カート・ヴォネガットのレビュー一覧

  • ガラパゴスの箱舟

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    その日に死亡する人の頭に印をつけるアイディアはとても興味深い。
    時間をかけて、とても工夫した作品であることはわかる。

    けれども、もっともっとと思ってしまいますね。
    作者も大変です。

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    2020年07月20日
  • デッドアイ・ディック

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    内容はテンコ盛りだが、あまり記憶に残っていないのは、ヴォネガットに独特の奇想天外な展開がないせいではないか。

    サマセット・モームがたしか「要約するとの」の中でプロット(物語の筋立て)の重要性を説いていて、フローベールの「感情教育」はすぐれた作品だけれども、それがないのでひどく読みにくいと言っていた。スティーブン・キングも「スタンド」の前書きで、「ヘンゼルとグレーテル」を例に挙げてその重要性を語っていた。

    この作品では、米国の現状を告発する個々のエピソードが積み重ねられていて、それはそれでウィットに富んでいて面白く読めるものの、これまでの目のくらむような展開がなくなった分、読後の印象がモヤつ

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    2020年07月20日
  • これで駄目なら

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    ヴォネガットの大学卒業生にむけた講演集。

    そこまで面白い内容ではありませんが、有名作家が卒業式に来て、これからの人生への励ましの言葉を述べてくれたら、やっぱり印象深いでしょうね。そんな場面でシニカルなことばかり言っておられないので、ヴォネガットの言葉も、基本、前向きで暖かいです。

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    2020年07月12日
  • ヴォネガット、大いに語る

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    スローターハウス5が1969年だから、それから5年後に出された本書は、もっとも初期のころのエッセイを集めたことになる。

    ヴォネガットは小説は面白いけれども、エッセイ集は面白くなかった。
    真面目さが前面に出過ぎているからだろうか。

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    2020年07月12日
  • はい、チーズ

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    カート・ヴォネガットの初期の短編集。着想はどれも面白いものの、大きな物語が始まる前に終わったという印象が強く、インパクトはやや薄めである。一番よかったのは冒頭の「耳の中の親友」で、補聴器が人間の内面を暴き、語りかけてくるという、siriやSNS時代を予見させるかのような一遍でアイディアは面白かったのだが、そこから何かが起こるわけでなく、日常の異分子で片付けられたのが個人的には乗り切れなかった。あとがきでスケールよりも寓意性を取った短編であると書かれていて、それには納得したものの、その機械が蔓延る未来への恐怖感とそれを見たい願望のほうが勝ってしまったので肩透かしというのが正直な感想である。基本的

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    2019年05月30日
  • デッドアイ・ディック

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    SF?
    初めてのヴォネガット作品。
    『時空のゆりかご』のエラン・マスタイさんが好きということで、細かく章を区切る構成が似ている。
    内容は、中性子爆弾で滅びゆく街の様子を描いたSF…だが、全然SFらしくない。主人公一家の人生を描いたヒューマンドラマという印象が強い。
    ユーモアある文章で、クスッと笑える場面が多く、退屈せずに読めた。

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    2018年11月04日
  • デッドアイ・ディック

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    なんともけったいな物語。以前「チャンピオンたちの朝食」を読んだときにも同じような印象を受けた記憶がある。高橋源一郎「さよならギャングたち」と同じ(というか高橋がパクったんだろうけど)なんだけど、「さよなら〜」ほど詩的なわけではないなあ。一応ストーリーはあるんだけど、それよりも即興的な文章を味わうべき小説なんだろう。その意味では翻訳で読んでもダメなのかもしれない。訳者あとがきで紹介されていた書評でもそのあたりについて書かれている。以下抜粋。

    「ヴォネガットは、カウント・ベイシーがピアノの名人であるのと同じ意味で、文章の名人である−−どちらのスタイルも、簡潔で、おどけていて、リズミカルだ。そのた

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    2018年10月15日
  • 猫のゆりかご

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    Cat's Cradle、揺れ揺れる宗教観。不思議な世界観だが遠回しにずっと悟りを聞いてるかのようでねむたい。これぞゆりかご。

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    2018年08月22日
  • タイムクエイク

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    小説なのかエッセイなのか?
    例によって散文の集合と言う特異な文体で綴られた作品ですが、これまで以上に奇天烈です。もはや物語のストーリーなど無く、むしろ作者自身の意見が中心にあるように思えます。
    作者の言いたい事は色々とあるのでしょう。それが、様々な風刺で描かれます。共産・社会主義的な発想、拡大家族。。。
    しかし、何か伝わってきません。言いたい事が沢山有ると言うのは判るのです。でもそれが一体何なのかが判らないのです
    しばらくヴォネガットさんから離れていたせいかもしれません。

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    2017年11月10日
  • これで駄目なら

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    狂った社会に暮らす正気な人は、狂って見える。ということは、正気な社会に暮らす狂気な人は正気に見えるってことか

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    2017年03月30日
  • これで駄目なら

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    スピーチをする側はもちろん、聞く側にも教養が求められる。スピーチ文化というのは話し手と聞き手の正のスパイラルで高め合っているのだなと分かる実例。

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    2017年01月21日
  • ガラパゴスの箱舟

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    いい味をだしているが物足りなさを感じるのは我がままか
    表紙   7点和田 誠
    展開   5点1985年著作
    文章   7点
    内容 619点
    合計 638点

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    2017年01月15日
  • これで駄目なら

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    コミュニティに属するかぁ。。。そういうのを鬱陶しいと思ってしまうが、確かに家族だけで閉じてしまうとガス抜きができなくてうまくいかない、という事もあるのかもしれないな、とは思った。

    通り一辺倒ではない、ヴォネガットが本当に感じている事を若者にスピーチしているのが分かり、真心の人だな、と。

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    2016年12月27日
  • これで駄目なら

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    カート・ヴォネガットは、いろいろな学校で卒業の祝辞を述べていたようです。
    その集大成。20世紀のホープだったヴォネガットの祝辞です。米国と日本の式典での祝辞の雰囲気は、きっとすごく違うんだろうなあ…?

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    2016年03月08日
  • これで駄目なら

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    正直、表紙の糸井さんの言葉がずるい。
    「ヴォネガットは目と心にしみる」って言われたら読みたくなるよ笑

    僕は知らなかった人なんだけど、小説やら劇やらを書いていた人で、いろいろなところでスピーチしていたらしい。

    その人の思う人生について、書かれているので、メモメモ。

    金を稼ぐコツは、一生懸命に働くこと。
    愛を勝ち得る秘訣は、いい服を着て、微笑むこと。
    夫婦喧嘩の種は、金かセックスか主導権の問題。そしてもう一つ、あなただけじゃ孤独は紛れず、十分じゃない時。
    大切なものはお金じゃない。あれば良いけどね。本当に大切なものは、隣人からの助言。自分を見てくれているということ。自分は満たされていると認識

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    2016年02月01日
  • 猫のゆりかご

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    カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作のひとつ。

    広島に原子爆弾が落ちた日、アメリカの重要人物たちの様子を記録した書物となるはずだった「世界が終末をむかえた日」。その執筆にとりかかった主人公ジョーナは、いまや禁断のボコノン教徒。一方、いまは亡きフィーリクス・ハニカー博士とは、原子爆弾の”父”のひとりにして、”アイス・ナイン”の発明者。
    ジョーナは、ハニカー博士の様子を記録すべく、博士の息子や上司、その他大勢にインタビューを試みるうちに、奇妙な孤島に降り立つことになります。そこはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島。ボコノン教に魅せられたこの島で過ごす奇天烈な日々は、誰も予想しない運命へ彼をいざ

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    2015年12月24日
  • 猫のゆりかご

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    お気に入りの本の主人公がこの本を薦めていたので読んでみたものの、私には難解だった。あとがきを読んでなんとなく大まかな意味合いがわかったような、わからないような…。
    しかし、ボコノン教の〈カラース〉や〈グランファルーン〉などの考えには納得できる部分があるなぁと思った。

    ひとつひとつの章立てがとても短いので、さくさく読むことができた。

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    2015年07月28日
  • 猫のゆりかご

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    この間読んだ本(図書室の魔法だったかな)でベタ褒めしていたので読んでみました。あやとりって猫のゆりかごっていうんですね。初めて知りました。

    何冊かこの方の本は読みましたがひねくれている感じが読みにくい。大嘘なんだけど原子爆弾という兵器があり、それを取り扱う科学者や政治家にモラルが欠けていたらどうなるのか、というようなお話だったと思います。考えさせられますね。
    この方の書かれる世界は宗教が結構大きく絡んできて面倒くさいというか面白いというか。きっと多くの現代日本人にとってさほど日常的に大きな容量を割いていないであろう宗教、信心というものが話しの中枢に据えられているので個人的にはだから?と言いた

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    2015年05月19日
  • 猫のゆりかご

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    私が今まで読んだヴォネガットの中でもかなり良かった。人類滅亡の裏側にあるのは…。短いチャプターの積み重ねでテンポ良くも読める。こんな時期に読んだので冒頭の原爆という単語にドキリとした。タイトルの猫のゆりかごは日本で言うあやとり。いい得て妙なタイトル。2012/519

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    2015年07月23日
  • 猫のゆりかご

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    マッドSFと呼ばれるものを理解するのは読み返す必要有
    表紙   6点和田 誠
    展開   4点1963年著作
    文章   5点
    内容 580点
    合計 595点

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    2015年01月16日