竹田青嗣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ヨーロッパ哲学の絶対的な「真理」主義の起源をなす人物として、ポストモダン思想家から最悪の評価を与えられている人、プラトン。
しかしプラトンこそ実は、異なった人間どうしが言葉を通して共通の理解や共感を見出しうる可能性を求めた、「普遍性」の哲学者であった。
また同時に、哲学の本質的なテーマは、人間の生の原理にかかわることを明確に提示した哲学者であった。
プラトン評価を逆転させながら、著者自らの哲学観を明快に開陳する、目から鱗の一冊。
[ 目次 ]
序 反=プラトンと現代
第1章 哲学のはじまり
第2章 ソクラテスからプラトンへ
第3章 イデア
第4章 エロス、美、恋愛
第5章 政治 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「100分de名著」で取り上げられたのをきっかけに、積読になっていた本書を読んだ。
確かに難解で、解像度が無駄に高い独特な言い回しと用語でくどくどと語っているが、主張自体はシンプル。
白黒映像に男の子の笑顔が映し出される。ズームアウトすると、男の子は戦場に立っていた。側に倒れている人もいる。
でもさらにズームアウトすると、そこは映画のセットの中だった。
このように体験は何が見えるかによって意味が変わってくる。映画の撮影所の外で火事の炎が近寄ってきていた、といった具合に後から意外な情報が加わる可能性も否定できない。このように、ある現象が変化しながら組織化されていくメカニズムを「現象」と呼び -
Posted by ブクログ
ヘーゲルの『法の哲学』の構成にそって、テクストをパラフレーズしつつ、随所で著者たちの解説を付している本です。
ヘーゲルの議論の要点をまとめることでその概略を読者に示すというスタイルが採用されており、じっさいに『法の哲学』を読んでみようとする読者の手引きとなることがめざされているように見えます。ただ、とくに竹田が執筆を担当しているところでは、しばしば彼自身の欲望論との接続を意識した説明のしかたがされているのが気になりました。
たとえば第124節の注解の議論を、まずは「「主体の特殊性の権利」、いいかえれば「主体的自由の権利」こそ、近代と古代の「善」(道徳性)とを区分するもっとも重要な概念である -
Posted by ブクログ
哲学を「普遍認識」の方法であるという著者の考えが示されるとともに、そうした課題を喪失している現代哲学の諸潮流を批判している本です。
著者は現代における哲学の混迷が、「認識の謎」についての正しい理解が欠けている点に求めています。そして、ニーチェとフッサールの二人によってこの謎が解明されたと主張するとともに、彼らの仕事の意義についての理解を欠いているために、あいかわらず相対主義と独断論の両極に引き裂かれているポストモダン思想や言語分析哲学、新しい形而上学などの批判をおこなっています。
著者のフッサール解釈は、アカデミズムにおけるフッサール研究になじんでいる読者には不満を感じるところがあるでしょ