野尻抱介のレビュー一覧
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野尻抱介やっぱ好きだなー。
突拍子もない展開の中に、芯を外さない科学的考察。
限りなく日常に近いところから、無限の時間と距離を隔てた世界まで一気に風呂敷を広げるなんて、なかなかできやしませんぜ奥さん。
ラスト近くに描かれる以下のセリフには目からウロコであった。
「人間の自意識は、自己と周囲の環境との関わりを類推することで生まれる、一種の錯覚です」
まぁ、信じたくはない話ではあるが。
この作品を2001年に発表してるなんて、ああ、野尻抱介はやはり凄いぞ。小川一水と甲乙つけがたいな、いやマジで。
詰め込みすぎてふわふわになってしまったが85点(100点満点)。 -
Posted by ブクログ
ニコニコ動画投稿者だった著者による、苦言小説…ではないのだけどライトなSF
ピアピアってタイトルと物語を構成している地点でヒェッと僕は構えた
(一応説明。peer to peerという通信方式がありまして、ニコニコ動画はそれを採用すべきなんでないのという勢力がいて、当時有料会員数が頭打ちしていたので運営ダイジョブかみたいな時期があった)
というわけで段々物語が楽屋ノリになり、楽しめる人は楽しめるし分からない人にはそういう話だと思って読む分にはちとツライ。感情が少なからず乗っているし
はて、少なからずニコニコ動画が日本では最大映像メディアだった時期は間違いなくあった
そこで産まれた文化は今やYouTubeとTikTokという成功し続けている媒体へ移住、または見限られ役割を落とされたのは否定する人は少ないと思う
じゃあまたこの2つも時間が流れまた役割を終える日が来るのかと想像すると
そういう小説なのかもしれん(違います) -
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短編3つと中編1つのロケットガール4巻。
ムーンフェイスに慌てふためくアイドル、綺麗事をぶっ飛ばす女子高生、大義よりも愛の短編3つと、大気圏突入大作戦の中編です。
いやいや、スキンスーツで大気圏突入って何を考えているんか、と思わず突っ込みたくなる。素材的には理論的には可能といえど、ギリギリの選択すぎないか、と思います。
大気圏突入というと、どうしてもガンダムシリーズのシーンが出てきてしまう。ガンダムのおかげで、大気圏突入というと綱渡りミッションの感覚が強いですね。帰還限界点を超えると即死亡、一つ間違えたら諦めて、の印象です。
それをスーツ着ているとはいえ、ほぼ生身の感覚でやるというのは覚悟が決まりすぎているというか、理解ができない。江田島平八ぐらいかと思ってましたよ、そんな覚悟を持ち合わせているのは。塾長は、大分人外の存在だしコメディ担当な部分もあるのでいいのですがね。
と考えると、塾長以上の覚悟の持ち主ということになりますか。
そんな覚悟を持つに至ったのも、マツリの人生がかかったミッションを成功させたい、というゆかりの気持ちがあるから。
マツリ個人には寄り添うけども、マツリたち民族の風習とは距離をおいて平坦な気持ちで接する。民族の風習については否定気味ではあるけど、個人の範疇内であれば尊重する、というゆかりのスタンスはなかなか持ち得ない資質だと思います。
理解不能なものを否定、拒絶、攻撃するのは簡単ではあるけど、尊重するのは本当に難しい。共感、迎合、癒着にならず、自己を保ちながらというのも、また難しい。
徐々に相互理解を深めていくのが望ましいのだけど、そこから共存の道を探れるのが一番いいのだろうけど、理想論だと切り捨てられるんだよなぁ。
完全な相互理解というものは難しい。ニュータイプか、と言いたくなるけど、それでも土足で踏み込むな、になるので難しい。
難しいことを諦めてはいけない、というのは宇宙開拓につながることではありますね。どのジャンルでも言えることですが、やはりトライ&エラーをやり続けることが一番大変で一番の強み。努力の天才、ってそういうことだと思います。 -
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フランスとの共同ミッションに臨むロケットガールズの面々。
表紙の赤い宇宙服を着ているのが、フランス版ロケットガールズです。そういえば、ゆかりたちの人気に便乗する形で企画立案運用されていましたねフランスでも。
まさか、共同ミッションとして登場するとは思いもよらない。
フランス版宇宙服、もっとゴツいものを想像していました。NASAよりはボディスーツで、SSAほどスキンタイプではないというものなので、イラスト通りなんでしょうけどね。ただ、近未来SFでイメージする宇宙服として一番馴染みがあるのはフランスのタイプかもしれない。
メトロイドっぽいけどね。
偏見混じりで造形されたフランス人たちとの月面着陸ミッション。地上での訓練の時点から波乱です。なんとなく男女関係のトラブルが起こるんだろうな、という予想はしていたのですが、二人とは。こういう子おtが起こるだおるな、という予想をしてしまう時点でフランス人に対する偏見なのでしょう。日本人といえばニンジャみたいなあれですね。
月面からの脱出というか離陸というか、3巻最大の見せ場が楽しい。
限られた状況下で抜け穴を見つけて、機転を加えて、ミッションを成功させるというのが物語の華のロケットガール。
月面からの離陸ミッションはいいですよ、本当にいい。
『ラピュタ』のあがれぇえ!に通じるものがあるので、大好きです。
月面に不時着して、なんとか生存と帰還を目指すゆかりたちの奮闘があればこそ、この脱出シーンの緊迫感が際立ちます。生死の境といいますが、ほとんど死に近づいた状況からの大逆転ですから。ゆかりたちの活動で描かれている宇宙飛行士の活動は、おそらく作品のテイスト上、だいぶライトに仕上げられていると思います。現実の技術を無視しているわけではないけど、小説としてあえて省略している部分もあるはず。そのために、日常生活の延長の気分で読んでしまう面も多々あるのですが、一歩間違えれば死ぬんだ、という危機感を再確認させられた月面への不時着と、その後の行動。
いつも無鉄砲で破天荒で気風の良いゆかりが、弱音を見せるのも新鮮で、宇宙という場所の過酷さを教えてくれたような気がします。
ただただ、お気楽極楽な宇宙飛行士ではありませんよ、ということですね。マツリのおおらかさが影響している部分もありますが、彼女のおおらかさは、冷静と安心の代物。茜とは違った安定感をもたらしてくれるので、勘違いしてはいかん。 -
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ロケットガール2巻。
新たな女子高生パイロットをメンバーに加えて、コンビからトリオになった「ロケットガールズ」。
今回のミッションは、冥王星探査船のオルフェウスのトラブル処置です。
そういうとチープな感じですが、2段構えのトラブルが起きるのがパニック映画で楽しい。『アポロ13』を見た後の感じになります。ライトスタッフの面々が己のプライドをかけ、仲間への信頼のもとに困難に立ち向かうのは、やはり楽しい。
破天荒なゆかり。マイペースなマツリ。冷静な茜。
ロケットガールズの3人を大雑把に分けると、こういう区分けになるのかなぁと思いますが、それぞれに頑固というか熱血というか、自分の心の奥底に持ち合わせている行動原理の熱い部分は持ち合わせているので、そこが互いにパートナーとして信頼できる部分になっているのかな。
マツリのそれは見えにくいけど、一番ぶれない芯を持ち合わせている娘だと思う。野放図な部分が強く見えているだけで。
いや、好奇心だけで動いている面もあるから、この評価は違うかもしれない。ガールズを一括りにしたくて、自分が無理やり言っているきらいがあるな。
茜が「ロケットガールズ」に希望した直接の理由の一つに、外面だけを気にする校長への不満・反骨があるのだけど、解放の手段として盗んだバイクでなくロケットに乗るというのが、非常にわかりやすくて良いです。
ロケットは重力からの脱出ですからね。重力に魂を引かれた大人への反抗、というやつです。世紀末覇者先輩はまんまでしたが、茜もストレートで良いです。
若者の特権ですよ、無鉄砲というのは。 -
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ロケットガール1巻。
やけにテンポよく進む展開と文体だと思っていたら、最初の出版はラノベレーベルだったのか。主人公が女子高生だったりするのも、読者層に合わせてのことなのね。オチも納得。
あとがきを読むと、隠された狙いというか宇宙開発に向けての思い入れがわかります。
ハネムーンで別れた父親を探すべくソロモン諸島・アクシオ島を訪れたゆかりは、出会ったソロモン宇宙協会の所長・那須田に言いくるめられて、ロケットのパイロットに採用されてしまいます。
父親を探し出したら帰る、という約束だったのが乗り掛かった船というやつで、なんだかんだとロケット打ち上げまで関わることに。
打ち上げ成功、船外活動、ドッキングと、立て続けに起こったトラブルを回避しながら、突発のミッションをこなす女子高生ゆかり。
なんなのこれ、とんでもないアクション映画なんだけど。
宇宙への期待と興奮と不安とか、家族関係のごちゃごちゃとか、人類初の女子高生パイロットに群がるメディアの煩わしさとか。いろんな内面の葛藤を描けたであろう部分は早々に切り上げて、宇宙へ行こう!危険なことも起こりうるけど、知恵と工夫と少々の根性で乗り切ろう!
というめちゃくちゃに前向きな物語なんだよなぁ。
読後が、やってやったぜ、と思う爽快感があるのは久しぶりです。
読み返すと、細い部分で違うと思うのですが、第一印象がね、やり切ったなんですよ。それを台無しにするオチが若者っぽくて良い。 -
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もしかすると近い将来にはファンタジーでなくなるかもしれない宇宙関連の短編集5篇。
宇宙関連の開発にも、宇宙飛行士になることもものすごい労力が必要なんだろうけども、
そういった気負いは一切感じることなく気軽に読める作品でした。
【沈黙のフライバイ】
宇宙人との交信を目指していたら、相手も同じことを考えていたようで、向こうからやってきたお話。
【轍の先にあるもの】
エロスという星の写真に写った"砂上にある蛇行した溝"に魅せられた作家が実物をその目で見るまでの話。
実際の白黒写真付き。
ラストの「自家用宇宙船を買うために探検記を書いてベストセラーにする」というのが好き。
【片道切符】
火星探査のための4人の宇宙飛行士が、火星を諦めるか否かを決断するお話。
「いけいけやっちまえ!」
【ゆりかごから墓場まで】
着れば太陽光をもとに循環してそれだけで生きていけるようになる宇宙服の話。
【大風呂敷と蜘蛛の糸】
宇宙に到達するために下駄を履かせる発想を実現する話。
凧を使ってギリギリまで上空まで上がって、そこから打ち上げるという発想が面白かった。
現実には今の所存在しない軽くて丈夫な素材を使っている点がファンタジーなのかな? -
購入済み
んなバカな
とりあえず完結。
4巻の前半は要らない、っと云うか描写する事で逆にマイナスイメージ。
後半はいろいろ無理が有り過ぎるのと、不可能なシーンが多いので減点。
理論上可能なのは解ってるけど、人間の身体はそこまで持たない。
最終巻だけ勿体無い。 -
Posted by ブクログ
創造主の掟からインスパイアされてるだろ/ それは別にいいけど、あまりにも臭すぎる/ 作家がニコニコ動画に心奪われているというだけで新興宗教にはまった奴を観ているような気分になる/ ボーカロイドごときに傾倒するのもどうかと思うわ/ 所詮は商業に達しないド素人が曲を作ったからなんだと言うのか/ あまりにも臭すぎる/ 内容的には結局宇宙人が人類に影響を与えないように浸透して情報上げたいってのは解るけど、おまえがそんなに目立って複製したら影響与えまくりだろ/ 破綻してるんだよ/ 誰にも存在を知られず人間として浸透しろよ/ それにしても、なんたらPやら自称するようなメンタリティの人間に面白い奴は(最初の一人を除いて)タダの一人もいないと言うことが理解できない知恵遅れの巣窟に、野尻抱介ほどの作家がはまり込むとはな/ 話は面白かったけどね/