生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

935円 (税込)

4pt

助けを求めることは、「無責任」ではない!

気鋭の哲学者が、日本社会に跋扈する「自己責任」という名の怪物を退治し、
新たな「責任」の哲学を立ち上げる。

頼ることが、後ろめたくない社会へ!

新自由主義を下支えする思想として、日本に導入された「自己責任」論。
しかし、これは人々を分断し、孤立させる。
誰かに責任を押し付けるのではなく、
別の誰かに頼ったり、引き継いだりすることで、
責任が全うされる社会へ。

ハンス・ヨナス、エヴァ・フェダー・キテイ、ジュディス・バトラー、
3人の独創的な哲学者を手がかりに、
「利他」の礎となる、
「弱い責任」の理論を構築する!

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生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    無駄なことばがない。美しいと思って読んでしまった。固く書かれているように見えるが、とても噛み砕いていており哲学を知らない人にも読める。(それでもわからないところはあったが、それは私の理解が不足しているからであろう)「責任」について哲学的思考をめぐらすことができて楽しい時間でした。年齢が近いのにここま

    0
    2025年01月11日

    Posted by ブクログ

    哲学書だった。
    タイトルから、現代の「自己責任」の風潮に抗うものであることは当然想像できたが、
    そのアプローチが哲学からくるとは予想外だった。
    哲学者の言葉が次々出てくる。
    ハンナ・アーレント、中動態の國分功一郎、ハンス・ヨナス、エヴァ・フェダー・キティ。。

    テーマもナチ、中動態、「駅で一人泣く子

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    責任ってなんだろう。
    自由意思とセットで考えるべきものなんだろうか。

    東京電力福島原子力発電所事故なんかだと、一体何処にその責任というものはあるのだろう。

    一人の人間に負わせることが、適当なのだろうか。
    組織?構成員にグラデーションをつけて負わせる?
    規制していた組織には責任はないの?
    設置や稼

    0
    2024年12月25日

    Posted by ブクログ

    現代哲学を非常に実学として使った本。新自由主義を正当化する理論として使われる自己責任論。そこから導き出される個人主義、差別、思考停止の全体主義化。まさに、欧米の右傾化や日本の自己責任論に潜む危うさをわかりやすく、日々の思考にも活用できるレベルで説明してくれている。

    シンプルに 責任とは誰が負うべき

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    自己責任の名のもと「誰に」責任があるのかを探すのではなく、「誰に対して」責任があるのかを見つめること。弱い存在に対し、複数人で責任を持ち合うことが持続可能性があるということ。責任を在処を探して押し付けあう世界にウンザリしていたので、すごくロジカルにそれを批判するこの本にうんうんと頷いた。

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    ☆☆☆2025年3月☆☆☆

    『生きることは頼ること』―このタイトルに惹かれて手に取った。誰かに迷惑をかけることは悪徳であり、他人を頼るのは恥ずべき事、すべては自己責任でという風潮は根強い。その事に違和感を感じているところで出会った本書は実に参考になる部分が多かった。

    本書では「強い責任」「弱い責

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    自己責任と言う言葉に対する違和感がもやもやとあったのですが、もやもやの正体は自己責任と言う言葉が、『それは私の責任です』と言う文脈ではなく、『それはお前の責任だろう』と言う文脈で使われているからと言う事が分かりました。

    政府が国民に自己責任を言う時には政府が国民に対する責任を放棄しているのでは?と

    0
    2025年01月31日

    Posted by ブクログ

    久々に良い本に出会えた。
    元から気になっていた著者の本だが。
    ここから著書の中の話とは違い、私の考えだが。
    自己責任という言葉は、随分勝手な言い訳の様に感じる。
    財源、特に社会保障費には限りがある。
    社会とは、生きている全ての人たちが対象となる。
    障害があるから、高齢者だから、貧困だから、等々、

    0
    2024年12月23日

    Posted by ブクログ

    新自由主義に代表される自己責任論に基づく責任を「強い責任」と定義し、その対比の概念として「弱い責任」を提唱していく。
    他人に迷惑をかけてはいけない。誰にも頼らず自立すること。
    私たちはこのように教わってきたし、日本では現在もその考えが広く社会にいきわたっている。
    しかし、本当に誰にも頼らず自立してい

    0
    2024年11月28日

    Posted by ブクログ

    アーレントの見捨てられると思考能力を失ってしまう話からの展開とヨハスの責任の代理可能性が印象に残った。弱いことが未来の可能性を開くものだと感じれた。

    0
    2024年10月27日

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