野尻抱介のレビュー一覧
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ネタバレ地球文明史におけるVOCALOIDの意味を俯瞰してとらえ、その愛すべき存在価値を究極まで歌い上げた良作と申せましょう。
後世の方々には、初音ミクさんの誕生期にはこの小説みたいなトキメキが疾風怒濤していたから読んでみ?と伝えたい。
月にさ、彗星が墜落しちゃうアクシデントがあったわけ。そんで、大学院生である彼が係わってた月探査計画が頓挫しちゃってぐちゃぐちゃ愚痴ってたら彼女がいなくなっちゃって…というのがこの本の一番目のお話。
でもその悪い運命かと思われたアクシデントは新たなるチャンスを彼に与えてて、ボーカロイド小隅レイを好む人々がそれを後押しする状況は出来ていた!ってゆう。美しいね。
そのあと -
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地球外に生物、さらには知的生命体が存在するか、存在するとして彼等とのコンタクトが可能かというのは、SFの好きなテーマの一つである。地球上の全ての生物はおそらくたった一つの生命体もしくはたまたま同じ構造を持つに至った生命体群から発展してきたと考えられる。
地球上の生物はセントラルドグマと呼ばれるコンセプトないしはそのバリエーションといえるシステムで生きているのである。
地球外に知的生命体の存在を示唆する活動が発見され、その生命体の所在する恒星系が解り、人類はコンタクトを取ろうするが、相手はどんな問い掛けにも答えない。こういったシチュエーションに陥ったとき人類はどうするの、というのが本書の描いてい -
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ネタバレ読みだしはSFを絡ませたライトな恋愛モノか~と思いながら読んでたけど、徐々にSF臭くなっていき、「歌う潜水艦と~」で突如未知との遭遇!そこから1話2話を巻き込んで一気にSFな感じに!!
巻末の解説にもありましたが、とっても楽天的なSF(でもあ~やの設定がなかったらこうはならないだろうな…)。実際、初音ミクやらニコニコ動画やらは全然知らないんですが、ほんとにこんなことができれば夢があるな~と楽しく読めました。冷静に考えると「オタクの妄執ってエネルギーありすぎて怖ぇ~」と思わなくもないですが(笑)。
でも現実世界の上記ユーザーに理系バリバリの人達ってどれぐらいいるんだろうな~??あと、ネットユーザ -
Posted by ブクログ
読みだしはSFを絡ませたライトな恋愛モノか〜と思いながら読んでたけど、徐々にSF臭くなっていき、「歌う潜水艦と〜」で突如未知との遭遇!そこから1話2話を巻き込んで一気にSFな感じに!!
巻末の解説にもありましたが、とっても楽天的なSF(でもあ〜やの設定がなかったらこうはならないだろうな…)。実際、初音ミクやらニコニコ動画やらは全然知らないんですが、ほんとにこんなことができれば夢があるな〜と楽しく読めました。冷静に考えると「オタクの妄執ってエネルギーありすぎて怖ぇ〜」と思わなくもないですが(笑)。
でも現実世界の上記ユーザーに理系バリバリの人達ってどれぐらいいるんだろうな〜??あと、ネットユーザ -
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ネタバレロケットガール3作目。これは面白かった。フランス版ロケットガールの本格登場。ちょっとキャラクターが掴めないうちに出番が終わってしまう娘もいたが、イラストでもあればと思う。
後半の危機の設定とその脱出方法は、作者があとがきで触れている通り かなり画期的なアイデアだと思う。
科学的知見も、なにげない文章の中に 当事最新の知識と、一般人になかなか理解されない科学的事実が織り込まれ、読むと賢くなったような気がする。
日本のロケットガール3人の中で、メインヒロインのゆかりはこれまで受動的な立場に置かれる事が多い印象が強かったが、今回能動的な立場になると実に爽快なキャラとなった。