親ガチャの哲学(新潮新書)

親ガチャの哲学(新潮新書)

880円 (税込)

4pt

もっと裕福な家庭に、魅力的な容姿に生まれたかった、いっそのこと生まれてこないほうがよかった……近年、若者の間で瞬く間に広がった「親ガチャ」という言葉。人は生まれてくる時代も場所も、家庭環境も選ぶことはできない。そうした出生の偶然性に始まる人生を、私たちはどう引き受けるのか。運命論と自己責任論とが交錯するなか、人気漫画からハイデガーやアーレントまで、社会と哲学の両面から読み解く。

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親ガチャの哲学(新潮新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今まで、わたしの嫌いな言葉ランキング1位は「親ガチャ」だった。それは、「生まれる環境によって不利益を被ることはたくさんある、だが、それでもなお自分の人生を投げ捨てずに戦い抜くことにこそ意味がある」という私の価値観を揺るがす言葉だと思っていたからだ。

    そのように思うのは、親ガチャという言葉が流布する

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    責任を親や出生の偶然生に委ねる考えを否定的に考えているが、私は偶然のせいにするという考えも必要なのではないかと考える。もちろん全てを他人や偶然のせいにしてしまえば責任が成り立たなくなってしまう。しかし自分の力では変えられないものはどんな人生を生きていても必ずあるので、そういう時に偶然のせいにしてしま

    0
    2025年06月16日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。

    序盤では、親ガチャという言葉の本質的な問題と著者の提案。(本書の一貫したテーマである”自分の人生を引き受ける”の提示)

    中盤では、関連する幾つかの引用で、問題を多角的に捉えられるようになっている。

    終盤では、親ガチャの問題(出生の偶然性)を否定せずに、肯定的に捉えることで結

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    親ガチャの厭世観と、責任や自己肯定感、対話などを哲学の視点から検討するという内容。
    さらりと書いてあるが、それぞれが深い

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    対話すること、話を聴いてもらう、話を聴く、簡単なようで難しい。だけど、自分の人生を引き受けるためには、自己肯定感を高めるためには、とても重要なこと。

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    ここ数年よく聞く言葉だなと思って手に取りました。言葉の意味から現在の社会問題まで、非常に身近に感じ考えさせられました。実際の事件や人気の漫画、アニメが例としてあげられ、分かりやすいです。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    「親ガチャ」は少なからず意識する人生でした。
    市場経済における自己責任論とか自己啓発ムキムキの雰囲気とかほんと胃もたれしていて、幾度となく共同体から爪弾きにされている私である。

    他責で自暴自棄な思考から解き放たれるためには、以外にも「他者」の存在が必要不可欠。他者がただ聴いてくれるという信頼の上で

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    親ガチャについて正面から分析した一冊。

    とかく親ガチャについては努力論で否定されたり軽視されたりしがちだが、実際には格差社会の元凶となっているものなので、非常に重要なものであると感じた。

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    以前に著者と棋士の糸谷哲郎八段の対談本を読んだことがあり、名前を知っていたので手に取ってみた。当時は糸谷八段が目当てだったんですけどね。

    親ガチャという言葉の流行から現在の社会問題を哲学的な視点を交えて紐解いていくといった内容。

    親ガチャという言葉は知っていたけれど、あまり深く考えたことはなかっ

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    親ガチャというある意味ネットスラングとして用いられている言葉をキーワードとして様々な近代的な事象を紐解いていく、かなり易しい哲学書だと思いました。
    人には思想や価値観が人それぞれに有していて、それを否定することは許されない。
    自分の価値観が絶対に正しい、別の価値観は間違っているから否定してよいという

    0
    2024年08月16日

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