野尻抱介のレビュー一覧

  • ふわふわの泉

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    野尻抱介やっぱ好きだなー。
    突拍子もない展開の中に、芯を外さない科学的考察。
    限りなく日常に近いところから、無限の時間と距離を隔てた世界まで一気に風呂敷を広げるなんて、なかなかできやしませんぜ奥さん。

    ラスト近くに描かれる以下のセリフには目からウロコであった。

    「人間の自意識は、自己と周囲の環境との関わりを類推することで生まれる、一種の錯覚です」

    まぁ、信じたくはない話ではあるが。

    この作品を2001年に発表してるなんて、ああ、野尻抱介はやはり凄いぞ。小川一水と甲乙つけがたいな、いやマジで。

    詰め込みすぎてふわふわになってしまったが85点(100点満点)。

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    2012年09月15日
  • 沈黙のフライバイ

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    「ピアピア」を読んだ後にこの作品と「太陽の簒奪者」を読み忘れていることに気が付きあわてて購入。
    「ピアピア」が萌え要素+SFだったのに比べるとかなりハードSF寄り、でも異星人とのファーストコンタクトと宇宙旅行へのあこがれはきっちり抑えてあってすごく面白い。でも「ピアピア」から来る人にはちょっと厳しいかも。
    個人的には作者らしい「大風呂敷と蜘蛛の糸」が好きだけど、「ゆりかごから墓場まで」がかなり衝撃的でした。

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    2012年06月06日
  • 沈黙のフライバイ

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    久しぶりのSF。そして短編集。
     
     どれも非常に面白く、また一つのアイデアからストーリーが広がる話が多い。作者もネタを思いついたときはさぞ楽しかったろうと思わせる。
     解説で松浦晋也氏が述べているようにハードSFなためか、ところどころ門外漢の宇宙好き(そこまで詳しくは無いので好意をもっている、程度か)である自分には理解しがたい単語が出てきたが、SFの常でもあるし、文脈から読み取れないほどではなかったのでそれほど問題にはならなかった。
     文系の人が理系の人の楽しさを覗けてお話も楽しめる、そんな本ではないだろうか。

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    2012年03月28日
  • ヴェイスの盲点

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    ミリガン運送の社長ロイドと女性パイロットのマージは、愛機アルフェッカ号を修理するため、惑星ヴェイスへと向かう。だが、その軌道は『大戦』の負の遺産である機雷原に覆われていて、地上との交易はたった1社の企業に独占されていた。負債と冒険心に追い立てられたロイドはヴェイスへの輸送を請け負うが、機雷原を通り抜けるには優秀なナビゲーターが必要だった。という筋。

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    2009年10月04日
  • ヴェイスの盲点

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    ミリガン運送、社員は冒険好きの社長のロイドと腕利きの女性パイロット二人だけ。そんな超零細運送会社、ミリガン運送。ロイドの「冒険」のツケを払うため、大戦の危険な遺物、思考機雷の漂う宙域を抜ける、危険な仕事を引き受けることになる。   キャラを押し出した、ライトな文体ながらきちっとSFしているのは見事。SF好きにも嫌いにも、な一冊。

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    2009年10月04日
  • ヴェイスの盲点

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    かつて富士見書房から出版された野尻抱介の処女作。
    オンボロの宇宙船で積み荷を運ぶ運送会社(運び屋)にスゴ腕のパイロットと無茶な相棒。ある意味古典的ともいえるスペースオペラのストーリーテリングにバッサリと斬り込んで来る才能あるけど気の弱い少女の、対比が楽しい。
    多少粗いところもあるけれど、王道のSFでありながらそれにリアリティを持たせるのは、綿密な科学考証と、息づくキャラクターの描写。
    正統派ジュブナイルでありながら、SFファンも納得させる説得力を持った小説。


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    2009年10月04日
  • 南極点のピアピア動画

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    ニコニコ動画投稿者だった著者による、苦言小説…ではないのだけどライトなSF
    ピアピアってタイトルと物語を構成している地点でヒェッと僕は構えた
    (一応説明。peer to peerという通信方式がありまして、ニコニコ動画はそれを採用すべきなんでないのという勢力がいて、当時有料会員数が頭打ちしていたので運営ダイジョブかみたいな時期があった)

    というわけで段々物語が楽屋ノリになり、楽しめる人は楽しめるし分からない人にはそういう話だと思って読む分にはちとツライ。感情が少なからず乗っているし
    はて、少なからずニコニコ動画が日本では最大映像メディアだった時期は間違いなくあった
    そこで産まれた文化は今やY

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    2025年09月03日
  • 魔法使いとランデヴー

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    短編3つと中編1つのロケットガール4巻。

    ムーンフェイスに慌てふためくアイドル、綺麗事をぶっ飛ばす女子高生、大義よりも愛の短編3つと、大気圏突入大作戦の中編です。

    いやいや、スキンスーツで大気圏突入って何を考えているんか、と思わず突っ込みたくなる。素材的には理論的には可能といえど、ギリギリの選択すぎないか、と思います。
    大気圏突入というと、どうしてもガンダムシリーズのシーンが出てきてしまう。ガンダムのおかげで、大気圏突入というと綱渡りミッションの感覚が強いですね。帰還限界点を超えると即死亡、一つ間違えたら諦めて、の印象です。
    それをスーツ着ているとはいえ、ほぼ生身の感覚でやるというのは覚悟

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    2025年05月31日
  • 私と月につきあって

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    フランスとの共同ミッションに臨むロケットガールズの面々。
    表紙の赤い宇宙服を着ているのが、フランス版ロケットガールズです。そういえば、ゆかりたちの人気に便乗する形で企画立案運用されていましたねフランスでも。
    まさか、共同ミッションとして登場するとは思いもよらない。
    フランス版宇宙服、もっとゴツいものを想像していました。NASAよりはボディスーツで、SSAほどスキンタイプではないというものなので、イラスト通りなんでしょうけどね。ただ、近未来SFでイメージする宇宙服として一番馴染みがあるのはフランスのタイプかもしれない。
    メトロイドっぽいけどね。

    偏見混じりで造形されたフランス人たちとの月面着陸

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    2025年05月30日
  • 天使は結果オーライ

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    ロケットガール2巻。
    新たな女子高生パイロットをメンバーに加えて、コンビからトリオになった「ロケットガールズ」。
    今回のミッションは、冥王星探査船のオルフェウスのトラブル処置です。
    そういうとチープな感じですが、2段構えのトラブルが起きるのがパニック映画で楽しい。『アポロ13』を見た後の感じになります。ライトスタッフの面々が己のプライドをかけ、仲間への信頼のもとに困難に立ち向かうのは、やはり楽しい。

    破天荒なゆかり。マイペースなマツリ。冷静な茜。
    ロケットガールズの3人を大雑把に分けると、こういう区分けになるのかなぁと思いますが、それぞれに頑固というか熱血というか、自分の心の奥底に持ち合わせ

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    2025年05月24日
  • 女子高生、リフトオフ!

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    ロケットガール1巻。
    やけにテンポよく進む展開と文体だと思っていたら、最初の出版はラノベレーベルだったのか。主人公が女子高生だったりするのも、読者層に合わせてのことなのね。オチも納得。
    あとがきを読むと、隠された狙いというか宇宙開発に向けての思い入れがわかります。

    ハネムーンで別れた父親を探すべくソロモン諸島・アクシオ島を訪れたゆかりは、出会ったソロモン宇宙協会の所長・那須田に言いくるめられて、ロケットのパイロットに採用されてしまいます。
    父親を探し出したら帰る、という約束だったのが乗り掛かった船というやつで、なんだかんだとロケット打ち上げまで関わることに。

    打ち上げ成功、船外活動、ドッキ

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    2025年05月21日
  • 太陽の簒奪者

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    プロジェクト・ヘイル・メアリーと似たような設定から始まる物語

    読み物としてはプロジェクト・・ヘイル・メアリーの方が面白かったが、読後に色々と考えることはあった

    進化のとは何か、そんなことを考えさせる物語

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    2024年10月28日
  • 沈黙のフライバイ

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    少しだけ先の未来や現代の宇宙開発をテーマにしたSF短編が5つ入っています。最後の「大風呂敷と蜘蛛の糸」は、女子大生が宇宙凧で成層圏に行くお話ですが、野尻作品ならではの感じで好きです。?

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    2021年11月18日
  • 女子高生、リフトオフ!

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    実際の宇宙工学をベースに、フィクションでブレークスルーさせるハードSFです。この物語ではスキンタイトスーツという宇宙服がキーの一つになってますが、表紙を見ての通りの萌え要素でもありますね。読むと元気になれる作品でした。?

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    2021年11月18日
  • ふわふわの泉

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    空気より軽い”ふわふわ”を発明した女子高生が宇宙を目指します。野尻作品にはよく超テクノロジーが登場しますが、”ふわふわ”も楽しいです。

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    2021年11月18日
  • 沈黙のフライバイ

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    もしかすると近い将来にはファンタジーでなくなるかもしれない宇宙関連の短編集5篇。
    宇宙関連の開発にも、宇宙飛行士になることもものすごい労力が必要なんだろうけども、
    そういった気負いは一切感じることなく気軽に読める作品でした。

    【沈黙のフライバイ】
    宇宙人との交信を目指していたら、相手も同じことを考えていたようで、向こうからやってきたお話。

    【轍の先にあるもの】
    エロスという星の写真に写った"砂上にある蛇行した溝"に魅せられた作家が実物をその目で見るまでの話。
    実際の白黒写真付き。
    ラストの「自家用宇宙船を買うために探検記を書いてベストセラーにする」というのが好き。

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    2021年10月25日
  • 魔法使いとランデヴー

    購入済み

    んなバカな

    とりあえず完結。
    4巻の前半は要らない、っと云うか描写する事で逆にマイナスイメージ。
    後半はいろいろ無理が有り過ぎるのと、不可能なシーンが多いので減点。
    理論上可能なのは解ってるけど、人間の身体はそこまで持たない。
    最終巻だけ勿体無い。

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    2021年01月07日
  • 南極点のピアピア動画

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    創造主の掟からインスパイアされてるだろ/ それは別にいいけど、あまりにも臭すぎる/ 作家がニコニコ動画に心奪われているというだけで新興宗教にはまった奴を観ているような気分になる/ ボーカロイドごときに傾倒するのもどうかと思うわ/ 所詮は商業に達しないド素人が曲を作ったからなんだと言うのか/ あまりにも臭すぎる/ 内容的には結局宇宙人が人類に影響を与えないように浸透して情報上げたいってのは解るけど、おまえがそんなに目立って複製したら影響与えまくりだろ/ 破綻してるんだよ/ 誰にも存在を知られず人間として浸透しろよ/ それにしても、なんたらPやら自称するようなメンタリティの人間に面白い奴は(最初の

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    2018年10月08日
  • 沈黙のフライバイ

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    短編集。SF。ハードSF。
    難しめの内容で地味な印象も受けたが、読み進めていくと、どの作品にも大きな希望に溢れたビジョンがある。
    既読の『南極点のピアピア動画』『ふわふわの泉』も含め、著者の作品の特徴は”明るい未来”か。
    特に好きな作品は以下2作品。

    「片道切符」火星探査。帰ってくる必要はあるのか、というテーマらしい。解説にある通り、楽観的な決断が清々しい。好き。

    「ゆりかごから墓場まで」タイの池で始まり、火星まで。閉鎖生態系をつくるスーツ。終盤はプチ『火星の人』ぽいかも。良作。

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    2018年02月28日
  • 沈黙のフライバイ

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    専門用語の多いハードSFは頭の固い中年には読むのもハード。スケール大きく、どちらかといえば長編向きでは。

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    2016年11月18日