七尾与史のレビュー一覧
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山手線の電車内だけに現れるといわれる山手線探偵=霧村雨。小学5年生の助手・シホと、見当違いな推理を働かせる自称作家の三木幹夫の三人組が登場するミステリ
冒頭で,ゲーム機を利用した痴漢冤罪事件がある。その後,痴漢冤罪事件に加担していた松宮洋子という女性から,ストーカー事件の捜査を依頼を受ける。ストーカー事件そのものは,松宮洋子をストーキングしていた人物が二人いて,そのうち一人が近所の肉屋の店員だという推理を披露し,終わる。もうひとりのストーカーは,殺意を持って松宮をストーキングしていた。しかし,痴漢冤罪事件の協力者である4人の人物のうち,自分を脅迫していた人物を3人目に殺害したことで,松宮洋子殺害をやめていた。
ここまでの話を序とすれば,ここからが本編。本編は,痴漢冤罪事件の協力者として3人目に殺害された倉内猛の殺人事件の犯人探しと,小学生,柴木恭平からの依頼「ライバルの館ひろやが,どうして急に成績が上がったのかを調べてほしい」というものが中心となる。霧村雨が探偵事務所を持っていた頃に最後に依頼を受けた犬探しの依頼と関連してくる。犬探しの依頼をしたのは武田金太郎。霧村は金太郎が公演で買っていたチワワ,まいちゃんを探し出すが,金太郎は山手線で線路に落ち,救出しようとした人の手を払って自殺したと考えられていた。
真相は,ご都合主義的な展開で,柴木恭平と武田金太郎の父は昔からのライバルであり,武田金太郎が線路に落ちたときに,ブローチの針が刺さるようなカタチで,金太郎が自殺したように見せかけて殺害していた。倉内猛はたまたま山手線で見かけた柴木恭平の父をゲーム機の通信機能を利用して恐喝した。柴木恭平の父は,恐喝をしたのが自殺冤罪事件の協力者の4人のうち誰かだと気付き,殺害していたという。
物語全体の雰囲気は非常に軽く,寝る前や通勤電車で何も考えずに読む本というイメージ。じっくり読むと,やはり,あまりにご都合主義としか思えない展開が気になる。シリーズなので,シリーズを読み進めれば印象が変わる可能性はあるが,助手が小学生である理由や自称ミステリ作家の三木幹夫が空気状態であることなども気になる。★3かな。 -
Posted by ブクログ
犯人特有の犯人臭気を嗅ぎ分けられる、
嘱託警察犬のトイプードル「メグレ」が、
迷宮入りしそぅな殺人事件の犯人を嗅ぎ分けて、
事件を解決に導いていくお話ですが…、
やはり、お話の面白味となってくる部分は、
メグレによって指摘された犯人の物証と自供を、
刑事と訓練士のコンビが、如何に暴いていくか?
だと思ぅのですが…、
そこは、ドS刑事シリーズの七尾さんだけに、
コンビのキャラ設定が、ポイントかな~と…。
しかし…、そのコンビのキャラが、
訓練士の方は、中途半端にS気味の若ぃ男性で、
&刑事の方は、中途半端にM気味の若ぃ女性で、
結果的には、面白そぅなお話になるはずが…。
例えば、
訓練士の方を、勝ち気で一本気の若ぃ女性に、
&刑事の方を、頑固な中年or頼りなぃ新米で、
各々のプライドによって、衝突をしながらも、
事件の真相を暴いていく設定、展開だとしたら、
もっと、面白かったんでは…??と感じました。
若干、やっつけ気味?の印象を持ったかな~?? -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ二巻目、バリ3でアンテナが立っている場所じゃないと生活できない忌女板(2ちゃんだと鬼女だね)のアイドル、どんな炎上でも本人特定に関しては抜群の追跡能力を持つ圏内ちゃんの活躍で事件を暴く。
今回も始まりは炎上から始まった。「妻が自分の夢を応援してくれません」と身勝手な男の書き込みから炎上が始まり、圏内ちゃんが即座に本人特定したものの、しかしその男は特定される頃には既に殺されていた。
事件は別の事件との絡んでいく。階段から突き落とされ殺された妊婦、バイクに針金を引っかけられて事故死した男、有名な眼科医の刺殺事件は関連が考えられながらも、真相究明は行き詰っていた。
続く死のリレーに、いったいどんな関連があるのか。圏内ちゃんが推理に挑む。
というわけで七尾与史特有の、いやぁそんな犯行ねぇだろうというエンターテイメントに特化したミステリーでした。
この人の本は、ほかの作品に出てくる登場人物も出てくることが多い。今回だとドS刑事の面々が登場してきた。
さて、まだシリーズ終わりそうにないので、すげぇ面白いわけではないけどお付き合いすることとす。 -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリ作家を目指す研介は大学卒業後に就職せずに神保町の古書店でバイトをしていたが、ある日突然の閉店の憂き目にあう。
そこで次のバイト先として選んだのがすずらん通りのベルサイユ書房だった。
古書店と違って新刊本を扱う本屋に慣れずに忙しい毎日を過ごす。
男装の麗人で実はとある大企業の令嬢の店長、
人と人をつなげるカリスマポップ職人といった濃い店員たちが働くベルサイユ書房だったが、事件が起きた。
ベルサイユ書房のポップで人気に火が付いた小説の作家のサイン会で、サインを求める人の列にナイフを持って作家に襲い掛かった女がいた。
さらに「読んだら死ぬで」のポップとともに毒物が塗られた本が置かれる事件が起きる。
ここはベルサイユ書房、事件が起きる一方で、人と人とがつながる不思議な本屋だ。
というわけで、七尾与史が書籍流通業界の裏を描く、お仕事ミステリ。
作者の体験もいろいろあるんだろうなぁ。
内容、あんまり面白くなかったけど神保町が魅力的に描かれている。
あそこをゆっくりうろつくと、何故か「この本欲しい!」という本に出会える不思議な町なのは確か。
神保町のカレー屋巡りもいいよね。またうろつきたくなった。