野尻抱介のレビュー一覧

  • 女子高生、リフトオフ!

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    本屋さんでたまたま見かけ、タイトルのインパクトと表紙にひかれ読んでみることに。

    初読の作家さんですが、おもしろいぢゃないかコレ。

    有人飛行までに至るロケット技術開発のなんやらかんやらとか、いざリフトオフしてから帰還するまでの様々などーたらこーたらとか、とてもわかりやすく読ませていただきました。
    スペースシャトル全盛で、ISSは建設前、と。そんな時期のお話ですね。ソユーズの長持ち具合ってやっぱすげぇ。

    復刊モノで続編あるとのこと。次もゼヒ読みたい。

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    2014年06月09日
  • 女子高生、リフトオフ!

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    富士見ドラゴン文庫からハヤカワでの再発行。表紙が変わってラノベ風味は薄れたのは良かった。
    中身は変わってませんが、古臭くなっていないところは現実の世の中がいかに停滞しているかという残念さです。
    まあ、ネットや携帯なんていうものがないのはしょうがないことで。
    なにしろ、20年前ですから。

    誰か、映画化しない?

    あ、ゴウリキさんはもう女子高生役は無理でしょ。

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    2013年11月10日
  • 沈黙のフライバイ

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    ―――アンドロメダ方面を発信源とする謎の有意信号が発見された。分析の結果、
    JAXAの野嶋と弥生は異星人の探査機が地球に向かっていることを確信する―静か
    なるファーストコンタクトがもたらした壮大なビジョンを描く表題作、一人の女
    子大生の思いつきが大気圏外への道を拓く「大風呂敷と蜘蛛の糸」ほか全5篇を
    収録。宇宙開発の現状と真正面から斬り結んだ、野尻宇宙SFの精髄。


    初めて手を出した野尻抱介の宇宙SF短篇集。
    端的に言って、捨て作品なしの傑作。

    収録されている5篇のうち、古いものは15年前に書かれているにも関わらず、そ
    のことを全く感じさせない。どころか、未来に向かう光のようなものを感じら

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    2013年11月05日
  • ふわふわの泉

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    ずっと脳内ではわだぺん。さんの『℃りけい』のキャラが泉や昶として動いていたのですが…
    ラノベとして侮れない、ハード宇宙開発SF。ピアピア動画で尻Pにハマった人なら必ず楽しめる作品。

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    2013年10月17日
  • ふわふわの泉

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     ライトノベルレーベルで発売され、星雲賞を獲るも、増刷されなかったという逸話を持つ名作。
     ラノベだからと甘く見ていると、作者の罠(?)にハマる。これは歴としたハードSFだ。
     水素より軽い新物質『ふわふわ』の作り方を見つけた主人公は、会社を起こしその使い途を探っていく。
     新しい技術がどんな風に生活を、果ては生き方を変えていくのかが描かれる。
     中でも、ふわふわで浮き島を造り、地球を巡りながら生活する『空中コミューン』が印象深かった。

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    2013年07月13日
  • ふわふわの泉

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    この方の作品から感じる雰囲気が良くて、何冊か読んでいる。視点や考え方を変えてくれる点にもなっている。

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    2013年02月05日
  • 太陽の簒奪者

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    王道コンタクトハードSF。突如として太陽の周囲に生成された超巨大リング。その影響によって地球全土の日照は減少し、人類は危機を迎えていた。その意図は?そもそも何者が?主人公の亜紀は、研究者/知性体/人類の救世主という複数の立場にあることによる矛盾に悩まされながらも、その強大な問題に立ち向かっていく。物語は亜紀という一人の女性科学者を軸にしながらも、あくまで客観的に物語の顛末を描くため、専門用語が飛び交う大きなスケールの物語ながらも、熱い人間ドラマも織り込まれていて感情も移入できる。クラーク好きは読むべき名作

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    2016年01月17日
  • 沈黙のフライバイ

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    野尻 抱介 『沈黙のフライバイ』
    (2007年2月・早川文庫)

    「沈黙のフライバイ」
    十光年離れた赤色矮星から送られてきた無数の探査機群が太陽系を通過するイベントを描く。
    探査機を操る電波を解析し「赤い小人」の生態や彼らが住む星の環境を推測する場面に胸が踊る。
    最後の1ページには夢が詰まっている。

    「轍の先にあるもの」
    2001年に小惑星探査機から送られてきた画像に触発されて書かれた作品。
    実際に生まれた疑問にフィクションをつなげて20年後の解決に導く。
    作者なりの解答には説得力あり。

    「片道切符」
    有人火星飛行計画の宇宙船の飛行士である2組の夫婦の話。
    地球から打ち上げられた後、一緒

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    2012年09月26日
  • ふわふわの泉

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    とてもおもしろかった。
    読みやすかったし、SFに慣れてないという自分の苦手意識を感じずに読めた。

    『南極点のピアピア動画』は、初めて読み通すことができたSF物で、こちらも僕にとっては、新鮮味が感じられたけれど、『ふわふわの泉』も初めての冒険をするようで、わくわくしながら、先に進んで行けた。

    立方晶窒化炭素など、科学的な知識も豊富なので、読み返すには最適な本だと思う。

    次は、野尻抱介さんの他の本を読んでみたい。

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    2012年09月13日
  • ふわふわの泉

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    ファミ通文庫版を持っているのに、なお買ってしまうのは面白いから。
    清く正しく面白く、理屈で正しいことは常に巧くいくし、悪いヤツずるいヤツの企みや妨害なんか、片っ端から蹴散らしてしまうセンス・オブ・ワンダーがすべてな1冊。
    「こんな面白いこと、拡散しなくてどうする」というピアピア動画の精神は、すでにここで誕生していた。

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    2012年09月03日
  • ふわふわの泉

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    内容(「BOOK」データベースより)
    浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は“努力しないで生きること”。文化祭を前に泉は、ただ一人の部員・保科昶とフラーレンを生成する化学実験を行なっていた。そのとき学校を雷が直撃!実験失敗と落胆する泉の眼前には空気中に浮かぶシャボン玉のような粒子が生まれていた。ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質を泉は“ふわふわ”と名づけ、一儲けしようと考えるのだが…

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    祝・復刊! いやぁ、実に面白い!
    女子高生が「空気より軽くてダイヤモンドより硬い」夢の新素材を発明したことから巻きお

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    2012年10月14日
  • 沈黙のフライバイ

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    宇宙をテーマにした5編の短編集。
    タイトルになっている「沈黙のフライバイ」はかなり好き。ファーストコンタクトモノでありながら、宇宙人は出てこない。彼らが送り込んだ探査衛星とのコンタクト。実際に発表されている研究内容を元にしているって話だから、実際あと10年、20年もすれば実現するんじゃないかしら?と思うと胸が熱くなる。
    作中で探査衛星が送ってきていた画像に写っている様々な人工的と思しきオブジェクトの事が気になる。
    あと、最後の1編(書き下ろしだったかしら)「大風呂敷と蜘蛛の糸」は奇抜なアイディアながらも、気持ちいいストーリー。主人公の女の子の声がなぜか脳内で坂本真綾だったw なんか、台詞の言い

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    2012年01月29日
  • 沈黙のフライバイ

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    導入部が日常的すぎて、自分でも気がつかないうちに作品世界に同調しているとでも言えばいいか。やってることはマニアックであるが、難しさを微塵も感じさせず、少しでも心得がある者であるならば、いつの間にかシンクロしている。解説者の言葉を借りれば、「最小の形容で最大のイメージを読者に与える」「あまりに達者なので気がつきにくいが、極めて喚起力の高い文体」となる。

    どの作品も甲乙つけがたい。しかし、敢えてNo.1を選ぶとすれば「大風呂敷と蜘蛛の糸」読んでいて、おれも仲間に入れてくれ!と叫びそうになった。

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    2012年01月05日
  • 沈黙のフライバイ

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     すばらしい。宇宙のように静かだが、正確で重い。そして、ロマンがたっぷりと詰まっている。驚きの傑作だと思う。いやぁ、いい作者に巡り合えてよかった。

     アイデアもさることながら、異星人とのコンタクトを切に願う思いがひしひしと伝わってくる「沈黙のフライバイ」、知りたいという知的好奇心がなによりも重いと思う「轍の先にあるもの」、わかる、その気持ちわかると唸ってしまう「片道切符」、そのスーツよりも生命体の発見、その感動とはるかに大きな時間的スケール感が最高の「ゆりかごから墓場まで」、少し乗り切れないものの楽しめる「大風呂敷と蜘蛛の糸」 の短編集だ。

     表題作ももちろんよかったのだが、「ゆりかごから

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    2011年09月03日
  • ベクフットの虜

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    今日のサボリ本は、野尻抱介「クレギオン7」。何回目か忘れるぐらい読んでるかも。ニコ動イベントやアマ無線PLC問題などで、野尻さんを追いかけてますw

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    2010年03月15日
  • ヴェイスの盲点

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    SFといっても「スペースファンタジー」のほうは本来あまり好みではないのですが、
    クレギオンシリーズだけは例外!!
    キャラクターの魅力、文章力、シナリオの練度、すべて安定していて、個人的には文句の付け所ナシ。
    実際に近い将来こんな世界が待っているような錯覚さえ感じます。

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    2009年10月04日
  • 太陽の簒奪者

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    ネタバレ

    2006年11月9日早朝。水星の太陽面通過を観察していた天文部部長の白石亜紀は、水星から塔のような細長い物体が伸びていることに気がつく。突如現れた水星の異変に世界中の注目が集まる。水星から噴出される物質は、やがて太陽を取り囲む巨大なリングを形成した。そのリングによって太陽光がさえぎられ、地球の気温が下がり農作物が育たなくなった。リングの正体はなんなのか、何者によってなんの目的で作られたものなのか。度重なる調査によって、リングが自己修復機能を持ち、身近なものを侵食する特性がある事がわかった。水星に向けられた探査機は、防衛線を越えることができずに撃ち落とされてしまった。
    水星太陽面通過の観察以来、

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    2023年03月08日
  • ベクフットの虜

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    「クレギオン」読破。
    ライト本格ハードSFノベル…ってことで。SFは好きだけどハードはよく判らないけど雰囲気は好き、ライトノベルは嫌いじゃないけど俗にいう萌えキャラの美少女には大概萎えるっつーか、語尾に「にゃん・は〜と」とかつけられるとそのまま「アジアこんな本はこーしてやる!遠投記録」を更新しそうになるわたしとしては最高評価だ。
    ヒロインの少女、メイが実に健気で可愛い。
    SFというのはセンスオブワンダーだと、最近改めて思うようになった。これは上質のSFだ。今現在の問題は、「ふわふわの泉」読もうかどうしようかだ。せっかく大満足なのに、新たな遠投記録は作りたくないもんなー。

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    2009年10月04日
  • 沈黙のフライバイ

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    ネタバレ

    非常に面白く読みました。
    かなりマニアックに描かれていました。
    ラストで想像を膨らませつつ、ワクワクする感じが忘れられません。 素晴らしい作品でした。

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    2024年04月30日
  • 沈黙のフライバイ

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    嫌な気持ちにならず読めていいです。
    収録作品一覧:
    沈黙のフライバイ
    轍の先にあるもの
    片道切符
    ゆりかごから墓場まで
    大風呂敷と蜘蛛の糸

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    2023年10月21日