カート・ヴォネガットのレビュー一覧

  • 猫のゆりかご

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    筒井康隆の名短編「あるいは酒でいっぱいの海」(1977年)を思い出したが、「猫のゆりかご」(1963年)の方が元祖なのか。

    書かれて50年を経過した作品とはにわかに信じがたい。半世紀経とうが、1世紀経とうが、ヴォネガットの人を食った作風を凌駕する書き方は、そうそう生まれるわけがない、か。

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    2019年08月25日
  • 猫のゆりかご

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    さー、久々にハードSFでも読んでみるか!と手に取ってみたら全然違った、という本。

    むかしSFはよく読んだけど、この著者は初めて読む。

    なぜハードSFだと思ったかというと、別件で調べものをしていて「アイス・ナイン」という物理学方面の単語に出合ったからだ。

    9番目の氷? なんか素敵じゃん。と。

    ところが、開いてみたらこれはそういった科学的興味の本ではなく、著者自身が冒頭で示唆している通り虚妄の大伽藍で、平たく言えば偉大なるホラ話だったのである。

    さて、作中でいうアイス・ナインは、常温・常圧で水を凍りつかせる「種」なのである。

    たとえばコップの水にそれを落としたら、その水はたちまち凍って

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    2019年06月19日
  • 人みな眠りて

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    ネタバレ

    ヴォネガット最後の作品集ってあるけど、最近早川さんで出た全短編も気になるなぁ
    ジュニアと同一人物だった知ったのは最近

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    2019年06月05日
  • デッドアイ・ディック

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    行動も思考もほんの少し周りとずれているだけなのに糾弾する空気はどの社会においても大差ないだろう。そこに宗教が介入しても解決するとは限らない。虚構か現実かは問うなかれ。その人の感情に触れてみる。私もそれを疎かにしていることを猛省する。救う救われる。それはボランティアという奉仕活動ではなく日常における言動から見直さなければならない。

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    2019年04月20日
  • 猫のゆりかご

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    19のときに読んだ思い出のボコノン。
    久々に再読して、楽しめました。
    代表作かつ、思い出の一冊。

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    2019年02月10日
  • はい、チーズ

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    ヴォネガット初期未発表作品集。しかし、粗削りなところは全く感じられない。後年の実験的な作風はそれほど感じさせず、むしろよくできている、洗練されている、といった言葉の方が似つかわしい。ふつうは逆だろう、と思うのだが、解説の円城塔が書いているように、それがヴォネガット流のやり方なのかもしれない。ピカソが、実はデッサンをやらせても超一流だったように、ここからスタートしたからこそ、カウンター的な作風に発展していったのかもしれない、とも思ったりした。

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    2019年02月03日
  • 人みな眠りて

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    ヴォネガット未発表短編集。ほどよくウィットがきいていてシニカル。村上春樹が影響を受けたのはこういうところだろう。

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    2019年01月24日
  • 人みな眠りて

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    この短編よかったなぁ。ぼくは「フルスロットル」が好きだ。母ちゃん最高!

    ユーモアがあり皮肉が効いてて。こういう啓蒙主義的な小説って今はもう書かれないというか、書けなくなってきているのだろうから、貴重な作品だと思う。

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    2018年12月25日
  • バゴンボの嗅ぎタバコ入れ

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    どれもいかにも寓意富む作者らしい短編集
    ただ作者作品の愛好家でもなければ
    あらためて開く価値あるような発見は感じなかった
    出自やSFとつく文庫だからといって内容に関係なくSFとレッテル貼られるのは
    作者が亡くなろうがいつまでもたぶんどこまでも変わらない

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    2018年12月09日
  • タイムクエイク

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    過去、ヴォネガットは3作品を読んでいる
    ​​『プレーヤー・ピアノ』​​
    ​​​『猫のゆりかご』​​​
    ​『スローターハウス5』​
    いま、このブログにある自分の感想を見てみると、どれも好もしくよろしい感触

    さもありなん、このもう最後の作品になるのかという、作者73歳か74歳発表の
    『タイムクエイク』
    やはり、なかなかの作物なり

    創作あり、随筆風あり、思い出あり、文学紹介あり
    幾層にも複雑化した構成の中に、いい年輪を感じさせる、その気持ち
    わたしたち年寄り(この本では「古手」といっている 笑)にはよくわかるのである

    タイムクエイク(時空連続体)によってある時、詳しくは2001年2月23日

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    2018年10月13日
  • はい、チーズ

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    人間の最低な部分を描ききってなお人間への愛に溢れたまなざしを絶やさない。ヴォネガットを読むと自分が見守られている気がするし、他人を見守ることができる気がしてくる。

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    2018年09月09日
  • 人みな眠りて

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    「ジェニー」でガツンとくらわされたのは
    冷蔵庫型の女性というとんでもない設定だったが
    本当にガツンとくらわされたのはラストのメッセージ。
    このカラーでいくのかと思ったら・・・
    解説によると、マウストラップ小説というらしいが
    単なるエンターテインメントとは異なり、いわゆるオチに
    ユーモア、あたたかさ、優しさ、物悲しさ、
    胸にしみる色とりどりの物語。

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    2018年09月08日
  • これで駄目なら

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    綺麗事でもなく、卑下するでもなくまともな先人の声という感じだろうか、適度な期待を含む激励のようなもの。卒業式に行われた講演らしい内容といえる。これからの人にも、なにか区切りを向かえる人にも響く内容だと思う。

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    2017年12月18日
  • これで駄目なら

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    彼は「芸術家の社会的機能は、人々が以前にも増して人生を好きになるようにすることだ」と書いている。たとえばと訊かれて、「ビートルズがやったことだね」と答えた。

    ミルクよりクリームが高価なわけを知っているかね?  聴衆:いいえ。  牛はちっちゃいボトルにまたがるのが嫌だからさ。

    本を読むことをやめてはいけない。本はいいものだ──ちょうどいい感じの重さがある。指先でやさしくページをめくるときのためらい。わたしたちの脳の大部分は手が触れているものが自分にとっていいものなのか悪いものなのかを見定めるのに使われている。どんなちっちゃな脳でも、本はいいものだとわかるんだ。

    彼は他にもおそらく正しいこと

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    2017年09月30日
  • これで駄目なら

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    面白かった! カート・ヴォネガットの大学での講演集。
    最初はちょっとわかりづらいな…と感じたのだけど、だんだん何を言わんとしているかがわかってきて、そうするとものすごく面白くてのめり込んでしまい、電車にカバンを忘れて下車……
    という悲しい事件まで発生したいわくつきの本。

    いろいろなことが語られているけど(別の大学で同じことが語られる)、日常のささやかなことを愛して生きるということに尽きるのかなと思った。

    カートのある叔父は、男は戦争に行ってこそ一人前という考えだったが、ある叔父は人生がうまくいっているとき――木陰でレモネードを飲んでいるようなとき――、「これで駄目ならどうしろって?」と言う

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    2017年05月24日
  • ホーカス・ポーカス

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    どこがSFなのかよくわからないところがいい
    表紙   6点和田 誠
    展開   6点1990年著作
    文章   7点
    内容 710点
    合計 729点

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    2017年03月28日
  • スラップスティック

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    魅力のありかがどうにも分からない。分からないのだけど琴線に触れるなにかがある。そんな気持ちがしています。

    無人島にもっていくとしたら? というときに上位に入ってしまうかも知れない一冊です。
    傑作! だとか絶対におすすめ! などとはなかなか言えそうにないけれど。

    フィクションとリアリティのバランスがよくて、シリアスとチャーミングも同じ場面に併存しています。

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    2016年10月03日
  • 猫のゆりかご

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    ネタバレ

     吉野朔実が子どものときに読みたかった本として挙げていたため、興味を持って読むことにした。どうしてこれを子どものときに読みたいと思ったのだろう、と疑問に思ったが、確かに小さな頃に見ていれば、価値観というか見方がひっくり返ったかもしれない(?)。
     最初はただの普通の話だと思っていたが、空想の島「サン・ロレンゾ」が出てくるにつれ、段々と不思議な世界に突入していく。一般人がアイス・ナインという一歩間違えば大量殺戮兵器にもなり得るようなものを持っていて、この道具を個人の好きに使ってしまって、きな臭くなっていく。ハニカーの子どもたちに対しては、良心もある程度の分別もあるけれど、私欲も勿論持っている人間

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    2016年08月04日
  • これで駄目なら

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    誠実な人間として,ごく当たり前のことを勇気を持って語っている.本当にそうなんだと思うことだけど,声だかには言いにくいことだ.

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    2016年06月21日
  • ジェイルバード

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    ヴォネガットを読みたい時にはもってこいの良作
    表紙   7点和田 誠
    展開   8点1979年著作
    文章   7点
    内容 700点
    合計 722点

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    2016年02月03日