野尻抱介のレビュー一覧

  • 南極点のピアピア動画

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    面白かったです。
    SFなんだけれどとってもハッピーしかない。。
    ピアピア動画ユーザーたちの、「なんかそれ楽しそう!」というノリで、有人宇宙飛行や軌道エレベーター、地球外知性体とのファーストコンタクトまで。
    軌道エレベーターが変異した蜘蛛(の糸)から作られるというのもよいです。ハミマ宇宙店。
    「歌う潜水艦とピアピア動画」が好きでした。鯨とボーカロイド・小隅レイのコミュニケーションすてき。
    最終話ですべてが繋がるのも良かったです。そしてあーやが地球を離れて宇宙空間を航海しているときに歌う曲が「ハジメテノオト」とか泣くやん。。
    昔々にオススメされていた本をようやく読みましたが今までスルーしてたの勿体

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    2021年03月10日
  • 南極点のピアピア動画

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    ニコニコ動画、初音ミク、Maker movement と言った草の根テクノロジーで「きっと遠くまで行ける」という希望に満ちた物語。

    残念ながら著者が振り返って認める通り「楽観的に過ぎた」物語ではあるが「2010年代前半の空気」を閉じ込めたタイムカプセルとしては素晴らしい。
    もちろん、ちゃんと SF であり、初音ミクもとい小隅レイ(cosmic ray)は結節点として機能している。

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    2021年02月16日
  • ふわふわの泉

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    短編だし途中かなり強引な展開もあるけれど、簒奪者やフライバイほどでは無いがリフトオフ程度の面白さは感じた。なにより氏の作品は根が明るく未来への希望が伴っているので好みだ。

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    2019年04月25日
  • 太陽の簒奪者

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    ハードSFの常としてキャラクターが弱いし、ご都合主義ではあるが、次々と繰り広げられる華麗なイメージはそれを補ってあまりある。エイリアンが重力井戸である惑星に拘泥する生命体に宿る知性を無視したのはやむを得ない(万能のナノマシンに冗長度を付与し暗号化すれば外部から手出しできなかったろう)、それがあまりにも敵対的でコンタクト不能とされたというのも、悲劇的だがありそう。すなわち幕末の幕臣の、西欧人に対峙するイメージか。アメリカSFには集合的知性と個人主義との対決は悲劇的に終わることが多い、対比して極めて日本的結末

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    2019年03月19日
  • ベクフットの虜

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    全7巻再読 代表7巻
    クレギオンシリーズは野尻作品で最も好き
    SFとして申し分なく娯楽作品としても楽しい
    この軽さで今後も書き続けてほしい
    全巻まとめて★★★★★

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    2019年01月12日
  • 南極点のピアピア動画

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    「「ニコニコ動画」と「初音ミク」と宇宙開発の清く正しい未来を描く」
    という宣伝文句どおりのSF
    腹がくちるとかの言い回しがないと
    ライトノベルとのちかさてきに
    小川一水作品とあまり見分けがつかないような気がする作者の作品だが
    ニコニコ動画というか初音ミクへの入れ込みっぷりは異状
    「日本人は異星文明とのファーストコンタクトよりKawaiiが大事である」
    で日本は今日も平和ですが始まりすぎが
    「清く正しい未来」なのかは良くわからないが
    「正しい」は現在に対する理想ではある
    「清く」というところが返ってそうでないそうから忌避されるところである
    『ふわふわの泉』が早川JAで新装される日も遠くないか

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    2018年12月08日
  • ふわふわの泉

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    「ピアピア動画」の清く正しい未来と変わらないので
    「シンギュラリティ文明」化のほうについて
    単語意味は「技術的特異点」で
    つまり想像でき得る限り技術が向上した状態のことらしい
    想像できることしか創造できない人間らしいSF用語である
    人間が人間でありながら三次元以上のものを知覚することは無理らしいが
    想像なら出来る
    そうなったときどうなるかも想像の内であるようだが
    想像できないほどそれを極端に推し進めた先はどうなっているのか(=宇宙の端の先には何があるのか)
    人類が衰退して妖精さんに託されるのか
    活力失うことなく連続を成すのか
    オーバーロードがなんとかしてくれるのか
    それとも想像できない状況に陥

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    2018年12月08日
  • ヴェイスの盲点

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    全巻再読
    各巻ごとで1話の全7巻
    宇宙舞台の運送屋三人組冒険小説
    各話ごと宇宙を舞台にしている意味がきちんとある
    SF小説としての上質さはもちろん
    ライトノベルな『ロケットガール』に対して
    ジュブナイルふう寄りな主人公たちの描きかたが
    全体の構成上とても活きている作品
    安全ではないが明朗健全元気な様子が改めて素晴らしい名作

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    2018年10月26日
  • ふわふわの泉

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    技術の発達によって、テクノロジーが怖ろしく発達する、と言ふナニ。
     なんかのコミューンが空中に出来てゐると言ふのは面白い。
     南洋の土人のなんかと、最新科学がくっつくのは面白い。
     異星の知性体との接触がまぁ、うーん。

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    2018年10月23日
  • 魔法使いとランデヴー

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    とても面白かった。
    今回は、マツリがメインで活躍してラストで、ただならぬ姉妹愛も垣間見えててんこ盛りだった。

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    2018年05月14日
  • 私と月につきあって

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    面白かった。アニメチックでキャラクターが立ってる。
    月面への着陸、離陸は野心的なやり方で、面白かった。

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    2018年05月13日
  • 南極点のピアピア動画

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    【今更ながら】ピアピア動画【読んでみた】という感じ。
    私もニコニコ動画に詳しいわけではないけど、あと300年くらい発達した科学と発達したニコ動があったら、こんな「胸熱」な展開もあるのかな、とわくわくした。内輪のノリで、一人一人の応援と投げ銭と技術で、途方もない話が現実のものになっていく可能性を信じたくなる。
    wktk、ボカロ、技術部、才能の無駄遣い、そんな単語がSFの世界に登場する、なんか外国の街角で日本人にあったような懐かしさと照れくささがあって面白い。
    「はじめての音はなんでしたか」

    ひさびさにボカロを聞いてみようかな。

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    2018年04月21日
  • 天使は結果オーライ

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    面白かった。
    冒頭のつかみはアニメチックで面白かった。
    まだ、スペースシャトルが飛んでいて、ニューホライズンズが冥王星に到達していなかった時代のお話。
    今回はマツリが薄かった。
    やたら元気よく、荒唐無稽なストーリーだが、きちんとSFしている。
    しかもラストのお約束も納得感があり、面白かった。

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    2018年03月21日
  • 女子高生、リフトオフ!

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    面白かった。
    これぞ、ラノベといった作品。
    快活、行動力のある女子高生に、話のわかる母親、家族に顔向けできない、問題のある父親、巨乳野生児の腹違いのほぼ同い年の妹、計画力のない宇宙協会の面々。ラノベ設定はバッチリ。

    失敗続きの打ち上げの原因が、なんともとんでもなかった。

    とにかく面白かった。

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    2018年03月12日
  • 南極点のピアピア動画

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    ピアピア動画と言われるネット動画サイトを接点にした連作、と思いきや最後に繋がるストーリー。
    明らかにニコ動をモデルにしてボーカロイドやコンビニをネタにして最後はSFらしく宇宙と人の心へ繋がる壮大な話、なのだが緊張感はなくオタクが活躍するユルイ話に仕上がっている。
    特にボーカロイドがロボット化し増殖していく話はリアリティがあり本当にそうなりそうだった。

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    2018年02月24日
  • 南極点のピアピア動画

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    SF。連作短編集。
    タイトル通りに某動画サイトをモチーフにした作品。
    はじめの3話は、主人公がアイディアの実現を目指して奮闘する、ライトな青春SF。
    最終話は『星間文明とピアピア動画』。これが素晴らしい。宇宙人とのファーストコンタクトから、宇宙人の地球での発展を描いた、自分の大好物な設定。
    1冊全体を通して、一貫して明るい未来が描かれているのが非常に好印象。

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    2017年11月10日
  • ベクフットの虜

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    もっと読みたいシリーズだな。
    山本弘言うところの萌え云々はともかく大人も楽しめる作品なのは確か。
    我儘なおっさんに、綺麗な腕利きお姉ちゃんとくれば、少年が出てきそうなところだが、かわゆい少女が出てくる方が今どきはなのかな。
    あ、90年代に出た作品だったか。

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    2017年09月16日
  • 南極点のピアピア動画

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    この本の評判の良さはなんとなく聞いていたものの、ニコニコ動画+初音ミクという組み合わせに加えて表紙の絵でなんとなく避けていた。
    しかし、作者の「太陽の簒奪者」をたまたま読んで、とても面白かったのでついに本書にも手を出してみた。
    うん、面白い!

    ホーガン先生にも通じる科学や技術や人に対する楽観主義に文句をつけたくなるところもあるけど、読み終わってみると気分よく「まぁこんな話もありだよね」と思えてしまう。

    オープンソースハードウェアも今はここまでできてないけど、あのbonanzaがソースを公開したことで将棋ソフト全体の能力が向上したことを考えると、3Dプリンタの能力があがり、何か大きなことがあ

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    2017年08月24日
  • 南極点のピアピア動画

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    それなりに面白かった。SF的なアイデアを、ニコニコ動画をモデルにした動画投稿サービス?のユーザーネットワークの中で実現してしまったり、さらには未知との交信まで。息抜きに軽いものを読みたいと思って、実際軽かったのだけれど、はずれでなく、割と楽しめた。
    170812

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    2017年08月12日
  • 太陽の簒奪者

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    野尻抱介の本を最初に見かけたのは子ども部屋で「ピアピア動画」という題名と表紙絵で引いてしまっていた。
    しかし「沈黙のフライバイ」が好みにハマったので手にしたのがこれ…面白いじゃないか!( ゚Д゚)
    クレギオンってシリーズも読んでみたい。

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    2017年06月15日