小山内園子のレビュー一覧

  • 破砕

    Posted by ブクログ

     同著者の作品『破果』の主人公爪角の、殺し屋としての誕生譚だ。

     爪角がいかに訓練されたのか、仕込んでくれた室長との関係性はいかに…。

     一か月余りの期間訓練が書かれた短編だが、濃密に描かれている。小説は短く、巻末にインタビュー記事と深緑野分さんの解説も併録されており、本編と併せて『破果』の理解が深まるようになっている。

    0
    2024年12月19日
  • 破果

    Posted by ブクログ

    翻訳物にありがちな余計な言い回しが多すぎて、まどろっこしく感じた。
    そのせいか女殺し屋の心理が私には伝わりにくかった。
    トゥが結局何をしたかったのかも、いまいち理解ができなかった。

    0
    2024年12月10日
  • 破砕

    Posted by ブクログ

    破果の主人公爪角の外伝。
    彼女がどのようにして殺し屋になったか、その山籠もりの訓練を描く。二人の師弟関係の感情の動きがうまく、爪角の隠された思いが切なかった。

    0
    2024年10月27日
  • 耳をすませば

    Posted by ブクログ

    キム・イルは、知能が少し下回るためクラスメイトや
    両親からも「ばか」と言われている。
    ただ、聴く力だけは誰にも負けなかった。
    〈見ないでいることはできるし話さないでいることもできるが、
    聞かないでいることはできない〉
    P146

    周りの大人たちがキム・イルを追い詰めていく。

    「スリーカップゲーム」大会を開催し
    ・客足が途絶えがちな市場を盛り上げよう。
    ・スリーカップ大会を放送し視聴率を稼ぐ。
    ・聴力がずば抜けている息子を大会に出場させ
    賞金を手にしようと目論む両親。

    無言で孤独なキム・イル。
    反対に、大いに盛り上がり、そして堕ちていく大人たち。

    違う世界で生きられたら、救われていただろう

    0
    2024年09月28日
  • 耳をすませば

    Posted by ブクログ

    韓国の貧困と教育
    ネット社会と職の安定(金もうけ)
    うらぶれて行く市場
    これらが三つどもえで展開する

    抜群の聴力を持つ少年は
    バカと言って育てられ
    他者から
    ピアノを勧められたが
    貧困と無知のため
    機会を得られず
    途中でその力に気づいた両親は
    衰退する市場とテレビデュレクターが
    主催するスリーカップに
    出場し快進撃するが
    事件が起こり問題が社会に
    広がっていく

    韓国の一側面を切り取ったような作品

    0
    2024年07月30日
  • 耳をすませば

    Posted by ブクログ

    結局キム・イルはどうなったんだろう〜健やかに生きて欲しい。大人たちが汚い!
    著者インタビューでは、作家になった経緯や元々放送作家をしていたことを知れて面白かった。

    0
    2024年06月07日
  • 大仏ホテルの幽霊

    Posted by ブクログ

    実在したホテルを舞台にしたホラー系(?)。 韓国の作家を読むのは初めてで、しかも日本の戦争前の統治時代の設定なのが良かった。当時の韓国の様子や韓国人の日本や日本人への感情が出ていたのが興味深かった。引き込まれるほどの物語の強さはなかったなあ。

    0
    2024年02月04日
  • 破果

    Posted by ブクログ

    『老害』というワードが世間で囁かれる様になって幾久しい。 ニュース等で盛んに取り上げられているのは高齢ドライバーによる事故、これは池袋の事故以降、緩やかに減少してはいるらしいが、それでも後を絶ちはしない(口を開いたまま虚な目で操作する姿を見てはゾッとする)。

    必ずしも傲岸不遜と言う訳では無い、悪人ではない…が、押し並べて思うのは『お年寄りだから許されるだろう』といった意識に根差したルールやモラル、エチケットなどの軽視だ。

    考えてみて欲しい。
    今や私を含めた60歳前後の人間を含めると人口の大凡3人に1人が老人と言っていい国で、その圧倒的なボリュームを占めるその世代が社会性を顧みない稚戯と思

    0
    2023年11月05日
  • 私たちが記したもの

    Posted by ブクログ

     『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者の短編集。「家出」「オーロラの夜」「初恋2020」が特に印象深かった。そして充実のあとがきと解説。
     安易に爽やかな気持ちになったり勇気をもらったりはできない。
     『〜キム・ジヨン』もいつか読んでおきたいとは思ってはいる。

    0
    2023年09月14日
  • ペイント

    Posted by ブクログ

     舞台は近未来の韓国。少子化問題の深刻化の行き着いた先、ここでは何らかの事情で生みの親に育てられなかった子どもたちを国家が育てる、NC(ナショナル・チルドレン)センターという施設が全国的に機能している。センターの子どもたちは、十三歳になると、父母面接を重ねて親を選ぶ権利を持つ。家族になることが決まれば施設を出ることができ、そのときNC出身であるという記録は抹消される。二十歳までに親が決まらない場合、保護者の無いNC出身者として社会に出ていくことになるが、NC出身者への差別は根深い。
     タイトルになっている「ペイント」とは、父母面接=ペアレンツ・インタビューを縮めた非公式の呼称。「ペイントする」

    0
    2023年05月02日
  • ペイント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近未来を描いたSF..になるのかな?
    現代よりも少し進化したロボットやバーチャルシステムが登場していなければ、韓国のリアル?って思っちゃったかもしれない。
    それくらい現実味のある話だった。

    舞台は近未来の孤児院なんだけど、テーマとしては
    家族って何?
    親子ってどういう関係?
    というところを問うた青少年向けの小説。
    ほんとに私側の問題(?)なのか、書き手さんがそういう世代だからかは分からないけど、この作品も脳内でアニメ化されてしまうんだよなぁ。
    それが悪いわけじゃないんだけど。

    0
    2023年01月30日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    セクシスト的な人への対応の仕方マニュアル。
    男性に対して丁寧に説明する中で古傷に塩が塗り込まれるような感覚になるから、一般の女性が、「それについては話したくない」という選択肢を当然持っていることに光を当てたのはよいと思う。
    もし本当に社会を変えていくなら、女性全員がこの語り口でバサバサ斬っていくのはあまり得策ではない気がした。一般女性はこの書にあるような言葉で心身を守りつつ、活動家たちが男性やセクシスト向けに丁寧に説明していくことは必要だと思う。対立を深めるのではなくて、権力者側にいる男性の中に味方を作っていくことこそが社会を変える元になると思うので、その努力は必要。女の言うことは聞かなくても

    0
    2022年08月20日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    フェミニズムについて知りたくて読んだ。2冊目。なかなか読んでてしんどい箇所もあった。口喧嘩で勝つ方法のマニュアル書。
    フェミニズムって呼ぶ理由とか、結局本人(私)がそう主張したいからそう主張する。他人(男)がどう思うかは関係ない。みたいな部分が大きいのかなと思った。
    こんな男がいるんですよ〜に自分が重なることが多くて当事者意識が強かった、反省

    0
    2022年05月04日
  • ペイント

    Posted by ブクログ

    自分が思春期真っ只中だったら、刺さるところがあったのかな?話の流れがとても明快で、さらさらしていて、読みやすかった。
    SFは読み慣れていないので、最初にSF的要素でつまずきそうだったけれど。
    青少年文学とは知らずに読み始めたので、少し軽いなーという印象。

    0
    2022年05月04日
  • ペイント

    Posted by ブクログ

    面白かったけど、そこまでかな、という気はする。ただ、読みやすかったし、家族の在り方を考えるにはいい本なのかな。

    0
    2022年04月15日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    正直な気持ちを書き記します。
    今後、何度も読み返す必要があり
    その時、どこまで自分が理解を深められたか
    把握する為。

    日本はまだまだ女性軽視が根深く存在しており、
    女性自身が差別を受けているという認識を
    持てていない‥、そういう方が多いと日々感じています。

    私自身、女性差別を受けた経験があります。
    残念ながら、その時に相手に対して
    女性差別発言であると指摘することは出来ませんでした。

    本書では相手から差別発言を受けた際の
    対処方法が記されています。
    ただ、全ての差別発言に対して反論、指摘しなければならないと言っている訳ではなく
    見極めて相手にする必要がないと思ったなら
    無視しても良い。

    0
    2022年04月10日
  • ペイント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このラストか。
    ジェヌはNC出身者への差別をなくすための行動を起こすんだろうという気がした。
    アキは幸せに暮らしてほしい。

    0
    2021年12月07日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    41.

    「言葉の温度」ということばを今日たまたま見かけたのだけど、この本はかなりアツアツの温度で語られています。作者の方が今までぶつかってきた壁を想像してしまった。私もまだこの本をきちんと読むにはあまりにもアツくてちょっと難しかった。一方的な好意を寄せられた時の恐怖、相手が期待する対応をしなかった時の掌の返し方、そんな相手に私には拒絶する権利があるのだと言ってもらえて涙がでた。
    まだアツアツの言葉をしっかり読むのがちょっとこわいけど、またいつか、今度はしっかりと読み返すことになる気がする。

    0
    2021年11月30日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    スタンス
    全く違う主張をすることがなんだ、何が差別かは自分が決める。
    確固たる態度が必要。よかれが悪いこともある。
    世の中はほとんど女性差別なのかもしれない。

    0
    2021年11月15日
  • 失われた賃金を求めて

    Posted by ブクログ

    ・差別は、「女性だってできる」を誰かが証明したときでなく、そのことばが「男性だってできる」に言い換えた時と同じくらい変に聞こえるようになった時に、初めて姿を消す。

    ・「管理職は男性ばかり=さしたる理由もなく男性に重責が任されるようになっている」ことの例
    15人くらい(男は1人)で作業中、来賓が来ることになり来賓を迎える役(=最も目立つ栄誉ある管理者的役目)は流れで当然のように男性になった。筆者も全くそれをおかしいと思わなかった。彼にその適性があるのか、その根拠はなにか、誰も何も尋ねなかった。あまりに当然のように序列が決まった。もちろん、女性の誰かがやろうと思えばできただろうが、男性がすぐに立

    0
    2021年05月19日