【感想・ネタバレ】私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らないのレビュー

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Posted by ブクログ

高校の時に読もうとしたときには、差別の構造も知らなかったし筆者の主張が強すぎる・偏っていると感じて途中で読むのをやめた。だが今回読んでいると納得する部分が多くて、そこに対する共感は女性差別だけでなく他の差別・抑圧の事例に触れたからなのか。
女性差別だけでなく、様々な場合において適応できる会話法だと感じ、参考になる部分が多かった。
人と話している中で、相手の意図がはっきり見えなくて、それにより知らないうちに自分の心が疲弊している場合がある。そういうことを防ぐための解決にもこの本は役立つ。
自分が弱い立場にいる場合に他の人とどう話すか、という視点で書かれていて、もちろんその面で勉強になる部分も多かったが、同時に、自分が弱い立場にいる人と話す際にどういったことに気を付けるべきか、本を読む前よりも見えるようになった。

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2024年02月03日

Posted by ブクログ

著者の書き方が優しくて胸が張り裂けそうな想いで読みました。女性やその他のマイノリティの属性がある方には共感できることが多いと思います。
委員長は男、副委員長は女 と決められている時代に生まれたので、これは当たり前と思って生きて知らないうちに諦めていたんだなと気付きました。

なんか失礼だけど指摘するほどでもないかとうんざりしていたことがハッキリする本です。たぶんこの文章をキツいと思う人はまだ時代に取り残されていますね……
全ての女性のためにももう少しだけ強気で生きていこうかなと思います。優しい人だけ大事にしろよな!!!!!!!!!!!
心が強くなりますし、お薦めですよ フェミニズム初心者は読むべし

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

フェミニズムについて書かれた本で、わたしが最初に手にした一冊。出会えてよかった。
傷付いては笑ってごまかしてきた日々に塗りこむ軟膏のようでもあり、ワクチンのようでもある。自分を守るための「ことば」たち。

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2023年02月10日

Posted by ブクログ

本書を読んだら、話が噛み合わない男友達との会話が、掲載されているセクシストとの会話例にそのまま当てはまり、ショックだった。
ここに書かれているような返しを咄嗟にできなかったことは悔やまれるが、話を中断するという選択をとらざるを得なかった過去を自分の中で少し許せた気がした。

女性差別的振る舞いを正す責任は、そもそも女性ではなく、真摯に学ぼうとしない男性本人にある。

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2023年01月16日

Posted by ブクログ

すべてを丁寧に、わかるように、わかってもらえるように、優しく、説明してあげる必要はない。
相手に知ろうとする気がないからそもそも噛み合わないのだ。
当たり前と言えば当たり前なことを気づかせてもらい、なんだかラクになった。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ


フェミニストを自称する人でも、そうでない人でも、一読して欲しい。

特に女性は、セクハラや痴漢について男性と会話する時の"噛み合っていない感覚"や"何となく不快に感じる"理由をこの本から見つけられると思う。

説明が不十分だったからでも不出来だったからでもなく、そもそも相手に理解する気がなかったのかもしれない。
そう思えるだけど救われる過去の自分が沢山いた。

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2022年08月12日

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まず、議論することはしてもしなくても良い、私が説明したくないと思ったらしなくても良いと書いてあって、楽になった。理解できない人には一生理解できないのだから、私がわざわざ説明してあげることもないか、と思った。攻撃された時に返せるような言葉をいくつかもっておきたいとも思う。
本当に私たちには言葉が必要だ。言葉があるのに何で建設的に議論ができないんだろう。

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2022年07月26日

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「82年生まれ、キム・ジヨン」と併せて読んで、これからもずっと大切にしたい本。

「なにが差別かはあなたが決める」

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2022年06月13日

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女性専用車両や東北大学女性教員採用促進は男性差別!という言説に対し、そもそもそういう謎な思考の持ち主と、私では視点が違いすぎるので、会話できないな?と思っていましたが、この本があればいけるかも!これはセクシストが失礼・不勉強・差別構造を温存したくてコメントしてきた場合に特化した、かなり実践的な本です
ま、でもこれもこの本にあるように、セクシストを説得する義務もないので、相手が”無関心でいられる立場を悪用したい”場合以外は、無視しておこう…

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2022年05月02日

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フェミニズム。
過激な言葉を使っているフェミニストを少し怖いな、と思っていた。
この本を読むのもずっと躊躇っていた。
けれど、今が読むタイミングだなと思って読み始めたら、なぜ過激に見えるのか、いや過激に見えるのは自分がフェミニズムについて何も知らなかったからなのだと思った。
自分は女性だけれど、自分の中にも潜在的にあった女性嫌悪。気付かされたとき、自分でも意識しないまま行動してしまったこと、なんとなく感じていた違和感。燃えるような感情になった。
もっとはやく知っていたら、あんな行動しなくてすんだのに。自分ばかりが悪いと思っていたけれど、実はそうではなかったのでは?

一度読んだだけでは理解が追いつかない部分がある。
けれど、フェミニズムってこれからを生きる誰にとっても必要な知識だと思った。
差別は中々無くならないけれど、無くそうと意識することが大切だと思わされる。

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2022年03月14日

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私が受けた差別は、私が差別かどうか決めるしその大小を決めるのも私。決してあなたが決めていいものでは無い。

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2022年03月05日

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ネタバレ

タイトルに反して、自分を尊重しない・理解する気がない相手との対話は打ち切ってもなんの問題もない、というのがメインの内容。

「理解」とはするものであり、現状において権力を持つ側が弱者に差別について説明させて理解させてもらうという態度であるのは思い違い。

ミラーリングにだけ関心を持ち怒り出す女性嫌悪者たちは日本でも多い。
権力構造上、男性嫌悪ミラーリングは女性嫌悪のパロディとしての力しか持たない(誰の命も脅かさない)のだが、解像度が低いせいで低レベルのやり方にしか反応できない。

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2022年01月10日

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フェミニズムを説明する本ではなく、性差別に傷ついてきた女性に護身術を伝える本です。

よって、性差別を受けたことがない男性はピンとこなかったり、内容にイラつくと思います。それこそが、加害者である権力者側にいる証拠です。お前たちのせいで我々は傷ついてる!と言われたら、心穏やかではいられないですよね。

私はつい、そんな男性にも女性差別の現状がわかるように受け入れやすいように、更には気分を害さないように言葉を選んで心を配って説明しようとしてしまいます。

しかし著者は、わかってもらう必要はない。説明する義務はない。相手が教えてほしいと言ってきた時だけ相手してやればよい。と断言しています。

もう、力を尽くして説明してもわかってもらえなくて余計に傷つかなくてもいいのだと、肩の荷が降りた気分です。

私はこれまで、「男性だって大変」とか「女性の人生にもいいことはある」、といった言葉に惑わされて確信が持てなかったのですが、この本を読んで、女性差別はある、と断言する勇気をもらいました。

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2021年11月07日

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ネタバレ

韓国のしんどさは日本とは似ていても一味違いそうで読んでて儒教のめんどくささにげっそりした。そうだよね。説明しなくていいよ。うん。この年になってもなかなかできないけれど。

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2021年05月19日

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韓国のフェミニズムの本。
友達が卒論書く時に読んでて、気になってたから読んだけど、
学校で学んでたことが事細かに書かれてて、
最近女性軽視発言を気にしなくなってた自分がいることに気づいてた。

人間って最初は疑問に思っても、あまりにもその状態が続くと麻痺して何も感じなくなるんだよな。
私は私らしく、違和感を得た時は声を上げなきゃ。

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2023年11月16日

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男性である自分が読んだ感想です。
まず、女性が声を上げることに対する反発に対する作者の大きな怒りを感じ、男性側が内容についてとやかく言ってはいけないとまず感じました。
文中に何度も出てくる、女性の話を遮り差別をなくす男性像は生々しく、自分も同じことをやっていたなと反省しかありません。
「なにが差別なのかは自分で決める」、「差別される側の経験を否定されると差別がなかったことにされる」といった言葉は重く、それを受けて自分を含めた男性側が変わらなければ社会が変わっていかないと感じました。
そう思った男性に対する処方箋も本書の中には用意されています。まずは、女性に教えを乞い、いままで見過ごしていた周囲の女性嫌悪的な発言を正すことで自分の周囲の差別だけでも減らすよう努力すべきというものです。できることは多くないですが、文中にあるとおりフェミニズムの主体は女性です。あまりでしゃばったり上から目線にならないよう注意深い行動が必要となることもわかりました。
以上、女性だけでなくジェンダー平等に興味のある男性でも読む価値のある本でした。

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2022年07月15日

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マジョリティには、マイノリティのことを学ぶ責任がある。学びもせずに検討外れな意見をしてくる連中など無視しよう。差別には怒りの声をあげよう。私たちはもう黙らない。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

作中でも「そう見えるかもしれない」と幾度か出てきていたが、若干女性と男性の対立をベースにして書かれた本というふうに読めてしまった。
永遠に続いてきたかのような家父長制社会において女性を奮い立たせるため、言葉を口ごもらせず外に出させることを目的にして書かれた作品。そういう角度が必要なときもきっとある。

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2022年03月15日

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女性の味方になってくれるような本だと思った。
数字を示して論理を展開しているものではないし、読んだ後に自分の中にあった疑問が解決してすっきり、となるわけではない。だけど、女性であれば誰しもが感じたことがあるであろう、もやも体験が綺麗に言語化されていて、「やっぱりみんな同じく感じてたよね」と安心出来、大変だったら無理にわからない人に説明する必要はない、と言ってくれ、勇気を持って対話してみようと思う人向けには、そのための武器(言葉)を示してくれている。
筆者が各シチュエーションで提案している反論の際の言葉の選び方はとても的確で、痛快。もちろん論理の筋を通すことも大切だが、相手に正確に考えを伝えるために私に必要なのは、言語化の力を磨くことだな、と思った。
(筆者は言語が専門だということなので努力しても到底及ばないかもしれないけど笑)

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

フェミニズムについて男性と語るとき、なぜかこちらが説得しなきゃいけないような、言い訳めいた気持ちで話をすることが多かったけど、そもそもそれっておかしいことに気づけた。相手の態度が良かろうが悪かろうが、女性側に性差別を「知らない」相手に説明する義務なんて一切ないんだから、嫌なら話さなくていいということを強く主張し、いろいろな護"心"術を教えてくれる。
男性とフェミニズムについて話したことがあり、もやもやしたことがある人には読んでみてほしい。

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2021年11月16日

Posted by ブクログ

理解する気もない人にわかってもらおうと言葉を尽くしてきたんじゃないか。わからないのはあなたの説明が悪いからじゃないよ。相手にわかる気が、ないんだよ。
めっちゃ、納得した。

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2021年11月11日

Posted by ブクログ

比べることではないのかもしれないけれど、日本よらも韓国のほうが女性差別がひどいことがわかりました。
日本に生まれ育ってきて、どうして女性ばかりが?と思うことはあったけれど、韓国の比じゃないんだな、と思いました。
話さない権利があるというのは、フェミニズムなことと関係なく使えるなと思いました。
性的なことだけではなく、プライベートを話したくなかったら、聞かれても話さなくてもいいとこの本を読んで思いました。

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2021年10月24日

Posted by ブクログ

韓国はフェミ盛んだなあと思ってはいたけど、その裏には「女性嫌悪犯罪」というものがあるらしい。女性が女性であるという理由だけで、被害にあう事件のこと(小田急のやつみたいな)。

この本を読んでスッキリしたこと。
女は男の価値観、権力で苦労していて、
男は男の価値観、権力で苦労してる。だから男の苦労を引き合いに女の苦労を下げるのは違う。


今どうしてこんなにフェミニズムが叫ばれるのか。→皆が知らないだけで今までも戦いはあった。内面戦争が社会の変化によって全面戦争になっただけ。すごくわかるなあ。

「そちらの経験不足と理解力のなさを打ち明けられてもな、何のお役にもたてませんので」って言ってみたい。笑(まわりにはこういいたくなる人が多い)

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2021年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書を引用すると「これまでとこれからを線引きする変化」をもたらす本でした。
初めは、強い口調で女性の権利を主張する筆者に恐怖というか、日本人一般女性とはかけ離れたフェミニズムを感じました。

しかしとあるイラストを見て、腑に落ちる部分もあった。表立って表される女性嫌悪は、氷山の一角に過ぎず、その氷山の地下には、男性が見えない(女性にすらそれが女性蔑視だと気づきにくい)女性嫌悪があるというものだった。


また、本書では日本人女性が「寿司女」と呼ばれキムチ女の韓国人女性とは違って男に従順で温厚だとされている、とあった。これが日本人の良さ、とは考えたく無い。知識をつけて女性蔑視に挑む力をつけたい

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2021年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『「男性」の気分と「女性」の命が同等に扱われている』というところで「ほんっっっとにそうよねええ!」と叫びたくなった。ころされたくなければ言い返さなければならない、しかし言い返すことにもいのちの危険が伴うという、この、「女性」にまつわりつく呪い!!
男性に都合のいい女がいい女、じゃないんだよふざけんな、と思う一方、声を上げるのはマジで怖い。この危険なんとかしていきたい。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

セクシスト的な人への対応の仕方マニュアル。
男性に対して丁寧に説明する中で古傷に塩が塗り込まれるような感覚になるから、一般の女性が、「それについては話したくない」という選択肢を当然持っていることに光を当てたのはよいと思う。
もし本当に社会を変えていくなら、女性全員がこの語り口でバサバサ斬っていくのはあまり得策ではない気がした。一般女性はこの書にあるような言葉で心身を守りつつ、活動家たちが男性やセクシスト向けに丁寧に説明していくことは必要だと思う。対立を深めるのではなくて、権力者側にいる男性の中に味方を作っていくことこそが社会を変える元になると思うので、その努力は必要。女の言うことは聞かなくても、同じ男から言われたら説得力も増す。
毅然とした態度を取ることと喧嘩腰になることは違う。私たちにはことばが必要、で、そのことばは平等と平和の礎になるべきものだ。その場で身を守るためのことばはこの本にたくさんあるが、本当に良い社会を築くためのことば、対話することばは別にある気がする。
ルサンチマン感が強い。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

フェミニズムについて知りたくて読んだ。2冊目。なかなか読んでてしんどい箇所もあった。口喧嘩で勝つ方法のマニュアル書。
フェミニズムって呼ぶ理由とか、結局本人(私)がそう主張したいからそう主張する。他人(男)がどう思うかは関係ない。みたいな部分が大きいのかなと思った。
こんな男がいるんですよ〜に自分が重なることが多くて当事者意識が強かった、反省

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

正直な気持ちを書き記します。
今後、何度も読み返す必要があり
その時、どこまで自分が理解を深められたか
把握する為。

日本はまだまだ女性軽視が根深く存在しており、
女性自身が差別を受けているという認識を
持てていない‥、そういう方が多いと日々感じています。

私自身、女性差別を受けた経験があります
残念ながら、その時に相手に対して
女性差別発言であると指摘することは出来ませんでした。

本書では相手から差別発言を受けた際の
対処方法が記されています。
ただ、全ての差別発言に対して反論、指摘しなければならないと言っている訳ではなく
見極めて相手にする必要がないと思ったなら
無視しても良い。
私達はその選択が出来るとも書かれてあります。

自分自身の気づきとして
女性自身が女性差別に加担している‥という記述を読み、確かにその通りだと思いました。

女性なのに‥
女性のくせに‥

こんな風に相手に対して思うことが
これまで何度もありました。
これ自体、女性差別的考え方だとあらためて気付かされました。

こういった考え方、発言は
幼い頃から、大人や社会から得たものです。
私達は無意識のうちに差別的言動を
周りの大人達やマスコミにより植え付けられており
自分で気づかなければ、そんなつもりもなく
同じ女性に対して差別的発言をし続けるのです。

これでは世界から女性差別を無くす事は
難しいでしょう。
私はまだフェミニズム、フェミニストの入口の扉ドアを開けただけに過ぎず、その本質への理解は足りていません。

ただ、長い間に癖付いてしまっている
差別的な考え方を変えて行きたいと思っています。



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2022年04月10日

Posted by ブクログ

41.

「言葉の温度」ということばを今日たまたま見かけたのだけど、この本はかなりアツアツの温度で語られています。作者の方が今までぶつかってきた壁を想像してしまった。私もまだこの本をきちんと読むにはあまりにもアツくてちょっと難しかった。一方的な好意を寄せられた時の恐怖、相手が期待する対応をしなかった時の掌の返し方、そんな相手に私には拒絶する権利があるのだと言ってもらえて涙がでた。
まだアツアツの言葉をしっかり読むのがちょっとこわいけど、またいつか、今度はしっかりと読み返すことになる気がする。

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2021年11月30日

Posted by ブクログ

スタンス
全く違う主張をすることがなんだ、何が差別かは自分が決める。
確固たる態度が必要。よかれが悪いこともある。
世の中はほとんど女性差別なのかもしれない。

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2021年11月15日

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