小山内園子のレビュー一覧

  • 大丈夫な人

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    ポッドキャストで知って読みたいって思っていたのもあるけど、以前小山内園子さんの訳で読んだ韓国小説が読みやすくておもしろかったから、訳者にも注目して読んだ。
    解説がとても分かりやすい。作品は読んでいていまいち掴みきれない部分もあったんだけど、訳者の解説を読んで納得するところが多くて、それがよかった。

    不安と不穏をかきたてられる、明るい方への逃げ場がない、暗い作品なんだけど、でも読んじゃうし気になっちゃう。

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    2026年04月28日
  • 大丈夫な人

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    ネタバレ

    主に女性が遭遇する恐怖について書かれた本。
    韓国人の名前が男か女か読みでは判断できないので、じっくり読まなけれなならず苦労した。読んでもわからないこともあったが。

    村田沙耶香さんおすすめだったので読んでみた。
    それほどでもなかった。

    1. 湖 ―― 別の人:記憶の不一致
    2. ニコラ幼稚園 ―― 貴い人:組織内の排他性
    3. 大丈夫な人:親密な他者への不信
    4. 虫たち:日常の侵食
    5. あなたに似た歌:執着と投影
    6. 部屋:孤立と妄想
    7. 雪だるま:静かなる崩壊
    8. グル・マリクが記憶していること:存在の不確かさ
    9. 手:因習と肉体的違和感

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    2026年04月09日
  • 光っていません

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    色々な制約で息苦しく生きている主人公たちが、現状から少しずつ自由を取り戻していくような、短編集。
    表題作の、クラゲになってしまう感染症が流行している世界の「光っていません」、妊活に悩む「見知らぬ夜に、私たちは」が好き。
    韓国が舞台なので人とのやりとりや生活にその国を感じる。
    SFやファンタジーのような不思議な世界観だけど、なぜか心地いい。

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    2026年02月06日
  • ペイント

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    少子化対策として、国を挙げて子どもを養育、13歳以降に親子縁組を行うという、近未来的な設定です。なかなか特殊な設定に、馴染むまで少し時間がかかりました。

    あとがきにありましたが、韓国では多くの中学生が本作を読んでいるそうです。中学生の時に読んだら、この物語をどう捉えたのだろう。自分の親を思い浮かべて、面接したら何点かななどと思い描いたのでしょうか。

    今の私は親でも子でもない中途半端な状態ですが、家族について、子どもを産むことについて、考えさせられました。

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    2025年12月09日
  • ペイント

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    家族になるとか家族でいる、とはどういうことなんだろう。大人と子どもの違いに対して、或いは自身や他者の特性に対して、わたしは一方向の見方しかできないことを忘れてはいけない。区別と差別と自意識と赦しについて、多面的に考えることの難しさを改めて痛感する。

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    2025年12月07日
  • 働きたいのに働けない私たち

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    訳してあるので、堅い表現で分かりづらかった。ケア(自分、家族、こども、親)がキーワードでした。日本より、かなり高学歴の女性は働きづらいのがわかり、日本と韓国は世界でも働きづらい国だと理解した。

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    2025年12月01日
  • 破果

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    ネタバレ

    一文が長かったり、突然場面が切り替わったりと、視点が明言されないまま物語が進む部分が多く、正直読みにくかった!ただ、訳者あとがきによれば、その読みにくさは作者の意図とのこと。「邪魔をするような文章で読者の行手を阻み、一気読みさせないため」だそうで、作者の狙いを自力で汲み取るのは難しかったものの、結果的にはその意図どおり、時間をかけてじっくり読むことになった。

    殺し屋として生きてきた主人公・爪角の一節、
    ——「確固たる日差しのもとで根を張る人々を見るのは、気持ちがいいことだ。長いあいだ見つめているだけで、それが自分のものになるのなら。ありえないことでもほんの一瞬、その場面に属している気分があじ

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    2025年10月25日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    韓国の家父長制、その下で育まれてきた男性性の問題点について、丁寧にわかりやすくまとめられている。批判の一つ一つも極めて鋭く、なるほどと膝を打ったりわが身を省みたりもした。

    ただ批判が先立っていて、考え方を整理していくと一つにまとめられない所も見られる気がした。(例えば能力主義に対する態度; それに乗っかって女性の優位を主張するところと能力主義自体を根本的に批判するところが斑模様だったり)
    あとメガリア的なものについて(理解はできるが)しっぺ返し戦略を続けてると分断が深まる一方ではという疑問も残った。

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    2025年10月06日
  • 破果

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    4よりの3
    強くあろうとする女殺し屋。
    老いていく中で強さだけじゃなく、人を思いやる気持ちや優しさも持っている姿がいい。

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    2025年08月22日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    ずっと読めてなかった本をようやく。

    韓国だからなのか、発売された頃の空気なのか、それとも私が比較的恵まれた環境にいるからなのか、詳しくないので分からないが、セクシストとフェミニストが対立している構図が、今、女性である私自身が感じているものより酷く思った。
    少し時間が経って、良い方向に向かっているのだと思いたいけれど、決して女性嫌悪がなくなったわけではない。未だに、この本に書かれているような言葉を投げかけられることはある。
    その時に私は、性別による不平等はあるし、なくなるべきだというスタンスでやってきたし、これからもそうでいたい。だけど、話すかどうかは自分で選んでいい、話さない選択肢もとってい

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    2025年07月13日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    Kカルチャーに興味をもち、違和感も時に感じる中で興味深いジェンダー論。歴史の流れから似ている部分と異なる部分どちらもあるが、誰かを抑圧せずひとりの主体として、他人と連帯して生きていかねばならない我々が向き合い続けなければならない話。対岸ではない。

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    2025年07月06日
  • 働きたいのに働けない私たち

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    「スウェーデンでパートタイマーの大半は正規職であり、時間あたりでフルタイム労働者と同じレベルの給与を保障されている」
    この記述を読んだ時、驚きのあまり二度見した。羨ましい。

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    2025年06月24日
  • 破果

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    ネタバレ

    2025.5 読みにくいし、テーマもよくわからない小説でした。訳者あとがきに、「未読者の方に」という文言があってなるほど、と…
    訳者あとがきを先に読んだほうがいいかもしれません。

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    2025年05月27日
  • 破砕

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    リョウの話し方に違和感を感じていたが途中で意味がわかる。何か意図してやってるのかが分からず途中までモヤモヤしてた。

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    2025年04月14日
  • 破果

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    ネタバレ

    殺し屋だからこそ自身を客観的に見る必要があると思うが、老いた人間が他者からどう見られてるかの描写に今よりも自分が老いたときを考えさせられた。
    幼少期の出来事が執着となり、煮詰めてドロドロにした愛みたいな感じを抱いた。

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    2025年04月14日
  • 破砕

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    破果を読む前に此方を読んだ。
    前日譚とは知らずに読んだのだが
    躍動感や緊迫感に溢れ、短い中でも
    女スパイの心の内の微妙な変化も
    師匠への甘い想いも本人の息遣い
    から伝わってくるようだ。
    本編は読んでいないが、暗澹たる
    未来を本作主人公も読み手も感じられ
    最後はせつない。

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    2025年02月24日
  • 耳をすませば

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    分かりやすく言えば小説版イカゲームとのこと。(私はイカゲーム見てないのでこのたとえが正しいかはわからない)『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者のデビュー作。タイトルは主人公の少年がめちゃくちゃ耳がいいということに起因するのかな?

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    2025年02月21日
  • 彼女の名前は

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    ネタバレ

    日本より酷い女性の人権のなさに、暗い気持ちになりながら読んだ。
    多少前向きな流れでそれぞれの物語を締めてはいるが、もちろん何の解決もしていない。

    そんな思いで読み終えようとしていたが、最後に爆弾があった。
    桜庭一樹氏による解説、この中のエピソードが一番おぞましく、吐き気がした。
    都会で育った私ですら、祖父母や父による母の処遇は今思えば許し難いものがあるのだから、田舎という閉鎖的な世界に住む人の考え方は推して知るべし、なのだろうか。

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    2025年02月08日
  • 光っていません

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    (2025/01/29 2h)

    池澤春菜氏が勧めていたのをキッカケに手に取った。
    「冬眠する男」
    「アラスカではないけれど」の2章3章が好き

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    2025年01月29日
  • 破果

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    独特の文章で、少し苦戦。女性であること、年をとっていくことは自分にも共通するところ。でも爪角は以前よりは衰えてきたんだろうけど、まだまだ強い。羨ましいなぁと違った角度から読んだ。ちなみに、爪角は、65才の綾瀬はるかさんをイメージしてました

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    2024年12月26日