カート・ヴォネガットのレビュー一覧

  • ガラパゴスの箱舟

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    いい味をだしているが物足りなさを感じるのは我がままか
    表紙   7点和田 誠
    展開   5点1985年著作
    文章   7点
    内容 619点
    合計 638点

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    2017年01月15日
  • これで駄目なら

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    コミュニティに属するかぁ。。。そういうのを鬱陶しいと思ってしまうが、確かに家族だけで閉じてしまうとガス抜きができなくてうまくいかない、という事もあるのかもしれないな、とは思った。

    通り一辺倒ではない、ヴォネガットが本当に感じている事を若者にスピーチしているのが分かり、真心の人だな、と。

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    2016年12月27日
  • これで駄目なら

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    カート・ヴォネガットは、いろいろな学校で卒業の祝辞を述べていたようです。
    その集大成。20世紀のホープだったヴォネガットの祝辞です。米国と日本の式典での祝辞の雰囲気は、きっとすごく違うんだろうなあ…?

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    2016年03月08日
  • これで駄目なら

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    正直、表紙の糸井さんの言葉がずるい。
    「ヴォネガットは目と心にしみる」って言われたら読みたくなるよ笑

    僕は知らなかった人なんだけど、小説やら劇やらを書いていた人で、いろいろなところでスピーチしていたらしい。

    その人の思う人生について、書かれているので、メモメモ。

    金を稼ぐコツは、一生懸命に働くこと。
    愛を勝ち得る秘訣は、いい服を着て、微笑むこと。
    夫婦喧嘩の種は、金かセックスか主導権の問題。そしてもう一つ、あなただけじゃ孤独は紛れず、十分じゃない時。
    大切なものはお金じゃない。あれば良いけどね。本当に大切なものは、隣人からの助言。自分を見てくれているということ。自分は満たされていると認識すること。
    愛すべき人を愛すること。
    人が安心できるのは、大きな家族関係を形成した時。50人とか?
    先生に感謝すること。

    大人になるとは、ってことを繰り返し言っていた。そして、IF THIS ISN'T NICE,WHAT IS?

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    2016年02月01日
  • 猫のゆりかご

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    カート・ヴォネガット・ジュニアの代表作のひとつ。

    広島に原子爆弾が落ちた日、アメリカの重要人物たちの様子を記録した書物となるはずだった「世界が終末をむかえた日」。その執筆にとりかかった主人公ジョーナは、いまや禁断のボコノン教徒。一方、いまは亡きフィーリクス・ハニカー博士とは、原子爆弾の”父”のひとりにして、”アイス・ナイン”の発明者。
    ジョーナは、ハニカー博士の様子を記録すべく、博士の息子や上司、その他大勢にインタビューを試みるうちに、奇妙な孤島に降り立つことになります。そこはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島。ボコノン教に魅せられたこの島で過ごす奇天烈な日々は、誰も予想しない運命へ彼をいざないます…

    独特の諦観的世界観、ユーモアな章立てに言葉運び、ナンセンスギャグ。おおよそ感じるヴォネガットの魅力は、もちろんそれだけでは言い表せませんが、本書で見出した彼の作品の魅力は、「肩の力を抜いて読めること」。
    真面目で堅苦しい言葉が連なるSFに刺激され、人が殺され謎を解明するミステリーにどきどきし、ヒューマンドラマに心揺さぶられる読書生活のなかで、こういった趣向の作品は、実は貴重な存在(とはいえ、まだ彼の作品は3冊目ですが…)。なにか教訓めいた言葉を追うことも忘れて本書を読み進められたことも、これに起因するのかも。

    さてさて、表題の「猫のゆりかご(Cat's cradle)」とは、装丁にも示されるとおり、あやとりのこと。なぜこの表題がつけられたのでしょうね?

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    2015年12月24日
  • 猫のゆりかご

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    お気に入りの本の主人公がこの本を薦めていたので読んでみたものの、私には難解だった。あとがきを読んでなんとなく大まかな意味合いがわかったような、わからないような…。
    しかし、ボコノン教の〈カラース〉や〈グランファルーン〉などの考えには納得できる部分があるなぁと思った。

    ひとつひとつの章立てがとても短いので、さくさく読むことができた。

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    2015年07月28日
  • 猫のゆりかご

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    この間読んだ本(図書室の魔法だったかな)でベタ褒めしていたので読んでみました。あやとりって猫のゆりかごっていうんですね。初めて知りました。

    何冊かこの方の本は読みましたがひねくれている感じが読みにくい。大嘘なんだけど原子爆弾という兵器があり、それを取り扱う科学者や政治家にモラルが欠けていたらどうなるのか、というようなお話だったと思います。考えさせられますね。
    この方の書かれる世界は宗教が結構大きく絡んできて面倒くさいというか面白いというか。きっと多くの現代日本人にとってさほど日常的に大きな容量を割いていないであろう宗教、信心というものが話しの中枢に据えられているので個人的にはだから?と言いたいような事柄が物凄い重要事項だったり。その辺りは読んでいて全然響かないなあ、と思います。

    主人公は見た目だけで超絶美女の女の子を心から愛していると勘違いしたり、世界の終わりに義憤は感じるものの特に何をする訳でもないのであまり好きになれるタイプではありませんでした。ところどころ面白いなあと思う所はありますがボコノン教?だったかな?にはあまり入信したいとは思えないな。わかったようなことを言って人をけむに巻く詐欺師みたいな教祖だなあ、と信心のない自分は胡散臭く読んでしまいました。

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    2015年05月19日
  • ホーカス・ポーカス

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    ―――
    長老たちが地球人に目を付けたもうひとつの理由は、彼らが自分と異なった外見を持ち、異なったしゃべりかたをする地球人を恐れ、憎むことだった。彼らは、いわゆる”下等動物”の生活だけでなく、おたがいの生活をも地獄に変えていた。彼らはよそものを見れば下等動物と思うたちだった。だから、長老たちが細菌にこの世の辛酸をなめさせたければ、地球人に物理学と化学を勉強すればもっと効率のいい武器が作れると教えるだけでよいわけだ。長老たちはさっそくその実行にとりかかった。
    ―――
    長老たちは、アイザック・ニュートンの頭の上にリンゴを落とした。
    長老たちは、母親のヤカンが鳴り出す度に、ジェイムズ・ワット少年に聴き耳を立てさせた。
    ―――
    (本文より)

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    2015年01月03日
  • バゴンボの嗅ぎタバコ入れ

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    ヴォネガットにももちろん下積み時代というものがあったんだなあ、と思う。ブラスバンドの先生の話が好き。

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    2014年01月02日
  • スラップスティック

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    ・愛をちょっぴり少なめに、
    ありふれた親切をちょっぴり多めに。

    ・愛してるよ、のことばは、
    人に、本心じゃないことを言わせる仕掛け。

    ・歴史にできるのは、われわれを次の驚きに対して準備させることだけである。



    拡大家族に対する、彼の論文のよう。

    血液型でも、星座でも、くだらないミドルネームでも。
    同じものをもつだけで、親しみがわく。
    孤独じゃなくなる。

    どんなわかりあえないひとでも、なにか共通点を見つけること。

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    2013年11月30日
  • ホーカス・ポーカス

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    読み終わるのに何日もかかってしまった
    長かった
    ヒロシマツモトが出てきたあたりからは面白くて一気に読めた
    ヴォネガットお得意の話の寄り道が多過ぎて本に慣れるまで時間がかかる
    そのせいで序盤はちょっと読むのが辛かった
    あと、登場人物が多過ぎて頭悪い僕にはわけわかんなくなることが多かった笑
    翻訳の問題でなく、文化や言語の違いによる問題だと思うんだけど、よく分からない言い回しもいくつか
    それでも、ヴォネガット好きかつ日本人なら読んで欲しい本
    少し日本人贔屓に描かれてる

    ヴォネガットの小説を読むたびにアメリカひでぇな、日本良い国だなと思うんだけど、
    それは日本人が歴史的敗北によって植え付けられた劣等感を抱えてるからなのかななんて思ったり
    そんな日本も、現在の状況見る限りまもなくクソッタレな国になっちゃうんだろうなーなんて悲観的になるのはヴォネガットの終末観のせいだろうかね

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    2013年01月19日
  • ホーカス・ポーカス

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    もしかすると人生の辻褄は合うのではないのか。
    そんな考えが入り込んできているようだった。
    『スローターハウス5』に登場した、あらゆる悲惨な出来事に対しただ淡々と「そういうものだ」と呟き続けるビリー・ピルグリムと対になったかのような人物は今作にも存在する。しかしそれは単に脇役としてだ。

    主人公は、出来事に対して、ときおり神の存在を信じてもよいような気がしていて、それは「そういうものだ」の認識との間で揺れ動く。あらゆる悲惨な出来事も、単に「そういうもの」であり、そこにはどこか超越した地点からの意味付け(=神)などなく、すべては無意味。人生に辻褄が合うなんて発想はあり得ない。
    今までこんな風に語られていたものが、この『ホーカス・ポーカス』では、そんなある種の達観した地点から、人間的なものに戻っていったように思えた。

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    2013年01月18日
  • デッドアイ・ディック

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    これまで読んできたヴォネガットの小説のなかでは一番スケールは小さい。
    一つの田舎街を舞台にした、奇妙な家族を中心とした物語。

    おかしくて悲しくてどうしようもない人たちばかりだが、きっと人ってこういうもの。
    「一生はまだ終わっていないが、物語は終わったのだ」
    エピローグでしかない人生でも続いていく。

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    2012年12月20日
  • スラップスティック

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    初ボネガット。

    さすがアーヴィングのお師匠様。
    奇妙奇天烈、悲喜こもごもな人生譚。

    ニヤリとさせられる場面がしばしば。

    名字、同じ人は拡大家族かーそうかー。

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    2014年12月23日
  • ガラパゴスの箱舟

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    ダーウィンの進化論をテーマにしたSF小説。
    戦争、経済、人生、男女など現代の問題に対して、進化した人間の脳がいかに当てにならないかを皮肉とユーモアたっぷりに書いている。
    ガラパゴス諸島の環境が、大きな脳を不要にするという発想もおもしろい。

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    2012年04月21日
  • 青ひげ

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    ネタバレ

    今度は画家の話

     楽しみにしている作家の(けっこう)最新作。1987年である。戦争体験を持つ画家が自らの人生を振り返るというスタイルで書かれる。細切れに小さなセンテンスが区切られていて、あっちこっちへと時間がいったり来たりするものの、絶妙のタッチで読者が混乱することがない。多少冗長とも思える350ページの長編もスムーズに読むことができた。

     本来自分の死後にのみ公開する予定だったジャガイモ小屋に残した最後の作品とはどんなものなのか? このテーマを最後まで引っ張りながら、ラストで一気にその作品を見せる。主人公である画家がそれを公開する気になる部分といい、公開したときにとかれる自らに課した呪縛みたいなものがラストを締めくくる。なかなかいい本だった。

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    2011年09月16日
  • 猫のゆりかご

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    短い章の連続なので読みやすいかと思います。スケールの大きなSF作品。

    いやぁ、カート・ボネガット・ジュニアの本を読むのは二度目です。
    「タイタンの妖女」以来です。
    「タイタン」はなかなか、良い意味でキテレツな感じだったけど、
    今作もそんな感がありながら、2頁とか3頁だとかで一章が構成されている
    からなのか、テンポが良いです。グターっとした感じがない。
    それでいて、内容がある。いや、ないのかな。ボコノン教っていう
    オリジナルな宗教が出てきて、その専門用語みたいなのが
    小学生が作ったような言葉のように思えてくるようなおかしさがあります。
    まぁ、かいつまむと、面白かったってことです。しょうゆうこと。

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    2025年06月12日
  • ジェイルバード

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    1行読んだだけで私の顔をにやけさせる作家というのは、たぶんこの人だけ。関係のない(ようにみえる)ことが次々に書き連ねられていって、その中に身を置くこと自体すごく気持ちいいんだけど、それらが最後にうまいことまとまっていくところがたまらない。これまでアメリカで起きてきたいろんなことを良く知っていればもっともっとおもしろく読めるのかもしれないなあ。でも、今、わたしが感じるおもしろさだけで充分。

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    2011年08月06日
  • タイムクエイク

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    誰にも生んでくれと頼んだ覚えは無い、というフレーズが出てくるたび心に突き刺さりました。ヴォネガット慣れしてない人には読みづらそう?

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    2009年10月04日
  • ガラパゴスの箱舟

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    爆笑問題太田光が大絶賛するSF小説家カート・ヴォネガットが1985年に発表した長編作品です。
    太田光によれば、「世の中で起こっている事実を彼が言うだけで悲劇ですらコメディーになる」とか。そして、「生きていることなんてたいしたことない。たいしたことないことは悲しむべきじゃないという考えを知って気が楽になった」。天才は「今、この時点が幸福」と表現できる人。などと、べたぼめです。
    ヴォネガットは昨年7月に亡くなりましたが、作者自身、この「ガラパゴスの箱舟」は自信作だったらしく、エッセイ集でも「これまでに書いた最高の本」と語っているそうです。
    すべては冒頭の、アンネ・フランクが遺した「いろんなことはありましたが、それでもわたしはだれも心底は善人だと信じています」という言葉に詰まっています。
    「巨大脳が人間生活を耐えられないものにしている」。そのことが滑稽に、悲愴に、嬉々と描かれています。
    他の作品を早くよみたくなりました。

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    2009年10月04日