竹田青嗣のレビュー一覧

  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    【2回目】8/23から全5回にかけて実施した、オンライン読書会で講読したテキスト。ここでも「これは自力での達成だ」と思っていたことを何点も見かけることとなって、びっくりさせられた。自分を「よく」知るということは、自分の欲望のあり様を知ろうとすることに他ならないのだと、改めて感じ入った。特定に個々人の内側で、哲学的思考が芽生え、成長していく様を、ご自身の経験に即して語られているところは、とてもよかったと思った。

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    2021年09月19日
  • 恋愛論

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    過去の文学名作品の批評的考察から恋愛についての本質に迫っていこうと試みられた作品。恋愛が元になっているので、フィクションが元になっているということで、それで人間の本質にというのは、なんとなくしっくりこないところではあるが、小説もまた人が作り出すものということから考えれば、これも人の諸相を示す一つの出発点としても問題なかろうというところからきているのだろうと納得させながら読みました。恋愛が語られる名作をダイジェストで味わうこともできるので、よい面もありますね。

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    2021年08月28日
  • プラトン入門

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    ネタバレ

    プラトンの思想に賛同する側と反対側の双方の主張を理解した上で、自分の解釈を提示。

    反プラトン主義は、プラトン主義に端を発すると見られる近代としての市民社会の成立が、封建制を否定したとともに帝国主義やファシズムの勃興につながり、世界戦争の惨禍を招いたことを根拠に展開される。

    竹田的に重要な点を以下に列挙する。
    ・プラトンが西洋哲学を創始し、ゲーテが完成させた
    ・哲学は、まずもって、普遍的思考を志向する。「普遍性」の条件とは、誰でも対等の権限でこの言語ゲームに参加できるというありかたのこと。
    ・哲学の普遍的思考とは、さまざまな共同体を超えて共通了解を作り出そうとする思考の不断の努力。一方、思想の「普遍主義」とは、唯一絶対的な認識の観点が存在するという一つの独断的信念に過ぎない
    ・宗教は、物語をもとに世界像を描くので、地域性が高く、普遍性が低い。他方、哲学は、抽象概念をもとに世界像を描くので、普遍性を初めから志向。
    ・プラトンが、主張したこと自体が普遍的な内容だったかはさておき、普遍性を志向した自体は、哲学の創始者と呼ぶにふさわしい

    ・経験世界(事実)と純粋論理の世界は原理的に異なる。これらを取り違えることは現代でもよくあることだが、カントのように分けて考えるべき
    ・事実の世界でも論理の世界でも原因の議論は、ふに落ちるものにはならない。どこまでいっても観点の違いといったことでしかない。ヌゥス=知性=人間のものの見方がすべての原因であるととらえるべきである。(ちなみに、これを定式化したのがゲーテであり、「力」という形で深く表現したのがニーチェ。その前に自覚的に論じたのがヒュームだそうな)。ここから、人間がそもそもなぜ世界の根源を問うかといえば、結局欲望のエロスをくみとりたいからであり、そうした欲望のめざすところは、「最善」とは何かということなのである。


    入口の背景理解を経て実際の著作の説明に入っているが、読書案内としてとらえるべきだろう。

    世の中に、さまざまな「正義」がある中で、いかに共通了解を得るか、がテーマ。皆にとっての「善きもの」を追求する営みが、最重要な愛知。

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    2021年08月21日
  • 完全解読 カント『純粋理性批判』

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     「純粋理性批判」を一通り読み終え、なんとなくわかったかな、というところでこの本で再整理。いわゆる「超訳」というのか、著者らの解釈を元にオリジナルを完全に再構成したもの。オリジナルは本筋から逸れた箇所がかなりあり、論理の筋道が行ったり来たりして読みにくい箇所が多いが、本書ではそういうところがスッパリ整理されており読みやすい。一方で「あれ、こんなこと書いてあったっけ」とオリジナルに戻ると、全く違うことが書いてあったりするので注意。巻末の索引は助かるが、訳によっては微妙に訳し方が違うので意外に使えなかったりする。むしろ段落番号があったりするとテキストと相互参照できるのでよかったと思う。

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    2021年07月16日
  • ハイデガー入門

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    なんとなく気になる存在ではあるが、難しそうでなかなか手がでないハイデガーの「存在と時間」。さらには、「存在と時間」より難解といわれる「後期ハイデガー」。

    全体主義について学んでいくなかで、やっぱハイデガーは欠かせないな〜、またその文脈で、アーレントを理解するためには、その師もある程度理解しとかなくてはな〜と思う。

    が、やっぱ本人のを最初に読むのは、ドツボなので、入門書で始める。この入門書もたくさんあるのだが、「現象学入門」が難しくはあるが、クリアな感じなだったので、竹田さんの本で入門することに。

    ハイデガーの「存在と時間」を中心に、後期ハイデガー、そしてハイデガーとナチズムとの関係、現代思想におけるハイデガー の影響と批判などなど、とりあえず気になっているところはおさえてある。

    ハイデガーの本文が引用しているとことか、独特の用語には正直、うんざりするところもあるが、総じて、竹田さんの説明はクリア。

    そして、ハイデガーの思想も、なるほど、あるあるな感じでわかった気になってくる。(本当かな〜?)

    もうちょっと「入門」を彷徨ってみることにする。

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    2021年07月04日
  • 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』

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    ■著者が扱っているメインテーマ
    認識問題とは何で、それと解く現象学的還元とは何か?

    ■筆者が最も伝えたかったメッセージ
    内在意識から出発し、他人のそれと同じ構造を持つか
    疑いえない意志内で反省された事象同士の一致である。

    ■学んだことは何か
    客観という考え方ではなく、内在意識の構造の一致の働きがあるということ。
    つまり、主観から生まれた思いを前提に他社の考え(客観)を規定する。

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    2021年03月13日
  • ニーチェ入門

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    ■著者が扱っているメインテーマ
    いかに生きるとはどういう事か?

    ■筆者が最も伝えたかったメッセージ
    生きようとする欲があるから苦悩はあるという世界を受け入れ
    自分で世界を切り開いていこうとする意志が大事。

    ■学んだことは何か
    苦悩が選んだ世界から生まれた結果。
    人の数だけ世界は存在しているので、そこを否定する生き方は自分を否定しているようなもの。
    (他人を羨んだり、苦悩を拒否したり)

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    2021年03月13日
  • ニーチェ入門

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    「入門」と言いつつ、 #飲茶 さんの本を読んでいたからなんとか理解できた感じ。
    それまでの「絶対的に正しいものが存在する」という「真理への意志」を否定し、この世は自然の物理科学的法則に貫かれた機械仕掛けの天体運動に過ぎず、「何をやっても一切は決定されている」と断じる。だからこそ、「いつも無限の繰り返しとしてそう欲されるべきものとなるように行為」すべきだと説く。「なんのために」ではなく「いかに」生きるかを選ばなくてはならない、世界の「価値」はただ「力への意志」による解釈からのみ生じるのだと。

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    2020年10月18日
  • 哲学ってなんだ 自分と社会を知る

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    最後まで読み終えて、「哲学とは」ではなく、「哲学ってなんだ」というタイトルであった事にひとり納得。読み始める前は哲学という学問は何なのかという一般的な説明をしてくれる本かなと思っていたけど、哲学という思考法の捉え方の流れを著者の目線から説明している。著者の青田さんの個人的な意見が前面に出ているが、どういう立ち位置の意見であるかを著者自身が注釈を入れるように説明してくれるので、分かりやすかった。

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    2020年10月10日
  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    自由を得るために必要なことは何か?
    自由とはどいうものなのか?知ることから始まる。
    歴史の過程から、今では経済的な背景


    自由恋愛
    職業の自由
    社会的承認


    ガウェインの結婚

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    2020年04月25日
  • 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』

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    榊原哲也先生の本を読み終わってから、現象学について学びを深めようと考えて手に取った本。2周したけど、分かったような、分からないような。でも、おそらくこれが一番平易に書いてあると思われる本。

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    2020年01月09日
  • ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論  自分と社会をつなぐ回路

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    今、竹田青嗣と橋爪大三郎の書籍を通読中だが、その一環として22年前(1997年)に出版された本書を再読してみた。中身は今でも十分通用する真摯な議論。小林氏の真摯な姿勢が超絶博識の哲学者竹田・社会学者橋爪両氏の議論を白熱させる実に中身の濃い議論の書籍化。

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    2019年09月10日
  • 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』

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    「はじめての」と題されるだけあって、難解なフッサールの『理念』が誰にも分かると言って差し支えのない平易な言葉で説明されていると思う。(とはいえ、雑に読んでさくっと理解できるほど甘くもない)
    さらに一般読者及び初学者に向けた入門的説明であるだけではなく、フッサールの現象学における核心について、その後の正統派現象学や実存主義やポストモダン思想(相対主義、構造主義)が誤った咀嚼の元に批判を展開してきたという、竹田青嗣氏の力強い主張が展開されているところに本書の大きな特色があると感じた。
    この「フッサールは誤解されているので見直すべき」という主張が竹田青嗣氏の独自的なものなのか、それとも現在の思想界でムーヴメントとして湧き起こっているものなのかどうか(類書があるのかも含めて)を、初学者である僕はまだ知らない。けれど、これから僕がフッサールを読み進めていく上で、氏の視点を心にしかと留め置きつつ本書を随時参照することになると思う。

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    2019年09月09日
  • プラトン入門

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    現象学というイメージの著者だったが、本書を読んでイメージが変わった。
    ちくま新書の哲学入門のシリーズの中でもかなり好きかも。

    今さらプラトンなんて、という気もしないでもないが、こうして現代とつながる形で解説してあると途端に身近に感じらる。もちろん当時の状況を踏まえて読むべきであるという著者の主張はもっともであるのだが、なんだろうかこの「わかった感」というか「スッキリ感」。

    言語ゲームやマルクス主義を絡めてプラトンの哲学を説明してあるだけでこれほどまでにおもしろいとは。

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    2019年02月11日
  • 完全解読 フッサール『現象学の理念』

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    難解なフッサールの現象学を著者の意見(解釈)を交えながら詳細に解説してくれる。
    何度も同じ概念を解説するのでくどいと思えるほどだが、これぐらい繰り返さないとフッサール
    理解できないのであろう。
    個人的に、近代哲学の著述を読み解く上では、読みたい哲学者の前後の思想も知っていないければならないのが高いハードルとなっていた。この本では、デカルトーカント等のフッサールが受け継いだドイツ観念論の系譜及び現象論を批判したハイデガーやデリダの思想にも言及して読者の理解を助けてくれる。

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    2019年01月02日
  • ニーチェ入門

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    もちろん難しかった。けど最後まで読み通すことは出来た。竹田先生の著作との相性が良いことは分かった。難しいけどすこし読みやすい。先生曰く「哲学」や「思想」が「善きこと」を求める努力で、その「善きこと」への志を持つなら、是非とも一度はニーチェ思想の深い森の中を通ってみることをすすめる。とあるのでオレはようやくその森の存在を知ることが出来たのだと思う。その森は、きっと想像以上に深くて広大で鬱蒼とした暗くてイヤなところだろうけど、途中で急に湖が出てきたり、屋敷があったり見たこともない鳥が啼いていたりしそうだ。そこにはきっと色んなまだ見ぬ未知の世界が広がっている。そこで迷って森から出られなくならない様にパンくずを落として注意しながら探検を続けたい。探検しながら自分なりの地図を、思想の地図を描けたらこれはとっても嬉しいことだなあ。きっと。

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    2018年11月15日
  • 知識ゼロからのニーチェ入門

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    今回マンガでニーチェの人生を描いてくれたおかげで人間らしいニーチェを身近に感じることが出来た。もちろん言ってることは難しいが、人1人の人生として考えた時、特に後半生は何て苦しい人生だったんだと報われなさに息がつまるようであった。真面目で不器用な生き方に人間ニーチェを好きになった。また色々関連本を読んでみようと思う。何度も近づいて跳ね返されての繰り返しなんだろう。

    それにしてもニーチェが本を自費出版してるとは知らなかった…。

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    2018年10月21日
  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    中学生が理解できる哲学の本だと思って読み始めたが時間がかかったぁ(汗)
    現代社会においては、自由すぎて何が「自由」なのか、豊すぎてどこに生きる意味があるのかも、うまくみえない。その環境で「自分の意思をもつこと」ことが、現代社会に生きる私たちにとっての最大のテーマなのだと。

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    2018年10月12日
  • ニーチェ入門

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    ニーチェさんは、実はちゃんと読んでいないんです。
    読んでみようかな、とも思ったんですが、あの手の本は、どうにも訳文が不満なことが多くて、しり込み。
    (村上春樹さんあたりがニーチェ翻訳してくれないかなあ…英語ではないから無理だけど)。

    と、いう訳で、こういう本をひとつ読んでみようか、と。

    読んでみたら、実に面白かったです。ニーチェ、けっこう好きでした。

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    ●「事実などは存在しない。ただ解釈だけが存在する」

    ●「真実とは、もっとも強力な解釈のこと」

    ニーチェさんはキリスト教が強い時代にあって、まずそれを疑った。
    そして、結局、宗教というものを、疑い抜いた。
    全ての「誰かが説いた価値」「誰かの語る正義」というのを疑い抜いて、
    理性的にニヒリズムに堕ちていく。
    ただ、それを、全然否定しない。
    ニヒリズムを貫いた向こう側。そこまでいかないと、宗教も、「正義」も、全ては「つらい浮世」「なぜおれは不幸?」「なぜおれはもっと認められない?」「成功しているやつらは狡いんだ」みたいな不平不満感情(ルサンチマン)に溺れてしまう。

    キリスト教も「貧しきは善」みたいな救済主張っていうのは、つまりこのルサンチマンにのっとっているだけだ。

    まあつまり、ニーチェさんは「だまされるな!」と叫ぶ訳です。

    ただ、その先に、どこに向かっていくのか?

    この先はもう、ほとんど、芸術というか、詩というか、文学というか。

    ●私たちの魂がたった一回だけでも、幸福のあまりふるえて響きをたてるなら。このただ一つの幸福があるためには、全永遠が必要だった。そして全永遠は、私たちが「YES」と肯定するこのたった一つの瞬間において、許可され、救済されていたのである。

    ●人間の苦悩に対して、不満と鬱屈から、「勝ち組は悪い奴だ」とルサンチマンを持つか。それとも、巨大な苦悩にもかかわらず、人生を肯定して、それに「YES」というのか。

    というような感じです。
    この手のニヒリズムの奥に奥にだけ芽吹けるようなロマンチズム?僕はけっこう好きでした。好みですが。

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    そこから先に、更に具体的に「超人」「力への意思」というような謎めいた思想がニーチェに去来します。
    ただこれは、本書の著者も書いていますが、解釈がすごくむつかしい。
    ぶっちゃけ、分からん(笑)。
    ただ、一部に言われるような「ナチスに繋がる選民思想」だったりはしないような気がする、というのが本書の立場。

    たしかに、もう正直ぜんぜんわからない何かの「ありよう」に向かって、矛盾を抱えながら、永遠に解けない謎を、果てしなく続く壁を、それと判りながら登り続けるのが人生であって、それにYESと叫ぶのであれば、そういうワカラナイ命題を投げつける理不尽が、ニーチェさん的にはアポロン的限界を破壊するディオニュソス的表現なのかもしれませんね。と、言いながらそれが自分でも分からなくなってきましたが...。


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    以下、備忘録みたいに、メモ。





    ●ニーチェは、キリスト教の自己正当化の中に、後年のナチスやスターリンにつながる危機感を見つけていた。

    ●ニーチェの思想の柱「ルサンチマン批判」「一切の価値の転倒」「ニヒリズムの克服」。

    ●「自惚れや傲慢は、ルサンチマンの裏返しである」

    ●人間は苦悩を「哲学」「芸術」「宗教」でしか慰められない。らしい。

    ●ニーチェのギリシャ悲劇の研究。

    ●理性と整理整頓、光明と芸術のアポロン神。一方で酒の神、祝祭の狂騒や陶酔の神である、ディオニュソス。

    ●火を支配する、人間に火を与えたプロメテウス。

    ●ニーチェの語る「悲劇」。人間は欲望によって矛盾を生み出してしまう存在だが、その矛盾を引き受けつつなお生きようと欲する。それが「悲劇」。

    ●恋愛や芸術の体験は、苦しいけれどその苦しさがまた人間の生きる理由になる、ということを確信させる。

    ●自分が愛されたい、自分を認めて欲しい、という「自我」。これは「他者の承認」によってのみ可能。

    ●キリスト教のトリックは、「弱者=善」という図式によって、現実人生の不満=ルサンチマンを正当化して、現世がどうにもならないニヒリズムの上に載っている、という。

    ●「お前が苦しんでいるのはお前のせいだ」という責任のコペルニクス的転化から発生する禁欲主義。

    ●キリスト教の没落以降の「科学主義」も「真理への意思」を絶対善とする限り、実はキリスト教と変わらない。

    ●「人類の呪いは、苦悩の無意味ということであって、苦悩そのものではなかった」

    ●「何であれ一つの意味があるということは、何も意味がないよりはましである」

    ●「人間は何も欲しないよりは、むしろ虚無を欲する」

    ●「道徳性とは、個々人における群畜的本能」

    ●道徳が人間の弱さ、不安、恐怖から出ているのは事実。だがそれは別に道徳を無価値なものにはしない。

    ●ものごとの「起原」と「本質」はべつのもの。

    ●ルサンチマン人間=あいつは力がある。したがってあいつは悪い。

    ●真理は利益で証明される。



    ●性欲、陶酔、残酷、という三つの要素は、原初の芸術には強く見られる。

    ●「正義を言い立てる者こそ、最も警戒せよ」

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    2017年12月19日
  • はじめての哲学 賢者たちは何を考えたのか?

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    私が持っている確かさは、私が存在していることだけだ。
    私は、このたったひとつが失われてしまうのが恐ろしい。
    だから死が怖い。でも実際には、私は死についても、存在することについても、何も知らないのだ。
    ソクラテスなら、なんて言ってくれるだろう。

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    2017年01月27日