野尻抱介のレビュー一覧

  • 南極点のピアピア動画

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    とにかく明るい未来への期待に溢れたSF。
    もう少し前に読んでいたら感想も違っただろうけど、今のニコニコ界隈の感じを考えると、いまいち登場人物のテンションに乗りきれなかった。

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    2019年01月05日
  • 魔法使いとランデヴー

    購入済み

    ハードSF的描写は良いけど・・

    中篇の「魔法使いとランデヴー」は良いが、あとの短編は駄作。
    特に「クリスマス・ミッション」での、世間知らずの16歳の小娘が恵まれない子供に浅薄な説教をする件にはげんなりさせられる。野尻の作品にはたまにこういう救いようのない描写が見られるが、理科系人間の人間的な薄っぺらさゆえだろうか。

    それにしても、マツリと茜はともかくゆかりは何も分かってないくせに下手に歳を重ねたゆえに自信過剰でクソ生意気な三十路女に思えるのは私だけだろうか。これで16歳はありえないね。

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    2015年01月12日
  • ふわふわの泉

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    表紙とタイトルに騙されるのが気持ちいい、本格ハードSF系ライトノベル。堪能しました。
    ただ、せっかく魅力的なテクノロジーなのだから、社会がどう変わるかと言うような本格的なエクストラボレーションを期待してしまった。ちょっと残念。あとがきを読むとある作品の展開を意識したということなので仕方ないのかもしれないけど。実際には単分子膜に近い薄膜で真空を保持するのは難しいだろうな。結晶構造の隙間を通り抜ける気体分子がいるはず。
    あと、アンディ・ウイアー「火星の人」読んだ後だと、やっぱり「夾雑物」問題を意識しちゃう。そこが良い、という向きもあるはずとは思うんですけど。

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    2014年11月26日
  • 南極点のピアピア動画

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    ニコ動やボカロを意識したSF小説

    リア充爆発しろとまでは思わないけど
    なんだか鼻につくのはなぜなんだ・・

    科学的な話や技術的な話がさっぱりわからなかったけど(笑)
    彗星が月に衝突してなんたらかんたらで南極から宇宙に行く話と
    ファミマでくもの巣で宇宙蜘蛛繁殖の話と
    潜水艦がクジラの会話を分析して宇宙人見つける話と
    最後が宇宙人がロボットでボカロで一人一台の話

    最後の話が面白かったかな~
    あんまりニコ動とか興味がないから
    そこまでじゃなかったけど・・

    ネット用語みたいので会話する人たちに違和感^^

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    2014年09月15日
  • 太陽の簒奪者

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    青春時代から50代になるまで、宇宙に魅せられ続けた女性の話。
    太陽が遮られ、加速的に衰退し始めた地球の人間が、生存をかけて未知との遭遇を試みる。

    好奇心こそが知性であるって決めつけるのは人間のエゴなのかな?
    SF用語が多かったけど、ラノベ並に改行が多かったせいか、思いのほか早く読み終わった。
    でも面白かったのかどうか微妙なところ。
    前半は良かったんだけど……
    まあ後半もある意味リアリティはあったけど……
    最終的に、「フーン」という感じになったような気がしなくもない。

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    2014年06月15日
  • 沈黙のフライバイ

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    やっぱり表題の「沈黙のフライバイ」が好きかなー。
    でも「轍の先にあるもの」のワクワク感もいい。はやぶさの動向に盛り上がって一喜一憂してた頃を思い出しました。

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    2014年11月18日
  • ふわふわの泉

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    こうもトントン拍子に話が進んでいいものか。楽しく読めたけど、ちょっと物足りないところもあり。
    同じネタで大長編を書いてくれないだろうかなあ。

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    2014年05月16日
  • 南極点のピアピア動画

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    ネタバレ

    野尻作品ははじめて読みましたが、リアリティを持たせる部分のさじ加減がとても上手い。なので、空想の翼を広げた部分の物語もひょっとしたら有り得るんじゃないかと思えてしまう。
    あーやを独断で広めるのはどうかと思ったけど、少し先の未来に有り得るかもしれない物語からの急展開には、グッと引き込まれた。

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    2014年03月02日
  • ふわふわの泉

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    女子高生が偶然から新素材を発明し,「ふわふわ」と名付ける.
    このふわふわを使用した技術がどんどんスケールアップしていく構成.

    タイトルからも伝わる通り,全篇通してゆるい.
    まさにふわっと読めるがあまり内容が残らなかった.
    良くも悪くもタイトル通りの作品であった.

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    2014年01月24日
  • 女子高生、リフトオフ!

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    かなりコミカルに訓練流してますが、これ並の根性じゃついてけねーだろというハードスケジュールじゃ。あと身長154㎝で体重34㎏ってかなり細いので、この訓練に耐える筋肉通常ないよ。この子がバレエ習ってたとか裏設定ないと厳しいよね?ということを第一刊・再刊行で指摘されてるよね?

    というツッコミは拭えなかったけど、ゆかりトマツリのキャラとお話自体は楽しく読めました。続きも読む。

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    2013年11月15日
  • ふわふわの泉

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    ネタバレ

    尻P先生の代表作。
    タイトルからして「楽園の泉」、展開も実に忠実な感じなのですが、
    主人公がアーサー・C・クラークのもじりだとは気付かなんだ。

    言わずと知れた楽園の泉リファインなのですが、
    パクリという評価は見たことが無く愛される作品であります。
    骨子がしっかりしてて話のスピード感があるのに、
    全体に漂うゆるふわ感がキモのような気がします。

    ちなみに、一番キャラが立っているのは、
    ついついテンションがあがっちゃう霧子さんと言う事でひとつお願いします。

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    2013年07月16日
  • 太陽の簒奪者

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    ネタバレ

    基本的にゆるふわハードな世界観で描かれる尻P作品の中で、
    異色のハードさを誇っているのが本作。
    敢えて硬派、あるいはハードボイルドと形容したい。
    他のゆるふわ感がクラーク的とすると、本作はホーガン的だろうか。

    その硬質観を構成しているのは何と言っても来客の「無関心」、
    これに尽きるでありましょう。作中のギミックに関わるので詳細は省く。

    本作をソリッドに書きすぎたバックファイアがあーやさんだったりして・・・

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    2013年07月16日
  • 沈黙のフライバイ

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    尻P先生の短編集。
    尻P先生の作品の中では地味な方かなぁ、と個人的には思います。

    その中でも、「沈黙のフライバイ」「大風呂敷と蜘蛛の糸」は、
    実にらしい感じだなぁと思う次第です。

    個人的にポイントだと感じるのは「轍の先にあるもの」の導入部。
    しれっとMUSES-Cが打ち上げられていますが、2001年の作品です。

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    2013年07月16日
  • ふわふわの泉

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    第五章で「ピアピア動画」と同じ流れになったことにびっくり。
    ま、あとがきでそういってたし。

    それが、作者のテーマのようです。

    ポジティブメンタルなので、好きですよ。

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    2013年04月24日
  • 太陽の簒奪者

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    異種知性体との接触までは、
    なかなか良く考えられていて面白かった。
    考えもつかなかったが、そういうこともありえるなと。

    しかし、接触後はなんか勢いが削がれてしまった感じがした。

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    2013年04月07日
  • 沈黙のフライバイ

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    短編5編を収めた短編集です。
    個人的には「ゆりかごから墓場まで」が一番楽しめました。宇宙服みたいなスーツの中で全てがまかなわれることで、究極のリサイクルが実現するってことですが、もし出来てもわたしゃご免です。人生つまんなさそうだし。

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    2013年04月05日
  • 沈黙のフライバイ

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    ハヤカワJAの40周年フェアから拾ってきた初めての野尻作品。夢とアイデアを科学技術と静かな執念で形にしていく登場人物達。また今度他の本も読んでみるべし。

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    2013年02月28日
  • ふわふわの泉

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    この作者の作品はかの名作、太陽の簒奪者しか読んだことがなく、本作も表紙のライトノベル感がどうにも抵抗があったため、読むかどうか悩んでいたが、読んでみると十分にSFであり、まあ肩の力を抜きながら楽しむことができた。話としては楽して生きることを目的としておきながら、自らが偶然作った世界を変える新素材のあり方に、自らが振り回されながらも、自ら名付けたふわふわという世界観で切り開いていく話であり、話の展開が早すぎることと、多くのSF的なガジェットと用語についていければ、十分に楽しめる。ただし、新素材だけでも十分に話が広がっているのに、更にファーストコンタクトまで話を広げ、どうやって話を収斂させるのかと

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    2012年10月22日
  • 沈黙のフライバイ

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    野尻さん2作目。

    ピアピアからだけど、エンターテイメント性が高いのに、ハードSFだな。解説で、喚起力が高い表現をするって言ったけど、寧ろその終わり方のほうが喚起力高い気がする。

    基となった経験+フィクションっているのが、今暮らしている日常と地続きっていうのを感じさせて、「現実的」な夢がある。

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    2012年05月01日
  • 沈黙のフライバイ

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    ネタバレ

    ・沈黙のフライバイ
    エイリアンは人間の価値観では計れない。「私たち」ならそうするからと、求めるアクションを引き出すための要因が求めたリアクションを引き起こすとは限らない。
    印象に残ったのはこの言葉。
     「もしかして地球人って、銀河有数のおしゃべりなのかなあ」───pg.49

    ・轍の先にあるもの
    ある探査機のボーナスミッションで得られた小惑星エロスの写真によって、ある作家がこの惑星の虜となる話。
     ここに映っているのは小さな部屋ほどの世界なのだ。───pg.58
    という一文に感動する。その小さな写真から様々な事実や謎が見出される。

    ・片道切符
    爆破犯は宇宙飛行士だろと思ってたらやっぱりの展開

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    2012年06月27日