金井真弓のレビュー一覧
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対話と議論は異なる。
議論は勝ち負けをつけるものであるが、対話は全員が得をすることだ。
レーザー光線はコヒーレントに同一方向に向かうため、強い力がある。
集団もレーザー光線と一緒で、ばらばらでは力が出せないが、同じ方向に向かうことで強い力を生み出す。
このちからを生み出すのが対話である。
対話では勝利を得ようとするものはいない。もし、誰かが勝てば、誰もが勝つことになる。対話では点を得ようとする試みも、自分独自の意見を通そうとする試みも見られない。それどころか、誰かの間違いが発見されれば、全員が得をすることになる。これは、お互いに満足のいくゲーム、と呼ばれる状況だ。 -
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ゲラを読んでくれた書店さんのコメントです。
「私はまさに今、人の心をひとつにまとめる必要に迫られているが、何故そんな状況になっているのか考えていなかった。ただ自分にその能力が無い、もっと能力を磨かなければと、まるで見当違いの問題を解こうとしていたのかもしれない。
本書は「リーダーシップを身につけるための本」ではなく、それを必要とする人間の性質がどんなものなのかを理解するための本だ。ピーター・センゲ氏の「多くの人はリーダーという言葉は上司をさすものだと思っていて、変革を起こせるのも上層部の人間のみだと思っている」という言葉は、私たちを鋭く貫いていると感じる。それは私たちが抱える、一番の問 -
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【目的】:自分に役立つ情報を得る。
・あるべきコミュニケーションは、ダイアローグ(対話)である。
・ダイアローグでは、コミュニケーションの目的を設定せず、結論も出さない。
・すべての意見は想定であり、自らと異なっても保留する。
・宇宙の一部としての意識により、自らのなすべきことに触れ、行う。
#自分が求めていたコミュニケーションのあり方を提示してもらった気がする。
#しかし、ダイアローグの場を設定すること自体、理解を得られるか、また継続させることも、近代社会の意識の中では、なかなか難しそうだ。
#意見を批判せず、発展させる点は、目的をもってすればブレーンストーミングのようなイメージだと思った -
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韓国の行きすぎる美容と社会背景をまとめたものです。
これをよんで考えた事をチャットGDPがうまくまとめてくれたので、載せてみます。
エリース・ヒューの『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』を読むと、私たちが登っている「美の階段」は、果てしなく続く自己改善の連続であり、その先にあるのは、誰も目を合わせられないほど完成された美=**メデューサ**のような存在ではないかと感じられる。
美しさが他者を圧倒する力になるとき、それはもはや“魅力”ではなく“恐れ”を生み、コミュニケーションすら断絶する。そこに登場するのが「もう潰れそうだけど」の感覚——**自己を削 -
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エンタメ関連は信頼している雑誌編集者がお勧めしていた本。
韓国に引っ越した中国系アメリカ人の作者が韓国で感じた美容に対するそして社会が女性に対して求めている高すぎる「美」のハードルを文化的そして歴史的な背景を入れながら説明している本。
韓国ではもともと儒教の教えで女性は年配の方を尊敬し、夫に仕え、子どもに時間を割くことが求められていたため屋内にいるシミのない白い肌の女性が理想とされていた。そして戦時中に慰安婦はアメリカ人好みに合わせて目が大きい方が良しとされた時代背景があったため美白+二重まぶたが理想となっている。
また90年代にIMF危機という大打撃を受けた韓国では経済を立て直す必要になって -
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子どもの頃から大人になってまで一緒に過ごしてきた愛着まみれのぼろぼろのぬいぐるみたちの写真集。目とかしっぽとかが取れてぼろぼろになっているのが美しい。これが新品のぬいぐるみの写真が並んでいたって何の面白みがあろうことか。
ぼろぼろだけど幸せそうなぬいぐるみたち。縁ある人からの一文が添えてあるんだけど、それを読むと、一時的に行方不明になったり旅先で忘れられたにもかかわらず戻ってきた強者たちだったりもする。それぞれにそれぞれのエピソードがあり、ぬいぐるみという無生物の枠を超えた存在だってことが伝わってきてほっこりした気持ちになる。
もとはアイルランドの本らしく、ぬいぐるみの多くが熊でその名もテッド -
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実務家が書いた壁打ちの本を読んだので、次は学者が書いたものを読んでみた。デヴィット・ボームという物理学者が対話について書いた本。対話に必要なことは、巧みな話術ではなく、相手と干渉しあう性質のものであると事前に理解しておくこと。つまり、自分の意見を押し通すのではなく相手の意見を受け入れる準備をしておくことである。必要なのは「意味=文化」の共有であり、そこから新しい価値を生み出すこと。ゆえに、何かに束縛、固執するのではなく、自由でなければならないし、創造的でなければならない。全体的な真実はないことを理解し推しはかる鋭敏さがなければならない。お互いが解決しなければならない「問題」の語源は「前に投げる
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とってもハートフルで、ちょっぴりセンチメンタル。(何かの宣伝文句みたい笑)
写真家の著者は「愛されすぎたぬいぐるみたち」という、使い古されたぬいぐるみを撮影していく企画を立ち上げる。それに応募・集結したぬいぐるみは、持ち主と過ごした時間やボロボロ具合に至るまでまちまち。
しかし愛情の深さだけは、どのぬいぐるみにもムラがなかった。
自分も昔からぬいぐるみloverであるが、ボロボロになるほど長く手元に置いている子はいない。実家の棚や箪笥に何体か置いてきたが、いずれも色や形状が保たれている。
我ながら「物持ちが良い」とも言えるが、「ボロボロになっても一緒にいたい」という彼らの関係がとても羨ましか -
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・関係の深さは、人が自らをさらけ出す中で、自分のために安心して要求できる価値の量という観点から定義されるのだ。
・より広範囲の専門知識を支援者に頼るようになると、クライアントは一層弱体化する。セールスやサービスを伴う関係では、容易に手を引くことができるため、クライアントはより高い地位にあり、権力を備えている。一方、クライアントが手ほどきを受けるような形式的な支援関係では、一層高い地位につき、権力を備えているのは支援者の方だ。
・クライアントの本当のモチベーションはなにか
・重要なのは、問題を前提とした質問で話を促さないことだ。それこそクライアントが否定従っていることかもしれないからである。質問 -
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本書は幸福度は数値化できるという前提のもと書かれている。
幸福度をアンケートのようなもので数値化。本書の中にアンケートがあるので、読むと測れる。
本書によれば、幸福度を決定する要因のうち、50%は生まれつき備わった遺伝子によって決定される。これは脳の仕組みが生まれつき幸福度を感じやすい人、鬱っぽく、不幸に感じやすい人がいると言うことを示唆している。
また幸福度を決定する要因の10%が.住んでいる場所や年収、容姿、家族や恋人の存在だとしている。いわゆる人間が幸せになるために必要だと考えるものがここにあたる。
残りの40%は、考え方や行動によって決定されるとしている。
どのような人種や環境