野尻抱介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ーーー西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。はたしてリングの正体は? 人類の運命は?
異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。
野尻抱介2冊目。
ジャンルとしてはファーストコンタクトもののSFになるのか。
この手の物語にありがちなご都合主義 (例えば熱気バサラの唄がプロトデビルンに有効だとか。いや、マクロス大好きですけどね…笑) はほとんど見受けられず、ある意味冷徹な視点から描かれている。
自分自身、先入観を持って読んでいたために、作中の人物の「あなたはバランスを失していませんか」という言葉にハッとさせられた。
物語のなかでも語られる、心とは、知性とは何かという問いかけも含め二度三度と読みたい作品だ。
「機関士には機関士の仕事があるんです。まあ、いろいろと」 -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
アンドロメダ方面を発信源とする謎の有意信号が発見された。分析の結果、JAXAの野嶋と弥生はそれが恒星間測位システムの信号であり、異星人の探査機が地球に向かっていることを確信する―静かなるファーストコンタクトがもたらした壮大なビジョンを描く表題作、一人の女子大生の思いつきが大気圏外への道を拓く「大風呂敷と蜘蛛の糸」ほか全5篇を収録。宇宙開発の現状と真正面から斬り結んだ、野尻宇宙SFの精髄。
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野尻宇宙SFの真骨頂。短編5編。
「沈黙のフライバイ」はハードというか、実にリアルなファーストコンタクトもの。『太陽の簒奪者』の前半を思わせる、どうしようもなく彼我の文明差の大きいファーストコンタクトもの。
「轍の先にあるもの」 これまたリアルというか、まるで私小説のようなSF。作者本人も登場?
「片道切符」 火星入植について、ちょっとななめ上から観た小説。続きが読みたくなるw
「ゆりかごから墓場まで」 タイの湖から火星まで。”あるく閉鎖環境”を徹底的に駆使したあたらしい冒険譚。
「大風呂敷と蜘蛛の糸」 ふわふわの泉の泉を連想させる、明るく度胸の据わった女子大学生のユニーク過ぎる冒険。気球を使って宇宙に行く、という奇想天外なアイデアがどんどん膨らんで現実的になっていく。。。その熱いうねりのドライブ感じ。『ふわふわの泉』のノリが好きな人はきっと気に入ると思う。 -
Posted by ブクログ
20120907
ハヤカワ文庫のSFレーベルだけど表紙の絵は思いっきりラノベ。
挿絵は全くないけどキャラクターイメージやセリフ運びもやっぱりラノベ。
なのに出だしから「ベナール対流」「フラーレン」「水上置換」「コランダム結晶」「立方晶窒化炭素」・・・なんのこっちゃ?Wikipediaで意味を調べながら読みました(^_^;)
なのこの傑作?!
もし高校化学部の女子部長が空気より軽い新素材を発明したらー
という軽〜い内容だけど、読みながら Googleや計算機に手が伸びるハードSF。トンデモ話の背景にある物理的な設定がとても良く練られてる。だけど一気に読めてしまう。
物理の知識があればもっと面白く読めるのだろうけど、素人にもサラッと読ませる作者の構成力はすごい。他の作品も読んでみたいけど、この手の表紙だとちょっとハズカシイかな (#^.^#)
「ホーマン・トランスファー軌道」「シンギュラリティ到達」最後まで WikiとGoogle先生を開きっぱなしでした。。。