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Posted by ブクログ 2019年02月11日
現象学というイメージの著者だったが、本書を読んでイメージが変わった。
ちくま新書の哲学入門のシリーズの中でもかなり好きかも。
今さらプラトンなんて、という気もしないでもないが、こうして現代とつながる形で解説してあると途端に身近に感じらる。もちろん当時の状況を踏まえて読むべきであるという著者の主張は...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月24日
近代哲学における基本像を通して見ると、ヒュームは独我論者であり、ヘーゲルは形而上学汎神論者であり、ニーチェは解体主義者であり、フッサールはこれまた、絶対的真理の擁護者である。そして、プラトンは形而上学的性格の絶対源流だ。
著者の竹田青嗣は、こういった近代哲学の基本像を真っ向から否定する。哲学の...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月28日
[ 内容 ]
ヨーロッパ哲学の絶対的な「真理」主義の起源をなす人物として、ポストモダン思想家から最悪の評価を与えられている人、プラトン。
しかしプラトンこそ実は、異なった人間どうしが言葉を通して共通の理解や共感を見出しうる可能性を求めた、「普遍性」の哲学者であった。
また同時に、哲学の本質的なテーマ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月10日
最近の私は、プラトンとアリストテレスが2度目のマイブームを迎えていて、10年以上前に読んだものを引っ張り出して読み直している。世の中のあらゆる理論的対立は、プラトンとアリストテレスの対立と構造的に同型なのではないかと思い始めたのがその理由。これは、演繹的推論に基づく主張と帰納的推論に基づく主張の対立...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月29日
古代ギリシャにおいて、哲学を自身の内面を知る方法として深くまで掘り下げ、現代の思想にまで強い影響を及ぼしたプラトン。入門書ということで著者のわかりやすい解説とニュートラルな視点がプラトンの偉大さを教えてくれる。『恋』と『美』についてはもう一度読み返したい。
イデア思想は自分としては非常に納得してしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月21日
プラトンの思想に賛同する側と反対側の双方の主張を理解した上で、自分の解釈を提示。
反プラトン主義は、プラトン主義に端を発すると見られる近代としての市民社会の成立が、封建制を否定したとともに帝国主義やファシズムの勃興につながり、世界戦争の惨禍を招いたことを根拠に展開される。
竹田的に重要な点を以下...続きを読む
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