小山内園子のレビュー一覧

  • 破砕

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    リョウの話し方に違和感を感じていたが途中で意味がわかる。何か意図してやってるのかが分からず途中までモヤモヤしてた。

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    2025年04月14日
  • 破果

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    ネタバレ

    殺し屋だからこそ自身を客観的に見る必要があると思うが、老いた人間が他者からどう見られてるかの描写に今よりも自分が老いたときを考えさせられた。
    幼少期の出来事が執着となり、煮詰めてドロドロにした愛みたいな感じを抱いた。

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    2025年04月14日
  • 破砕

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    破果を読む前に此方を読んだ。
    前日譚とは知らずに読んだのだが
    躍動感や緊迫感に溢れ、短い中でも
    女スパイの心の内の微妙な変化も
    師匠への甘い想いも本人の息遣い
    から伝わってくるようだ。
    本編は読んでいないが、暗澹たる
    未来を本作主人公も読み手も感じられ
    最後はせつない。

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    2025年02月24日
  • 耳をすませば

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    分かりやすく言えば小説版イカゲームとのこと。(私はイカゲーム見てないのでこのたとえが正しいかはわからない)『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者のデビュー作。タイトルは主人公の少年がめちゃくちゃ耳がいいということに起因するのかな?

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    2025年02月21日
  • 彼女の名前は

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    ネタバレ

    日本より酷い女性の人権のなさに、暗い気持ちになりながら読んだ。
    多少前向きな流れでそれぞれの物語を締めてはいるが、もちろん何の解決もしていない。

    そんな思いで読み終えようとしていたが、最後に爆弾があった。
    桜庭一樹氏による解説、この中のエピソードが一番おぞましく、吐き気がした。
    都会で育った私ですら、祖父母や父による母の処遇は今思えば許し難いものがあるのだから、田舎という閉鎖的な世界に住む人の考え方は推して知るべし、なのだろうか。

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    2025年02月08日
  • 光っていません

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    (2025/01/29 2h)

    池澤春菜氏が勧めていたのをキッカケに手に取った。
    「冬眠する男」
    「アラスカではないけれど」の2章3章が好き

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    2025年01月29日
  • 破果

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    独特の文章で、少し苦戦。女性であること、年をとっていくことは自分にも共通するところ。でも爪角は以前よりは衰えてきたんだろうけど、まだまだ強い。羨ましいなぁと違った角度から読んだ。ちなみに、爪角は、65才の綾瀬はるかさんをイメージしてました

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    2024年12月26日
  • 破砕

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     同著者の作品『破果』の主人公爪角の、殺し屋としての誕生譚だ。

     爪角がいかに訓練されたのか、仕込んでくれた室長との関係性はいかに…。

     一か月余りの期間訓練が書かれた短編だが、濃密に描かれている。小説は短く、巻末にインタビュー記事と深緑野分さんの解説も併録されており、本編と併せて『破果』の理解が深まるようになっている。

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    2024年12月19日
  • 破果

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    翻訳物にありがちな余計な言い回しが多すぎて、まどろっこしく感じた。
    そのせいか女殺し屋の心理が私には伝わりにくかった。
    トゥが結局何をしたかったのかも、いまいち理解ができなかった。

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    2024年12月10日
  • 破砕

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    破果の主人公爪角の外伝。
    彼女がどのようにして殺し屋になったか、その山籠もりの訓練を描く。二人の師弟関係の感情の動きがうまく、爪角の隠された思いが切なかった。

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    2024年10月27日
  • 耳をすませば

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    キム・イルは、知能が少し下回るためクラスメイトや
    両親からも「ばか」と言われている。
    ただ、聴く力だけは誰にも負けなかった。
    〈見ないでいることはできるし話さないでいることもできるが、
    聞かないでいることはできない〉
    P146

    周りの大人たちがキム・イルを追い詰めていく。

    「スリーカップゲーム」大会を開催し
    ・客足が途絶えがちな市場を盛り上げよう。
    ・スリーカップ大会を放送し視聴率を稼ぐ。
    ・聴力がずば抜けている息子を大会に出場させ
    賞金を手にしようと目論む両親。

    無言で孤独なキム・イル。
    反対に、大いに盛り上がり、そして堕ちていく大人たち。

    違う世界で生きられたら、救われていただろう

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    2024年09月28日
  • 大仏ホテルの幽霊

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    第二部が面白くて続きが気になって、その勢いで第三部にいったら胸いっぱいの結末になって、良い意味で思っていたのと違う!という展開になりました。

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    2024年08月21日
  • 耳をすませば

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    韓国の貧困と教育
    ネット社会と職の安定(金もうけ)
    うらぶれて行く市場
    これらが三つどもえで展開する

    抜群の聴力を持つ少年は
    バカと言って育てられ
    他者から
    ピアノを勧められたが
    貧困と無知のため
    機会を得られず
    途中でその力に気づいた両親は
    衰退する市場とテレビデュレクターが
    主催するスリーカップに
    出場し快進撃するが
    事件が起こり問題が社会に
    広がっていく

    韓国の一側面を切り取ったような作品

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    2024年07月30日
  • 耳をすませば

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    結局キム・イルはどうなったんだろう〜健やかに生きて欲しい。大人たちが汚い!
    著者インタビューでは、作家になった経緯や元々放送作家をしていたことを知れて面白かった。

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    2024年06月07日
  • 大仏ホテルの幽霊

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    実在したホテルを舞台にしたホラー系(?)。 韓国の作家を読むのは初めてで、しかも日本の戦争前の統治時代の設定なのが良かった。当時の韓国の様子や韓国人の日本や日本人への感情が出ていたのが興味深かった。引き込まれるほどの物語の強さはなかったなあ。

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    2024年02月04日
  • 破果

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    『老害』というワードが世間で囁かれる様になって幾久しい。 ニュース等で盛んに取り上げられているのは高齢ドライバーによる事故、これは池袋の事故以降、緩やかに減少してはいるらしいが、それでも後を絶ちはしない(口を開いたまま虚な目で操作する姿を見てはゾッとする)。

    必ずしも傲岸不遜と言う訳では無い、悪人ではない…が、押し並べて思うのは『お年寄りだから許されるだろう』といった意識に根差したルールやモラル、エチケットなどの軽視だ。

    考えてみて欲しい。
    今や私を含めた60歳前後の人間を含めると人口の大凡3人に1人が老人と言っていい国で、その圧倒的なボリュームを占めるその世代が社会性を顧みない稚戯と思

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    2023年11月05日
  • 私たちが記したもの

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     『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者の短編集。「家出」「オーロラの夜」「初恋2020」が特に印象深かった。そして充実のあとがきと解説。
     安易に爽やかな気持ちになったり勇気をもらったりはできない。
     『〜キム・ジヨン』もいつか読んでおきたいとは思ってはいる。

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    2023年09月14日
  • 脱コルセット:到来した想像

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    メンズの方が気安くて質もいいっていうのは知ってた。でも仕方ないな、みたいに考えてたかも。
    体が小さいのもあって、てかそれが主でメンズ服を私が着ることはないだろうと考えてたけど実際着てみた人の話を聞いて、着れるんだ、と気付けて私も買ってみようかなと思えた。

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    2023年07月04日
  • ペイント

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     舞台は近未来の韓国。少子化問題の深刻化の行き着いた先、ここでは何らかの事情で生みの親に育てられなかった子どもたちを国家が育てる、NC(ナショナル・チルドレン)センターという施設が全国的に機能している。センターの子どもたちは、十三歳になると、父母面接を重ねて親を選ぶ権利を持つ。家族になることが決まれば施設を出ることができ、そのときNC出身であるという記録は抹消される。二十歳までに親が決まらない場合、保護者の無いNC出身者として社会に出ていくことになるが、NC出身者への差別は根深い。
     タイトルになっている「ペイント」とは、父母面接=ペアレンツ・インタビューを縮めた非公式の呼称。「ペイントする」

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    2023年05月02日
  • ペイント

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    ネタバレ

    近未来を描いたSF..になるのかな?
    現代よりも少し進化したロボットやバーチャルシステムが登場していなければ、韓国のリアル?って思っちゃったかもしれない。
    それくらい現実味のある話だった。

    舞台は近未来の孤児院なんだけど、テーマとしては
    家族って何?
    親子ってどういう関係?
    というところを問うた青少年向けの小説。
    ほんとに私側の問題(?)なのか、書き手さんがそういう世代だからかは分からないけど、この作品も脳内でアニメ化されてしまうんだよなぁ。
    それが悪いわけじゃないんだけど。

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    2023年01月30日