戸谷洋志のレビュー一覧

  • 原子力の哲学

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    本書のタイトル「原子力の哲学」とあるように、代表的な哲学者の原子力に対する哲学を書籍である。
    筆者は哲学の専門であるが原子力の専門ではない。というか解説されている哲学者も原子力の専門家ではない(哲学の専門家だ!)。
    ということを念頭に置いて本書は読むべきである。

    筆者の解説は分かりやすいので、登場している哲学者の論旨は理解することができる。この部分は本書の良いところである。
    一方で、哲学者の原子力の哲学のほうであるが、哲学者よろしく難解な表現を使用して読者を混乱させてわかったようでわからない論法である。というか、原子力という言葉は原子爆弾と原子力発電で全く違うだろう。
    哲学者さん、ここは間違

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    2021年08月30日
  • 僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

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    タイトルから「将棋の本?哲学の本?」と悩みましたが、内容は完全に哲学の本でした。とても興味深かったですし、お二人の会話の距離感が近すぎず遠すぎず、とても気持ち良かったです。

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    2021年07月11日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    ネタバレ

    個人的に哲学は近寄りがたい&自分には縁のない学問だと思っていたが、非常に身近なJ-POPの歌詞から哲学を考えていくスタイルは自分に合っていた。
    非常にはっとさせられたのは、宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」の考察で出てきた「共同性の暴力」である。いくら恋人同士だとしても、「私」と「他人」の関係性からは抜け出せないし、恋人の他社性を否定することは暴力的なことであるとのことだったが、過去の恋人とうまくいかなかったのはコレだわ…と大反省した(笑)
    ちなみに私の場合は、恋人なんだから私が考えていること分かるよね?と期待しては勝手に落ち込む、ということを繰り返し、もういい!別れる!みたいな感じのパタ

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    2021年04月28日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    先生と麻衣さんの対談形式で、Jポップの歌詞を引用しながら、哲学のテーマである「自分」「恋愛」「時間」「死」「人生」について考えていくという本。各テーマについて3つの小テーマを考えるので、全部で15曲が引用されています。
    Jポップは90年代後半の頃から好きで聴いていましたが、どっちかというとメロディーにばかり意識がいってしまって、歌詞にはほとんど注意を払っていませんでした。こうして改めて歌詞について考える機会があると、存外深い意味をもったものなんだなと気づかされました。特に、一番最後に出てくる、いきものがかりのYELLはすごいですね。
    肝心の哲学について言うと、まあ正直ふわふわした理解しか得られ

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    2020年09月21日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    ネタバレ

    【きっかけ】
    本屋で見つけた。中高生には難しいか。

    【内容】取り上げられた歌と歌手と哲学者
    ①ミスチル『名もなき詩』カント
    ②ゲスの極み『私以外私じゃないの』フィヒテ
    ③乃木坂46『君の名は希望』ヘーゲル
    ④AI『STORY』ブーバー
    ⑤西野カナ『会いたくて会いたくて』メルロ・ポンティ
    ⑥宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』レヴィナス
    ⑦バンプ『天体観測』ベルクソン
    ⑧Aiko『キラキラ』ヴェーユ
    ⑨東京事変『閃光少女』バタイユ
    ⑩ラッド『おしゃかしゃま』キルケゴール
    ⑪浜崎あゆみ『dearest』ハイデガー
    ⑫ワンオク『a new one for all,All for the new o

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    2020年04月03日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    哲学的思考のプロセスが対話型文書で分かりやすく表現されている。歌は自己表現やメッセージなので思考を広げるには良い機会になった。結論も腑に落ちる。

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    2019年01月26日
  • 僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

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    大阪大学大学院で哲学を選考した2人が哲学について語るもの。

    糸谷八段の専門分野の将棋の話はそれほど出てこなかったが、面白かった。

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    2019年01月07日
  • 僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

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    同世代の哲学者と棋士の対談.テーマは大きく戦いについてだが,個々の話題は多岐にわたる.
    全く理解できないように思える他者であっても,その考えを理解しようと努力することが必要だ,というのは本当にその通りだなと思う.
    国会のやり取りを見ていると,戦いの感覚が未成熟であることの問題は,同世代的なものだけではないのだろうな.

    個人的には,もう少しボリュームを増やしてでも個々の話題のもっと深い話を読みたかったので,星4つ.

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    2018年12月31日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    歌詞ってあまりまじめに読んだことがない。女子大生と哲学の先生との対話形式で、歌詞をネタに哲学的トピックを紹介してゆく。楽しめた。紹介されているのは最新のものが中心の超有名曲たちだが(知らないのもあった…)、やっぱり時代的なものが反映されているものなのだろうか。

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    2018年10月25日
  • Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲

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    Jポップの歌詞と哲学。とてもわかりやすかったです!
    よく聞く楽曲だったところにも、なんだか因果関係がありそう。哲学科の人は、RADを聞くのかー♪

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    2017年09月30日
  • 13歳からの概念思考

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    うーん なんか思ってたのと違ったかも
    子供向けに「概念」っていうのがあるよってわかりやすく書いただけの本だった
    ところどころ出てくる「AはBだからCである」みたいな話が、結構本当にそうかな?みたいな弱さを感じてしまい 全体的に何が言いたいのかもよくわからなかった
    最後のAIのくだりも「AIはすでにあるデータのアウトプットしかできない=概念思考はできない」って話だけど、実際AIと話してると嘘やバグみたいなのめちゃめちゃあるし、AIが概念で思考してると言えなくても人間からみたら概念思考(新しい概念で考える)してるって言えること絶対あると思うんだけど
    人間も結局すでにあるデータから思考をしてるし、そ

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    2026年06月02日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    東浩紀さんやその辺の人の話を聞いたり書籍を読んでいると、たびたび引用される人がいる。ハンナ・アーレントはよく出てくる人の一人なので、気になっていたところ、たまたまこの「すごい古典入門」シリーズの第一弾で出てきたので、購入してきみた。

    どうも理解するのが難しいらしい。ながらで不真面目に読んだので、一応読んだが、内容は理解していない・・。
    Youtubeで戸谷さんの解説があったので、そちらも参照したい。

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    2026年05月10日
  • メタバースの哲学

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    メタバースを定義するためには、現実とは何かを先に定義しないといけなくて、来たる超情報化社会をどのような態度で迎えるべきなのか、考えるヒントをくれた

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    2026年04月12日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    まさに仕事に悩んで悩んでたまらず書店に飛び込んだら出会った。ハンナ・アーレント超入門書って感じで軽く読めた。やはり植民地支配から重商主義始まり今日の資本主義まで続いてると思うと本当に、人間の欲望がある限りこの地獄は永遠に続くのだろうな。

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    2026年04月05日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    労働は円環のイメージなので歴史がない。作られたものは消費されて、また作られることを繰り返す。
    仕事は過去から未来へ向かって延びる直線で進展していくイメージ。作られたものは保存されて世界を構成する。
    舞台刀剣乱舞でも円環とか過去が保存されて未来に伝わるとかそんな話あったなー

    読みやすく書かれているので最後までさくっと読めて大枠は掴めた。ここでその話いるかな?みたいな話が差し込まれるところがちょっと気になった。

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    2026年03月31日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    親ガチャという言葉は弱者側が使うことが多いと感じる。我々はこの言葉に対し、どのような姿勢をとるべきか。親ガチャの世界観にいる人に、責任の主体が本人にあることを強いることがどれだけ残酷なことか。しかし、親ガチャに象徴される決定論の広まりによるネガティブな影響というのも無視できない。
    彼らに必要なものは、話を聞いてくれる他者の存在だと。たしかに缶チューハイ片手に、2時間語り合うというのは孤独感を吹き飛ばしてくれるし、自分がここにいるというのを感じられる。この空間をいかに届けられるかが社会保障にかかってくる。

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    2026年03月20日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    全体主義と資本主義の共通点。
    人間を画一化してしまう恐ろしさ。
    ヤスパースの元で学んだというアーレントは、従来の哲学とは反対に、”活動”として、新しいことを開始することの重要性を問いかける。

    解説の戸谷さんのいう通り、結論や答えのようなものはないが、
    「歴史を相対化することでより良い働き方を考える」きっかけとなるような本だった。

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    2026年03月03日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    ネタバレ

    表題が面白そうで読んでみた。
    自己中、意地悪、復讐、自傷行為、空気を読まないこと、反逆はなぜ楽しいのか?楽しさの原因はあまり書かれていなかったように感じた。

    ただ人間は、以下のような欲求があるということを再認識できた。
    エゴイズム=自分の快楽を求めること
    悪意=他人の苦痛を求めること
    同情=他人の快楽を求めること(苦痛を減らす)

    通常悪意は良いものとされないし、自分はそんな酷い考えはしないと思っていたりする。
    だけど、ゲームや物語では悪役がぐぬぬとなることを求めてたりするよね?と。
    悪役や犯罪者がスッと死のうが苦しんで死のうが私にはなんの影響もないのに、被害者と同じ痛みを味わって欲しいと、

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    2026年02月14日
  • すごい古典入門 アーレント『人間の条件』 なぜ働かなきゃいけないの?

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    ハンナ・アーレントは知ってはいるもののその思想や主張といわれると全く知らない…という訳で購入してみました。
    薄くて字が大きくて読みやすいです。

    『人間の条件』というアーレントの著書を中心としてアーレントの思想を解説した本です。
    アーレントは全体主義を強く批判しました。それはなぜかというと、人間を画一化し複数性を奪うからです。また、資本主義社会も人間を画一的する点や無限の勢力拡大志向において全体主義とよく似ているといいます。では、いつから複数性は失われたのか…ということを古代ギリシャまで遡って考えていきます。
    現代では、労働こそがもっとも重要な活動だと考えられていますが、それは歴史的に形成され

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    2026年02月14日
  • 詭弁と論破 対立を生みだす仕組みを哲学する

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    「論破王」と呼ばているらしい西村ひろゆき氏や「ポスト・トゥルース(事実より感情を大切にする概念)」を象徴するトランプ大統領を念頭に、議論において「論破しようとする」態度ではなく会話を成立させる心がけを啓蒙するという本。哲学の領域なので面倒くさくなる話をなるべく分かりやすく描いている。

    時代の風潮に対する危機感から本書を書いたと思われる。ひろゆき氏の手法に対する言及が多い。私自身はその手法は「眉をひそめたくなる」もので、本書で述べられる通り論破自体が目的化しており、会話とは別の種類のものとしか受け止められない。

    トランプ氏の言説も同様で「支持する人は支持する」のであって、支持する人の声が大き

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    2026年02月08日