武本糸会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
謀略に巻き込まれていくエリン。目を瞑っていれば傷つくこともない彼女が選択する未来。しかし、その未来は儚くとても脆いものでした。
歪んだ構造の狭間。音を立てて崩れていく国を何とか守ろうとするエリンとイアル。しかし、そんな2人の思いを踏みにじるように深刻化していく事態がなんとも歯がゆいです。最後の一線を超えてしまったエリンが言っていた通り、この先自分の力だけで事態の収束はできないことがある。だからこそ、自分の命を賭して掟を守った母のように決意をその深い瞳に宿して真王に諫言するエリンにはとても勇気づけられた。エリンの子供時代から見守ってるだけに、どんどん時代の潮流に巻き込まれる様は心苦しいです。
愛をもって接してきたリランに傷つけられたエリン。もう後戻りできない傷を負ってしまったことを暗喩しているようで不安になります。この国が、人が、どのような未来を迎えるのか。もうそろそろクライマックスなのですかね。 -
Posted by ブクログ
王獣の獣の本質がさらけ出され、エリンが最も恐れていた事態になってしまう7巻。
人の道具になってはいけない獣。リランと言葉を交わしてから一番恐れていた事態が起こってしまいました。獣である王獣が人の道具として力を行使すること。その状況が生む未来への恐怖もしっかり描かれ、この作品の大事なシーンでした。作画的な面では、王獣の獰猛さがむき出しになった闘蛇を狩るシーンは力が入っていてとても素晴らしかった。そして、その後のエリンが纏った後悔も訴えかけてくる画でした。曇りが似合う女ってのは見てて辛いですが、武本先生の絵も相まって美しさも感じてしまいます。
イアルとの邂逅。イアルとエリンはどこか通じ合うものがあるのか、並ぶとなんだか似た雰囲気を感じ取れますね。どちらもどこか達観しているようで哀しみが見て取れる眼をしているのが大変印象深かったです。毎回言ってますが、武本先生の絵は眼から表情が素直に伝わってくるので見ている身としては有難いです。互いの理解者としてこの先機能するのかな。組めば
真王を助けてしまったエリンがこの先どういった扱いを受けるのか。ここまできたら原作読まないでマンガを一番最初にしたいのですが、先が気になってしょうがないです。次巻も出てほしいけど武本先生の体調も心配なのでどうか元気で作品描けますように。