戸谷洋志のレビュー一覧

  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    Jポップの歌詞と哲学。とてもわかりやすかったです!
    よく聞く楽曲だったところにも、なんだか因果関係がありそう。哲学科の人は、RADを聞くのかー♪

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    2017年09月30日
  • まんが!100分de名著 ハイデガー 存在と時間

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    シンプルで入門としてはとてもいいと思う
    気になったら原書なり他のものなりを見る必要があるかなとは思う

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    2025年09月30日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    詭弁も論破も、あまり印象のよい言葉ではない。詭弁を弄して相手を論破することは、本人は爽快かもしれないが、相手は納得いくものでないだろう。
    その意味で、ひろゆきの論破芸は相手が理屈に合わないことを認めさせるというよりは、第三者に相手を論破したと認めさせるという要素がある、という著者の見立てには納得感がある。国会の議論もそんなものだろうし、SNSに至っては論破もへちまもなく、議論の体もなさずに主張や中傷が繰り広げられているようなことが多いようにも思う。
    では、建設的な議論をするにはどうしたらよいか。著者は近代民主主義の成立過程において各自が読書体験などを自由に論じ合う公共的体験=社交に焦点を当て、

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    2025年09月15日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    論破ではなく、緩やかな対話をする姿勢を。

    ひろゆき氏の論破に端を発して、彼はなぜ論破ができるのか、その問題点から、ポストトルース時代の議論へと話は発展していく。

    自分として特定の主張は持たず、第三者を納得させることを意識するから論破できるというのは、納得感があった。エビデンスの捉え方について、理系的に考えようとする自分でも最近そのエビデンスがそもそも正しいか?それはエビデンスになるのかという事例に触れるにつけ、使うことの難しさを感じている。

    哲学的な議論も踏まえて、最後のまとめの中でひろゆき氏と論破(を前提とした討論)ではなく、対話を目指していこうというのは、そう来たかという感じで新鮮だ

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    2025年08月20日
  • 未来倫理

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    この本では、「なぜ未来世代に対して責任を負わなければならないのか」という問いに対して、さまざまな倫理理論からの答えが紹介されていて、倫理の多様な考え方を知ることができた。中でも印象に残ったのはロールズの契約説の考え方だった。私たちは生まれてくる時代を選べないのだから、自分がどの時代に生まれても納得できるように資源を残すべきだという、公正さを重視した考え方がとても納得できた。
    福島の原発事故については、ハンス・ヨナスの責任原理の考え方が深く関わっていると感じた。津波の予見可能性があったにも関わらず、リスクを軽視して十分な対策を行わなかったことは、未来世代に取り返しのつかない被害を与える可能性があ

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    2025年07月09日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    親ガチャについて浅い理解しかない人に読んでほしい。恵まれた環境で生きてきた著者が、ここまで寄り添って理解を示してくれるだけでもこの本を読む価値があった。

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    2025年05月24日
  • まんが!100分de名著 ハイデガー 存在と時間

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    漫画だけでは理解が足りないと感じた。自分の人生をそれぞれが生きつつも、共生するというか、周りとの調和も大事にしたいと思った。

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    2025年04月16日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    大人になって、高校生のときのTwitterの投稿をすべて消した。自分の写真や人の写真を載せていたのが怖くなったから。
    まるで時系列に並んでいるかのようなネーミングのタイムラインには、実は時間が流れていないということにハッとさせられた。

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    2025年04月13日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    この本で追求するのは自己責任を失い責任を他者に押し付ける決定論じみた親ガチャ的厭世観を持つことに関しての正悪ではなく、より生きやすくする為の考え方。という善良的な本なので、若干綺麗事じみたところはあったし、親ガチャそのものを徹底的に掘り下げてるわけではなかったが、社会情勢、哲学、アニメ、色々交えてて面白かった!

    親ガチャ的自己決定論を肯定すると努力が評価されず、逆に親ガチャを度外視して自己責任論を肯定すると親ガチャが外れて苦しんでる人は努力不足の自己責任つまり自分のせいということになってしまう。というジレンマ。
    ただ実際には親ガチャは存在してる。しかしそれを肯定することにより自己責任論を度外

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    2025年04月11日
  • 哲学のはじまり

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    裏表紙にこうある。
    「2時間で読める教養の入口」

    確かに!と思う。

    知的好奇心を満たしたい為に読んでみたのだが哲学という学問を、入門として系統的に図式化できる形で提示してくれているというのが私の理解。ここを発端にさらに深掘りするための導入にとても良いテキストだと思う。実に解りにくくて難解な学問を、具体的例をもって噛み砕いて説明してくれてる。それでも、全然わからんっはありましたが。

    哲学とは「当たり前」を問い直す学問。ざーっと読んで何度も頭に浮かんだのは、「それって屁理屈なのでは、、、。」なので私は普段何にも考えず、長いものには巻かれろな現代人なんだと自覚した。

    哲学は深掘りすると面白い

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    2025年03月31日
  • メタバースの哲学

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    メタバースについての理解はあまり進むわけではないが、メタバースが生活における比重を増した時にどんな影響が我々にあるかなどを理解できる。また、メタバースを考えることで物理世界を見直す試みでもあるだろう。

    後半、メタバースと共同体からはコミュニティというものに関心ある方すべてに参考になる議論が行われている。また、デジタルによる最適化による政治の経営化の試みが進むと、全体主義化するという危険性については意識していくべきだと思う。

    ティール組織という方向性と、手段としてホラクラシーやDAOもこの文脈に関連するようにも感じた。

    まだまだ腑に落ちない点や反論を許すところが多くあるが、このテーマは法律

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    2025年03月27日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    本書は哲学的な側面だけでなく、社会情勢から親ガチャを取り巻く状況を細かく記載してくれており、とても読み応えありました。
    人は生まれてくる時代や場所、環境を選べないからこそ、親ガチャと言う言葉は事実であり、当事者にとって人生を苦しませる事象の一つなんだと思いました。虐待など家族に苦しんでいる人程、親ガチャは深刻で、その価値観に囚われているし、そう言った人に自己責任論を説くのはあまりに暴力的なのも納得。
    あらゆる人に文化的で最低限度の生活を保証する上で、社会保障やコミュニティ、連帯感をどれだけ構築できるのかも重要なのだと知れた事も良かった。

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    2025年03月10日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    悪いことがなぜ楽しいかという逆説的に考えることで結果的に良いことを考えることになり、悪いことをしなくなるという論理で話が展開される。自己中、意地悪、自傷行為などについて論理的に考える点が新しい。

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    2025年02月23日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    「悪いことは楽しい」(場合が多くある)という前提を認めた上で、善悪とは何か?を考える本。
    小中高生向きな内容でわかりやすかった。

    「自己中はなぜ楽しいのか」「意地悪はなぜ楽しいのか」など、
    お題はとても興味をそそられるものの、中身が哲学者の論の紹介で終わっている箇所もあり、もう少し深堀って考えたかった。

    自己中が楽しいのは本能に従っているから。現在は皆が社会生活を安心して送れるようルールが至るところにあるが、「自己中」は一人だけそれを無視している状態。まぁそれは楽しいよなと思う。大事な人との暗黙ルールは守った方が良いが、その辺の人とかもう会わない人達の顔色気にするなら自己中に生きた方が良い

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    2025年02月09日
  • 哲学のはじまり

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    高校の時に倫理で習った哲学について今ならわかるかもと思い読みました。

    哲学とは、こういうものですっというぼんやりとした枠組みは見えたような気がします。

    やはり、自分の言葉に置き換え、考えないと本当の理解にはつながらないと思いました。

    もう少し、具体例を多く入れてくれたらわかりやすかったように思えたので☆3つにしました。

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    2025年01月23日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    ネタバレ

    親ガチャとはアメリカンドリームの対義語である。

    社会学者土井隆義「親ガチャ的な決定論的人生観に囚われているから、新しい居場所を形成できなくなっている」

    ひろゆきによる無敵の人の定義は
    1.社会的信用がない
    2.インターネットによって大きな社会的影響を与えることができる
    ことで、「厳罰化しない限り対処できない」とするが、彼らが未来永劫、本質的にこれらの条件を満たすわけではない。社会的信用を回復させることで、無敵の人の犯罪と再犯を抑止できる。
    そのためにも、
    1.社会保障の充実による、社会的信用がなくても生きていけるようにする 例)竹中平蔵「ベーシックインカム」
    2.社会的包摂を促進し、人々に

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    2025年01月05日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    “相互承認というかかわり方において、まず「私」は相手(他者)の自由を認めます。そのとき「私」もまた、自分があくまでも自由であることを、はじめて他者から承認されることになります。「私」は自由であり、相手にどう見られるか、相手に承認されるかどうかを気にすることなく、自分の感じ方や考え方を尊重してよいのであって、それでも「私」は他者とのかかわりのなかにいることができるのです。それが、相互承認によって得られる承認にほかなりません。”

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    2025年01月04日
  • 哲学のはじまり

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    戸谷洋志さんの哲学の入門書。
    現実に寄り添い、哲学を机上の空論としないようによく練られた小冊子です。

    分かりやすさのために犠牲にした部分や誤解を招く書き方も少なからずありますが、これはご本人が「終わりに」で書いておられるように、再度読んで『自分で考えて』、自分なりの方法で自分の答えを見つけていくこと。が重要だからなのでしょう。
    『哲学への指針』を与えるというという点で、哲学の迷路に迷った時にも役立つかと思います。

    『哲学をタイパで』という方向きではないでご注意を。

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    2024年12月17日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    「自己責任」という言葉を聞くたびにある種の違和感を感じ続けているので、その違和感の正体を明かすために手に取った1冊。
    きっかけは毎日新聞の記事。
    「自己責任論」の歴史はよくわかったし、世の中に自己責任が跋扈してはいけないことも理解できた。
    ただ、それをどう実現化していくのか…
    哲学にはやはり限界があるんやろなとしみじみ…

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    2024年12月08日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    “弱い責任とは、自分自身も傷つきやすさを抱えた「弱い」主体が、連帯しながら、他者の傷つきやすさを想像し、それを気遣うことである。そうした責任を果たすために、私たちは誰かを、何かを頼らざるをえない。責任を果たすことと、頼ることは、完全に両立する”

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    2024年11月22日