小山内園子のレビュー一覧

  • 光っていません

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    ネタバレ

    短編集。1995年生まれの若い韓国人女性作家さんの作品。2022年に原著出版。

    部屋で、自分の日常、プライベートの場に、だれかもう一人入ってくる感じのお話が多かった。部屋から始まる、部屋で起こる異世界、みたいな、コロナ禍で部屋とか私的な空間が日常の大部分になった時期とも重なっているのかな。

    不思議なお話のようで、変に現実的だと感じるのは、

    現実の多くが不条理であり、同時に奇跡的なことでできているから、かな。…

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    2025年07月22日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    現在の韓国におけるフェミニズムと、それに対する男性からのバックラッシュの歴史と現状について述べた本。フェミニズムの立場からの本なので、ある程度のバイアスがかかっていると想像されるが、正直、韓国社会との接点をあまり多く持たない私には、何が真実なのか、判断する術は無い。
    しかし、現代韓国社会の一面として、このような問題が提起されていることを知っておく事は重要なことだと思われる。
    なお、男性である私としては、読み通すのに、それなりの苦痛があった事を告白しておく。

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    2025年07月10日
  • 破果

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    読み終わってみるとストーリーはシンプル
    オチが気持ちいい
    ちょっと読みづらさを感じたけど、訳者あとがきを読んで納得

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    2025年06月14日
  • 破果

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    ネタバレ

    ⭐️3.8
    「殺し屋はおばあちゃん」のノワール小説と聞いたら読むしかない。
    完璧主義で孤高のヒットマンも歳はとる。高齢期に差し掛かり心身ともにくたびれきっている。けれどもプロとしてのプライドが、主人公爪角(チョガク)を奮い立たせる。
    はるか遠い昔日の師匠への思慕、傷ついた主人公を助ける歳若い医師への現在地での淡い想い。殺し屋として封印してきた女としての心の揺れにグッと来る。
    ライバルとなるトゥも、愛に飢えてきた殺し屋であり、愛情の裏返しゆえの憎しみ、そして哀しみだった。
    殺し屋である前に女性であること、そのヒロインの葛藤をていねいに描く筆者の矜持が見え隠れする、断固とした女性への賛歌である本作

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    2025年05月31日
  • 破果

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    主人公も人間で、守るものがあるんだなと思う
    命は急に消えるものではある
    なぜ?という連続の中で、たぶん無意識下で
    繋がることが誰かの救いになることもあるんだなと思った

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    2025年05月15日
  • 彼女の名前は

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    これも『82年生まれ、キム・ジヨン』からの流れで読んだ。同じ作者の短編集なんだけど、どれも読んでて苦しくなるような話が多くて1話読み終えるたびにけっこう疲弊した。なので進むペースは遅くなったけど、そのぶん一つひとつをちゃんと受け止めながら読めた気もする。

    苦しさのなかに、ほんの少しの希望が見える話もあって、ただ絶望を突きつけられるだけじゃないのが救いだった。中には連作っぽくつながっている話もあって、小説としての構成も面白い。

    フィクションなんだけど、全然他人事に思えなかった。描かれていることの多くが、今も現実に起きていることなんだと思いながら読んでた。社会の側が当たり前のように押しつけてる

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    2025年05月13日
  • 彼女の名前は

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    28の物語を収めたこの短編集では、28人分の女性の人生の一部分がそれぞれ描き出されています。いずれも、韓国の現代社会に生きる女性たちの、きっとリアルな生き様で、国を超えて共感できる部分も少なくありません。
    セクハラとたたかう女性、結婚が招く理不尽さにあえぐ女性、労働環境の改善を訴える女性。日常のつらさに直面して、切り開こうと努力する、あるいは受け入れて消化する、彼女たちの問題への対処のスタイルはそれぞれだけれども、芯があってその道行きを応援したいと静かに思う。女だからではなく、人として当たり前のしあわせを掴んで欲しい、と思うから。

    最後の一編は小学生の出馬宣言で締めくくられます。どこか背伸び

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    2025年05月11日
  • 破果

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    ネタバレ

    感情を殺して生きてきた凄腕殺し屋の主人公が老いゆく体と制御できない感情に向き合う。
    爪が綺麗だと本当に嬉しいよね。

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    2025年05月10日
  • 光っていません

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    「手持無沙汰な午後、わたしはパン屋のレジカウンターにつっぷしていた」……オーなんだなんだこの出だし
    いきなり「つっぷして」って、思わずググった。

    どのお話も、
    とんでもない状況(SF的状況)にある普通の、ただしとても大変な心の中のこと、
    それでいて、どの話も少し欠けていて、ふわっとした余韻を残す。

    韓国のSF界はいま、独特の文化となりつつある……と、思う。

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    2025年05月08日
  • 失われた賃金を求めて

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    「82年生まれ、キム・ジヨン」からの流れで読んだ。引き続き少なからずショックを受けた。女性たちが日常の中でこんなにも多くの形で打ちのめされながら、それでも何もなかったかのように生きているのかと。事実や例がこれでもかというほど突きつけられて、俺たちは本当に見えていなかったんだなと思い知らされる。

    ここで単に「女性すごい」「女性えらい」「女性の皆さんごめんなさい」と言って済ませてはいけないんだろうとも思う。もちろんそういう気持ちが端緒になることはある。でもそれだけではきっと足りないよなあ。

    メタ的な視点になるけど、本書を読んでいて引っかかったのは治安のコストに関する記述だった。女性が一人暮らし

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    2025年05月01日
  • 耳をすませば

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    ネタバレ

    2010年代の物語。
    当時は様々なサバイバルオーディション番組が制作されていたのは知っていたけれどこの賭博のオーディションは新しいな、と設定が興味深かった。

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    2025年04月07日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    実践編は痛快だけど、コレ実践したら男性とは断絶してしまうね。でもこれくらい言わないと気づかないのかもね。

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    2025年03月29日
  • 大丈夫な人

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    短編も結末のはっきりしない物語も苦手だけど、読後感悪くない。このねっとりした空気感が夢に出てきそう。

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    2025年03月28日
  • 破砕

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    破果の主人公爪角の前日譚。
    破果には大きなテーマが存在していたもののこちらは単純な物語という印象。
    意外と読みやすかった。

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    2025年03月27日
  • 光っていません

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    閉塞感に満ちた日常に解放をもたらす短編集。
    どの作品も、不安と絶望の中で生きる登場人物たちが、自分自身を取り戻していくようなストーリーでとても癒されました。
    特に良かったのは表題作の『光っていません』。クラゲになろうとした女性・ジソンさんの最期を見送った「私」が、自分の大事なモノに気付かされる瞬間がとても美しく、感動的でした。

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    2025年03月18日
  • 光っていません

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    とっっっても良かった…。

    日常のなかに混じり込んだ奇譚が、生活の鬱屈さをそっと解いていくような8つの短編集。
    ディストピアもののようだけど現実離れしてはいなくて、ちょっと気を緩めたら私たちもこんな世界に迷いこんでしまいそうなリアルさがあった。

    あらゆる物事をあきらめざるを得ないN放世代を生きる韓国の若い人たち
    辛いことを辛いと感じる心も麻痺してしまった人々に、きちんと悼む気持ちを思い出させてくれる物語ばかりだった。

    結末ははっきり記されていないけれど、主人公たちは回復につながる選択をしているなと想像できる、そんなほんのり明るい余韻を感じられた。

    「幽霊の心で」がいちばんのお気に入り!

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    2025年02月22日
  • 光っていません

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    なんとなく手に取って読んだ作品。読んでよかった。透き通っていて、凄く寂しく切なさを感じる短編集だった。作者の作る世界がとても好きになった。

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    2025年02月20日
  • 彼女の名前は

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    それぞれの話の背景には住宅格差、厳しい学歴社会、就職難、ストライキ、デモ参加などが見え、日本社会ではそれほど馴染みがないこれらに「韓国って日本より過酷だな」と呑気に思ってしまうかもしれない。しかし解説にある通り、男女格差は日本の方が遥かに遅れており、危機感を持ちたいところだ。韓国のジェンダーギャップ指数が日本を上回ったのはこの本の女性たちのように声を上げ続ける人がいたからだ。著者がこの本や『82年生まれ、キム・ジヨン』を書いたように、作家たちが世界に発信し続けているからだ。

    28人の韓国人女性たちの声が聞こえる。日本人であっても女性ならばきっと誰かに共感し、互いを抱きしめ合いたいと思うだろう

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    2025年02月17日
  • 光っていません

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     現実世界の隙間にフッと別の世界が開いている。
    そんな不思議がありました。

     書き出しの文から、なんか、どこかへ滑り落ちていくような、何かの隙間をすり抜けていくような、落ち着かない違和感があります。
     次の段落で、世界がバンと切り替わります。 あ、ほら来た、 どこここ? 何の話? みたいな、です。

     上手いですよ~! 不思議ですよ~!

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    2025年02月12日
  • 破果

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    ネタバレ

    家業ひとすじ45年
    かつて名を馳せた女殺し屋・爪角の
    ノアール小説

    どこで勧められた本だったか痛いのは苦手なのに、爪角の人生に魅せられて一気読み
    ただのノアール小説に終わらず、人間味溢れる小説になっている

    父親を殺されたトゥよりも、爪角に感情移入してしまうのは爪角の人生を追って来たからなのか、、、
    リュウとの生活はあまりにも切ない
    肉体の老いのみでなく、揺れ動く様になってしまった感情
    そんな中繰り広げられる最後の死闘

    一緒に生きて来た老犬も無くし
    リュウの元に行くまで、これからどんな人生を送るのか、、、、
    花火の様な、果物の様なネイルも見てみたかったな
    続編も読んでみよう♬

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    2025年02月02日