古沢嘉通のレビュー一覧

  • ブラックボックス(下)

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    ボッシュシリーズとしては凡作ではないかなあ。特に上巻が地味で、いやまあ地味なのはいいんだけど、ちょっと退屈。とは言え、終盤のサスペンスとたたみかける展開は、さすがに読ませる。初期の作品に流れる暗い情念に引きつけられていたので、最近のものには点が辛くなりがちかも。

    政治的思惑から横やりが入る展開は、「ああまたそれか~」というお約束感たっぷり。犯人の一人による自白で背景が明らかになるというのが、なんだか安直な感じだし、真相も早くから見当がつく。コナリーだから、ボッシュシリーズだからこそのケチつけだと思うけど。

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    2017年07月25日
  • ブラックボックス(下)

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    2年ぶりのボッシュ・シリーズは、デビュー作から20年経った2012年に出版され、作品の舞台も同じ年。トラウマになっていた殺人事件を20年後に再捜査するボッシュの姿を描くというストーリー。タイトルの「ブラックボックス」は、飛行機事故の際のブラックボックスのように、すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるというボッシュの信念になったものを表している。

    上巻は「ブラックボックス」を求めての地味な捜査が続く。唯一の手掛かりである薬莢を手に右往左往するボッシュ。拡がりも展開も希薄なのでイマイチのれない感じ。凶器の銃を繋ぐ殺人事件。そこから細い糸を手繰っていくと事件は意外な展開を見せるが

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    2017年07月17日
  • ブラックボックス(下)

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    もちろんコナリーの作品なので一定のクオリティは保ってはいるものの、ストーリー展開の意外性も少なく、残念ながらいたって普通の出来。コナリーの作品として、だが。

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    2017年06月30日
  • 母の記憶に

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    最新の技術・知見を目の前にして、そこからどのような人間の物語があり得るのか、という発想の翼。この飛翔能力と構成力が人並み外れており、決して新しくはないのに引き込まれる。
    「重荷は常に汝とともに」と「残されし者」が著者推薦作というのは中国っぽさというかオリエンタリズムばかり評価されることに対する反発が著者の中にあるのだろうか。
    「レギュラー」は、訳者あとがきでマイクル・コナリーと評されたが、自分はジェフリー・ディーヴァーのように感じた。
    そして藤井太洋の解説に見られる、ワクワクするようなSF作家同士の交流とインスパイア。

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    2017年06月17日
  • 転落の街(上)

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    上下合わせての感想。
    ハリー・ボッシュシリーズも何作目になるのやら。
    齢六十になっても全く枯れないボッシュ。仕事も恋愛も相変わらず熱い。
    しかしボッシュのパートナーにはなりたくない。チューが脱線したくなる気持ちも理解出来る。ボッシュなりの気遣いもあるが、チューにしてみれば、パートナーというより雑用係かよ、と怒りたくもなるだろう。
    今回ボッシュたちが抱えるのは二件の事件。どちらもからくりは複雑ではない。これまでのシリーズに比べればシンプルな方かも知れない。
    しかし長年の天敵・アーヴィングと長年の友人・ライダーとの関係がこうも皮肉な結果になろうとは。
    娘はまだ十五才、定年延長出来て良かったが、この

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    2017年06月11日
  • 転落の街(上)

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    ボッシュシリーズも歳をとったなぁ感が
    2つの事件を抱えても大丈夫かい?、な

    相棒もアジア系なのは時代の流れ

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    2021年02月20日
  • ナイトホークス(下)

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    犯人、黒幕は予想通りの人でした。
    しかし何で結ばれない人を好きになってしまうかなぁ…。
    結局の所、ボッシュが硬派なのか軟派なのか掴みきれず。

    シリーズ2作目も読んでみます。

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    2017年01月26日
  • ナイトホークス(上)

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    有名なシリーズモノの一作目。

    ベトナム戦争帰りの刑事、ハリーボッシュ。
    これぞハードボイルドという感じ。
    何だか非常に男臭くて、果たしてこれは面白いのか?と疑う序盤。

    巻の中盤くらいで少しスピードに乗ってくる。
    どうやら恋愛要素もあるみたい。

    何だかありきたりな展開だよなぁ、と今のところ思っています。
    下巻でどうなるか。

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    2017年01月25日
  • 転落の街(上)

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    <上下二巻を併せての評>

    『転落の街』は、ロス市警強盗殺人課刑事ハリー・ボッシュが主人公。下巻カバー裏の惹句に「不朽のハード・ボイルド小説!」のコピーが躍るが、御年60歳で、15歳の娘と同居という設定では、どう転んでもハード・ボイルドになるわけがない。事実、射撃の腕は娘にも負け、視力の衰えや観察力、推理力が以前ほど働かなくなったことを認めてもいる。なにしろ引退を考えるほど自信をなくしかけている。

    シリーズ物の作品をはじめから読まずに途中から読むのは厄介だ。キャラクター設定がのみ込めていないし、人間関係にも疎い。それでも、どうにか読めるのは、作家がそのあたりを配慮して、一話完結でも読めるよう

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    2016年10月25日
  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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    あの『紙の動物園』のケン・リュウの長編第一作。
    期待したのだがそっちへ行っちゃったのか感が半端ないです。
    残念です。
    シリーズの続きを読むことはもう無いです。

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    2016年10月13日
  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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    設定が異世界なのでファンタジーではあるが,大筋は項羽と劉邦の物語そのままといっていいほどで,それなら結末が違ってるのかなと,2巻目に期待してしまう.ただ物語は小気味いいほどさくさくっと進んでいく.

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    2016年09月08日
  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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    原典としての古典の知識が邪魔をしてしまったのか、最後まで文章の波に乗れなかった。

    古典を下敷きとした箇所を読んでいると、唐突に創作された部分が接ぎ木されたように現れてきて、また古典に戻るというのの繰り返し。

    読んでいて、方向性はわかるんだが、こちらが疲れてしまった。

    あと武侠小説ではないと思う。

    若干、翻訳者の方の知識不足的な部分もあるような気がした。

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    2016年08月31日
  • ブラック・アイス

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    ネタバレ

    ハリー・ボッシュシリーズの2作目、「ブラック・アイス」、それは、冬の、雨が降った後、とても冷えこんだ日に起こる。
    雨が道路で凍り、黒いアスファルトの上に、氷が張っているのだけど、見えない。
    それが、ブラック・アイス。
    上に乗っかるまで危険に気づかない。
    一旦、上に乗っかったらもう手遅れで、スリップしてハンドルが効かなくなる。
    ボッシュはブラック・アイスの危険を回避できるのか?

    カル・ムーアの残したメモ、「おれは自分がなにものかわかった。」から、幼い少年がそれぞれ自分がなにものであるのか見いださねばならなかった場所に、ボッシュは辿り着く。
    事件の手がかりであると同時に、ボッシュ自身に突きつけら

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    2016年06月06日
  • ナイトホークス(上)

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    最近、昔はまっていた翻訳ミステリーが懐かしくなり、「夜より暗き闇」から再読しはじめたハリー・ボッシュシリーズはやっぱりものすごく面白くて、せっかくだから一作目から読み返すことに。

    P24で、一匹のコヨーテがボッシュの気を引く。小柄な獣で毛皮はみすぼらしく、ところどころ毛がすっかり抜けている。シリーズ初のボッシュとコヨーテの描写だと、心の中でメモをする。

    ボッシュの刑事としての優れた観察眼と推理力にFBI捜査官エレノア・ウィッシュ同様、ぐいぐいと引っ張られ、ボッシュサーガに引き込まれる。

    「偶然なんてものはないんだ」とボッシュが口にするたびに、これは誰かが仕組んだことなのか?
    何かの伏線な

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    2016年05月04日
  • 双生児 下

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    上巻半ばで解説のネタバレ直前まで読み…なんとなく輪郭掴んでから読み進み。
    そうか、タイムリープとifなSFだったのかと。最終的にジョンは楽観的な奴である程度の自分の幸福を得られたらタイムリープをやめたけどジョーは神経質で理想主義だから二兎を追ってしまいぐるぐるしてるなぁと雑な感想になりました。

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    2016年04月30日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    シリーズ四作目は、コナリー最長となる大作。相変わらずストーリーが面白いので、ボリュームを気にすることなくさくさく読めた。

    検察側と弁護側のスリリングな駆け引きを絡ませた息詰まる攻防戦は“ザ・法廷劇”。ハラーは今回リンカーンを降りて事務所を構え、有能な調査員と共にチームで公判に挑む。弁護側の勝利とはすなわち、陪審員に無罪の印象を植え付けること。検察側の主張を踏まえた上で、弁護側のストーリーを上塗りする戦略は卑劣に見えるけれども、司法制度の中では正当なのよね。この辺りの認識のギャップにジリジリさせられながらも、それはそれで読み応えがあった。

    物語は法廷でのシーンが大部分を占める。検察、弁護側双

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    2016年04月09日
  • トランク・ミュージック(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ第5作。

    ボッシュは久しぶりに殺人課に復帰し、さっそく映画プロデューサーの殺人事件を捜査することになった。手がかりを求めて訪れたラスヴェガスで思いがけない人物と再会し……。

    一匹狼だったボッシュが、上司や仲間に助けられながら活動する姿が新鮮だった。前作で過去に向き合ったことでなにかがふっ切れたのかもしれない。終盤には嬉しい展開が♪

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    2018年01月19日
  • 双生児 下

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    さあて、下巻でどのようにSF要素を……


    いや、どっちかというとミステリじゃないかなあ。


    1941年のことに詳しくないし、
    ヘスについてもほぼ知らないと言ってもいいくらいだし、
    そのあたりの基礎知識があれば、より興味深く読めただろうね。勉強不足だね、僕の。
    解説読んで、一晩考えて、やっといろいろ得心がいきましたよ。
    そしてちゃんと原題も見ておくべきだった……


    今は、

    もし戦争が終わっていても米中戦争が起こっていたくらいだから日本が戦争に巻き込まれるなりするのは確実だし、太平洋戦争はなかったかもしれないけれど南方の国々は植民地支配から開放されたんだろうか、

    とかそっちのifが頭のな

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    2016年02月11日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    表題作のほか、『心智五行』、『文字占い師』など、せつなくも惹かれる作品はある。しかし、半分の作品は理解できずに読み流してしまった。集中して文字を追わないと、展開を把握できぬままに進み、幾度も読み返すはめになる。翻訳がまずいわけではないのだろうが、奇抜であって、心理描写を読み解かなければならない海外SF作品についていけない自分を知った。うむ、残念。

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    2020年12月25日
  • ブラック・アイス

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    デビュー作を読んだのは、もう随分前だ。
    三人称でありながらも、常に主人公の行動を追い、彼の視点で描写するため、読んでいる最中でも、一人称のストーリーと錯覚する。
    作者は、ヒーローの孤独をより際立たせるために、内面描写を出来るだけ避けるスタイルとしたのだろうか。
    とまれ、ハードボイルドに求められる要素は本書でも申し分なく盛り込まれており、ストイックに真相に向かってひた走るハリー・ボッシュは、惚れ惚れとするほど格好良い。
    クライマックスでの対決シーンは、まるで古臭い西部劇だが、実は極めて現代的な暴力的決着として描かれる。

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    2014年07月27日