金井真弓のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
対話と議論は異なる。
議論は勝ち負けをつけるものであるが、対話は全員が得をすることだ。
レーザー光線はコヒーレントに同一方向に向かうため、強い力がある。
集団もレーザー光線と一緒で、ばらばらでは力が出せないが、同じ方向に向かうことで強い力を生み出す。
このちからを生み出すのが対話である。
対話では勝利を得ようとするものはいない。もし、誰かが勝てば、誰もが勝つことになる。対話では点を得ようとする試みも、自分独自の意見を通そうとする試みも見られない。それどころか、誰かの間違いが発見されれば、全員が得をすることになる。これは、お互いに満足のいくゲーム、と呼ばれる状況だ。 -
Posted by ブクログ
ゲラを読んでくれた書店さんのコメントです。
「私はまさに今、人の心をひとつにまとめる必要に迫られているが、何故そんな状況になっているのか考えていなかった。ただ自分にその能力が無い、もっと能力を磨かなければと、まるで見当違いの問題を解こうとしていたのかもしれない。
本書は「リーダーシップを身につけるための本」ではなく、それを必要とする人間の性質がどんなものなのかを理解するための本だ。ピーター・センゲ氏の「多くの人はリーダーという言葉は上司をさすものだと思っていて、変革を起こせるのも上層部の人間のみだと思っている」という言葉は、私たちを鋭く貫いていると感じる。それは私たちが抱える、一番の問題だといっているようなものだ。
自分の周りでリーダーと呼べる存在が、どのようにして導いてくれたかをよく考えてみた。その人は『何処へ行って何をしろ』と命令したり誘導したりしたわけではない。ただその人の考えをいつも見えるように示してくれて、それに私の考えが賛同した。私は確実に前進することができ、いまでもその考え方のもとで、少しずつ前進していると思う。
周りの人々を前進させていくためには高いスキルや答えや結果は必要なく、どれだけ自分の考えや生き方を他人に伝えられるかが重要だ。そうやって周りの人々に影響を与え、成長させていくリーダーがいる組織が、多くの人間を豊かにしていくのだろうと思う。」
「久々に長く売りたいと思える本が出てきた。それは『サーバントリーダーシップ』。大きなビジョンを実現するために邁進している人に対して、リーダーはサーバント(奉仕する人)となり実現させていくというリーダーシップの考え方である。
最近「リーダーシップとは何か」「そしてどうあるべきか」と考えるようになった。まだ完全に答えは出ていないが、本書を読みその糸口が見つかった気がする。
ピーター・M・センゲ氏は「サーバントリーダーシップの衝撃は、過去25年間におけるよりも、今後25年間の方が大きいだろう」と言うが、私も同感である。まだこれからだ。今後、少しでも多くの人にサーバントリーダーシップという考え方を伝えていきたい。それを実現する為に私ができる事、1冊でも多く販売していく努力を続けていきたいと思う。」
「今まで自分が抱いていたリーダー像が本書を読んで全く変わったものになりました。『リーダーシップ』と『奉仕』は一見両極にあるような概念ですが、本書を読み進める内にこの考え方を自然と受け入れられようになりました。考えてみれば、自分がついていこうと思うのは常に周りを下から支えてくれる人物であると思ったからです。また、著者はすべての者がサーバントリーダーになりえると言っています。私のようなものから、経営者の方まで、様々な方が得るところのある本であると思います。原書は30年前の刊行だそうですが、本書の考え方は私にはとても新鮮に感じました。世の中は厳しい状況が続きますが、このタイミングで日本で刊行されたことに運命めいたものを感じてしまいます。本書がまさに『希望』になることを祈っています。」 -
Posted by ブクログ
【目的】:自分に役立つ情報を得る。
・あるべきコミュニケーションは、ダイアローグ(対話)である。
・ダイアローグでは、コミュニケーションの目的を設定せず、結論も出さない。
・すべての意見は想定であり、自らと異なっても保留する。
・宇宙の一部としての意識により、自らのなすべきことに触れ、行う。
#自分が求めていたコミュニケーションのあり方を提示してもらった気がする。
#しかし、ダイアローグの場を設定すること自体、理解を得られるか、また継続させることも、近代社会の意識の中では、なかなか難しそうだ。
#意見を批判せず、発展させる点は、目的をもってすればブレーンストーミングのようなイメージだと思った。
#自己認識の問題は、どこかのレベルで定まるものではなく、状況等に応じて変化する重層的なものだと思うので、ダイアローグの場との意識のすりあわせが常に上手くいくとも思えない。
#課題は多々ありそうだが、従来にない(あるいは古くからあった)コミュニケーションとして、参加してみたいと感じた。
-
Posted by ブクログ
◯とても難しい本だった。。
◯こうしたタイトルの本では、ビジネス書のように、ノウハウを記載するもの、ハードカバーなら理論を体形立てて記載するものが多いが、全く異なる構成であった。要すれば、実体験を抽象的に説明している、というもの。
◯実体験だからわかりやすいかというとそうでもなく、抽象的だから何を基にして説明しているのか分からず、さながら知り合いにもったいぶって説明しているような回りくどさを感じる。
◯ただし、内容についてはもっともだなと思うことが多い。緊急性がなく、チームワークを育てる必要性があり、リーダーシップも取らなければならないような場合に、本書の思考は参考になるかなと思う。 -
Posted by ブクログ
さらりと読んだだけでは、相手の状況をよくよく確認せずに決め付けてアドバイスするのは控えよう。くらいの感想になってしまいますが、チームワークの本質の部分は仕事で成果を上げるために必要になりそうな学びもありました。
日本では言われた事だけをやると言う人や会社での人間関係は無い方が良いと言う人が増えているように思えますが、本書によればそのように考える一段低い位置にメンバーがいるチームでは、チーム内の支援がうまく機能せず、特に予想外の事態に対応する事が出来ないとしています。
アメリカンフットボールのように役割が決まったスポーツと、サッカーのように互いに相互し合うスポーツと言う例は分かりやすいですが、アメリカンフットボールが役割だけをこなせば良いと言っているわけではありません。
役割を適切に果たし、信頼関係に基づき相互に助け合い、助け合いが公平と感じられるチームがより成果を上げられると言っています。
そこが簡単に出来るのであれば苦労はしないなぁと思いますが、リーダーとしてチームの方向性をよく考えた上で、メンバーやメンバー候補に期待する役割をしっかりと伝え、行動を管理するだけではなく考え方やプロセスを支援する行動を心がけようと思うようになりました。 -
Posted by ブクログ
何となくは知っていた韓国の整形事情。どうしてここまで過熱してしまっているのか、の歴史的背景や文化的背景が載っていて興味深かった。
日本もとかく他人からの目重視で生きづらい社会だと思っていたが、韓国の方が生きづらいだろう。
一つ気になった点は、アメリカでラインダンスを楽しんでいる韓国系アメリカ人の年配の方達と、韓国のミームが出てきて、その見解が書かれているが、私は、今の高齢者は、若い頃に、現在のような行き過ぎた外見美の追求が必要不可欠な時代を生きていない世代であるので、高齢になったから他人の目から解放されていると結論づけるのは少し違う可能性があると思った。
どっぷり浸かってしまっている今の若い人達(娘に整形を勧める親も含めて)が、高齢者になった時に、今の高齢者のように、他人の目から解放されて自由に生きれるのかに興味がある。 -
Posted by ブクログ
韓国の行きすぎる美容と社会背景をまとめたものです。
これをよんで考えた事をチャットGDPがうまくまとめてくれたので、載せてみます。
エリース・ヒューの『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』を読むと、私たちが登っている「美の階段」は、果てしなく続く自己改善の連続であり、その先にあるのは、誰も目を合わせられないほど完成された美=**メデューサ**のような存在ではないかと感じられる。
美しさが他者を圧倒する力になるとき、それはもはや“魅力”ではなく“恐れ”を生み、コミュニケーションすら断絶する。そこに登場するのが「もう潰れそうだけど」の感覚——**自己を削るほどの努力**と**消費**が必要になる。その美を支えるのが、お金。美容医療、コスメ、エステ…美の追求には常に経済が伴い、ここで次なる怪物——**カネゴン**が生まれる。
カネゴンは、美を維持するために金を食べ続けなければならない存在。美を欲する心が“金への依存”を招き、その結果として**手段だったはずの金が目的化し、人間の姿を失う。つまり、現代社会は、美の頂点に立ったメデューサと、それを支えるカネゴンの二面性によって動いている**とも言える。
#読書
#読書記録
#読書ノート
#美容
-
Posted by ブクログ
エンタメ関連は信頼している雑誌編集者がお勧めしていた本。
韓国に引っ越した中国系アメリカ人の作者が韓国で感じた美容に対するそして社会が女性に対して求めている高すぎる「美」のハードルを文化的そして歴史的な背景を入れながら説明している本。
韓国ではもともと儒教の教えで女性は年配の方を尊敬し、夫に仕え、子どもに時間を割くことが求められていたため屋内にいるシミのない白い肌の女性が理想とされていた。そして戦時中に慰安婦はアメリカ人好みに合わせて目が大きい方が良しとされた時代背景があったため美白+二重まぶたが理想となっている。
また90年代にIMF危機という大打撃を受けた韓国では経済を立て直す必要になってしまい、ソフトパワー戦略でモノではなく韓国の魅力が出せるものに投資していくことを実行。ポップカルチャーやエンタメに後押しすることになり、K-pop が全世界で浸透させることに成功。それに合わせて韓国コスメやスキンケアも売り上げを伸ばしていっている。
日本でも薬局などで韓国コスメセクションがあったり、前よりも確実にブランドの数が増えているのを見ると大成功をしたと感じる。そして韓国美容を語る上ではアモーレパシフィックというのは外せないんだなと思った。
もともと学歴や仕事においてランキングなどで競わせるイメージの強い文化なのでその中で成功していくために女性はこうでないといけないというプレッシャーもすごい。そして手軽に整形できるので頭から足の先までなんらかの施術があり、さらに女性のデリケートゾーン(どやって?) も含まれていることが1番な衝撃だった。
表紙やタイトルからはポップな美容エッセイに見えてしまうが、もともと英語のタイトルはFlawless: Lessons in Looks and Culture from the K-Beauty Capital というざっくり訳すと『韓国美容から学ぶ「完璧」に関する見た目や文化について』といたって真面目なタイトルなので日本人を勘違いさせるなとあまり納得していない…日本で宣伝している韓国ドラマのポスターと同じ手法だなと。
今思いつくだけでもハイフ、リジュラン、ポテンツア、インモード、、などなどたくさんの施術が普通に行われていて近年では本当に日本でも普通にいろんな人(主にインフルエンサー)が受けているところをよく見かけている。
結局どのように「美」と向き合うべきかすごく考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
子どもの頃から大人になってまで一緒に過ごしてきた愛着まみれのぼろぼろのぬいぐるみたちの写真集。目とかしっぽとかが取れてぼろぼろになっているのが美しい。これが新品のぬいぐるみの写真が並んでいたって何の面白みがあろうことか。
ぼろぼろだけど幸せそうなぬいぐるみたち。縁ある人からの一文が添えてあるんだけど、それを読むと、一時的に行方不明になったり旅先で忘れられたにもかかわらず戻ってきた強者たちだったりもする。それぞれにそれぞれのエピソードがあり、ぬいぐるみという無生物の枠を超えた存在だってことが伝わってきてほっこりした気持ちになる。
もとはアイルランドの本らしく、ぬいぐるみの多くが熊でその名もテッドやテディというのも面白い。日本で同じような本をつくったらもっといろんな動物や名前のぬいぐるみになりそう。
わが家の押し入れにもパンダ親子のぬいぐるみが眠っているはず。久しぶりに会いたくなった。 -
Posted by ブクログ
実務家が書いた壁打ちの本を読んだので、次は学者が書いたものを読んでみた。デヴィット・ボームという物理学者が対話について書いた本。対話に必要なことは、巧みな話術ではなく、相手と干渉しあう性質のものであると事前に理解しておくこと。つまり、自分の意見を押し通すのではなく相手の意見を受け入れる準備をしておくことである。必要なのは「意味=文化」の共有であり、そこから新しい価値を生み出すこと。ゆえに、何かに束縛、固執するのではなく、自由でなければならないし、創造的でなければならない。全体的な真実はないことを理解し推しはかる鋭敏さがなければならない。お互いが解決しなければならない「問題」の語源は「前に投げる、前に進む」と同義であるという。また、「参加する」の語源には、「分かち合う」という意味もある。初版は2007年だが、分断が進んでいると言われている今こそ、リーダーたちには読んでほしい。