竹田青嗣のレビュー一覧

  • ハイデガー入門

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    哲学者に関する解説書は、大抵、解説対象の哲学者の著作の引用と、それに対する注釈からなります。
    本書もそうした記述をとるわけですが、そこはハイデガー。
    引用文が何を言っているのか、まるで分かりません。
    もちろん訳者の巧拙もあるでしょうから、1、2か所ならそういうこともあるかと思います。
    ですが、ハイデガーの場合、複数の訳者によるどの引用文でも、やっぱり訳(わけ)が分かりません。
    そもそも変な術語ばっかりですから。
    「現」「情状性」「了解」「語り」「頽落」とか、漢字の意味は分かるのに、文章上の語の意味が全然腑に落ちません。
    原書を読み始めても、15分でリタイアする自信があります。
    高校倫理以来、私

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    2025年09月29日
  • ニーチェ入門

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    めっちゃ精読で読んだ。
    一ヶ月にわたって約20時間くらい。
    非常によかった。
    ニーチェが好きになった。これからの生きる指針の一つにしたい。

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    2025年09月13日
  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    ネタバレ

    恥ずかしながら哲学について全く知らない状態で、題名に惹かれて読むことにしました。
    難しい内容も多いが、使われている言葉はわかりやすかったです。哲学の面白さ、宗教との比較、自己の意思を持つことの大切さ、ハッとさせられることばかりでした。流し読みしてしまったところもあるので何度も読み直したいです。ただ結構気合がいるので、他の入門書をいくつか読んでいこうと思います。笑

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    2025年08月13日
  • 哲学ってなんだ 自分と社会を知る

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    宗教と文学と哲学と科学の違いを比較しながら説明してたのが面白かった。

    宗教と文学はフィクション媒体という意味で共通してるけど、

    宗教・・・宗派を作って他宗派と競い合う。始祖の言葉を出来るだけ聖なるものとして強化し、権威を強める。

    文学・・・物語という枠に囚われていてその外には出られなくて、哲学や科学みたいに皆が共有出来る普遍のものを追求する事が出来ない。

    という個性がある。

    哲学と科学は皆が共有出来る普遍的なものという意味では似てるが違うところは、科学は以前に証明されたことに間違いがあれば改変はしつつも、積み上げて行くのに対して、哲学は前提がいつも一新されて変わる所が違うらしい。

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    2025年06月13日
  • ニーチェ入門

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    めちゃよかった
    ニーチェの入門書としてとても良いと思う。
    一回読むだけではなくて、何回も読み直すと理解が深まる。

    ニーチェ著書の本を読んだときに理解しづらくなったら、一旦この本に立ち返るとよりわかりやすい。

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    2025年05月20日
  • 伝授! 哲学の極意 本質から考えるとはどういうことか

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    竹田青嗣先生と苫野一徳さんの初の対談本、
    一気に読んでしまいました。

    普遍暴力をいかに逓減するか、という問いかけ。

    ずっと頭にこびりつきながら問いかけていたことは、
    「ではどうやったら具体的に、日常においてそれが可能か」
    ということ。

    仕事や、家庭、あるいはそれぞれの共同体の中で、
    「場」を創設していくには?
    あるいは確かによくできた原理かもしれないが、
    覇権主義の現在の世界システムで、「相互承認」の感度を世界的に育んでいくことはできるのか?
    人間には理性とは別のエゴイズムの原理があって、道徳はおろか法をも掻い潜ってそれが制御不能なものになるのが人間の常ではないか。
    (いじめや学級崩壊や

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    2025年05月03日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    「自己意識」は、他者の関係のなかでは、自分が相手から対象化されていること、またつねに相手が気になることで、言うなればつねに一種の「自己喪失」の状態にある。そこで、自己意識が本気で「自己自身」たろうとすれば、「相手の存在を否定することで自己の自立性・主体性を守る」という態度をとることになる。
    この一文の本質について語る前にまずは前提として、自己意識が本気で「自己自身」たろうとすること、すなわち自己意識の確立とそれへの「他者」の関わりについて、ヘーゲルの「哲学史講義」を引用することで明らかにしていこう。
    その真髄は、「他者を自覚するものは他者と同一の存在であり、だからこそはじめて、精神は他者のうち

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    2025年04月13日
  • 完全解読ヘーゲル 『精神現象学』

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    ヘーゲルの精神現象学は途中まで読んで本棚に戻したが、この本のおかげでその哲学の真髄にまた浸りたくなった。
    サルトルの存在と無もカントの純粋理性批判もそうだが、分厚く生真面目な哲学書は、意外な発見や言語化不可能な領域へのアクセス権を提供してくれる一方、大体途中で飽きてテーブルに放る。
    ヘーゲルの残した大著をゆっくり解読していきたい。

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    2024年06月03日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    4ヶ月ほどかけて丁寧に読ませて頂きました。
    原典を読んでも何一つ理解できなかったと思いますが、そんな『精神現象学』を少しでも分かった気にさせてくれる本著は本当にありがたいです。
    人間の「意識」はどのように成長して、「絶対知」を得ることができるのか。人間はどのようにして「自由」な社会を実現できるのか。
    まさにこの現代に必要な理解が『精神現象学』で語られていると感じました。

    本著をきっかけに、別の入門書や解説書にも挑戦してみたいと思います。(「もう無理だ…」と心折れずに最後まで読めた本著はやっぱりすごい。)

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    2024年03月03日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    NHKの100分で名著で扱っていたのを見てとても興味を持って、まずは解説本としてこの本を買って読んでみた。世界3大難書の一つというだけあり解説本でも理解が難しい部分はあるが、内容はとても面白く、現代や自分の仕事の上でも生かせる考えが多く、ヘーゲルや精神現象学という本に出会えて良かったと思えた。哲学書なのにまるで物語のように主人公が失敗を繰り返しながら成長して最終的な真理に辿り着くという構成も面白い。最終的に行き着いた考えは自分にとっても共感でき生かせるものだった。私のバイブルになった。いつか原書も挑戦してみたい。

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    2023年09月16日
  • 哲学ってなんだ 自分と社会を知る

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    素晴らしく内容の濃い、良い入門書。しかし、これがジュニア新書という位置づけはどうなんだろうか。やさしいのはタイトルだけで、内容は大人でも若干難しい表現が多く使用されている。大人が哲学の入門書として読むには丁度良いと思う。しかし、この装丁はどう見ても子供用で、人前で手にするには恥ずかしい。このミスマッチ感は、出版社の選択ミスとしか考えられない。

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    2023年09月08日
  • ニーチェ入門

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    今までの読書ではないくらい精読をして挑んだ。
    ニーチェは聞き覚えのあるキラーワードがたくさんあり、且つその言葉それぞれが力強く既成の概念をぶち壊してくれるような期待感は常々ありました。

    徹頭徹尾人間自身の「生」にフルベットしている思想だ、そこには胡散臭いものに一切与しないかっこよさがある。よもすればルサンチマン的境地に陥りやすい世の中だけど、心の片隅にニーチェを潜めながら生きていきたいと思う。

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    2023年03月27日
  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    ネタバレ

    ・教養を養う一環で読んだ本。哲学系の本は難しいことが多いが、だいぶ読みやすく書かれており、最後まで興味を持って読むことができた(ただ、中学生にはちょっと難しい印象)
    ・資本主義の本質とはなにかを大貧民ゲームを通じて子ども達に問うた話など、純粋に興味深い話も多かった

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    2022年10月04日
  • ハイデガー入門

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    透徹した客観性でもってシステマチックにハイデガーの思想を整理しており(その問題点も含めて)、大いに理解を助けてくれた。特に『存在と時間』を解説した第2章・第3章がよかった。以下は『存在と時間』の主なキーワードについての引用。

    【実存】
    人間は、自分自身のあり方に対してさまざまなレベルで欲望、関心、配慮を向け、そのようなものとして自分を了解している存在である。……ハイデガーは人間のこのような存在仕方の独自性を「実存」と呼ぶ。(p.57)

    【世界内存在】
    では、人間は「世界内存在」であるとはどういうことか。……人間は「世界の内に存在する」とか「世界全体と深く関係している」という意味で受け取るな

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    2022年08月17日
  • 完全解読 カント『実践理性批判』

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    完全解読シリーズの趣旨も良く調べず手に取ってみましたが、基本原著をベースに適宜解説を加えるといった読み応えのある内容とは露知らず、寧ろモチベが高まりました。

    「純粋理性批判」は難読で有名ですがこの「実践理性批判」はそこまで理解し難いことはないとの評判でしたが、やはりこの独特の言い回しと同じ主張を角度を変えながら論じていくスタイルは自分のレベルでは読み解くのに難儀。

    とはいえ、欲や快楽などの傾向性に基づく行動や思想は経験的な出所で道徳的なものとは言えず、アプリオリに認識される道徳法則に基づく「~すべき」という定言的命法と自律(マキシム)が一致することこそが唯一の道徳的なもの、ひいてはそこに「

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    2022年05月21日
  • 言語的思考へ 脱構築と現象学

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    哲学的思考とはどうあるべきか、の範例になりうる書。
    ポストモダンの哲学が吹き過ぎた後の相対性の荒野に、新たに「普遍性」を打ち立てて行く道筋を示す。
    この書物が21世紀の始まり=2001年に刊行されているのは偶然ではない、と思える。

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    2022年05月16日
  • ニーチェ入門

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    ニーチェに興味を持って本書を手にとった。
    著者の解釈を交えた解説がわかりやすくてよかった。いきなり原著を読んでいたら理解できずに途中で挫折していたと思う。

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    2022年03月17日
  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    ネタバレ

     
     哲学者の竹田青嗣が、中学生向けに哲学を説いた本。

     この本を読んで初めてフッサールの現象学が、「正しさ」=「自己了解」であると言っていることを理解した。「正しさ」は「正しいか間違っているか」ではない、というのは面白い。

     改めて「現象学」によって「相対主義批判」ができるというのも発見。勝手な推測だが、相対主義を乗り越えて肯定的世界観をもちたいという著者の動機がいつも見え隠れするのは、やはり著者が在日韓国人であるということが大きいのではないか。複数文化を経験し、価値を相対化する必要性を感じることを契機に、彼の哲学が構築されて来たように思えてならない。自分が帰国子女である点と重なるため、

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    2022年01月02日
  • 中学生からの哲学「超」入門 ――自分の意志を持つということ

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    哲学はどの本を呼んでも何だかいまいちよくわからなかったが、さすがに中学生向け(?)の哲学「超」入門なら少しはわかるかもしれないと思い読んでみた。結果、ほぼすべてにおいてなるほどと思える素晴らしい内容だった。

    自分とは何か?世界とは何か?哲学とは何か?宗教と哲学との違いは何か?社会とは何か?幸福とは何か?
    といったことがらについて、著者の生い立ちからはじまり、地に足をつけてわかりやすく書いている。(…といっても中学生にはかなり難しいと思うが)
    その中で著者が最も伝えたいことは「自分の意志をもつこと」で、それは、自分の幸福の条件を、才能や運に委ねるのではなく、自分で自分の「自由の条件」を考えて作

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    2021年10月11日
  • ニーチェ入門

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    真理は醜い

    事実なるものはない、ただ解釈だけがある

    キリスト教はルサンチマン

    認識論は弱者の論理

    知や認識と権力が結びつくことの失敗。マルクス。

    弱者にとって必要なのは、妬みではなく憧れ。
    強者にとって必要のなのは、奢りではなく励まし。

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    2022年02月16日