日高ショーコのレビュー一覧
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たった8巻とは思えない充足感
若き子爵と美しい家令などそれだけでロマンです。
桂木の何があっても崩れない美しさにため息をつき、暁人の若者らしく大らかでありながら品格のある当主の姿にも確かにやられました。が、物語の厚みがすごい。
日本にもあった貴族世界を垣間見れてそこにもまたロマンを感じます。
貴族としての既得権益を振りかざす者。そして台頭する海千山千の切れ者たち。桂木と暁人は激動の時代を駆け抜ける。二人の交錯する思惑にも注目です。
音を立てて変化を遂げる近代日本創生の世界観にどっぷりはまり、この物語がたった8巻の中の出来事だったとは思えませんでした。
その充足感に「これ、大河ドラマでしょ。」なんて思いました。 -
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幸せです
強く惹かれ合うのにうまくいかない2人でしたが、とても素敵なラストでこちらまで多幸感に包まれました。
突き詰めれば、暁人は溺愛年下攻め(おぼっちゃま)のカテゴリーになりそうですが、なにせ桂木がどのカテゴリーにも収まりそうにない逸材で、そのおかげで困難でもあり、また時代背景と重なり深く面白い作品になっていたと思います。
そして桂木の少しのデレでもありがたく心に響く感覚は、まるで暁人の擬似体験が出来ているのではないかと思うほどにギュンとしましたw
そうね、ぎゅーーって抱きしめたくなるよねと。
10年の連載という事で、作中で作者様の画力もどんどん増していき、ラストでは2人の美しさがより際立ってい -
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あの桂木が!!
「あなたならどうするだろうかと考えていました」「あなたがいたから私は進むことができたのです」と言うなんて!!
あの教育係だった桂木が。
これはある意味「好きです」と言うより重要な言葉なのでは。
もちろん暁人も嬉しいだろうし、しっかりと刺さっていましたね。
しかも笑顔と「寝かせるな」発言まで。
そりゃもう暁人だってただの10代に戻りますわ。
何でも言うこときいちゃうレベルでベタ惚れですわ。(ベタ惚れは元からだけどw)
一緒にいたいからってちょっと意地悪しようとしちゃったりして。
可愛い。服と靴隠すのも可愛い。(自分でやらずに頼んじゃうのがおぼっちゃま気質)
そして!乱れた浴衣が美しかった〜。
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桂木の変化
桂木が自分の気持ちを自覚したら色々策略をしてそのまま突き進むと思っていましたが、わからなくなるなんて、、なんだかとてもリアルでした。
でも気持ちは確か。きっと初恋に近いのかな。
まだまだ安心できないのですが、2人とも確実に変化していますね。 -
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蓉介さんにずっと感じてた違和感の正体。みんなに好かれていて、菖太や竹さんのエピソードからも人間的にすごい良い人だってことがわかる。でも息子である蓉一は父親蓉介さんのことを全然思い出してなかった。母親のことも。だから釈然としないというかしっくりこなかったんだ…と、蓉一の回想シーンを見て、納得しました。
でも最後にその理由、事情がわかり、蓉介さんの苦悩を思うとすごく切ない気持ちになるけど、同時に初めて蓉介さんという人物をリアルに感じることができたように思う。蓉一の言うように、我儘で身勝手かもしれないけど、アヤコさんや蓉一への愛を感じられてとても良かった。
柏木さんや吉冨さんは辛かっただろうなと思う -
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前巻最後では蓉一が桜井さんに自分の気持ちを伝えて、ここから一気に進展するかと思いきや…。桜井さんの仕事が忙しくて会えなかったり転勤の話もこじれたりですれ違ってしまう2人。でも最終的には蓉一が常備の替えのパンツを使えることになって良かった^ ^
桜井さんの家族の話が初めて出てきたのも興味深かったけど、やっぱり蓉一の父親蓉介さんだよね。実際にもういないのにすごい存在感がある。それにすごい人物。人当たりがよく情があって、聡明で思慮深くて絵の才能もあって。
そんな人物が父親で、そこに悪気は無くてもずっと比べ続けられてきた蓉一。私なら息が詰まる。
絵に父親の影が感じられなくなったと言われて、ビックリする -
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時子のターン!
やっと時が満ちて時子にスポットが当てた巻!あの頃はこの言葉がなかったが...、あの小説は、タイアップです!これぞ商い。最後のプロポーズにひええと興奮した。純文学でこの場面なら悪寒が...でも女性マンガならば、どうだろう。ハッピーエンドに繋げる?次も読みたい!
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こつこつと下準備を進めて、商いの塊。その割には難しい感じはなくて、漫画はサクサクと読める。女性に共感する漫画と読者でありながら当時の差別から目を背けなくて作者に感心する。時子が明らかに主役の並みに入ってるがまだまだ時間をかけて、そのうち。
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作者は他にも明治を舞台にしたのでその取材をまた活かしてる。そのおかげか、明治末と呉服店の詳細にまったく初心者の自分にもわかりやすくかつ自然にこの設定を紹介してくれて、同時にゆっくりと人物を登場させて絡めく。続きが楽しみ。
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今までは絵を描くこと以外に興味を持てなくて、桜井さんへの自分の気持ちを上手く言葉にできない蓉一。蓉一のことが本気で好きだからこそ簡単には踏み込めないと思いあぐねる桜井さん。
進展は遅いかもしれないけど、お互いのことを考える2人のモノローグがめちゃめちゃ良い。
特に蓉一の桜井さんへの感情は、人を好きになるってそういうことだよなぁとキュンってなる。
こういう言葉が読みたくて、漫画にしろ小説にしろ読んでるんだと改めて思った。ほんと素晴らしいです。
蓉一も桜井さんも他の人の前ではそんなことないのに、お互いのことになるとほんと可愛くなる^ ^
菖太や竹さん、藤本のそれぞれの想いとかモノローグも良いですよ -
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スピン元「シグナル」でクセのあるキャラ、でもかっこよくて気になる人物だった榊さんの恋。
スーツが似合うインテリ社長って感じなので、大人でドライな性格と思いきや、やはり本気の恋には臆病になる一面も。
それでこそリアルで本当のプライベートを覗き見させていただいている感覚になります。
そりゃノンケは怖いよね。。でもさ、部屋が汚くても全然気持ちが減らないんだから、きっと榊さんにとっては重要な部分なのに。
きっとこれからは一緒に住んで榊さんが掃除するんだろうな。
もう可愛くて仕方ないのが伝わるよ。お幸せに!!
シグナルの2人も出てくるかと思いましたが、絡みがなかったのはちょっと残念でした。