小山内園子のレビュー一覧

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    人が子供を持たなくなった社会で国の管理下におかれる親のいない子供たち。
    13歳以上のこどもたちが養子となる権利を持つ。国の補助を受けつつ
    親になることを希望する夫婦はこどもを引き取ることができる。
    何度も面接を重ね、彼らを親にするか、選ぶのはこどもたちだ。
    SFめいた話かと思いきや、想像できる近未来のよう。

    施設長をはじめ、こどもたちを管理する大人たちが
    いい人すぎる一方で、親になる面接を望む外の世界の大人たちが
    利己的にうつる。

    親も完璧ではないし、生きていくかぎり100%幸せでリスクゼロの状態なんて
    ない。人間同士だから、その日の気分で衝突することだってある。
    そこに血は関係ないように

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    2023年06月17日
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    おもしろかった!!でも表紙がちょっと好きじゃない
    思春期真っ只中の私(16さい)にとっては共感できる、すんふんすんって読んでた。親を自分で選べる(ペイントする)って世界線、ありだなって思った
    これは映画化してほしいな〜^_^

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    2023年02月04日
  • 大丈夫な人

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    カン・ファギルの短編集。「湖ー別の人」、「ニコラ幼稚園ー貴い人」、「大丈夫な人」、「虫たち」、「あなたに似た歌」、「部屋」、「雪だるま」、「グル・マリクが記憶していること」、「手」。どれも怖くなる。特に女性の日常はスリラーなのか…。

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    2023年01月29日
  • 失われた賃金を求めて

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    男性である事と女性である事。その違いだけで、賃金をはじめ多くの機会や権利に大きな差が生じている事に改めて衝撃を受けた。

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    2023年01月08日
  • 大丈夫な人

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    短編集9編
    どの物語もそう突飛なことではなくありえることばかりながら、怖さがじわじわと忍び寄ってきて、しかも最後になっても答えのないままに読者は放り出される。そこに至るまでの主人公たちの心理描写が巧みで、彼らとともに不安で不穏で妄想か現実の境もあやふやになって抜け出せない泥沼にいるような気がした。

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    2022年08月31日
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    作者の後書きにグッときた。
    子育ては突然本番がやってくる。

    子どもが親を選べるなら…
    私がこの世界に立った時、自分に合う完璧な親を探し選ぶだろうかと一度は考えた。そう思い至った時に、私の中には家族との思い出がたくさん浮かんできた。そのどれもが楽しいものばかりではない。家族とは決して最初から今まで完璧ではなかった。時にぶつかり合い、怒り、悲しみ、どうして自分を分かってくれないのかと嫌になることもあった。しかし、そんな家族との時間で自分を知り、相手を知ったことは、他の何者にも変え難い時間と感じた。

    子どもも親も、その立場での自分自身を知るには努力と時間がいる。子どものためにという思いの本質には

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    2022年08月13日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    男性である自分が読んだ感想です。
    まず、女性が声を上げることに対する反発に対する作者の大きな怒りを感じ、男性側が内容についてとやかく言ってはいけないとまず感じました。
    文中に何度も出てくる、女性の話を遮り差別をなくす男性像は生々しく、自分も同じことをやっていたなと反省しかありません。
    「なにが差別なのかは自分で決める」、「差別される側の経験を否定されると差別がなかったことにされる」といった言葉は重く、それを受けて自分を含めた男性側が変わらなければ社会が変わっていかないと感じました。
    そう思った男性に対する処方箋も本書の中には用意されています。まずは、女性に教えを乞い、いままで見過ごしていた周囲

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    2022年07月15日
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    親子とは?家族とは?その非対称的になりがちな関係についての思考実験。「親ガチャ」を語る場からは、よい意味でも悪い意味でも遠いところにある。もちろん、通り一遍の道徳的な家族論でもない。韓国では中学生の課題図書(必読書)になっているらしいが、それにふさわしい作品であることは間違いない。皮肉でなく。よい本です。

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    2022年04月02日
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

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    筆者は韓国のアマチュア女子サッカー選手。別に学生時代にサッカーをやっていたわけではなく、30代になってから突然サッカーをやりたくなり、ある女子サッカーチームに全くの素人として入団する。本書は、筆者が入団してから約1年間の彼女にサッカーライフを自ら語ったエッセイ。
    本書には2つの側面があるように感じた。
    一つはフェミニズム的な側面。韓国も日本と同様、あるいは、日本以上に女性の社会進出が遅れている国である。そのような国で、「男のスポーツ」と考えられているサッカーをプレーすると、ある種の不愉快な経験をすることになりがちである。筆者も、そのような経験をすることになるが、意に介さず好きなサッカーをし続け

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    2022年04月01日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    作中でも「そう見えるかもしれない」と幾度か出てきていたが、若干女性と男性の対立をベースにして書かれた本というふうに読めてしまった。
    永遠に続いてきたかのような家父長制社会において女性を奮い立たせるため、言葉を口ごもらせず外に出させることを目的にして書かれた作品。そういう角度が必要なときもきっとある。

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    2022年03月15日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    女性の味方になってくれるような本だと思った。
    数字を示して論理を展開しているものではないし、読んだ後に自分の中にあった疑問が解決してすっきり、となるわけではない。だけど、女性であれば誰しもが感じたことがあるであろう、もやも体験が綺麗に言語化されていて、「やっぱりみんな同じく感じてたよね」と安心出来、大変だったら無理にわからない人に説明する必要はない、と言ってくれ、勇気を持って対話してみようと思う人向けには、そのための武器(言葉)を示してくれている。
    筆者が各シチュエーションで提案している反論の際の言葉の選び方はとても的確で、痛快。もちろん論理の筋を通すことも大切だが、相手に正確に考えを伝えるた

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    2022年02月01日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    フェミニズムについて男性と語るとき、なぜかこちらが説得しなきゃいけないような、言い訳めいた気持ちで話をすることが多かったけど、そもそもそれっておかしいことに気づけた。相手の態度が良かろうが悪かろうが、女性側に性差別を「知らない」相手に説明する義務なんて一切ないんだから、嫌なら話さなくていいということを強く主張し、いろいろな護"心"術を教えてくれる。
    男性とフェミニズムについて話したことがあり、もやもやしたことがある人には読んでみてほしい。

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    2021年11月16日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    理解する気もない人にわかってもらおうと言葉を尽くしてきたんじゃないか。わからないのはあなたの説明が悪いからじゃないよ。相手にわかる気が、ないんだよ。
    めっちゃ、納得した。

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    2021年11月11日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    韓国はフェミ盛んだなあと思ってはいたけど、その裏には「女性嫌悪犯罪」というものがあるらしい。女性が女性であるという理由だけで、被害にあう事件のこと(小田急のやつみたいな)。

    この本を読んでスッキリしたこと。
    女は男の価値観、権力で苦労していて、
    男は男の価値観、権力で苦労してる。だから男の苦労を引き合いに女の苦労を下げるのは違う。


    今どうしてこんなにフェミニズムが叫ばれるのか。→皆が知らないだけで今までも戦いはあった。内面戦争が社会の変化によって全面戦争になっただけ。すごくわかるなあ。

    「そちらの経験不足と理解力のなさを打ち明けられてもな、何のお役にもたてませんので」って言ってみたい。

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    2021年11月06日
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと

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    人生はなかなか大変で、急に良くなったりとても素敵なことはなかったりするけれど、ちょっとしたいいことはときどきある。読んでいてじーんとする。

    男尊女卑の日本と同様に韓国でも女性が置かれた立場や受ける待遇は大変なことが結構ある。本書でもマンスプレイニングや出産前後のサッカーとの関わり具合とか、あらためて感じることが多い。
    そんななかで、キャプテンが男子2号に対して行った行為は、とてもスカッとする。サッカー以外でもこういうことができればよいのだけれど、なかなか難しそう。

    本書に出てくる男性の振る舞いを、私自身がしないよう注意したい。

    内容は結構重いのだけれど、文章はそれを感じさせない面白さがあ

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    2021年01月14日
  • 光っていません

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    オチが私の中でぼんやりとしたお話もあるけれど、表現や内面で感じることについての語りが好きだった。ぶっ飛び設定もなぜかすっと受け入れられる緩やかな作品。

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    2026年05月31日
  • 破砕

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    「破果(パグァ)」の前日譚ということで手に取りました。

    60代の女殺し屋チョガクの若き日の物語。短いのですぐ読める。「破果」ほど濃密ではないが、こちらを読んでから「破果」を再読すると物語に奥行きが生まれている感じがする。

    作家さんの言葉やインタビューも掲載。こちらがなかなか面白かった。

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    2026年05月28日
  • 大仏ホテルの幽霊

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    カン・ファギルさんの作品ももちろん面白いけど、訳者の小山内園子さんの翻訳本が好き。訳者あとがきが絶妙で、ここまで読んで翻訳作品って思ったのはこの方の翻訳本がはじめて。
    大仏ホテルの幽霊は時間軸がふたつ走っていて、そのひとつも本当か嘘かわからない…不思議な感じがちょっと難しかった。だけど、ページをめくる手は止まらない。

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    2026年05月11日
  • 破砕

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    爪角が爪角になる前の、室長との特訓の日々。日々のへとへとになる訓練のなかで、そこはかとなくただよう甘やかさもよかった。10代だもんねぇ。
    その後のインタビューも面白かったです。
    初めて読んだ韓国文学が破果でした。他のも読んでみようと思います。

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    2026年05月05日
  • 破果

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    ネタバレ

    苦手だった海外小説、韓国なら読めるかな?と思いトライ。出版区のYouTubeで色んな方が面白かった!と仰っていて、気になりました。

    横文字名前が苦手なわたくし、なんとか大丈夫でした!防疫業の設定が面白かった。
    ちょっとダークで、戦いのシーンは疾走感あるものの、それ以外の『暮らし』の部分の切実さというか、逆らえない『老い』の話がリアルで。仕事との相反関係が面白かったです。

    無用可愛かったのに可哀想すぎた…ぐすん。

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    2026年04月29日