小山内園子のレビュー一覧

  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    著者の書き方が優しくて胸が張り裂けそうな想いで読みました。女性やその他のマイノリティの属性がある方には共感できることが多いと思います。
    委員長は男、副委員長は女 と決められている時代に生まれたので、これは当たり前と思って生きて知らないうちに諦めていたんだなと気付きました。

    なんか失礼だけど指摘するほどでもないかとうんざりしていたことがハッキリする本です。たぶんこの文章をキツいと思う人はまだ時代に取り残されていますね……
    全ての女性のためにももう少しだけ強気で生きていこうかなと思います。優しい人だけ大事にしろよな!!!!!!!!!!!
    心が強くなりますし、お薦めですよ フェミニズム初心者は読む

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    2023年10月25日
  • ペイント

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    ヤングアダルト向けの作品。
    何もわからず読んでいて、何となく中学生くらいの子向けに書かれている作品かな?って思っていたらあとがきに"韓国では中学校で必読書になっている"と書かれていました。
    教訓じみた事は書かれていなくて、「理想の親子関係」であったり「差別」のことについて考えさせられる1冊でした。

    この作品と同じように、もし少子化対策として日本でも実の親が我が子を育てたくないとなったときに政府が子供を引き取って養育するという対策をとったらいずれは国が、国の理想とする人を育てることができちゃうんじゃないか、と。なんか対策のようだけど、そうなってしまうと何かが違うなって思いま

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    2023年04月08日
  • 大丈夫な人

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    女性の不遇、不安、不信、不自由が何重にも織り込まれた短編集。物語が進むにつれ読者をじわじわと追い詰めていきます。心理スリラーが好きな方には特におすすめしたい本。ただし心が揺さぶられるので元気な時に読んだ方が良さそう。シャーリイ・ジャクスンが好きな方にもおすすめです。

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    2023年03月15日
  • 私たちが記したもの

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    "人にはどうにもできない領域が確かにある。そんなときにできることは、待つこと、備えること、すっかり絶望してしまわないこと、かすかな運がめぐってきたときに受け入れ、感謝し、そのすべてが自分の努力の結果であるかのように装わないこと。涙が止まった。"(p.169『オーロラの夜』)

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    2023年03月14日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニズムについて書かれた本で、わたしが最初に手にした一冊。出会えてよかった。
    傷付いては笑ってごまかしてきた日々に塗りこむ軟膏のようでもあり、ワクチンのようでもある。自分を守るための「ことば」たち。

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    2023年02月10日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    本書を読んだら、話が噛み合わない男友達との会話が、掲載されているセクシストとの会話例にそのまま当てはまり、ショックだった。
    ここに書かれているような返しを咄嗟にできなかったことは悔やまれるが、話を中断するという選択をとらざるを得なかった過去を自分の中で少し許せた気がした。

    女性差別的振る舞いを正す責任は、そもそも女性ではなく、真摯に学ぼうとしない男性本人にある。

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    2023年01月16日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    すべてを丁寧に、わかるように、わかってもらえるように、優しく、説明してあげる必要はない。
    相手に知ろうとする気がないからそもそも噛み合わないのだ。
    当たり前と言えば当たり前なことを気づかせてもらい、なんだかラクになった。

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    2023年01月09日
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

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    2021サッカー本大賞受賞作。
    舞台は韓国。
    サッカーをしたことがない普通の女性が草サッカーにハマっていく様子がツボ。
    妻が所属するママさんサッカーチームでも人気になった本。(女子)サッカーに国境は無い!

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    2022年12月16日
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

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    “社会の規範”から外れて何かをすると、「○○が××をすることに意味あるの?」等の否定的な言葉を投げつけられることが大なり小なりある。そんな経験をしている人は、この本から勇気をもらえると思う。

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    2022年12月05日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニストを自称する人でも、そうでない人でも、一読して欲しい。

    特に女性は、セクハラや痴漢について男性と会話する時の"噛み合っていない感覚"や"何となく不快に感じる"理由をこの本から見つけられると思う。

    説明が不十分だったからでも不出来だったからでもなく、そもそも相手に理解する気がなかったのかもしれない。
    そう思えるだけど救われる過去の自分が沢山いた。

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    2022年08月12日
  • 大丈夫な人

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    ネタバレ

    一つ読んだけど、今ダメ。ひどく堪える。ありそうなのよ。隣の国だけど、近いから。今駄目。読めるようになってから読む。

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    2022年08月04日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    まず、議論することはしてもしなくても良い、私が説明したくないと思ったらしなくても良いと書いてあって、楽になった。理解できない人には一生理解できないのだから、私がわざわざ説明してあげることもないか、と思った。攻撃された時に返せるような言葉をいくつかもっておきたいとも思う。
    本当に私たちには言葉が必要だ。言葉があるのに何で建設的に議論ができないんだろう。

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    2022年07月26日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    「82年生まれ、キム・ジヨン」と併せて読んで、これからもずっと大切にしたい本。

    「なにが差別かはあなたが決める」

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    2022年06月13日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    女性専用車両や東北大学女性教員採用促進は男性差別!という言説に対し、そもそもそういう謎な思考の持ち主と、私では視点が違いすぎるので、会話できないな?と思っていましたが、この本があればいけるかも!これはセクシストが失礼・不勉強・差別構造を温存したくてコメントしてきた場合に特化した、かなり実践的な本です。
    ま、でもこれもこの本にあるように、セクシストを説得する義務もないので、相手が”無関心でいられる立場を悪用したい”場合以外は、無視しておこう…

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    2022年05月02日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニズム。
    過激な言葉を使っているフェミニストを少し怖いな、と思っていた。
    この本を読むのもずっと躊躇っていた。
    けれど、今が読むタイミングだなと思って読み始めたら、なぜ過激に見えるのか、いや過激に見えるのは自分がフェミニズムについて何も知らなかったからなのだと思った。
    自分は女性だけれど、自分の中にも潜在的にあった女性嫌悪。気付かされたとき、自分でも意識しないまま行動してしまったこと、なんとなく感じていた違和感。燃えるような感情になった。
    もっとはやく知っていたら、あんな行動しなくてすんだのに。自分ばかりが悪いと思っていたけれど、実はそうではなかったのでは?

    一度読んだだけでは理解が追

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    2022年03月14日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    私が受けた差別は、私が差別かどうか決めるしその大小を決めるのも私。決してあなたが決めていいものでは無い。

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    2022年03月05日
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

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    何かを偏愛する人が偏愛するものについて語ることはだいたいおもしろい。それがたまたま「男性のスポーツ」とされているサッカーだったために、フェミニズム、シスターフッドの話になっているという感じ。女性にありがちな苦労話があるから、わかるわかると共感することばかり。マンスプレイニング野郎をやっつけるところは痛快だし、ライバルチームとの関係は胸が熱くなる。キムジヨンで気づいたことにどう対応するか、その答えの一部になっている。

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    2022年01月30日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    ネタバレ

    タイトルに反して、自分を尊重しない・理解する気がない相手との対話は打ち切ってもなんの問題もない、というのがメインの内容。

    「理解」とはするものであり、現状において権力を持つ側が弱者に差別について説明させて理解させてもらうという態度であるのは思い違い。

    ミラーリングにだけ関心を持ち怒り出す女性嫌悪者たちは日本でも多い。
    権力構造上、男性嫌悪ミラーリングは女性嫌悪のパロディとしての力しか持たない(誰の命も脅かさない)のだが、解像度が低いせいで低レベルのやり方にしか反応できない。

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    2022年01月10日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニズムを説明する本ではなく、性差別に傷ついてきた女性に護身術を伝える本です。

    よって、性差別を受けたことがない男性はピンとこなかったり、内容にイラつくと思います。それこそが、加害者である権力者側にいる証拠です。お前たちのせいで我々は傷ついてる!と言われたら、心穏やかではいられないですよね。

    私はつい、そんな男性にも女性差別の現状がわかるように受け入れやすいように、更には気分を害さないように言葉を選んで心を配って説明しようとしてしまいます。

    しかし著者は、わかってもらう必要はない。説明する義務はない。相手が教えてほしいと言ってきた時だけ相手してやればよい。と断言しています。

    もう、

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    2021年11月07日
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

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    わたしはサッカーはやらないが長く好きで見てきたので、共感できることがたくさんあった。サッカーを知らない人でも、自分の物語として読める部分があると思う。ユーモアがあって読んでいて楽しいし、注釈のアシストも絶妙で親切だった。好きなことを楽しむパワーをもらえた。

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    “マンスプレイニングを楽しんでいる一部の男たちは、女性サッカーファンのことを俗にいう‘オルパ’(顔重視のファン)と断定する傾向も強いからである。彼らには、女が男と同じ理由でサッカーやサッカー選手を好きになるということがイメージできない。理由を情緒的、審

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    2021年08月18日