金井真弓のレビュー一覧
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ストーリーは面白かったと思う。主人公がその生い立ちからかひねくれてしまった男の子で,以前会って第一印象が良くない堅物の弁護士に,あるイベントのためにお互いの利点が重なって,臨時の恋人になってもらうストーリー。
二人の性格の違いもよく描かれていてそれがおもしろいジョークや嫌味がうまく絡まっていたし。しっかり盛り上がりの山場もあって,二人がうまくいったとき時は嬉しかったし,うまくいかないと涙が出てしまったし。それぞれのしがらみは人種関係なく一人一人の人間としてと共感できた。主人公のルシアンが根本的には変わらないけど成長していくのは見ていてとても嬉しかった。友人たちとの関係も最初は変な奴らにしか思 -
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ネタバレ支援という観点で、組織・人間関係を絡め科学した良書だ。
支援に必要な心構えや技術が明確に書かれており、支援者にとって必要な情報を提供できているように感じる。
ただ、少し読みにくいのが難点だ。これは私の無知の問題もあるがアメフトなどを例に記載されている情報は、例えでわかりやすく書いているものが私のアメフト知識のなさから理解に時間がかかるものになっていた点が、個人的に評価を下げてしまった。
人を支援する時に見返りを求めるのは違うよねとか、支援の前に持ち合わせるマインドはとても為になり、これを実践することで自信が支援側に立った時の感情コントロールに役立つように感じた。
一読して、必要箇所を読み -
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Posted by ブクログ
カバーの色が黒と白で、同時発売のジャウォースキーの「シンクロニシティ」と対になっている「コミュニケーション論の名著」だそうだ。
著者は、物理学者のデヴィッド・ボームで「シンクロニシティ」にも、印象的に登場している。「シンクロニシティ」が、個人的な経験談、自伝であるのに対して、こちらは対話に関する理論的な考察で、かなり難しいというか、読みにくい。
物理学者による対話論ということで、まずイメージしたのは、ニルス・ボーアなどのコペンハーゲン学派が、自由な対話、議論ということを重視していて、その自由な風土は、さまざまな物理学の研究所の模範とされた、といったところ。しかし、この本には、そういう話 -
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「サーバント(召使い、奉仕者)」と「リーダー(導く人)」という言葉は対極のようにも思えるが、相手の立場で考え、奉仕することによってフォロワーは奉仕してくれた者を信頼し、「この人に尽くそう」と考えるものである。
第1章においてサーバントリーダーの概念について論じた後は、第2、3章で大規模組織の代表格である企業、大学、教会に焦点を当て、組織のあり方と“トラスティ”の果たすべき役割を指摘している。
統計データなどを活用した学術的な内容ではないが、実務を通した経験によって行き着いた結論が本書なのであろう。監修者解説まで含めると570ページにも及ぶ大著だが、冗長であり、かつ訳者の問題と思われるがとにか -
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ネタバレ支援とは、「役に立とうとする意志」のある者と、「支援を受ける意思」のある者との間に成り立つ。
生返事は関係を損ね、求められていないのに手を貸す行為は信頼関係を壊してしまう。
「役に立とうとする意志」のある者は、求められる支援が今まで似たようなものがあったとしても、全く新たな要求として捉えること。そして、求められる支援の本質的な意図を探ること。相手が話す内容だけでは、本当に求められていることに応えられないかもしれない。時期尚早に答えず、会話をし、何に困っているのかを明らかにすることが大切。
また、支援を受ける側をワンダウンの立場に感じさせないことも大切。あくまで対等なので、喜んで支援すること。 -
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(引用メモのみ)
・大破は、意識それ自体の理解を目的としたもの。日々の人間関係やコミュニケーションにおいて、問題がある性質を探るのと同様に。 p.24
・対話における「聞くこと」は対話プロセスの中でしばしば誤解されている問題だ。対話における「聞くこと」とは、グループのメンバーの言葉や意図に徹底して注意深く、共感的な態度で接することを意味する場合が多い。
・対話の狙いは、全体的な思考プロセスに入り込んで、集団としての思考プロセスを変えることにある。。これまでは思考をプロセスとみなす考え方に、あまり注意が払われなかった。思考には謹んでも、その内容だけに注目し、プロセスに関心を向けなかったのだ。