小山内園子のレビュー一覧

  • 破果

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    4よりの3
    強くあろうとする女殺し屋。
    老いていく中で強さだけじゃなく、人を思いやる気持ちや優しさも持っている姿がいい。

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    2025年08月22日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

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    ずっと読めてなかった本をようやく。

    韓国だからなのか、発売された頃の空気なのか、それとも私が比較的恵まれた環境にいるからなのか、詳しくないので分からないが、セクシストとフェミニストが対立している構図が、今、女性である私自身が感じているものより酷く思った。
    少し時間が経って、良い方向に向かっているのだと思いたいけれど、決して女性嫌悪がなくなったわけではない。未だに、この本に書かれているような言葉を投げかけられることはある。
    その時に私は、性別による不平等はあるし、なくなるべきだというスタンスでやってきたし、これからもそうでいたい。だけど、話すかどうかは自分で選んでいい、話さない選択肢もとっていいということ、話す時のヒントを得られてよかった。

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    2025年07月13日
  • 韓国、男子――その困難さの感情史

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    Kカルチャーに興味をもち、違和感も時に感じる中で興味深いジェンダー論。歴史の流れから似ている部分と異なる部分どちらもあるが、誰かを抑圧せずひとりの主体として、他人と連帯して生きていかねばならない我々が向き合い続けなければならない話。対岸ではない。

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    2025年07月06日
  • 働きたいのに働けない私たち

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    「スウェーデンでパートタイマーの大半は正規職であり、時間あたりでフルタイム労働者と同じレベルの給与を保障されている」
    この記述を読んだ時、驚きのあまり二度見した。羨ましい。

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    2025年06月24日
  • 破果

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    ネタバレ

    2025.5 読みにくいし、テーマもよくわからない小説でした。訳者あとがきに、「未読者の方に」という文言があってなるほど、と…
    訳者あとがきを先に読んだほうがいいかもしれません。

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    2025年05月27日
  • 破砕

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    リョウの話し方に違和感を感じていたが途中で意味がわかる。何か意図してやってるのかが分からず途中までモヤモヤしてた。

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    2025年04月14日
  • 破果

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    ネタバレ

    殺し屋だからこそ自身を客観的に見る必要があると思うが、老いた人間が他者からどう見られてるかの描写に今よりも自分が老いたときを考えさせられた。
    幼少期の出来事が執着となり、煮詰めてドロドロにした愛みたいな感じを抱いた。

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    2025年04月14日
  • 破砕

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    破果を読む前に此方を読んだ。
    前日譚とは知らずに読んだのだが
    躍動感や緊迫感に溢れ、短い中でも
    女スパイの心の内の微妙な変化も
    師匠への甘い想いも本人の息遣い
    から伝わってくるようだ。
    本編は読んでいないが、暗澹たる
    未来を本作主人公も読み手も感じられ
    最後はせつない。

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    2025年02月24日
  • 彼女の名前は

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    ネタバレ

    日本より酷い女性の人権のなさに、暗い気持ちになりながら読んだ。
    多少前向きな流れでそれぞれの物語を締めてはいるが、もちろん何の解決もしていない。

    そんな思いで読み終えようとしていたが、最後に爆弾があった。
    桜庭一樹氏による解説、この中のエピソードが一番おぞましく、吐き気がした。
    都会で育った私ですら、祖父母や父による母の処遇は今思えば許し難いものがあるのだから、田舎という閉鎖的な世界に住む人の考え方は推して知るべし、なのだろうか。

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    2025年02月08日
  • 光っていません

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    (2025/01/29 2h)

    池澤春菜氏が勧めていたのをキッカケに手に取った。
    「冬眠する男」
    「アラスカではないけれど」の2章3章が好き

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    2025年01月29日
  • 破果

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    独特の文章で、少し苦戦。女性であること、年をとっていくことは自分にも共通するところ。でも爪角は以前よりは衰えてきたんだろうけど、まだまだ強い。羨ましいなぁと違った角度から読んだ。ちなみに、爪角は、65才の綾瀬はるかさんをイメージしてました

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    2024年12月26日
  • 破砕

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     同著者の作品『破果』の主人公爪角の、殺し屋としての誕生譚だ。

     爪角がいかに訓練されたのか、仕込んでくれた室長との関係性はいかに…。

     一か月余りの期間訓練が書かれた短編だが、濃密に描かれている。小説は短く、巻末にインタビュー記事と深緑野分さんの解説も併録されており、本編と併せて『破果』の理解が深まるようになっている。

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    2024年12月19日
  • 破果

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    翻訳物にありがちな余計な言い回しが多すぎて、まどろっこしく感じた。
    そのせいか女殺し屋の心理が私には伝わりにくかった。
    トゥが結局何をしたかったのかも、いまいち理解ができなかった。

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    2024年12月10日
  • 破砕

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    破果の主人公爪角の外伝。
    彼女がどのようにして殺し屋になったか、その山籠もりの訓練を描く。二人の師弟関係の感情の動きがうまく、爪角の隠された思いが切なかった。

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    2024年10月27日
  • 耳をすませば

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    キム・イルは、知能が少し下回るためクラスメイトや
    両親からも「ばか」と言われている。
    ただ、聴く力だけは誰にも負けなかった。
    〈見ないでいることはできるし話さないでいることもできるが、
    聞かないでいることはできない〉
    P146

    周りの大人たちがキム・イルを追い詰めていく。

    「スリーカップゲーム」大会を開催し
    ・客足が途絶えがちな市場を盛り上げよう。
    ・スリーカップ大会を放送し視聴率を稼ぐ。
    ・聴力がずば抜けている息子を大会に出場させ
    賞金を手にしようと目論む両親。

    無言で孤独なキム・イル。
    反対に、大いに盛り上がり、そして堕ちていく大人たち。

    違う世界で生きられたら、救われていただろうか。
    キム・イルの心からの叫びが痛い。

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    2024年09月28日
  • 耳をすませば

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    韓国の貧困と教育
    ネット社会と職の安定(金もうけ)
    うらぶれて行く市場
    これらが三つどもえで展開する

    抜群の聴力を持つ少年は
    バカと言って育てられ
    他者から
    ピアノを勧められたが
    貧困と無知のため
    機会を得られず
    途中でその力に気づいた両親は
    衰退する市場とテレビデュレクターが
    主催するスリーカップに
    出場し快進撃するが
    事件が起こり問題が社会に
    広がっていく

    韓国の一側面を切り取ったような作品

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    2024年07月30日
  • 耳をすませば

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    結局キム・イルはどうなったんだろう〜健やかに生きて欲しい。大人たちが汚い!
    著者インタビューでは、作家になった経緯や元々放送作家をしていたことを知れて面白かった。

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    2024年06月07日
  • 大仏ホテルの幽霊

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    実在したホテルを舞台にしたホラー系(?)。 韓国の作家を読むのは初めてで、しかも日本の戦争前の統治時代の設定なのが良かった。当時の韓国の様子や韓国人の日本や日本人への感情が出ていたのが興味深かった。引き込まれるほどの物語の強さはなかったなあ。

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    2024年02月04日
  • 破果

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    『老害』というワードが世間で囁かれる様になって幾久しい。 ニュース等で盛んに取り上げられているのは高齢ドライバーによる事故、これは池袋の事故以降、緩やかに減少してはいるらしいが、それでも後を絶ちはしない(口を開いたまま虚な目で操作する姿を見てはゾッとする)。

    必ずしも傲岸不遜と言う訳では無い、悪人ではない…が、押し並べて思うのは『お年寄りだから許されるだろう』といった意識に根差したルールやモラル、エチケットなどの軽視だ。

    考えてみて欲しい。
    今や私を含めた60歳前後の人間を含めると人口の大凡3人に1人が老人と言っていい国で、その圧倒的なボリュームを占めるその世代が社会性を顧みない稚戯と思しき行いを日常的にしている。

    本来、社会の規範となるべき立場の者達が、かくも自身への手綱を緩めて放逸に過ごす今、世界の環境は天に地にも、もはや取り返しのつかない状態にしか見えない。

    私たちは直に鬼籍に入ればそれでお終いだが、我々が少なからず加担して創り上げたこの国に、この世界に残される若い人達にどうする? どう償うのか?

    北欧の若い環境活動家に向けて、今後過酷な時代を生きるのはオマエ達なのだから、自分たちは関係がないと云う向きの発言をする輩が少なからずいるらしいが、開いた口が塞がらない。

    国は圧倒的多数を占める高齢の有権者へのその場しのぎ的なご機嫌伺いで思い切った政策を取らず
    ただただバラ撒き、そして疲弊を繰り返す。

    それでも、
    選挙をすれば変化を嫌うかの世代のお陰様で現行与党が勝ってしまうのだ…。

    一括りはしない。
    昔ながらの矍鑠とした先輩方や地域の為に額に汗をして奉仕される方々も大勢いらっしゃる。

    兎角勘違いしがちだか、定年や子供の独立は節目ではあるが、それで人生終わりでは無い。
    生きている限り共存の歩みを止める事は出来ない。

    肥大化したお荷物として権利を行使してのみ生きるのでは無く、
    巨大なマンパワーとしての道を生きる義務が今後もわたし達にはあると考える。

    『老害』では無く、『老練』、せめて『老獪』でありたい。

    …ようやく作品についてだが、

    『凶手』という恐ろしい生業に糧を得ながらも、それでも尚、我知らず社会との関わりを求め、つましく暮らす彼女、文字通り傷だらけの彼女だが、なんと美しいことか!

    矍鑠とはこういう事なのだ。

    続編希望!

    先日、我らが翔平選手の特集を見たが『憧れ…』はもちろんのこと、私は『今じゃない!』という言葉、姿勢に感銘を受けた。

    年齢では無く、あれほどの偉業を成し遂げたものがなおも『今』を享受せず、あくなき未来を求める姿に神々しい光を見た。

    どれだけ齢を重ねても『今ではない!』

    でも
    運転は仮に健康であったとしても、
    私は70歳で止めると決めている。
    (地方の事情は斟酌するが)
    80歳以上で運転する事に全く躊躇が無いのであれば、まずは認知症を疑うべきだと思う。







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    2023年11月05日
  • 私たちが記したもの

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     『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者の短編集。「家出」「オーロラの夜」「初恋2020」が特に印象深かった。そして充実のあとがきと解説。
     安易に爽やかな気持ちになったり勇気をもらったりはできない。
     『〜キム・ジヨン』もいつか読んでおきたいとは思ってはいる。

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    2023年09月14日