倉数茂のレビュー一覧

  • 夜更けのおつまみ

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    ちょっと一杯の人も
    ちびちび、ずーっと飲む人も。
    31名の物書きさんたちが
    それぞれの愛する肴一品を紹介。

    この「ちょっとずつ」感がいい。
    一応、簡単なレシピがついているから
    自分で作ってみるのもアリ。
    酒は妄想で味わうだけですが
    肴って飲まない人間の舌にも合うのよね〜。

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    2022年06月10日
  • 忘れられたその場所で、

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    決してつまらなかったわけじゃないんだけど、「その描写いる?」という部分も多かったかな。
    主人公?の刑事・浩明の同僚である絵美。シングルマザーの女刑事ってことで結構深堀されてたけどそんなに感情移入できるわけでもないし設定がそこまで物語に活きてなかったような。
    美和目線の話も、大間知家の闇や差別・迫害についての別視点を描いているんだろうけど、、美和の兄とかなんであんなに攻撃的なのか終始意味不明だったw
    「人ならざるものを見てしまう」美和の能力も、そこまで必要だったのかな?という感想。

    【追記】
    読み終えてから知ったんだけどこれ「七重町シリーズ」っていうシリーズものなのか~
    他のシリーズ知っていた

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    2022年06月10日
  • 名もなき王国

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    【感想】
    ・最近よく見かけるようになった(昔から多いかな?)「現実」と「非現実」の境界があいまいに溶けていく作品のひとつ。
    ・書くことの意味と魅力を捜しつつ書くことの虚しさ描くというようなメタっぽい風味はカモフラージュで、じつはメタではなく、存在のあやふやさを利用して存在を確かなものにしようとあがく物語。
    ・強いてジャンル分けすれば純文学でしょうか。実はミステリという面も(多くの作品にミステリ要素はあるものだけど)。犯人は誰だ!? 動機は何だ!? 作品全体が犯行。なので我慢してでも最後まで読まないと姿がつかめない。
    ・アニメ「Sonny Boy」とどことなく近いテイストを感じる。
    ・文学系同人

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    2021年10月03日
  • 忘れられたその場所で、

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    いろいろな設定が空回り〜その設定、必要ですか?の連続。
    社会派ミステリー&幻想ホラーね…
    終わり方も唐突な感じ。

    ハンセン病についてはとても勉強になりました…

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    2021年07月20日
  • 名もなき王国

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    捨て置かれた大きな病院の廃墟に住まう小説家、沢渡晶を中心として散らばる短編たちとして読んでいる間はとても素晴らしくて、それぞれの作品の緩やかな繋がりが、それに楽しみを足してくれる。
    賛否両論あると思うけど、私は最後の種明かしで一気に白けてしまった。小説なんてのは所詮現実におけるエンターテイメントです、って、ここに来るまで読み進めながら感じていたものを全否定された感じで、怒りすら湧く。もし、最初からそれが目的でここまで延々読者を連れ回しているのだとしたら、星は1つに変更したい!!

    もしこのラストを知ってて読み始めてたら「文章うまいなー、複雑な構成のメタフィクション小説だなー、へー」という感想し

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    2021年06月16日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒大好きですが、つまみはなくても良い人間です。食事と共に飲酒して、食事が終わればアルコールだけでOK。夜更けにつまみを食べて飲酒したら体重増えるやんと思うから。

    でもこうしてこの本を読むと、作ってみたくなるつまみがいくつか。レシピが掲載されているものもあれば、掲載するまでもないものもあり、好き勝手な体裁が楽しい。読んだことのない作家もたくさんいて、興味を惹かれます。

    「食欲と性欲が欠けている小説」を書くと言われた綾崎さん。前者についての言い訳はわかりましたが、後者についてはどうなのかが気になります(笑)。

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    2021年06月15日
  • 名もなき王国

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    主人公である“私”と、若手作家の集まりで知り合い意気投合した澤田瞬、彼の伯母で故人の沢渡晶の3人の作家が登場するメタフィクション。沢渡晶の作品や澤田瞬が語った話を私が小説化した作品などが次々に提示され、どれが現実なのか混沌としてくる。作者の狙いもまさにそこにあるようで、私と澤田が虚構と現実について応酬する場面もある。いろいろなことを思いながら読み進めたが、ラストで明かされる真相にはぶっ飛んだ。

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    2021年05月05日
  • 夜更けのおつまみ

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    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

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    2020年05月25日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒もおつまみも、好みがそれぞれなのが面白い。
    酒ではなくつまみがテーマなのに、つまみを美味しく食べるために飲むのではなく、酒を美味しく飲むために食べているのですよ!と開き直っている執筆者がチラホラ混じっているのが微笑ましくてよい。
    オイルサーディンは美味しい。

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    2020年03月14日
  • 名もなき王国

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    読み終えた後、頭がふらふらするような話。どこからが夢でどこからが現実で、何と何がつながっているのかよく分からなくなる。言葉遊びのようにも思えるし、自分の存在や死ぬことについてひたすら考えつくしているようにも思える。
    2019/2/15

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    2019年02月15日
  • 名もなき王国

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    小説の書き手と小説の中に出てくる人物と、その人物が想像する人物などがいりくんで展開するストーリー。謎解きのような不思議な気持ちを抱えて止まらなくなる。最後は一見平凡な終わらせ方だが、そこに至るまでの謎との整合性が取れていて見事な一冊。

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    2019年01月20日
  • 名もなき王国

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    ネタバレ

    最後まで読まないと作品の全体像がわからないこと、登場人物や作品内の小説のリンク具合が非常に理解し難く文体も固いため読み辛い。
    映画「インセプション」のような、夢と現実が混同したように見せたラストという理解でいいのだろうか?

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    2018年11月02日
  • 名もなき王国

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    ミステリーのようなSFのような、ファンタジーでもあるような、ジャンルの境目をすべて縫い付けたような作品。登場人物の視点から覗く世界に混乱することろもあるが、それが不思議な世界観を醸す要因でもある。最初は自分には合わない作品だと感じたが、ラストに近づくにつれて、どんどん霧が晴れるような感覚にになり、作品の世界での居心地がよくなってくる。SFが好きなら読む価値はあるかもしれない。

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    2018年10月22日
  • 名もなき王国

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    色んな時代・場所での群像劇?を最後に回収するっていう構成だったけど、最後あたりを読んでいる時には前半部分をわりと忘れているという失態。

    複雑だし、少し印象に残りにくい気も。

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    2018年10月20日