あらすじ
笑うな。哀れむな。値踏みをするな。わたしの体はわたしのものだ。
体形への偏見やスティグマ、インターネットトロールの誹謗中傷、ジョークの皮をかぶった性暴力……。女性(わたし)たちから人生を奪うこの社会のシステムを、全部蹴っ飛ばせ。気鋭の批評家が自らの体験をもとに綴った、不屈のユーモアと怒りのフェミニズム戦記。
[岡田育さん(文筆家)推薦]
リンディはオタクでフェミニストでコメディアン。冴えない青春時代を生き延びて、下劣なバッシングとクソリプの嵐をかいくぐり、物言うしぶとい大人になった。彼女の人生を読み進めるうち、自分の身に起きた悲しい出来事もみんなジョークに変えてもらえる気がしてきた。きっとこの人となら、何だって一緒に面白おかしく笑い飛ばせるだろう。でも、それで私たちの怒りの炎が消えるわけではない。身体に心に深く刻まれ、人知れず泣きながら癒してきた無数の傷を、私たちは忘れない。尊厳を踏みにじってくる奴らに、「ねえ、マジで笑っちゃうほど痛いんですけど、聞こえてる?」と叫び続け、けっして黙らずにいたい。自分らしく生きるために、俯くのをやめて真顔のまま笑おう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
翻訳が最初かなり読みにくく、一度挫折したけど、ようやく読めた。
きっと原書もこんな雰囲気で書かれているんだろう。
後半にいくにつれて、読みやすくなったのは、きっと原書でも同じなのかもしれないと思いながら読みました。
リンディさん自身も悩んで、もがいて、叫んで、それで書くべきことを掴んできたのかなって。
日本も少しずつ変わってきたよね。
お笑いってずっと嫌いだったけど、私が好きになれるお笑いも出てくるのかもしれない。