではないかと考える。もちろん全てを他人や偶然のせいにしてしまえば責任が成り立たなくなってしまう。しかし自分の力では変えられないものはどんな人生を生きていても必ずあるので、そういう時に偶然のせいにしてしまえば気が楽になると思う。全てを自分のものとして引き受ける訳ではなく、一部では偶然のせいにしてしまうのもありじゃないかなと思った。もちろん最終的には全て自分の人生を自分で引き受けることが求められるのでバランスが重要だと思う。
    また、責任の話で決定論について触れられており、その考え方に興味をそそられた。

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    2025年06月16日
  • 恋愛の哲学

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    自分の考えに近いのは、ボーヴァアール。
    だから、『第二の性』を読んでみよう。

    哲学の一部分でも入るきっかけになる。

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    2025年06月05日
  • 哲学のはじまり

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    短く分かりやすい形で哲学を紹介してくれる本で、「もっと哲学の世界を知りたい!」と思わせてくれた。

    最後の裏表紙にあった読書案内を頼りに、哲学の門を少したたいてみようと思った。




    個人的に興味があるのが倫理学の分野。

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    2025年05月26日
  • 恋愛の哲学

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    キルケゴール、ボーヴォワール、レヴィナス
    3名の章は何度も読み返したくなるものだった
    (フランスの哲学者ばかりだったのは何故なんだろう?)

    自分の恋愛観が社会規範、大衆的な価値観に基づいて作られたモノであることにドキッとした。
    愛の永遠性、ロマンティックラブに凝り固まった思考を少しずつ解いていく作業の一助となる良書。
    中表紙も凝っていて、装丁も良き。

    電子ではなく紙で手元に置いておきたい一冊

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    2025年05月18日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    ネタバレ

    自己責任の問題点を様々な考えから指摘した本である。コールバーグとギリガンの道徳性の発達の違いを指摘しているので、生成AIの問題点の指摘にあうかもしれない。
     教育の自己責任の問題点も指摘しているので、教員養成系大学の学生にも役立つであろう。

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    2025年04月22日
  • 恋愛の哲学

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    面白かった!何回でも読みたい一冊。特に恋愛中に読まないとなと沢山の気付きがあった一曲だった。そして哲学面白い!
    特に今の自分に響いたのはヘーゲルとキルケゴールだった。
    恋愛って結局は感情だし、本に書かれているみたいに上手な恋愛との向き合い方はできないかもしれない。私にはまだこの本の内容をしっかり落としこめているほど理解もできていないと思う。ても自分が恋愛に悩んだ時に考え方のヒントにしたい一冊。

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    2025年04月05日