野尻抱介のレビュー一覧

  • 沈黙のフライバイ

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    ネタバレ

    ・沈黙のフライバイ
    エイリアンは人間の価値観では計れない。「私たち」ならそうするからと、求めるアクションを引き出すための要因が求めたリアクションを引き起こすとは限らない。
    印象に残ったのはこの言葉。
     「もしかして地球人って、銀河有数のおしゃべりなのかなあ」───pg.49

    ・轍の先にあるもの
    ある探査機のボーナスミッションで得られた小惑星エロスの写真によって、ある作家がこの惑星の虜となる話。
     ここに映っているのは小さな部屋ほどの世界なのだ。───pg.58
    という一文に感動する。その小さな写真から様々な事実や謎が見出される。

    ・片道切符
    爆破犯は宇宙飛行士だろと思ってたらやっぱりの展開。思い切り良すぎはしないかと思うが、夫婦同士の上長年火星を熱望して来たなら無理もないか。しかし無謀だ。

    ・ゆりかごから墓場まで
    うーん。世知辛い。
    一方は安全と人権を究極にまで優先して、一方は開発を何より優先した。どちらが正しいかなんてきっと分からないけれど、本当の開拓者となれるのは後者に違いない。
     「こいつらが最初の火星入植者になるな」───pg.201
    それでも人類よほど先にシアノバクテリアが到達していた。それでも、人間が良かったという言葉が前向きで良い。

    ・大風呂敷と蜘蛛の糸
    夢があって素敵。

    ところどころの、特に沈黙のフライバイにおいてサイエンス部分の説明はどうしても理解しがたかった。知識不足だ。
    それでも、宇宙へひたむきに向ける眼差しを胸を夢いっぱいに膨らませて感じることの出来る短編集。

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    2012年06月27日
  • 沈黙のフライバイ

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    ハードSF短編集。個々の作品にはリアリティがあり、中にはjaxaやnasaの宇宙に対する取り組みを、作品中に取り入れたものもある。宇宙に対する夢と希望にあふれた一冊。個人的には「大風呂敷と蜘蛛の糸」の話が面白かった。女学生の突拍子も無いアイディアが、あれよあれよと形になっていくのが読んでいて気持ちよかった

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    2011年12月08日
  • ヴェイスの盲点

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    運送会社が主役という、なんともユニークなスペオペ。キャラクターが魅力的で読んでいて楽しいです。ぜひとも続編を読みたいなあ

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    2011年08月13日
  • 太陽の簒奪者

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     これまでの人生の中で全然SFは読んでなくて、それで今さらながらボチボチ読んでいこうと思い立つ。
     異星人とのコンタクトを巡るハードSFな物語であります。いかにもハードSFらしい記述や内容は実は苦手であったりしますが、究極的に進化した異星人の「知」のあり様は非常に興味深く読みました。
     「知」のネットワーク化により深まる他者への無関心。素晴らしく深淵なテーマになりうると思うので、このへんをもうちょっとじっくり描いてあれば非SFファンでものめり込めそう、などと感想を持つ。

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    2019年01月16日
  • ヴェイスの盲点

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    派手なドンパチは無いが、くいっと展開の変形スペースオペラと読んだ。2/3の量で中篇に仕立てたら、さらにすっきりでは。シリーズ次作を読みたくはなった。SFガジェットを使いつつ、アイディアよりストーリーで読ませるベクトルを感じた。

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    2009年10月04日
  • ヴェイスの盲点

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    機雷源に覆われた惑星。
    そこにたどり着くには、機雷の動作を訓練したナビゲーターがいなくてはならない。

    面白いっす。

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    2009年10月04日