片山ユキヲのレビュー一覧
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無料版購入済み
ちょっと重めのストーリーだったけど読んで良かった
不器用な作家が主人公
家族から奪うようにして結婚した妻に先立たれた男が、彼女が残したレシピを通じて多くの人たちとゆっくり関係を築いていくのが見所
最初からうまく作れるわけもなく、失敗だって多い
けれども泣きながら努力する主人公を見ていると、愛ってすげえなあ…と思わさせてくれる
まあ、生きているうちに色々出来たらもっと良かったよね、そりゃ…。 -
Posted by ブクログ
「夜明けの旅団」とのギャップに驚かされる片山ユキヲの「米蔵夫婦のレシピ帳」。振り幅が広すぎやしませんか。
妻に先立たれた小説家の日々を淡々と描いています。
悲しみから逃れるため、ありし日の思い出を振り返るため、男は妻の残したレシピを見て食事を作ります。過去を整理して、未来へと進むために。
少しずつ心の整理がついてきたかのように思えた日々。しかし不意の一瞬、妻が生きているかのように錯覚してしまったことで、死んでいるということ失ってしまったということを突きつけられてしまい、心が抑えきれなくなってしまう。
静かに、それだからこそ残酷に突きつけてくる孤独。そしてまとわりついてくる後悔。
少しずつ -
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