戸谷洋志のレビュー一覧

  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    ネタバレ

    親ガチャとはアメリカンドリームの対義語である。

    社会学者土井隆義「親ガチャ的な決定論的人生観に囚われているから、新しい居場所を形成できなくなっている」

    ひろゆきによる無敵の人の定義は
    1.社会的信用がない
    2.インターネットによって大きな社会的影響を与えることができる
    ことで、「厳罰化しない限り対処できない」とするが、彼らが未来永劫、本質的にこれらの条件を満たすわけではない。社会的信用を回復させることで、無敵の人の犯罪と再犯を抑止できる。
    そのためにも、
    1.社会保障の充実による、社会的信用がなくても生きていけるようにする 例)竹中平蔵「ベーシックインカム」
    2.社会的包摂を促進し、人々に

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    2025年01月05日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    “相互承認というかかわり方において、まず「私」は相手(他者)の自由を認めます。そのとき「私」もまた、自分があくまでも自由であることを、はじめて他者から承認されることになります。「私」は自由であり、相手にどう見られるか、相手に承認されるかどうかを気にすることなく、自分の感じ方や考え方を尊重してよいのであって、それでも「私」は他者とのかかわりのなかにいることができるのです。それが、相互承認によって得られる承認にほかなりません。”

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    2025年01月04日
  • 哲学のはじまり

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    戸谷洋志さんの哲学の入門書。
    現実に寄り添い、哲学を机上の空論としないようによく練られた小冊子です。

    分かりやすさのために犠牲にした部分や誤解を招く書き方も少なからずありますが、これはご本人が「終わりに」で書いておられるように、再度読んで『自分で考えて』、自分なりの方法で自分の答えを見つけていくこと。が重要だからなのでしょう。
    『哲学への指針』を与えるというという点で、哲学の迷路に迷った時にも役立つかと思います。

    『哲学をタイパで』という方向きではないでご注意を。

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    2024年12月17日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    「自己責任」という言葉を聞くたびにある種の違和感を感じ続けているので、その違和感の正体を明かすために手に取った1冊。
    きっかけは毎日新聞の記事。
    「自己責任論」の歴史はよくわかったし、世の中に自己責任が跋扈してはいけないことも理解できた。
    ただ、それをどう実現化していくのか…
    哲学にはやはり限界があるんやろなとしみじみ…

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    2024年12月08日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    “弱い責任とは、自分自身も傷つきやすさを抱えた「弱い」主体が、連帯しながら、他者の傷つきやすさを想像し、それを気遣うことである。そうした責任を果たすために、私たちは誰かを、何かを頼らざるをえない。責任を果たすことと、頼ることは、完全に両立する”

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    2024年11月22日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    本書の要点をまとめれば「弱い主体が連帯し、他者を気遣うこと」となる。

    新自由主義が蔓延し、人々の心の中までつかんでしまった現代において、そしてその集大成ともいえるトランプ復権が現実になってしまった時代にあって、強さとか責任という高所からのマジックワードを根本から見つめ直さないといけない。そのためには本書が重要な手掛かりになる。

    「強い責任」が称揚される社会とは、ナチスドイツにみられるように、実はシステムに好都合で、実は無責任で無思考な、危ない社会だ。だから「弱い責任」へと目を向けるべきだ。

    それは、目の前の傷つきやすい他者に対して、守る力を持つ者が引き受ける気遣い(ヨナスの思想)であり、

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    2024年11月18日
  • メタバースの哲学

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    リアルとバーチャルにおいて個人という定義の違いって何?って感じの本。バーチャルでも十分にパーソナルだし、触覚など感じることもあるというところは興味がでた。確かにメタバースではある意味個人個人との関わりなのでリアル同等になってくると思う。

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    2024年11月01日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    SNSの使い方指南書ではなく、SNSを使っている私たちとは一体何者なのか?を考える本。有名な哲学者の考え方を引用しながら、SNSと私達について考えるのが楽しかった。

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    2024年10月30日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    「親ガチャ」を、与えられる環境だけに限定して語っている。
    「親ガチャ」の最も、大きな影響は、主体の全てが、意思の主体が、所与のものであること。
    肉体が神経が頭脳が、それらが生み出す思考が、与えられたものであり、主体が自ら選び、論理的には責任を負いうるものではないものと言えることに、充分に配慮していると思えない書き出しに違和感。

    デザイナーズベイビー、の説明では、遺伝子操作においては、出生前の意思を認めるが、そうでない場合は偶然、となんの留保もなく語る。
    結婚、子供を持つこと、遺伝的形質に無関心な親がいるだろうか。

    決定論と責任。
    やはり決定論について語り始めた。
    ハイデガーの議論を用いて説

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    2024年10月02日
  • 未来倫理

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    現代の若者にも共感が得られるようなシングルイシューから哲学史を参照していくといった戸谷氏の近著に比べると、記述自体は淡々としている。
    思考実験的に、未来の存在への責任を考究することには意義も興趣も感じられるが、ある程度の折り合い自体は大凡の人々のなかでも確立されているような気もする。

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    2024年09月15日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    SNSを、ひとつ、承認欲求の問題として考えています。
    自分が何者か知りたい、自分とは、を断言できる確信を得たい、そんな側面が、SNSにはある、と。

    とくに、そこで有害にもなってくる3点として、
    依存、不安、疎外。

    依存は、自分が満たされるために、外部の行為に依存しているということ。SNSでいいねをもらったり、注目を得たりすることは、フォロワーや他者の選択によるので、自分ではどうしようもない。けれど気にさせるのがSNS。

    不安は、絶え間ない、終わりのない、欲求であること。そう、SNSを続ける限り、投稿をし続ける限り、満たされることはない。毎回、気になるし、期待を抱えて使用する。

    疎外は、

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    2024年09月01日
  • 生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ

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    感想
    すべて自分で抱え込まない。最初は周りに助けを求めるのは難しいかもしれない。だけど私は周りを助けている。そう思えば少しは頼りやすくなる。

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    2024年08月27日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    分かりやすいタイトルを入り口に、ホッブス、カントからアーレントまで紹介していく。
    これがけっこう分かりやすい。っていうか分かった気にさせてくれる。ボクみたいな素人にはありがたい。
    でも、分かった気になるだけで分かってる訳じゃないことには自覚的でありたいね。

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    2024年08月24日
  • シリーズ「あいだで考える」 SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ

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    SNSとは何か、ヘーゲルやハイデカー、アーレントを持ち出し、深く考察する。
    何気なく使っているInstagram やX の裏に潜む意味がわかる気がする。

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    2024年08月12日
  • 恋愛の哲学

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    プラトン、デカルト、ヘーゲルなど7人の哲学者の恋愛論が解りやすく書かれている。なかなかに興味深い。カエル化は決して特別なことでない。

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    2024年08月11日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    漫画から哲学まで分かりやすく、書かれていて読みやすかった
    親ガチャ的厭世観は誰かが聴いてくれず孤立している時に生まれてくる。誰かのせいにするのは簡単だが、そのように思ってる人に寄り添わず、無視してはいけない。
    辛い気持ちを持ってる人に対してひとりではないことを話し合える機会や場所がより増えていけば、親ガチャ的厭世観はなくなっていくと思った。

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    2024年06月24日
  • 悪いことはなぜ楽しいのか

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれてろくに中身を確認せずに購入してしまった本。著者ははっきり示してくれていたのに…これが"倫理学の「勝手口」"であると。
    内容は大学の一般教養の初回の講義のようで、わかりやすく軽く読めて良い(20分程で読み切れる)。著者は何も悪くない。確認しなかった自分が悪いのだが、コスパは非常に悪い。

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    2024年06月09日
  • 親ガチャの哲学(新潮新書)

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    親ガチャというキャッチーなところから入って自己や他者について考えられてよかった。親ガチャ的厭世観が一種の逃げというか防衛本能というか。

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    2024年05月09日
  • 恋愛の哲学

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    7人の哲学者が語る恋愛論は多角的で興味深い。
    まるで学問のよう。
    正解が無いからこそ、どの人の考えも受け入れられる。
    それぞれ異なる部分はあるけれど、“恋愛とは何か”という問いが最終的に“人間とは何か”という問いに行き着くのは同じか。
    幻想を抱きがちな恋愛も、あくまで『社会に組み込まれたシステムの1つ』と思っておくぐらいが今の自分にはちょうど良いのかもしれないな。

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    2024年05月06日
  • 哲学のはじまり

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    歴史的に哲学を俯瞰するでなく、学問内のジャンルに基づいた概説書。となると、史家が年代順に並ぶ訳じゃなく、系統別に並べられるので、その意味で分かりやすい。

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    2024年05月01日